知的財産ニュース スマートフォンの無線充電、ゾーン時代がやって来る!

2013年5月2日
出所: 韓国特許庁

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磁気共鳴方式の充電ゾーン特許に注目

スマートフォン普及に伴い、長持ちできないというデメリットを克服するため、バッテリーの充電をどこでもいつでもすぐ出来る無線充電技術の特許出願が増加している。

韓国特許庁によると、スマートフォン無線充電技術の特許は、2008年41件にすぎなかったのが、2009年98件、2010年173件、2011年180件と増加している。

一般的に販売されている無線充電器は、機器に磁場をかけて電流を作る磁気誘導方式を採用している。しかし、充電器とバッテリーが接続しないと充電できないため、充電中には電話が使えないなどの限界があった。

そのため、無線ランゾーンに行くとWi-Fiが使えるように、特定のゾーンに行くと充電が可能な磁気共鳴方式が脚光を浴びている。

2008年以降、磁気共鳴方式の特許出願の割合は、韓国大手企業が49%、海外企業が26%、韓国の個人を含めた中小企業5%、学校・研究機関が21%だ。

出願の半分を占める大手企業の技術の特徴は、機器と補正・コントロール関連技術が74%を占めている。特に、充電の効率と充電中の問題を解決するための補正・コントロール技術が多数を占めている。

韓国特許庁の関係者は、「磁気共鳴方式が商用化されれば、Wi-Fiゾーンのような無線充電ゾーンができ、新たなパラダイムになるだろう。そのための特許出願は続くのでは」という見通しを示した。

資料1:スマートフォン無線充電技術関連の特許出願動向

図:スマートフォン無線充電技術関連の特許出願動向グラフ

資料2:無線充電方式別の特許出願動向

図:無線充電方式別の特許出願動向グラフ

資料3:磁気共鳴方式の出願人属性別特許出願動向

図:磁気共鳴方式の出願人属性別特許出願動向グラフ

資料4:大手企業の磁気共鳴方式の特許出願の技術動向

図:大手企業の磁気共鳴方式の特許出願の技術動向グラフ

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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