知的財産ニュース [ITグローバル企業の特許を分析](2)買い取り特許

2013年1月10日
出所: 電子新聞

3980

割合の面では、韓国企業とグローバル企業間の特許確保の方法に多少の違いがあった。新生外国企業であるほど、買収・合併(M&A)などを通じて買い取った特許の割合が圧倒的に高い。企業成長戦略としてM&Aなど、オープン・イノベーションを積極的に利用した結果だと分析される。

サムスン電子とLG電子が買い取った特許の割合は、6.8%と3.1%だ。グーグルは66.3%、アップルは49.6%にのぼっている。韓国企業は、10件のうち、9件以上を独自開発して確保した特許だが、グーグルとアップルは、約半分を買収・合併など、外部から調達した。新生会社フェースブックは、買い取った特許の割合が96.0%と突出して高い。台湾メーカーHTCも63.9%だ。HPとオラクル・ノキアも2~4割と高くなっている。一方、MSは3.7%にとどまり、保有特許件数が最も多いIBMも1.5%と低い水準だ。

サムスン電子の場合、全体特許で占める買い取り特許の割合は低い方だが、最近では、積極的な買収を行ったことが分かった。最近3年間買い取った特許件数でサムスン電子は1538件でHP(4374件)、グーグル(3233件)、モトローラ(1835件)の後を次いだ。アップルは1225件だ。サムスン電子は、特にアップルとの特許係争を開始した2011年に1184件を買い取った。

買い取った特許のうち、標準と紛争特許の割合はLG電子が非常に高い。買い取った特許全体に占める標準特許の割合は、LG電子が5.6%とノキア(7.7%)の後を次いだ。アップルが3.1%でその後に次ぎ、サムスン電子、IBM、グーグルなどの企業は0.3%以下だ。LG電子は、紛争特許の割合も高い。購入特許に占める紛争特許の割合が6.1%とアップル(6.5%)の次ぎに高くなった。アマゾンが5.3%、HTC(4.7%)、IBM(3.2%)の順だ。サムスン電子は1.6%だ。

キム・ジュンベ記者

買い取った特許と購入した標準・紛争特許件数(単位:件) 出処:広開土研究所

企業

買い取った特許全体

買い取った標準特許

買い取った紛争特許

apple

2762

86

180

google

3296

9

27

Microsoft

705

0

9

Samsung electronics

2573

6

40

amazon

76

0

4

facebook

1104

0

15

HP

9483

13

60

oracle

1145

0

20

IBM

937

3

30

LG electronics

297

17

18

nokia

1873

145

50

fawei

22

0

0

HTC

299

1

14

ZTE

5

0

0

Motorola mobility

2080

25

13

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、柳(ユ)、李(イ)、半田
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195