知的財産ニュース アップルの「コア特許」相次いで無効

2012年12月10日
出所: デジタルタイムズ

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米国特許庁、バウンスバックに続きマルチタッチ技術も無効判決
コー・ルーシー裁判官は「賠償額の算定に錯誤」認め…アップルは窮地に立たされ

米国で進められているサムスンとアップルの特許係争でアップルは、時間の経過とともに窮地に立たされている。米国地方裁判所の最終審理で担当裁判官が公式に「賠償額算定に錯誤があった」と認めたことに続き、これまでアップルのコア特許と知られる技術が続々と米国特許庁(USPOT)から無効判決を受けた。

9日、主な外国メディアによると、米国時間の6日、カリフォルニア州のサンノゼ連邦地方裁判所で開かれたサムスン電子とアップルの特許侵害本案訴訟の最終審議でコー・ルーシー担当裁判官は、8月の賠償額に錯誤があったことを公式に認めた。

サムスン電子は、この日、「陪審員がギャラクシー・Prevailの場合、商用特許とデザイン特許のうち、商用特許の侵害のみを認めたのに、デザイン特許侵害の賠償金まで算定するミスを犯した。」と指摘した。これについてコー裁判官は、「その賠償額は、本製品に法的な権限はないようだ。」と述べ、算定の錯誤を公式に認定した。そのため、陪審員が決めたサムスンの賠償額は大幅に低くなるとみられている。8月に陪審員は、サムスンがアップルのデザイン及び商用化特許6件を侵害したとして10億5000億ドル(約1兆2000億ウォン)の賠償額を決めた。

審理に先立ち、米国特許庁がアップルのコア特許技術の1件を無効処理した。米国特許庁が最近の予備判決においてアップルのタッチスクリーン・ヒューリスティック特許(特許番号949)が無効だと判決した。この技術は、アップルの創業者である故スティーブ・ジョブズ氏が開発者として参加・登録したいわゆる「ジョブズ特許」で、アップルの代表的な特許技術だと評価されていた。10月にも米国特許庁は、同じくアップルのコア特許の一つであるバウンスバック特許が無効だと暫定的な判断を下したため、アップルには決定打になるかどうかに関心が寄せられている。

最終的に無効化された場合、米国裁判所やITC(貿易委員会)がサムスンの特許侵害を認めるとしても、異議申し立ての法的根拠となる。特許専門家は、「2件の特許が無効になってもサムスンが訴訟そのものを覆すことは難しいが、賠償額を大幅削減したり、販売差止め処分を避けたりするカードとしては価値がある。」と評価した。

一方、コー裁判官は、対立する両社に対し、「交渉を通じて係争を終わらせる必要がある」として合意を勧告したが、両側は異見を縮めないまま審理を終えた。コー裁判官は、「争点が非常に複雑であり、質疑すべき部分も多いため、今月末から事案別に判決を下したい。」と述べ、最終判決まで早ければ数週、数カ月が要されると見込まれている。

キム・ユジョン記者

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