知的財産ニュース ITU、サムスン電子とアップルの特許訴訟紛争の仲裁を示唆

2012年9月10日
出所: 電子新聞

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国際電気通信連合(ITU)が世界的に繰り広げられているサムスン電子とアップルの特許紛争を仲裁する意思を表明した。

韓国放送通信委員会と2014年の釜山ITU全権会議の準備に向けた業務提携のために訪韓したITUのハマドゥン・トゥーレ事務総長は、「10月10日ジュネーブでITUの特許通信関連の高官レベルの会談を開催する。サムスン電子とアップルなど、全ての利害当事者の意見を受け入れたい。」と述べた。

事務総長は、「サムスン電子とアップルの特許紛争は複雑ではあるが、理解できる機会になるだろう。特許の活用と知的財産権の保障に関するITUの原則と方針を定める計画だ。関連当事者の意見にも続き、問題を明確にし、合理的かつ非差別的な利用に関する原則を確立したい。規則を早く確立して混乱を最小限にとどめたい。」と述べ、仲裁への強い意志を示した。

また、事務総長は、「アップルが先週ITUに加入し、ジュネーブ特許会議に出席しているため、サムスン電子とアップルの経営者レベルの会談が行なわれるだろう。」とコメントした。

来月に開かれるITU特許関連高官レベルの会談でサムスン電子とアップルの特許紛争についてどのような方針を打ち出すかに注目が集められている。そしてITUの方針も関心事だ。

キム・ウォンベ記者

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