知的財産ニュース 第一毛織、サムスン電子と共同でドイツのノバLEDを3455億ウォンで買収

2013年8月11日
出所: 電子新聞

4290

第一毛織は、サムスン電子と連携し、世界的な有機発光ダイオード(OLED)素材を生産するドイツのノバ LEDを買収した。海外投資としては、第一毛織の創業以来、過去最大の規模だ。サムスングループの素材事業に対する意思が窺える一方、今後、第一毛織が先端の素材専門企業として成長する転機になると評価されている。

第一毛織は、ノバ LEDの持分50%を1731億ウォンで買収したと11日に発表した。サムスン電子が残り40%を投資し、サムスンベンチャ投資は、従来の持分10%を維持して計3455億ウォンが投じられた。

ノバ LEDをめぐり、これまで、第一毛織やドゥサン電子などの韓国素材メーカーがM&A合戦を繰り広げてきた。この会社が保有した添加剤の技術を利用すれば、コア素材の性能を高められ、技術重要度が高い。高効率のOLEDの全般と、共通層素材のコア技術と特許を約500件以上保有している。昨年の売上高は3300万ドルで、修士や博士など、高学歴の研究人材が全体の60%を占める。

買収を通じて第一毛織は、OLED共通層素材に関する技術の大半を手に入れることとなった。OLEDは、二極(Anode)-精工注入層(HIL)-精工輸送層(ETL)-電気注入層(EIL)-陰極(Cathode)になされている。このうち、HIL・HTL・ETL・EILの4つが共通層の素材だ。

第一毛織は、2007年、OLED素材の開発を始め、2011年、200億ウォンを投資してOLED素材の量産工場を竣工した。今年4月、ギャラクシーS4に供給するETL素材の量産に成功した。

第一毛織の今回の買収により、対面積AM OLED素材をめぐり、国内外企業のしのぎを削る競争はさらに激化すると予想されている。ダウケミカル・ドゥサン電子・SFCなどがすでに市場を先取りしており、トウレイやマークなどのグローバル素材メーカーも参入を計画している。サムスンとLGの特許合戦にも影響を与えると予想されている。ノバLEDの「ホワイトOLED」素材は、LGディスプレイが生産するOLEDテレビ技術のコアだ。サムスンディスプレイの系列会社の第一毛織が量産性に優れているホワイトOLED素材の特許を保有すれば、特許合戦でも武器として利用できる。

パク・チョンウ社長は、「今後のディスプレイ市場の主導権は、コア素材開発能力によって左右されるだろう。第一毛織がグローバル素材企業として生まれ変わる重要な転機になるだろう」とコメントした。

オ・ウンジ記者

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、徐(ソ)、權(クォン)(いずれも日本語可)
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195