ラーメン すし 鍋料理!? ハワイから世界へ 成功のヒミツ

2024年07月04日

ラーメンは、なぜ世界に広まったのか? その秘密がハワイに!? そして今、ハワイ進出をチャンスと捉える動きがある。人気のラーメン店の新店舗や高級回転すし店の出店の裏側を取材。さらに、ハワイから世界へ飛躍する企業も。その成功のヒミツに迫る!

(11分04秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: 木目調のテーブルに置かれたラーメンの丼。太い麺の上に、分厚いチャーシューや煮卵、もやしなどのゆで野菜がトッピングされている。

テロップ: ラーメン

ナレーション: 世界中で人気のラーメン。

映像説明: 白い壁の店内。木目調のテーブル席は、食事を楽しむ人々で満席になっている。 別の飲食店の店内。ウェーブがかかったロングヘアーを1つにまとめた女性と黒いTシャツを着た男性が並んで座り、ラーメンを食べている。

テロップ: なぜ 世界に広まった?

ナレーション: なぜ、ここまで広まったのか。

映像説明: 雲が浮かぶ青空の下。まっすぐに伸びたヤシの木の後ろには海が広がっている。砂浜や歩道は、たくさんの海水浴客でにぎわっている。

テロップ: 秘密がハワイに!?

ナレーション: その秘密がハワイに!?

映像説明: ニュース番組の映像。大きな平屋の建物の壁に沿って行列が出来ている。 室内。マグロやエビなどの軍艦巻きや巻きずしがのった皿が、すしネタケースの上に並んでいる。

テロップ: 高級回転すし店が初上陸!

ナレーション: そして、高級回転すし店が初上陸。オープンの裏側に潜入。

映像説明: 雲が浮かぶ青空の下、垂直に立っているサーフボードの前に両手を広げて立つ男性の銅像。周囲にまっすぐに伸びたヤシの木があり、後ろには海水浴客でにぎわうビーチが広がっている。

テロップ: ハワイ進出がチャンス?

ナレーション: 今、ハワイ進出がチャンス?

映像説明: カラフルな牛の絵画が飾られた室内で、黒いキャップをかぶり、メガネをかけた日本人男性(にほんじんだんせい)がインタビューに答える。

テロップ: KAMITOKU Ramen(カミトクラーメン) 紙徳 潤一(かみとく じゅんいち) オーナー

紙徳オーナー: ま、ぶっちゃけ、ここも、ここ(この店)も、あっち(もう1店舗)も、(新型)コロナの影響で入れた(はいれた)っていう、いい条件で(入居できた)っていう…

映像説明: 大きな窓がある室内で、白髪の日本人男性(にほんじんだんせい)がインタビューに答える。

テロップ: SUN NOODLE(サンヌードル) 夘木 栄人(うき ひでひと) 社長

夘木(うき)社長: あの、1つ、ハワイで始める利点っていうのがあると思うんですね。それは、ま、“ハワイブランド”でしょうね。

映像説明: 店内。黒い作務衣(さむえ)を着た女性が、肉や野菜が山盛りに盛りつけられた銀色の卓上鍋をテーブル席へと運んでいる。 冷蔵ショーケースが設置された売り場。ロゴ入りの黒いポロシャツを着た男性が、棚の商品を整理している。

テロップ: ラーメン すし 鍋料理!? ハワイから世界へ成功のヒミツ

ナレーション: ハワイから、さらに世界へ。ビジネス成功のヒミツに迫る。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。各国のさまざまな人々の笑顔や、農作物(のうさくぶつ)を収穫している様子、ガントリークレーンが並んでいる港、緑色(みどりいろ)の仏像、小型飛行機や新幹線、バイクなどの乗り物や生き物など、世界中のいろいろな写真が現れて白い画面を埋めていく。連なった写真に重なるように世界地図のCGが浮かび上がり、中央に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。

映像説明: 大通り沿いにある平屋建ての店舗の外観。エントランス部分は木目調の外壁で、上部に、日本語で「廻転鮨 銀座おのでら(かいてんすし ぎんざおのでら)」と書かれた文字看板が掲げられている。 店内。赤いのれんをくぐり、調理場へと入っていく視点の映像。白い調理服を着た数人の男性と女性が作業をしている。 店内のテーブル席。白いシャツを着た男性スタッフが、手ぶりを交えながらテーブル席に座る3人のスタッフに英語で説明をしている。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 高級回転すし店が初上陸 オープンのウラ側に潜入!

テロップ: ハワイ州 ホノルル

テロップ: 廻転鮨 銀座おのでら(かいてんすし ぎんざおのでら) ハワイ店

ナレーション: ことし3月、オープンに向け、従業員の研修が行われていたのは「廻転鮨 銀座おのでら(かいてんすし ぎんざおのでら)ハワイ店」。

映像説明: 調理場。白い調理服を着た3人のスタッフが立っている。短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)が、2人のスタッフに日本語で説明をしている。白い調理服を着てマスクをつけた茶色い髪の女性スタッフが説明を聞き、うなずいている。

短髪の日本人男性(にほんじんだんせい): 実際に中から、俺が、その、あっちからオーダーを入れるんで、ここに飛んで来ます。

映像説明: 白いテーブルの上に置かれた注文端末のタッチパネルを操作する手元。画面にはイクラやトビコの軍艦巻きなどが表示されている。 注文端末の画面のアップ。、トロやサーモンの握りずしなどのメニューが次々と映し出される。 注文端末が置かれた白いカウンター席。白い調理服を着た短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)が、すしコンベヤーから、すしの皿を2枚取って、テーブルに置く。

テロップ: 1貫 約3~(から)17ドル(約500~(から)2,700円)

ナレーション: 本格的な江戸前すしを1貫からオーダーできるのが売りで、価格は1貫およそ3ドルから17ドル。

映像説明: 白木調のカウンター席がある和風の店内。カウンターと向かい合わせの板場には棚があり、切り子(きりこ)の脚付きのグラスや和包丁などが飾られている。

テロップ: 2014年“おまかせ”のすし店をハワイにオープン

ナレーション: この企業は他店に先駆け、10年前にハワイで、おまかせのすし店をオープンし、

映像説明: 赤茶色の葉っぱをかたどった平らな皿に、エビやマグロ、ウニなど、さまざまな種類の握りずしが盛りつけられている。

テロップ: 3ヵ国に18店舗展開

ナレーション: その後、アメリカ本土などにも展開している。

映像説明: 調理場。白い調理服を着て、衛生手袋をはめた3人のスタッフが立っている。短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)が、銀色のバットに入った食材を指さしながら2人のスタッフに説明をしている。

テロップ: 廻転鮨店(かいてんすしてん)もハワイが海外1号店

ナレーション: この回転すしの店もハワイが海外1号店だ。

映像説明: 白いカウンター席の前で、短髪の日本人男性(にほんじんだんせい)がインタビューに答える。

テロップ: 廻転鮨 銀座おのでら(かいてんすし ぎんざおのでら) ハワイ店 小林 祐貴(こばやし ゆうき) ゼネラルマネージャー

小林ゼネラルマネージャー: 日本(にほん)との、こう、ゆかりのある、えー、ハワイという地で、まずは、こう、始めていくっていう…。

映像説明: 注文端末の画面。「Sushi(すし)」と書かれた画像をタップすると、いろいろな種類の握りずしの写真が横に3枚、縦に3枚、計9枚並んだメニュー画面に切り替わる。 注文端末の画面のアップ。9枚の握りずしが並んだ画面から、横に2枚の写真が並んだマグロのカテゴリーに切り替わり、マグロや漬けマグロ、中トロ、大トロ(おおトロ)などの握りずしの写真が次々と表示される。

ナレーション: ハワイは、日系人が多いため、本場の味が受け入れられやすく、そこからローカルにも広がりやすいという。

映像説明: 調理場。白い調理服を着てマスクをつけた茶色い髪の女性スタッフが、衛生手袋をはめて作業をしている。レードルを使い、茶わん蒸しの卵液(らんえき)のようなものを黒い器に流し入れている。

ナレーション: そうしたメリットがあるハワイだが、デメリットも。

映像説明: 白いカウンター席の前で、小林ゼネラルマネージャーがインタビューに答える。

テロップ: 廻転鮨 銀座おのでら(かいてんすし ぎんざおのでら) ハワイ店 小林 祐貴(こばやし ゆうき) ゼネラルマネージャー

小林ゼネラルマネージャー: 工事の関係とか、いろいろ申請の確認で、今、どんどんどんどん(オープンが)遅れてしまって…。

映像説明: 調理場。白い調理服を着た3人のスタッフが作業をしている。マスクをつけた茶色い髪の女性スタッフが泡立て器で卵液(らんえき)を混ぜている。 白い調理服を着た小林ゼネラルマネージャーが箱型の機械の前面にあるボタンを操作しながら、白い調理服を着た男性スタッフに説明をしている。

ナレーション: ハワイでは、こうしたケースが珍しくない。行政の認可を担当する人材が不足していることなどが理由と言われている。

映像説明: まな板の上に置かれた、たくさんのむきエビを、衛生手袋をはめたスタッフが処理している手元。 白いカウンター席の前に設置された、すしコンベヤーの上を、刻んだマグロの軍艦巻きの皿が流れてくる。 白いカウンター席の前。小林ゼネラルマネージャーが、皿にのったすしをチェックしている。

ナレーション: 「廻転鮨 銀座おのでら(かいてんすし ぎんざおのでら)」は、店舗が完成してから営業許可が下りるまでに数ヵ月かかったため、そのあいだも研修を重ねていた。

映像説明: 白いカウンター席の前で、小林ゼネラルマネージャーがインタビューに答える。 調理場。白い調理服を着た小林ゼネラルマネージャーが、女性スタッフに説明したり、シャリ玉を製造する機械を使って作業をしている。

テロップ: 廻転鮨 銀座おのでら(かいてんすし ぎんざおのでら) ハワイ店 小林 祐貴(こばやし ゆうき) ゼネラルマネージャー

小林ゼネラルマネージャー: ハワイで1番、人気のお店で、あー、1番人気で、こう、楽しい店に、あのー、したいっていう目標のもと、 お客さんが喜んでもらえるような秘策とかも考えてますので、 ぜひ食べに来てもらいたいなとは思います。

映像説明: ニュース番組の映像。スタッフが店のドアを開けると、外で待っていた人々が店内に入ってくる。 混雑している店舗の出入り口。 店内。スタッフが女性客をカウンター席へ案内している。 満席になったカウンター席、注文端末を操作する男性客の手元などが次々に映し出される。 画面の下部には「KAITEN SUSHI GINZA ONODERA IS NOW OPEN」などのテロップが紺色の英字で表示されている。

ナレーション: そして4月下旬、いよいよオープンを迎えた。現地メディアにも取り上げられ、現在、地元客が9割近くで、評判は上々だという。

映像説明: 現地メディアのニュース番組の映像が続く。調理場で作業する数人のスタッフ。白い調理服を着た男性スタッフが、まな板の上で魚の柵を切っている様子や、すしを握っている様子が映し出される。 まな板の前に設置されたすしネタケースに、銀色のバットに入ったすしネタが並んでいる。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): ハワイでビジネス 今が進出のチャンス!?

ナレーション: このオープニングイベントを手がけたのが、旅行会社のJTB(ジェイティービー)だ。

映像説明: 白い壁のオフィス。パーティションで区切られたデスクで、数人の女性がパソコンに向かっている。

テロップ: JTBハワイトラベル

映像説明: キャンプ用のテントがあるアウトドア風の会議室。アウトドア用のテーブルを並べた席には十数人のスタッフが座り、正面に立っている青いアロハシャツを着た男性の話を聞いている。

テロップ: ハワイ進出企業をサポート 市場調査 ビジネスマッチング 店舗物件の紹介など

ナレーション: 進出する企業に対して、ビジネスマッチングや店舗物件の紹介など、さまざまなサポートも行っている。

映像説明: 高いところから見下ろしたハワイのビジネス街。近代的なビルが建ち並び、遠くには穏やかな海が見える。 青い空の下、浜辺でくつろぐ人々の様子。ヤシが木陰を作る芝生やベンチ、パラソルが並ぶビーチにも、たくさんの人々が訪れている。 大通り沿いにある石畳の歩道。まっすぐに伸びたヤシの木(やしのき)の葉が風に揺れている。 高層の建物が建ち並ぶ広い通り。信号待ちをしている人々の後ろには、クリーム色(いろ)の外壁の商業施設が見える。

テロップ: ハワイでのビジネス

テロップ: 人手不足

テロップ: 高額な賃料

テロップ: 今が進出のチャンス!?

ナレーション: ハワイでのビジネスは、人手不足(ひとでぶそく)のほか、高額な賃料の支払いなど、なかなか難しい環境とも言われているが、今が進出のチャンスと捉える動きもあるという。

映像説明: 大きな窓の前で、黒と白のアロハシャツを着た日本人男性(にほんじんだんせい)がインタビューに答える。窓の外には近代的な街並みが広がっている。 街なかにある空き店舗が4軒、映し出される。 手前に樹木が植えられた店舗や大通り沿いの店舗、衣料品店の隣にある「FOR LEASE」などの文字が書かれたポスターのようなものが貼られた店舗、建材がむき出しになった外壁がある店舗の外観が次々に映る。

テロップ: JTB ハワイトラベル 川鍋 経夫(かわなべ つねお) ハワイ営業開発部長

川鍋ハワイ営業開発部長: ハワイもですね、あの、パンデミックの影響は、だいぶ受けたんですが、えー、回復途中にあるかと思います。 で、一時期はですね、ほんと、空き店舗なんかも目立ったんですけど、だいぶ埋まっては、参りました。 ただですね、やっぱり、その、いわゆる店舗さんの、こう、入れ替えっていうのはですね、ま、まだ非常に激しくなっておりまして。 日本(にほん)から、こう、進出を検討されている方(かた)には、まだまだ、あの、チャンスがあるとは思っています。

映像説明: 白い壁の店舗の外観。黒い英字で「KAMITOKU(カミトク)」と書かれ、牛をかたどったロゴのついた文字看板が掲げられている。 アメリカの有名女優の顔が一面に大きく描かれた壁のある店内。パーティションで区切られたテーブル席は、料理を楽しむ人々でにぎわっている。

テロップ: KAMITOKU Ramen Ward Center(カミトク ラーメン ワード センター)

ナレーション: そうしたチャンスをつかんで、新店舗をオープンしたラーメン店が、こちら。

映像説明: パーティションで区切られたテーブル席で、3人の女性客が食事をしている。 紺色のTシャツを着た女性が赤いれんげを使って麺を口に運ぶ様子やメガネをかけた男性が箸でラーメンを食べる様子が映し出される。

ナレーション: ハワイでは今、再びラーメンブームに火がついているという。

映像説明: カラフルな牛の絵画が飾られた店内で、紙徳オーナーがインタビューに答える。

テロップ: KAMITOKU Ramen(カミトク ラーメン) 紙徳 潤一 オーナー

紙徳オーナー: すごくいい時期だったですね、やっぱり、あのー、(新型)コロナの影響で、結構いろんな店が、つ、あのー、閉まってたんで、 そこで、結構みんな、ま、パッって入ってくっていう、簡単に入れた(はいれた)っていう、うん。いい条件で入れた(はいれた)っていう感じですかね。

映像説明: 白い壁の調理場。紙徳オーナーが、白濁したスープが入った寸胴鍋(ずんどうなべ)の中に棒状の機械を入れ、かき混ぜている。 白濁したスープを丼に移し、麺や牛肉のチャーシュー、煮卵などを盛りつける。 白い壁のKAMITOKU Ramen(カミトク ラーメン)の外観。手前の通りを車が行き交っている。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): ハワイで人気1位獲得 絶賛! 牛骨(ぎゅうこつ)ラーメン

テロップ: 10年前 フードトラックからスタート

ナレーション: ラーメン店を営む紙徳(かみとく)さん。10年前にワイキキで、フードトラックの店からスタートし、2021年3月、アラモアナセンターの近くに、こちらの店舗を新たにオープンした。

映像説明: カラフルな牛の絵画が飾られた店内で、紙徳オーナーがインタビューに答える。 こげ茶色(こげちゃいろ)のテーブルに置かれたラーメンのアップ。白濁したスープのラーメンに牛肉のチャーシューや煮卵などがトッピングされている。 カラフルな牛の絵画が飾られた店内で、紙徳オーナーが話を続ける。

紙徳オーナー: アメリカって、あの、豚骨ラーメンが結構主流なんですけど。うちは牛骨(ぎゅうこつ)っていう、牛を使ってるんで、 そのラーメンが、まだ全然浸透してないんで、それを頑張って、あの、メインランドのほうに行って、全米に展開していきたいなって思ってます。

映像説明: 店内。窓際のテーブル席に座った4人の男性と女性。テーブルの上には、黒い丼(どんぶり)に盛りつけられたラーメンや、たこ焼きが置かれている。 パーティションで区切られたテーブル席で、髪を後ろに束ねた女性が麺を口に運ぼうとしている様子。

テロップ: Yelp(イェルプ)ラーメン人気ランキング(2015年) ハワイ 第1位 全米 第3位

ナレーション: レビューサイトの人気ランキングで、ハワイ1位、全米で3位に輝いたこともある。

映像説明: 窓際のテーブル席で、小さな子どもを連れたロングヘアーの女性がインタビューに答える。

テロップ: 地元客

地元客・英語: 今まで食べたラーメンのなかで、1番おいしい。

映像説明: パーティションのあるテーブル席で、えんじ色(いろ)のTシャツを着た男性がインタビューに答える。

テロップ: 地元客

地元客・英語: スープが風味豊かで、おいしい。

映像説明: パーティションのあるテーブル席で、黒いロングヘアーの女性がインタビューに答える。

テロップ: 地元客

地元客・英語: 牛肉が本当に、おいしい。

映像説明: 箸と赤いれんげを使って、ラーメンの麺を持ち上げる手元。太く縮れた麺にズームアップする。

テロップ: 麺については?

ナレーション: 麺については、どうだろうか?

映像説明: パーティションのあるテーブル席で、髪を後ろで束ねた男性がインタビューに答える。

テロップ: 常連客

常連客・英語: おお、いい質問だね! つけ麺の麺が大好きなんだ。 コシがあって太いのがいい。 もまれているから縮れているんだ。 だから、つけ汁に絡むんだ。

映像説明: 髪を後ろで束ねた常連客の男性が、箸で麺を持ち上げたり、麺をつけ汁につけて食べる様子を見せながらインタビューに答える。

常連客・英語: ああ、とてもいい! 汁を少しだけ(すこしだけ)付けて、麺を味わうのがいいんだ。

映像説明: テーブル席で、髪を後ろで束ねた常連客の男性が麺をつけ汁につけて食べている。

ナレーション: こうした熱いファンも多く、ラーメンがハワイの人たちに愛されるなか…。

映像説明: 緑色(みどりいろ)の壁の商業施設の外観。白地に黒い英字で「KAMITOKU」と書かれ、牛をかたどったロゴのついた看板が掲げられている。 さまざまな店舗が並ぶ商業施設の一角。窓際に「Beef」や「Japanese Hot (ジャパニーズ ホット)」などの文字のネオンライトがディスプレーされている。

テロップ: KAMITOKU Japanese Hot Pot(カミトク ジャパニーズ ホットポット)

ナレーション: 紙徳(かみとく)さんは、去年、新しい業態の店舗をオープンした。

映像説明: 調理台に置かれた銀色の卓上鍋。牛肉を山型にのせ、周りを囲むように葉物野菜(はものやさい)を盛りつける手元の様子。

ナレーション: それは意外にも、日本風(にほんふう)の鍋料理の店。

映像説明: 冷蔵ショーケースが設置された食品売り場。野菜がぎっしり並んだ棚の上部には、英文字で「NABE(ナベ)」、漢字で「鍋」、英字で「Japanese Hot Pot(ジャパニーズ ホット ポット)」と書かれた大きなパネルが掲げられている。 透明なプラスチックのケースに入ったカット野菜が棚に陳列されている。ケースの中には、葉物野菜(はものやさい)やキノコなど、さまざまな鍋の具材がセットになっているのが見える。プラスチックのケースには「HOT POT MIX(ホット ポット ミックス)」などと書かれたシールが貼られている。

テロップ: ドン・キホーテ カヘカ店

ナレーション: 実は、ハワイで鍋料理は人気。生鮮食品を取り扱う店では、鍋の材料のコーナーもある。

映像説明: KAMITOKU Japanese Hot Pot(カミトク ジャパニーズ ホットポット)の店内。木目調のテーブルに置かれた銀色の卓上鍋に、牛肉や葉物野菜(はものやさい)が山型に盛られている。黒い衛生手袋をはめたスタッフが、金属のカップに入った白濁スープを鍋の中へ回しかけている手元。 山型に盛られた牛肉や葉物野菜(はものやさい)に回しかけられる白濁スープのアップ。

テロップ: 出店をサポートした企業が!

ナレーション: 牛骨(ぎゅうこつ)ベースのラーメンのスープを鍋に使ったら、受けるのではという発想があった。この出店をサポートした企業がある。

映像説明: カラフルな牛の絵画が飾られた店内で、紙徳オーナーがインタビューに答える。

紙徳オーナー: SUN NOODLEの社長さんに、ちょっとそういう話をしたら、SUN NOODLEの社長さんが、物件探して来てくれて、っていうような流れです。 これで「じゃあ、やりますか」みたいな。

映像説明: 通り沿いにあるコンクリート製の建物の外観。 建物の壁面には、赤い英字で「sun noodle」と書かれた企業ロゴが掲げられている。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 世界のラーメンブーム 立て役者がハワイに!

テロップ: SUN NOODLE

ナレーション: SUN NOODLEは、ホノルルに本社がある製麺企業。ハワイのほとんどのラーメン店で、この企業の麺が使われている。

映像説明: 赤い英字で「sun noodle」と書かれた企業ロゴを掲げたグレーと青を基調とした外壁の建物の外観の写真。

テロップ: 米国 カリフォルニア州

映像説明: 赤い英字で「sun noodle」と書かれた企業ロゴを掲げた木目調の壁の受付のようなスペースの写真。

テロップ: 米国 ニュージャージー州

映像説明: 白地に赤い英字で「sun noodle」と書かれた企業ロゴを掲げた黒い外壁のが建物の前で夘木(うき)社長を含む3人の人物が写っている写真。

テロップ: オランダ ロッテルダム

ナレーション: さらに、カリフォルニアとニュージャージー、そしてオランダにも工場を構えている。

映像説明: 木箱に入ったSUN NOODLEの麺。細い縮れ麺や太い縮れ麺、乾麺など、さまざまな麺がビニールの袋に小分けにして入っている。

ナレーション: 実に、世界のラーメン人気の立て役者とも言える企業だ。

映像説明: 夘木(うき)社長と大勢のスタッフが写った10数枚の写真が、古い木製のドアに貼られている。 高いところから撮影した集合写真。作業場に80人ほどのスタッフや家族が集まり、カメラに笑顔を向けたり、ポーズを取ったりしている。

テロップ: 1981年 ハワイで創業

ナレーション: 40年余り前に、栃木県出身の夘木(うき)社長が、ハワイで創業した。

映像説明: 大きな窓から作業場が見える室内で、夘木(うき)社長がインタビューに答える。 若い男性の写真。段ボール箱が積まれた作業場で電話をしている。 若い男性が製麺機を使い生地を伸ばしている白黒写真。 製造工場で働く人々が作業をしているセピア色(いろ)の写真。 大きな窓から作業場が見える室内で、夘木(うき)社長が話を続ける。 大型の製麺機が置かれた作業場。帯状に薄く伸ばされた薄黄色(うすきいろ)の生地が、ベルトコンベヤーの上を流れていく。

テロップ: SUN NOODLE 夘木 栄人(うき ひでひと) 社長

夘木(うき)社長: この狭いオアフ島に、19もの製麺屋さんがあったと。ですので、えー、まずは、そことの競争というところからですね。 だから、われわれが、何ができるかっていうと、やはり日本(にほん)の技術で、当時は日本式(にほんしき)の麺ってのは、そんななかったんで、 そこにフォーカスして、質のよいもの、えー、作っていこうというところですね。 日本(にほん)の粉と比べると、今でもそうですけども、その、製麺用に適した粉が手に入りにくい、ということで、 いろんな種類の小麦粉を合わせながら、麺を作り出すというやり方ですね。

映像説明: 製麺機の別の工程。帯状の薄い生地を、たくさんの溝が付いたローラーにかけると、ウェーブがかった細い麺になって出てくる。 ウェーブがかった細い麺が一定の長さにカットされ、白いベルトコンベヤーの上を流れていく。

テロップ: 保存料や防腐剤なしのナチュラルな製法

ナレーション: 保存料などは使用しない、ナチュラルな製法にこだわっている。

映像説明: 木箱に入った3種類の生麺。細い縮れた麺や中太(ちゅうぶと)の麺、太い麺。どの麺も表面に、うっすらと白い粉が付いている。

テロップ: なぜ製麺企業が他社のサポートを?

ナレーション: では、なぜ製麺企業が他社をサポートしているのだろうか?

映像説明: 大きな窓から作業場が見える室内で、夘木(うき)社長がインタビューに答える。

テロップ: SUN NOODLE 夘木 栄人(うき ひでひと) 社長

夘木(うき)社長: コツコツとね、えー、そのー、買ってほしいお客さんとの、コミュニケーション作りっていいますか。ま、物を持ってって「買ってくれ、買ってくれ」っていうんじゃなくて、 ま、まずは、その、人間とのね、つながりと。そこから、ま、あのー、やっていくようなスタイル、えー、で、ま、ずっとやってきたので。

映像説明: ベージュ色(いろ)の建物の外観。壁面には筆自体で「火頭山(さんとうか)」と書かれた看板が掲げられている。茶色いテーブルのテラス席で食事を楽しむ人々の姿が見える。SUN NOODLEのロゴ入りの黒いポロシャツを着た男性が、ファイルを手に出入り口へ向かう。

テロップ: らーめん 山頭火(さんとうか) ハワイ・ホノルル カヘカ店

ナレーション: この日、営業の担当者がラーメン店を訪れていた。

映像説明: SUN NOODLEのロゴ入りの黒いポロシャツを着た男性がドアを開け、レジカウンターに立っている黒いTシャツを着た男性スタッフと挨拶を交わす。

SUN NOODLEのロゴ入りの黒いポロシャツを着た男性: あっ、おはようございます。

黒いTシャツを着た男性スタッフ: おはようございます。

SUN NOODLEのロゴ入りの黒いポロシャツを着た男性: よろしくお願いいたします。

映像説明: 店内のテーブル席。SUN NOODLEのロゴ入りの黒いポロシャツを着た男性が、黒いTシャツを着た男性スタッフに資料を見せながら話をしている。

テロップ: SUN NOODLE 担当者

SUN NOODLE 担当者: 今週末から、あのー、(情報誌の)クーポン、をスクショで、配布(がはじまる)

黒いTシャツを着た男性スタッフ: 今週末…。

映像説明: 店内のテーブル席。SUN NOODLE の担当者の男性が話を続けている。 テーブルの上に置かれた日本語で書かれたハワイの情報誌。表紙には「ラーメン大特集」と書かれ、6つのラーメンの写真が並んでいる。 「ラーメン大特集」のページをめくる手元。さまざまなラーメン店が写真付きで紹介されている。

ナレーション: SUN NOODLEでは、麺の販売だけではなく、地元情報誌のラーメン特集の制作協力など、取引先企業のマーケティングのサポートも行っている。

映像説明: 調理場。麺が入った小ぶりの器に、茶色い澄んだスープをかけている手元。 小ぶりの器に入ったラーメンのアップ。麺の上には、小さめのチャーシューやネギなどがトッピングされている。

テロップ: すし店やカフェなどで 麺料理の提供が多くなり取引先が増加

ナレーション: 最近では、すし店やカフェなどでも、麺料理の提供が多くなり、取引先が増えているという。

映像説明: 木目調のテーブルの上に置かれたラーメンとごはんのセット。青く丸みのある丼に、梅干しやキクラゲなどを盛りつけた薄茶色(うすちゃいろ)のラーメン、ごはんに明太子(めんたいこ)とスクランブルエッグをのせたミニサイズの丼。 大きな窓から作業場が見える室内で、夘木(うき)社長がインタビューに答える。

テロップ: SUN NOODLE 夘木 栄人(うき ひでひと) 社長

夘木(うき)社長: 飲食店で、新しいラーメンの、麺の、提案、提案とか、食べ方とかですね、ま、そういったことは、(ハワイは)市場が狭いだけにですね、割と簡単に取り込めると思うんですね。

映像説明: 冷蔵ショーケースが設置された食品売り場。ラーメンや焼きそばなど、さまざまな麺の商品が陳列されている。

ナレーション: SUN NOODLEが取り扱っているのは、飲食店向けの麺だけではない。

映像説明: SUN NOODLEのロゴ入りの黒いポロシャツを着た男性が冷蔵ショーケースの商品を整理している。 SUN NOODLEのロゴマークがついた商品が次々とアップになる。 それぞれのパッケージに、ラーメンや沖縄そば、ハワイの麺料理「SAIMIN(サイミン)」などの写真がプリントされている。

ナレーション: 売り上げの3割は、小売店向けの商品だ。ラーメンは、もちろん、そば、うどん、焼きそば、ハワイのサイミンなど、あらゆる麺類を製造していて、家庭にも広く浸透している。

映像説明: SUN NOODLEのロゴ入りの黒いポロシャツを着た男性が冷蔵ショーケースの商品を整理している。棚の奥まで手を伸ばし、商品を前面に置き直す。

ナレーション: こうした売り場の商品の補充は、SUN NOODLEの社員が毎日行っているという。

映像説明: レンガ調の壁がある建物の外観。建物の前には車が数台駐車され、SUN NOODLEのロゴが入ったトラックも見える。

テロップ: ハワイに新工場を建設

ナレーション: さらに今、ハワイに新しい工場の建設を計画している。

映像説明: 製麺工場の出入り口。衛生帽子をかぶった男性が、積み上げられた黄色(きいろ)やベージュ色(いろ)の平たいコンテナをハンドリフトと呼ばれる運搬機で運んでいる。 ベルトコンベヤーのある作業場。衛生帽子をかぶった女性がベルトコンベヤーで運ばれてくるビニール袋に入った麺を段ボール箱に詰めている。 工場の出入り口で、背丈より高く積まれた段ボール箱をフォークリフトで運んでいる様子。

テロップ: SUN NOODLE 夘木 栄人(うき ひでひと) 社長

夘木(うき)社長: まさに、これから、もっともっとね、えー、人手が足りなくなるような時代に入って、えー、きてますんで。 全自動で、あのー、商品が作れるような、えー、設備にしていきたいなと。そうすることによって、工場で働く人たちも、少しは(すこしは)ちょっと楽になるんだろうなと。

映像説明: 製麺工場の出入り口の前で、夘木(うき)社長がインタビューに答える。

テロップ: SUN NOODLE 夘木 栄人(うき ひでひと) 社長

夘木(うき)社長: ますます品質のよいもの、そして、あのー、もっと、こう、アイデアに富んだ 食べやすさだったりとか、調理のしやすいとか、そういったものを商品化していきたいと思ってます。

映像説明: よく晴れたビーチの風景。白い砂浜も木が生い茂る遊歩道も、多くの人でにぎわっている。 KAMITOKU Japanese Hot Pot(カミトク ジャパニーズ ホットポット)の調理場。茶色い作務衣(さむえ)を着て衛生手袋をつけた紙徳オーナーが、銀色の卓上鍋に肉を盛りつけている。 「廻転鮨 銀座おのでら(かいてんすし ぎんざおのでら)」のカウンター席。小林ゼネラルマネージャーが、すしや注文端末をチェックしている。

ナレーション: 観光だけでなく、ビジネスを目的に世界中の人たちが集まるハワイ。ハワイからアメリカ本土へ、さらに世界への飛躍も。

映像説明: 雲が浮かぶ青空の下、ガラス張りのビルが並ぶダウンタウンの大通りを、車がひっきりなしに行き交っている。 目の前にエメラルドグリーンの穏やかな海が広がるビーチ。大きなヤシの木のそばで、女性2人がベンチに座っている。その向こうには、白い砂浜で日光浴をしている人々の姿も見える。

ナレーション: そこには、長年培ってきた経験を生かし、サポートを手がける企業がある。日本企業(にほんきぎょう)の、さらなる進出が今、期待される。

映像説明: 水色のグラデーション背景画。画面の右側で地球の陸地部分だけが点描され、中が空洞になった地球儀のグラフィックイメージが回転している。

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