知的財産ニュース 元NBA選手マイケル・ジョーダン氏の「78件の商標権争議集中訴訟」、2度目の開廷へ

2015年3月13日
出所: 中国知識産権資訊網

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アメリカの元バスケット選手マイケル·ジョーダン氏を原告とする78件の商標権争議集中訴訟がこのほど、北京市第一中級法院(地裁)で2度目の開廷審理が行われた。法廷は当日判決を言い渡しなかった。

プロバスケットボールNBAで「神様」と呼ばれた往年の名選手マイケル·ジョーダン氏は2012年、自分の名前の中国語表記「喬丹(チアオダン)」が中国のスポーツ用品メーカー「喬丹体育」より商標登録されており、「私の名前を無断で登録したうえ、子供の名前まで登録しようとしている。非常に失望した」と表明し、喬丹体育を提訴したうえ、同社が登録した78件の商標について、国家工商総局商標評審委員会に異議申立をした。しかし、商標評審委員会はジョーダン氏の主張を支持しなかった。ジョーダン側は北京市第一中級人民法院に審決取消の訴訟を提起したが、昨年10月27~30日の4日間開廷審理を行った結果、裁判所が68件について審決支持の判断を下した。残りの10件について、先日再び開廷審理したが、結果はまだ出されていない。

68件について、北京の裁判所は、ジョーダンが一般的な人名であり、喬丹体育の登録商標は侵害にはならないと判断し、マイケル·ジョーダン氏側の訴えを却下した。このような一審判決に対して、ジョーダン氏側は不服としてすでに高裁に控訴した。

本訴訟における今後の展開が注目される。

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