知的財産ニュース 大気汚染が深刻化!偽PM2.5マスク横行、標準規格の早期制定が期待される

2014年2月26日
出所: 新華網

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中国各地で大気汚染が深刻な状況が続いている。一方、大気汚染のPM2.5物質を防ぐと期待される防じんマスクだが、市場には偽物や劣悪品が大量に出回っている。また、マスクには、PM2.5対応製品として判断するための国家強制標準規格が未だ整備されていない。25日、北京市で開かれた「第2回中国大気汚染防止オピニオンリーダーフォーラム」で、国家労防検測センターの楊文芬主任が明らかにした。民間用マスクの標準規格の早期制定を呼び掛けた。

フォーラムでは、PM2.5マスク市場の規範化が中心的議題の一つであった。中国産業用紡績品業界協会は民間用マスクの基準に関する提案をまとめており、基準の施行は早ければ2015年に開始される。

PM2.5によって、日常生活や健康が脅かされる一方で、一部の関連ビジネスが活気づいている。その代表の一つがマスクである。統計によると、中国の防じんマスク市場の需要は、PM2.5が話題になり始めた2012年より激増を始め、昨年には爆発的な拡大を見せ、25億3000万元の規模に達した。この需要は2015年も拡大を続け39億2000万元に達する見通しで、10億元級の市場規模が形成されるという。

市場の急激な発展により、安価な偽物マスクが市場に出回るようになった。上海市公安局の紹介によれば、昨年5月以来、公安局捜査隊が広域捜査を呼び掛け、江蘇省·浙江省·福建省·広東省·四川省·遼寧省など9省市の偽マスク工場や販売店、倉庫を一斉摘発し、合わせて90万点余りの3M社マスク、金額にして4600万元あまりのニセモノを押収した。

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