知的財産ニュース 山東省、専利をめぐる民事紛争の訴訟調停突合せ体制を確立

2015年11月10日
出所: 国家知識産権網

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山東省知識産権局と省高級人民法院(高等裁判所)はこのほど、「専利をめぐる紛争の訴訟調停突合せ体制の構築に関する若干意見」(以下、「意見」)を発表した。これにより、山東省の専利民事紛争に関する訴訟調停突合せ体制が正式に確立された。

「意見」は山東省が発布した「イノベーションによる発展駆動戦略の推進に関する意見」を徹底し、山東省の知的財産権保護と、専利をめぐる行政法執行·司法間の連携を一段と強化するために作成された。「意見」によると、専利紛争事件について、裁判所は、裁判を始める前に行政部門または権利保護センターで調停を行うよう当事者に働きかけることができるほか、訴訟において当事者の同意を得たうえで行政部門や権利保護センターに調停または調停協力を依頼することもできる。行政部門や権利保護センターで合意に達した場合、当事者は裁判所に司法確認を申請することができる。

山東省が知的財産権保護活動を強化するための重要な施策で、調停の役割を生かして専利をめぐる紛争の効果的な解決を促進し、知的財産権保護環境を改善することが期待される。

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