知的財産ニュース デザイン保護法の全部改正について公聴会を開催

2012年9月19日
出所: 韓国特許庁

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2013年10月施行を目標にデザイン保護法の全部改正を推進

国内外のデザイン産業環境の変化に応じるため、アイコン画像、ロゴなどのグラフィックデザインをデザイン権として保護し、韓国の国民が海外でデザイン権を簡単に獲得できるよう、デザイン国際出願制度が導入されるなど、デザイン保護法が1990年の全部改正以降、22年ぶりに全面的に改正される。

デザイン保護法は、1961年12月31日に意匠法(現在のデザイン保護法)改正以降、35回も部分改正され、202の条文のうち、枝条が全体の56%の113に達している一方、法律の内容が難しいため、一般国民が法律を理解することが困難となっていた。

これを受け、韓国特許庁は、国民に分かり易い法令に見直し、これまで議論されてきた立法需要を反映した改正案について、2012年9月21日(金曜日)午後4時に韓国知識財産センターの国際会議室にて「デザイン保護法の全部改正公聴会」を開催する。

今回の公聴会では、個人及び企業、知的財産権分野の団体及び弁理士など、多様な関係者が参加し、改正案について、韓国特許庁による主な内容の説明、専門家の意見発表、参加者の質疑応答の運びで進められる。

商標デザイン審査局のイ・ジュンソク局長は、「最近、国際的に大きな紛争となっている"スマートフォンのグラフィックユーザー・インタフェース(GUI)"、"アイコン画像"、"ロゴ"など、2次元のグラフィックデザインをデザイン権として保護することが至急であることを議論し、デザイン分野の専門家や関連団体から全部改正案について、意見を聴取するために公聴会を開催する。関係者の参加をお願いしたい。」と述べた。

デザイン保護法の全部改正法律案は、今回の公聴会で議論された内容と、立法予告期間中(2012年9月5日~10月15日)に提出された意見を取りまとめ、関連部署と協議して法制処に審査を依頼する予定だ。

推進の経過

  1. 関係部署の意見問い合わせ
    2012年6月28日~7月9日 (産業財産委員会12年6月20日)
  2. 立法予告
    2012年9月5日~10月15日 (規制、性別、腐敗、統計)
  3. 法制処による審査
    2012年10月16日~11月
  4. 次官・国務会議
    2012年11月に予定

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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