知的財産ニュース サムスン電子とLG電子…特命「特許人材を確保せよ」

2012年9月3日
出所: 電子新聞

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サムスン電子とLG電子が再び特許人材の確保に乗り出した。

サムスン電子とアップルの特許訴訟が激しさを増し、「特許リスク」が高まっていることを受けた対応だ。

LG電子は、9日まで特許センターで働く中途採用者を募集する。通信、電気、電子分野の特許開発と特許紛争に対処できる専門人材を確保するための特別採用で、採用条件は、特許関連部署や研究開発(R&D)で1~5年間勤務した者、英語熟達者となっている。

LG電子は、昨年にも弁理士などの特許関連専門家を多く採用した。増えつつある特許紛争に積極的に対応するための準備だ。

LG電子は、LGグループ内の系列社とともに、「特許協議体」を結成し、守りの戦略から脱し、主導的な戦略を練る。昨年末、約200人だった特許専門人材を来年末まで30%以上増員する計画も持っている。

LG電子は、オスラムから発光ダイオード(LED)特許を侵害したとして提訴され、結局先月に米国際貿易委員会(ITC)から敗訴を言い渡された。一方、先日には、光ディスクの技術特許を侵害したとして東芝サムスンストレージ・テクノロジー(TSST)を米国裁判所に提訴した。

サムスン電子も7月に弁理士を特別中途採用した。特許分析と契約、ライセンシング、商標などの業務を行う専門人材を一層強化させる狙いだった。

サムスン電子の特許関連人材は、2005年約250人だったが、昨年末450人に増え、今年も増加基調が続いている。

キム・インスン記者

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