知的財産ニュース 世界人材競争力ランキング、中国はたったの47位
2013年12月5日
出所: 環球網
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このほどフランスのある大学の商学部が発表した研究成果によると、中国は「世界人材競争力ランキング」では、たったの47位に位置づけられた。環球網が伝えた。
この調査は世界103カ国を対象としており、世界人口の86.3%をカバーしている。調査の結果、スイスが世界のトップに立ち、シンガポールが2位、デンマークが3位にランクインした。アジア諸国では日本が21位、韓国が28位であった。中国は世界第二の重要な経済体であるにも関わらず、47位という結果であった。
競争の激しい現代社会において、人材競争力はすでに一国の発展の潜在力を評価するバロメーターの一つとなっている。専門家の分析によると、中国の経済規模は世界トップレベルにあるが、一人あたり平均経済レベルはなお世界の中·下レベルにとどまり、これが中国の人材環境競争力指数が相対的に低いことの根本的な原因となっている。このほか中国では人材開発競争力が目立って不足しており、専利(特許、実用新案、意匠)や著作権でも劣勢にある。中国の専利をめぐる競争力は先進国と大きな開きがある。
同報道は、シンガポールはビジネスに最適な環境を有する国の一つで、強大かつ安定した政治環境があり、ハイレベルな技能と教育を求める世界トップクラスの外国人学生を魅了していると伝えた。
INSEAD欧州競争力イニシアティブのエグゼクティブ·ディレクターのBruno Lanvin氏は、「その国の大学が、企業が求めるエンジニアや専門家を育てているか、国の制度は留学生の滞在を奨励しているかなどといった要素も人材確保と関係する」と語る。また、「誰かがその土地で根をおろし、彼らの経済活動、起業や就職をサポートする必要がある。そのためには国が長期的な人財政策を構築する必要がある」と指摘した。
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