知的財産ニュース 北京市、4分野でイノベーション推進を急ぐ

2013年2月25日
出所: 科技日報

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北京市はイノベーションで発展を促す戦略の実施に向け、イノベーション能力の向上を含め4つの面でイノベーションの推進を急ぐ方針を固めた。21日に開かれた「2012年度北京市科学技術奨励大会」に出席した北京市の王安順市長が明らかにした。

北京市は近年、「科学技術発展の中長期計画綱要」と「科技北京」行動プランを作成、実施し、中関村国家自主的イノベーションモデルパークの建設を推し進めた結果、科学技術のイノベーション能力が大幅に向上し、超大規模集積回路、衛星測位利用、グリーンプリティング、ソリッドステートストレージなどの分野の多くの実績を上げている。

今後の重点活動について、王市長は、イノベーションによる発展促進戦略の実施に向け、1. 科学技術イノベーション能力の向上を加速させ、イノベーションの主体としての企業の位置付けを強化する、2. 戦略的新興産業の発展を加速させ、科学技術成果の移転を促す、3. 中関村モデルパークの建設を加速させ、世界で影響力を持つイノベーションの中心地とハイテク産業の基地を築き上げる、4. イノベーション環境の改善を加速させ、社会全体で科学と知識、創造を尊重する雰囲気の醸成に取り組む――の4つを説明した。

今年の北京市科学技術賞を受賞した184件の研究成果の内、応用に向けた技術開発、技術発明、重大プロジェクトが91%を占めた。特に技術発明の受賞率が最も高く、推薦された35件の技術発明の中に24件が選ばれ、受賞率が平均受賞率の38.6%を遥かに上回る68.6%だった。

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