知的財産ニュース 河南省で国内初の知的財産権「社会法廷」が設立

2013年4月27日
出所: 国家知識産権網

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河南省知的財産権保護協会の傘下に設けられる河南省知的財産権「社会法廷」は4月25日、設立式典が行われた。

「社会法廷」は省内の各知識産権局や知的財産権戦略指導グループのメンバー機関、代理機構の中堅職員が「社会裁判官」を担当し、知的財産権に係る民事、行政紛争の調停を主要業務とする調停組織。「民間調停」としての役割発揮が期待される。省高裁と鄭州市裁判所は業務上の指導や社会裁判官向け定期研修訓練の実施などを行なう。国内でこのような知的財産権社会法廷の設立はこれが初めて。

河南省は経済·社会の急速な発展に伴い、知的財産権侵害事件が多発していることが問題となっていた。昨年に省内の各知識産権局で受理した特許権侵害、詐称事件は354件に達し、裁判所で審理した各種類の知的財産権関連事件は2010年の1197件から2389件に増加した。一方、権利者は時間·金銭的なコストが高い理由で、権利保護の手段にできれば裁判を避けたいことも、省高裁の実施した調査研究で分かった。設立式典に出席した省高裁の張立勇院長は、知的財産権紛争解決における多元的体制の重要な一環として、「社会法廷」に大いに活躍してほしいと期待を示した。

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