知的財産ニュース 世界モバイル部門の特許強者は? 「三星電子」

2012年4月18日
出所: 電子新聞

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昨年、携帯電話をはじめとする通信特許部門の「世界チャンピオン」は三星電子であることが分かった。 20年前の1995年基準の範囲を見ても三星電子は断然上位だ。

三星電子と激しく特許戦を繰り広げているアップル、グーグルなどスマートフォン新興強豪が通信特許部門に名を連ねていないことも注目される。

米国市場調査会社チェタンシャーマは18日、昨年米国特許商標局、ヨーロッパ特許庁などに登録された携帯電話および通信技術関連の特許を分析した結果、三星電子が1万1500件で1位であることを明らかにした。1995年から2012年まで20余年間登録されたモバイル関連特許700万件を調査しても結果は似ており、三星電子はノキアに続き2位を占めた。

注目に値する点は、スマートフォン運用体系(OS)市場の80%以上を蚕食しているグーグル、アップルなどは10位圏内に入っていないという点だ。特に特許と関連して、三星電子と激しい法廷攻防を行っているアップルが本来持っている特許の大部分はソフトウェアやデザインが基盤。アップルが昨年7月マイクロソフト(MS)等とカナダの通信会社ノーテルの特許を買収した理由も通信特許が切実な問題だったためだ。

チェタンシャーマ側は報告書で「米国とヨーロッパは10年前に比べて各々390%、173%と通信特許の出願件数が大幅な増加傾向を示している」とし、「三星電子など上位圏の企業は、通信特許のために着実に技術開発(R&D)を行なってきた成果が現れた」と分析した。

ホ・ジョンユン記者

グローバルIT企業の通信特許出願件数TOP10

順位

1995-2012年

2011年

1

ノキア

三星電子

2

三星電子

IBM

3

アルカテル‐ルーセント

ソニー

4

エリクソン

RIM

5

マイクロソフト

マイクロソフト

6

IBM

クアルコム

7

ソニー

エリクソン

8

NEC

LG

9

モトローラ

パナソニック

10

クアルコム

ノキア

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