知的財産ニュース サムスン対アップル、特許権侵害訴訟を双方控訴

2012年9月7日
出所: デジタルタイムズ

3754

韓国におけるサムスンとアップルの特許権侵害訴訟が繰り広げられているなか、原審の結果について両社がそれぞれ控訴した。今後、ソウル高等裁判所で行なわれる控訴審裁判で両社がどのような攻防を交わすかに注目が集められている。

7日のソウル中央地裁によると、アップルは6日に当裁判所に控訴状を提出した。サムスン電子は1日前の5日、同裁判所に控訴状を提出したという。

控訴審で新しい争点や証拠が出た場合、通常、初裁判から宣告まで6ヵ月から1年がかかるということを踏まえると、今年内に裁判の結論が出されるのは難しいと見られている。

ソウル中央地裁の民事合意11部(ペ・ジュンヒョン部長裁判官)は、先月24日にアップルがサムスン電子の通信技術2件を、サムスンは、アップルのバウンスバックの特許1件をそれぞれ侵害したと判決した。

しかし、端末の生産に不可欠なサムスン電子の通信技術特許侵害主張の多くを認め、サムスンがデザイン特許を侵害したというアップルの主張は棄却し、サムスン電子の判定勝ちの結果となった。

パク・セジョン記者

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、柳(ユ)、李(イ)、半田
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195