知的財産ニュース 画面の中のデザインも権利になる

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画面の中のデザインも権利となる。

最近、韓国はスマートフォン普及率世界1位を占め、IT大国として浮上しているが、画像デザインの出願も大きく増加している。

2012年は、サムスンとアップルのスマートフォン関連の侵害訴訟において「アイコン」が主なイシューとして取り上げられ、ディスプレイに表現される画像デザインに関心が集中した。その影響で関連業界を中心に画像デザイン出願が大きく増加している。

画像デザインは、パソコン、ゲーム機、携帯電話、テレビなどのディスプレイに表示されるGUI(Graphic User Interface)、スクリーンセーバー、アプリケーションのアイコン、グラフィックイメージなどをデザイン権利として認める特別な制度として、2003年度に導入された。

韓国特許庁によると、画像デザインの出願件数は、今年だけでも1784件(9月末現在)と、前年同期比1159件(54％増加)をはるかに上回っていて、2012年1732件と、前年(774件)より123％増加し、最近5年間の画像デザイン出願の平均増加率17％と比較して「爆発的」に増加したといえる。

2003年の制度施行以来、2013年9月まで出願された計9971件の画像デザインを物品別に分析すると、「モニター、テレビ、ナビゲーションなどの音声及び映像機器類」が5496件(55.1％)で半分以上を占め、「ノートパソコン、PDAなどの携帯用端末機類」が2273件(22.8％)で2位、「携帯電話など通信機械類」は1511件(15.2％)で3位となった。そのほか、自動車用のディスプレイ部(139件)が4位、冷蔵庫などの厨房家電のディスプレイ部(126件)が5位となっている。

多出願企業別に分析すると、サムスン電子(1740件)、マイクロソフト(1050件)、アップル(762件)、LG電子(371件)、（株）SKテレシス(152件)、ネイバー(113件)と順となっていて、10件以上出願した個人の出願人は10人弱となった。

複合デザイン審査チームのソン・ビョンジュチーム長は、「画像デザインは、情報通信技術の発達にともなう新たな形のデザイン権利の保護領域として、従来の物品の外見(全体的な形状及び形)を保護することとは違って、様々な情報機器の映像表示部に表現された創作的なイメージを権利として保護する制度であるため、国内の産業財産権の競争力を確保するには、中小企業及び個人の出願人も画像デザインに一層の関心を持って出願を増やしていく必要があり、特許庁も同じ考え方に基づいて、画像デザインの出願方法などの広報を強化していく考えだ」と述べた。

※2006年は、個人出願人一人が1945件を大量出願したことに起因する(映像機器類-コンピュータモニター)