知的財産ニュース サムスンが5G移動通信技術の開発を加速、国内企業は中国移動が開発中

2013年5月15日
出所: 人民網

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韓国のサムスンが5月12日に、第5世代(5G)モバイル通信技術に基づく新たなモバイル転送システムの開発に成功したと発表した。同システムでは、データを最大1.056Gbpsの速度で最大2km離れた場所へ転送でき、現行の第4世代(4G)ネットワークより数百倍速い。将来は転送速度が10Gbpsに達する見通し。サムスンは第5世代(5G)モバイル通信技術の研究開発を加速し、2020年までに同技術の商用化を目指すとしている。実現すれば、携帯電話でハイビジョン画質の映画を1秒でダウンロードすることが可能になる。

今回の開発成功によりサムスンが5Gモバイル通信技術分野で市場主導権を握るようになる。世界各国では5Gネットワークの開発を速いペースで進めている。日本のNTTドコモが2012年12月に東京工業大学と共同で、11GHz帯における 10Gbpsの伝送実験に成功したことを今年2月に発表している。欧州委員会(EC)は2020年までに5G技術を商用化することを目指し、2013年内に5000万ユーロを投じる計画だ。

中国国内では先月、工業·情報化部と発展改革委員会、科学技術部の支持の下で5Gの研究開発に取り組む推進団体が設立された。また、中国移動(チャイナモバイル)研究院の黄暁慶院長はこのほど、4Gネットワークの本格的な商用化もまだであるにも関わらず、中国移動はすでに5Gネットワークの開発を進めていることを明らかにした。

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