知的財産ニュース アップル 米国に続きドイツでも特許無効

2013年4月5日
出所: 電子新聞

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アップルのコア特許がまた無効化された。ドイツ連邦裁判所は、アップルの「ロック解除」特許について無効判決を下した。

サムスン電子が同技術の特許を侵害したと判決を受けた事例はないため、訴訟に与える影響はないという。2日、米国特許庁が「バウンスバック」特許請求項20項のうち、17項を無効化して権利範囲を縮小したが、今回の判決により、ドイツでもアップルのプライドに傷がついた。

ドイツ連邦裁判所は4日、サムスン電子とモトローラがアップルの「ロック解除」に対して提起した特許無効確認訴訟において原告勝訴判決を言い渡した。

「ロック解除」とは、画面上で指をスライドさせてロックを解除するもので、アイフォンの象徴的な技術だ。ドイツ裁判所は、特許に新規性がないと指摘し、アップルの14の主張を全て退けた。

サムスン電子は、アップルがこの特許を理由に「ギャラクシーTab 10.1 N」や「ギャラクシーネクサス」などに対する販売差し止め仮処分を申請したことを受け、2011年9月に特許無効確認訴訟を提起した。モトローラもサムスン電子とは別途に同技術の特許無効確認訴訟を提起した。

販売差し止め仮処分申請は、特許無効化の前の2月、ドイツミュンヘン裁判所で棄却された。特許専門ブログFOSS PATENTSは、「アップルの特許が欧州の特許法の求める技術基準を満足させられなかった」という見解を示した。

キム・インスン記者

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