知的財産ニュース ウルトラHDTV鮮明映像、伝送・圧縮技術で解決

2013年2月13日
出所: 韓国特許庁

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ウルトラHDテレビ伝送・圧縮技術特許出願が大幅増加

ウルトラHD(Ultra High Definition)テレビは、フルHDテレビより解像度が4倍も高く、60、80、100インチなどの大型画面で鮮やかな映像具現が可能であり、3Dテレビとともに今後テレビ市場の代替技術として脚光を浴びている。鮮明な映像を再現するためのコンテンツ伝送及び圧縮技術が新たに注目されている。

韓国特許庁によると、ウルトラHDを伝送・圧縮する技術の特許が最近6年間約129件出願され、出願は着実に増加しているという。

ウルトラHDテレビの画像度は、7680X4320や3840X2160で、フルHD画像度の1920X1080より遥かに大きく、リビングのテレビだけでなく、スクリーンや壁全体に設置可能だが、画像度が高くなるにつれて増えた容量をどう圧縮して伝送するかがネックになっている。

ウルトラHDテレビコンテンツ伝送・圧縮技術の年度別における特許出願の動向をみると、2007年以降増加基調にある。細部分野別に分析すると、動画圧縮技術72件(56%)、放送伝送技術24件(19%)、応用技術分野33件(25%)となった。

出願人属性別では、企業が60件(47%)、研究所43件(33%)、大学21件(16%)、その他5件(4%)で企業の関心が比較的に高いことが示され、研究所と大学でも関心を示している。

また、国籍別の出願でも韓国人が109件(84%)、日本人20件(16%)で韓国人の出願が圧倒的に多い。

デジタル放送審査チームのチョン・ソンテチーム長は、「ウルトラHDテレビパネル市場において韓国の製品やコンテンツの圧縮・伝送技術が世界的な水準にある。企業、研究所、大学などが関心を示しており、今後、ウルトラHDテレビ関連の特許出願はさらに増加すると見込まれている」とコメントした。

資料1:年度別の特許出願

図:年度別の出願動向グラフ

資料2:技術分野別の特許出願

図:技術分野別の特許出願現状グラフ

資料3:出願人属性別の特許出願

図:出願人属性別の特許出願グラフ

資料4:国籍別の特許出願

図:国籍別の特許出願グラフ

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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