知的財産ニュース 警察 サムスンディスプレイを強制捜査

2013年4月10日
出所: デジタルタイムズ

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競合会社の技術を持ち出した疑いで警察は、サムスンディスプレイの強制捜査に着手した。

9日、警察と業界によると、ソウル地方警察庁国際犯罪捜査隊は、同日午前、地方にあるサムスンディスプレイ工場3か所と本社の4か所に捜査官を送り、強制捜査を行った。

警察は、この日、サムスンディスプレイが競合会社のLGディスプレイの協力会社を通じて大型有機発光ダイオード(OLED)パネル技術を持ち出したとして、関連資料の確保に集中した。警察は、この技術を2010年頃、LGディスプレイの協力会社を通じてサムスンディスプレイが持ち出したことを把握したという。

OLEDは、自ら光る有機物質で反応のスピードが早く、従来の液晶パネル(LCD)より優れた画質を具現できる技術として人気を得ている。これまでサムスンディスプレイが小型ディスプレイパネルにのみ適用してきたが、LGディスプレイが今年初め、初めてテレビ向け大型OLEDパネルに適用し、次世代テレビのコア技術として脚光を浴びている。

一方、サムスンディスプレイとLGディスプレイは、昨年からLCDとOLED関連の特許技術をめぐり係争を繰り広げてきたが、今年から政府の仲介によって特許共有などについて交渉を進めている。

イ・ホンソク記者

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