知的財産ニュース 著作権侵害で中国最大の動画共有サイト「土豆網」に賠償命令

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中央テレビ局(CCTV)のグルメ番組「舌で味わう中国」は、人気が高まるにつれ、頻繁に著作権侵害問題に巻き込まれるようになった。CCTV傘下の「央視国際網絡」が大手動画共有サイト「土豆網」を、無断で番組をインターネットで配信していたとして訴えていた事件が、「土豆網」の権利侵害が認められ、24万8000元(約400万円)の賠償を命じる判決が先日、最高人民法院で言い渡された。

同裁判の一審は、2013年10月15日に上海市閔行区人民法院で行われ、「土豆網」に対して、賠償金など計24万8000元を支払う判決が出された。この判決を不服として「土豆網」は上訴したものの、同年12月23日には、上海市第一中級人民法院が、一審を支持する判決を出した。

裁判で、土豆網は、「サイトではオンラインストレージを提供しており、問題となっている動画は、ネットユーザーがアップしたもの」と主張したが、それを証明する証拠は提出していなかった。一審と二審では、裁判所は「著作権法で保護されている動画を、『土豆網』は無断で配信していた」とし、「ネットを使って著作権を侵害する典型的な行為」との判断を示した。また、「動画を実際にアップした人の情報は、サイトの運営者が把握し管理するべきもので、問題の動画を削除したことでそれらの情報も消えてしまったのであれば、それによってもたらされる不利な結果の責任も負わなければならない」とした。