知的財産ニュース 特許庁、「化学・生命工学分野審査実務ガイド」全面改正
2012年1月31日
出所: 韓国特許庁HP
3450
韓国特許庁は、審査の公正性・一貫性を維持し、審査品質の向上を図るために「化学・生命工学分野審査実務ガイド」を改正して、2月から施行開始すると明らかにした。
今回の全面改正は、特許庁の品質向上に向けた努力の一環として、重複した内容が様々な審査基準に含まれ、一部の審査基準において活用度が低調な問題点などを補完し、類型別の事例を用いて記載要件および特許要件についての判断基準を具体的に提示して、容易に理解し適用できる化学・生命工学分野の審査実務基準の確立を行なうためだ。
今回の改正のために、特許庁は昨年7月化学・生命工学分野審査基準整備TFチームを発足、改正方向および内容について徹底した研究を行ない、最近の国内外における主要判例を調査して、関連する庁内外の専門家から法的・技術的なアドバイスを受けた。改正された主要内容は次のとおり。
- 相互に技術的な関連性が高い審査実務ガイドを統合して、活用度の低い審査実務ガイドは廃止し、既存の15分野の審査基準を7分野に縮小改編
- 発明の詳細な説明記載要件と関連した特許法改正事項と特許出願の序列リストの作成および提出要領に関連した告示の改正事項を反映
- 主な記載不備事例を類型別に追加・整理して、それに対する具体的な審査基準を提示
- 最近話題になっている特定分野関連の発明※に対する具体的な記載要件および特許要件についての判断基準を確立
※結晶多形の発明、光学異性質体の発明、医薬用途の発明など - 最近出願が増加した製法限定発明、選択発明、パラメーター発明などに対する請求項の解釈および特許要件についての判断基準を確立
- 各審査実務ガイドの目次および叙述構成を統一して、最新判例をアップデート
- 「化学・生命工学分野審査基準」を「化学・生命工学分野審査実務ガイド」に名称変更
特許庁関係者は、今回改正された化学・生命工学分野審査実務ガイドが、審査官にとって公正かつ一貫性ある審査のための具体的な道案内になるだけでなく、出願人に対しても審査段階での適切な対応法を模索するのに実質的なサポートになるよう期待すると話した。
また、今回改正された化学・生命工学分野審査実務ガイドは、特許庁のホームページに掲載してスマートフォン用e-bookにも提供する予定で、政策広報メールの発送等を通して関連業界にも広く知らせる計画。
参考資料:化学・生命工学分野審査実務ガイドの縮小改編後
※審査実務ガイド数:15分野→ 7分野
既存の審査基準 | 縮小改編後 | |
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生命工学分野審査基準 |
統合 |
生命工学分野審査実務ガイド |
医療衛生分野審査基準 |
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有機化合物分野審査基準 |
統合 |
有・無機化合物およびセラミックス分野審査実務ガイド |
無機化合物分野審査基準 |
||
セラミックス分野審査基準 |
||
高分子化合物分野審査基準 |
統合 |
高分子分野審査実務ガイド |
高分子組成物分野審査基準 |
||
高分子成形加工分野審査基準 |
||
医薬分野審査基準 |
統合 |
医薬・化粧品分野審査実務ガイド |
化粧品分野審査基準 |
||
水処理および機能性飲用水分野審査基準 |
維持 |
水処理および機能性飲用水分野審査実務ガイド |
繊維産業分野審査基準 |
維持 |
繊維産業分野審査実務ガイド |
食品分野審査基準 |
維持 |
食品分野審査実務ガイド |
農薬分野審査基準 |
廃止 |
- |
農機具分野審査基準 |
廃止 |
- |
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