知的財産ニュース 三菱化学、LED関連の特許訴訟で勝訴

2013年2月7日
出所: デジタルタイムズ

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日本三菱化学が蛍光体部品・素材企業のインテマティックス社を相手に提起した発光ダイオード(LED)の特許訴訟で勝訴した。

三菱化学側によると、去る5日、ソウル中央地方裁判所は、米国インテマティックスと韓国国内販売業者であるGVPを相手に提起した特許侵害訴訟において、三菱化学の主張を認め、インテマティックスの蛍光体製品に対する韓国国内輸入及び販売禁止の判決を命じた。

三菱化学は去る2011年11月に、インテマティックスが自社の窒化物系赤色蛍光体特許(韓国特許第816693号)を侵害したとして、インテマティックスとGVPを相手に蛍光体輸入及び販売禁止訴訟をソウル中央地方裁判所に提起した。

赤色蛍光体はLEDを構成する要素で、韓国特許第816693号は、窒化物系の赤色蛍光体及びこれを利用したLED・照明器具・画像表示装置等に関するものである。高い輝度と信頼性でLED用に幅広く用いられる赤色蛍光体であり、この特許は、三菱化学と日本独立行政法人である物質・材料研究機構が共同で所有している。

今般の判決は、2週以内に控訴しないと確定となり、輸入及び販売禁止がなされる。三菱化学は、「現在、生産及び販売している赤色蛍光体は、様々なLED製造企業から高い評価を受けている」とし、「今後も特許侵害に対し看過せず、適切に対応していく計画だ」と表明した。

イ・ホンソク記者

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