知的財産ニュース LG電子、「デザイン」と「特許」でLTE市場をリード

2012年9月4日
出所: 電子新聞

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LG電子が「デザイン」と「特許」でLTEスマートフォン市場の攻略に乗り出す。

LG電子は、今月末に国内外でプレミアム級の戦略スマートフォン「Optimus-G」を発売し、下半期のLTE市場でドライブをかける。

市場調査機関のSAによると、LG電子は、第2四半期にグローバルLTEスマートフォン市場で160万台を販売し、2位となった。第1四半期の100万台に比べ、6割上昇した。

第2四半期のグローバルLTEスマートフォン市場では、1060万台だったLG電子が15.1%のシェアを記録した。上位3社のうち、シェア率が上昇したメーカーは、LG電子だけだ。

第1四半期の17.1%のシェア率で2位だったモトローラは、第2四半期では15.1%に減少し、LGと共同2位となり、56.6%だった1位のサムスン電子は、50.9%と6%下落した。

LG電子は、これを追い風に下半期には「Optimus-G」でLTEの2強体制の構築に乗り出す。今年の下半期から米国と欧州の通信キャリアが LTEサービスを本格化し始めるためだ。グローバル LTEスマートフォンの販売量は、前年比より10倍以上増加した6700万台になると見られている。

大信証券のパク・カンホ研究員は、「グローバルスマートフォン市場におけるLG電子のシェアは、第2四半期に3.8%と8位だったが、 LTEの割合が高まっている北米市場でのシェア率は4位だった。 LTE中心のスマートフォン戦略が奏功したと分析される。」と述べた。

今月末、韓国と日本、北米で発売される 「Optimus-G」は、特にデザインが目立つ。

まるでスマートフォンがスーツを着たように見える。「カバーガラスの完全一体型タッチ」工法を適用してべゼルや厚さを薄くしたのが特徴だ。3mmのべゼルに厚さは約8mmだ。また、スマートフォンの画面が消えている時は、画面の色と本体のブラック色が一致し、画面の境界線がなくなったように見える。ここにクリスタル・リフレクション工法で裏面を処理した。見る角度と光の角度により、デザインとイメージが変わってくる工法だ。

キウム証券のキム・チサン研究員は、「Optimus-Gは、韓国通信キャリア3社だけでなく、北米のAT&T、スプリント、日本のNTTドコモ、KDDIなど、グローバル通信キャリアが発売する。クアッドコアLTEという確実なポイントを定め、アイフォン5が発売されても韓国と北米で相当の競争力を確保するだろう。」と述べた。

LG電子のMC事業本部長パク・ジョンソク副社長は、「LTE特許世界1位の技術力で世界初のVoLTEフォンを発売した。LTE=LGという公式で示されている消費者の信頼が商品の購入につながっている。」と強調した。

キム・インスン記者

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