知的財産ニュース アップルとの特許訴訟でサムスン電子が自国裁判所で完敗

2013年12月12日
出所: 電子新聞

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サムスン電子がアップルを相手に自国の裁判所に提起した特許侵害訴訟で敗訴した。

ソウル中央地裁民事合意13部は、12日、サムスン電子がアップルコリアを相手に提起した特許侵害差止め訴訟において、原告敗訴の判決を言い渡した。

サムスン電子が侵害されたと主張した特許は、短文メッセージ入力画面の中の画面分割(808特許)、文字メッセージと写真の表示方法(700特許)、状況支持者とイベント発生の連携(645特許)の3件だ。

裁判所は、808特許と646特許は進歩性が認められないと判決し、700特許は、特許構成を具備したとは見なせないため侵害ではないと説明した。また、808特許について、「通常の技術者であれば、1999年公開されたアップルのPDA技術から808特許を用意に発明できるため、進歩性がない」と説明し、646特許は、「アップルが1996年に国内で販売したPDA製品と比較して進歩性がない」と判断した。700特許は、「アップルの製品がサムスン電子特許の構成一部を具備していないため、特許を侵害したとは見なせない」という見方を示した。

サムスン電子は直ちに控訴の意を示した。

サムスン電子側は、「裁判所の決定について遺憾に重い、当社の特許権利を確保するため、あらゆる法的措置を検討していく考えだ」とコメントした。

サムスン電子は、昨年3月、アップルの「アイフォン4S」、「アイフォン5」、「アイパッド2」などが自社の商用特許を侵害したとして訴訟を提起した。これに先立ち、3世代(3G)移動通信関連の標準特許侵害をめぐる訴訟では、事実上、サムスンに軍配が上げられた。昨年8月、ソウル中央地裁は、アップルがサムスン電子の標準特許2件を侵害し、サムスン電子は、アップルの商用特許であるバウンスバック特許を侵害したと判決した。標準特許の訴訟は控訴審を控えている。

クォン・ゴンホ記者

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