知的財産ニュース [5大グリーン技術の知財マップを分析] 燃料電池、LEDでは日本を追い抜いた

2013年2月26日
出所: 電子新聞

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韓国政府が最近5年間のグリーン技術中心の政策とR&D推進の結果を特許水準から分析したところ、燃料電池や LEDなどの分野は日本を追い抜いたことが明らかになった。風力エネルギーやバイオエネルギー、廃棄物のエネルギー化の特許水準はほぼ同じか、やや遅れている。

こうした結果は、韓国科学技術情報研究院(KISTI)、未来技術分析室が教育科学技術部の支援を受け、風力エネルギー、燃料電池、LED応用、バイオエネルギー、廃棄物のエネルギー化の5大分野の「グリーン技術知財マップ」を細かく分析して出した研究成果だ。

KISTIは、昨年1月、緑色成長委員会で部署別に集中管理する8大グリーン技術のうち、風力エネルギー、燃料電池、LED応用、バイオエネルギー、廃棄物のエネルギー化を5大分野として選定した。分析は、国際的な技術水準、産業市場の展望、国際協力ネットワーク、コア研究分野などを綿密な定量的根拠と専門家の見識と知識に基づいて行われた。

国際技術水準は、韓国、日本、米国、欧州の特許を中心に比較した。

5大分野における国家競争力、特許保有水準、技術力量を総合分析した結果、米国と日本が資本競争力と無形資本競争力で先行している。韓国は、GDP比のR&D投資割合と特許水準が比較的に高くなっている。

5大グリーン技術分野における特許活動指数の変化を通じたR&Dの動きを分析すると、風力エネルギーは、韓国、イギリス、カナダが、燃料電池は、韓国、中国、フランスが、LED応用は、ドイツ、フランス、韓国が、バイオエネルギーは、中国、韓国が、廃棄物のエネルギー化は、中国、韓国、イタリアの特許活動指数が高くなった。

韓国の最近3年間のグリーン技術研究開発投資額は、国の研究開発予算内の割合が着実に増加した。

2008年から2010年までの全体R&D投資比の毎年のグリーン技術投資割合を分析すると、2008年から2010年までにそれぞれ13.1%、15.7%、16.4%となった。

国のR&ぢょさんは、10兆9935億ウォンから12兆6327億ウォンに24%、2兆6000億ウォン増加した。ただ、グリーン技術投資予算の割合は、2008年1兆4588億ウォンから2010年2兆2448億ウォンと54%増加した。

KISTIは、2011年では、太陽電池、2時電池、グリーンカー、グリーンIT、代替水資源分野における「グリーン技術知識マップ」報告書を出した。

KISTI のパク・ヨンソ院長は、「政府が発表した8大重点管理技術の対象を選定した技術が含まれており、情報活用度は非常に高くなると期待している」とコメントした。

パク・ヒボム記者

資本競争力

無形資本競争力

特許水準(15点満点)

GDP

(百万ドル)

R&D/

GDP

(%)

年平均の出願件数

風力エネルギー

燃料電池

LED応用

バイオエネルギー

廃棄物のエネルギー化

カナダ

1,116,252

1.98

133.5

7.88

9.79

8.76

8.97

9.24

中国

2,855,031

1.43

1766.5

4.91

6.67

5.24

5.88

5.49

ドイツ

2,755,078

2.59

657.5

9.35

10.17

9.60

9.16

9.24

フランス

2,087,013

2.13

79.4

8.05

9.71

9.97

9.12

9.45

イギリス

2,112,343

1.77

111.2

8.56

10.32

9.99

9.64

8.80

イタリア

1,716,815

1.16

54.6

7.75

9.46

7.76

9.32

8.55

日本

4,565,425

3.33

3057.0

7.27

8.22

8.34

7.85

7.59

韓国

782,314

2.92

980.6

6.66

9.29

8.48

7.80

7.28

米国

12,393,136

2.63

1713.0

8.49

9.54

9.58

9.56

9.38

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