知的財産ニュース 迅雷とMPAA、違法ダウンロード管理強化に関する協議締結
2014年6月9日
出所: 新浪科技
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中国のダウンロードマネージャ開発·運営企業、深圳市迅雷網路技術有限公司(略称:迅雷)は6月5日、アメリカ映画協会(MPAA)と映画ダウンロード管理強化に関する協議書を締結した。
迅雷は中国で広く普及しているインターネットダウンロードソフトであり、ある種のP2P的な方式と通常のダウンロードの方式とを組み合わせて、動画を主として様々なファイルのダウンロードサービスを提供する。
百度など多くの中国系コンテンツサイトと同じく、迅雷も海賊版を巡る追及に苦しめられている。同ソフトを利用して違法にアップロードされた映画やテレビ番組などがダウンロードされ、関連業界に損害を与えていると指摘されている。2008年、アメリカ映画協会より起訴されたこともあり、海外や政府からの圧力が高まっているなか、迅雷はより合法的かつライセンス付与されたコンテンツを採用する方向に動いている。
今回締結された協議書によると、迅雷は今後、違法にアップロードされた映画·ドラマをダウンロードできないシステムを構築し、映画やドラマの著作権監視を強化していく方針という。
なお、現在迅雷はアメリカ市場での上場を目指している。今回アメリカ映画協会と、版権管理を強化する協議書を締結したことも、上場計画をスムーズに進める目的があるとされている。
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