知的財産ニュース 米国裁判所、特許訴訟からサムスンスマートフォン3種類を除外

2012年8月15日
出所: デジタルタイムズ

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サムスン電子とアップルが米国で訴訟合戦を繰り広げているなか、米国裁判所がサムスンのスマートフォン3種類を特許訴訟対象から除外した。一方、裁判所は、サンスンが求めた証人を採択しないことを決めた。

14日の主要外国メディアによると、米国カルフォルニア州北部地方裁判所のルーシー・コウ裁判官は、サムスン電子のスマートフォンモデル3種類を今回の特許訴訟審理から除外することを決めた。今回の決定でサムスンは、小さな勝利を手に入れたといえる。

今回の審理で除外されたスマートフォンは、「ギャラクシー・エース」、「ギャラクシーS i9000」、「ギャラクシーS2  i9100」の3種類だ。コウ裁判官は、その日、「この3種類は、米国で購入可能ではあるものの、サムスン電子が直接米国内で販売していない」と除外の理由を説明した。アップルは、該当のスマートフォンがアイフォンの見た目と操作感(look and feel)などが同じだと主張し、提訴した。

この決定を受け、現地のメディアは、サムスンが小さな勝利を収めたと評価した。アップルは、サムスン電子のスマートフォン20モデルとタブレットPCモデル2つの特許及びデザインの侵害を主張している。このうち、ギャラクシーS i9000は、アップルが特許権侵害を主張する時に最もよく取り上げてきたモデルだ。

その日、米国裁判所は、アップルの主張を認め、サムスン電子の朴ヒョンシンデザイナーの証人採択要請は採択しなかった。朴ヒョンシンデザイナーがデザインしたサムスンの携帯端末「F700」を裁判所が証拠として採択しなかったという理由からだ。

朴ヒョンシン氏は、「F700」端末デザインを主に手掛けたデザイナーだ。サムスン電子は、「F700」がアイフォンと見た目が似ているが、アイフォンが発表される前の2006年にすでに開発していたとして、アイフォンを模倣しなかったという主張を裏付けている。

アップルは自社デザインの特許侵害と関する訴訟を進めている製品のうち、F700は服荒れていないため、朴ヒョンシン氏はこの裁判と関係がないと主張した。

一方、アップルは、この日の審理で陪審員に提出した資料を通じて、サムスン電子が米国市場でスマートフォンとタブレットPCの売上高304億ドル(役34兆ウォン)のうち、4分の1以上がアイフォンとアイパッドの特許を侵害して得たものだと主張した。アップルは、サムスン電子が2010年中盤から今年3月まで米国市場で8700万台以上のモバイル端末を販売したと付けくわえた。

金ユジョン記者

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