知的財産ニュース SKハイニックス、ラムバスとの特許訴訟に終止符打った

2013年6月12日
出所: 電子新聞

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SKハイニックスがラムバスと包括的な特許ライセンスを締結することで、特許係争に終止符を打った。

SKハイニックスは、ラムバスと半導体特許ライセンス契約を締結し、これまでの使用分まで含めて今後5年間、技術使用権限を確保したと12日に発表した。

今後5年間、SKハイニックスは、ラムバスに四半期ごとに1200万ドルを支給することにした。ライセンス契約がやっと締結され、両社間の全ての特許訴訟を取消すという。

ラムバスが特許侵害を理由にSKハイニックスを提訴したのは2000年のことだ。米国をはじめ、ドイツ、フランス、イギリスなどに訴訟合戦が拡大した。その後、特許侵害訴訟、特許無効訴訟、反独占訴訟など、難戦が繰り返された。

2009年、米国カリフォルニア裁判所は、SKハイニックスがD-RAM技術でラムバスの特許を侵害したとして4億ドルの損害賠償とランニング・ロイヤリティー(継続使用料)の支払いを命じる原審判決を言い渡した。2011年5月の控訴審で連邦高等裁判所は、原審判決を破棄し、再審理のため、原審裁判所に本件を差戻した。

ラムバスは、2004年5月、SKハイニックスに追加の反独占訴訟を提起し、39億ドルの損害を被ったと主張した。しかし、昨年、サンフランシスコ州裁判所は、D-RAMメーカー間で違法なカルテはなかったと判決し、ラムバスはそれに控訴する事態となった。

SKハイニックスの関係者は、「両社の特許係争がまとまり、SKハイニックスは、総合半導体メーカーとして成長できる基盤を設けた。ロイヤルティは、既に充当金に反映され、財務上の負担は全くない」と説明した。

イ・ヒョンス記者

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