知的財産ニュース 英製薬大手GSK、中国の研究開発センタートップを解雇、論文データ捏造で

2013年6月13日
出所: 第一財政日報

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世界製薬大手のグラクソ·スミスクライン(GSK)は11日、中国の研究(R&D)部門の科学者が執筆にかかり、バイオ医学研究誌「ネイチャー·メディスン」に掲載された論文に「誤った」データが含まれていた事実が判明したことを明らかにした。

GSKは数週間前、中国R&D部門の研究者が2010年にバイオ医学研究誌「ネイチャー·メディスン」に掲載した研究論文のデータが改ざんされたものだとの告発を受けていた。GSKが調査し、論文にデータ捏造があることが確認され、論文に名を連ねた社員のうち、1名が解雇されたほか、1名は辞職、3名は最終決定までの間休職処分としたとしている。

解雇されたのは、中国·研究開発(R&D)部門のヘッドである蔵敬五氏。GSKは中国R&D部門に臨時の責任者を派遣する方針だ。同社は「中国での研究開発はGSKのグローバルな研究開発事業において、依然、欠かせない部分である」と表明しながら、「関連の部門と業務について細かい審査が必要だ」とも強調した。

中国進出の外資系製薬企業で最大級のGSKは、過去25年間で中国市場に計5億米ドルの資金を投入した。2012年9月6日、GSKは上海の張江ハイテクゾーンにある中国研究開発センターをグローバル神経科学研究本部に昇格させた。

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