知的財産ニュース 韓国特許庁、「特許観点からのR&D革新戦略」懇談会を開催

2013年11月10日
出所: 韓国特許庁

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韓国特許庁は、11月8日の午前7時、ソウルのホテルにて、民間企業の最高経営責任者及び大学・公的研究機関の関係者役100人を招き、「CEO・CTO朝食懇談会」を開催した。

この日の懇談会では、(株)ハンヤンENG代表取締役をはじめ、韓国造船海洋プラント協会、韓国中堅企業連合界の取締役など、産官学の研究関係者が大勢参加した。

同行事は、特許庁が推進中の「知的財産観点の研究開発(IP-R&D)戦略支援事業」を通じて競争力のある優秀な特許の確保に成功した企業や研究所の成功例を共有するために設けられた。

「知的財産観点からの研究開発戦略」とは、知的財産を単純な研究開発の結果という見方から脱し、研究開発をリードするバロメーターとみて「お金になるコア・オリジナル特許」を確保できるよう、製品の研究開発戦略を見直すことだ。

今回の懇談会では、(株)ハナマイクロンと韓国エネルギー技術研究院のIP-R&D成功例が海外市場への進出及び有望産業の創出事例として具体的な成果と共に発表が行われた。

(株)ハナマイクロンのイ・ヒョク研究所長は、事例発表において、「IP-R&D戦略支援事業を通じて、海外出願が可能な新規特許29件を選定することで、安定的な海外市場への進出基盤が整えられた」として、海外市場の進出において強いフォートポリオの確保は欠かせないと強調した。

韓国エネルギー技術研究院は、環境配慮型年慮生産分野で、低級炭を高品質化する技術をIP-R&D戦略支援事業を通じて新規特許を創出し、民間企業に技術移転した事例を発表した。

一方、懇談会に招かれた参加者には、特許情報をR&D過程と連携する方法を事例とともに紹介した「特許観点からのR&D革新戦略」の改正版が配布された。

キム・ヨンミン庁長は、「韓国企業がIP-R&D戦略を通じてコア・オリジナル技術を確保し、創造経済のキーパーソンとして活躍出来るよう取り組んでいきたい」と述べた。

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