フィリピン 消費市場 お金持ちが商品を買うポイント

2024年06月20日

経済成長が著しいフィリピン。去年の1人当たりGDPは約3,900ドル。また、高所得者の人口に占める割合は、2030年には14%に達する見込みだ。この層をターゲットに、彼らの消費動向から日本の商品を売り込むためのヒントを探る!

(12分16秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: 壁には和柄が施された壁に掲げられている「MITSUKOSHI(ミツコシ)」と書かれた赤く細長い看板のアップ。 大通りの角(かど)に建つ、モダンなデザインの建物の外観。壁には「MITSUKOSHI」と書かれた赤く細長い看板が掲げられている。手前にある大通りを車が行き交っている。

テロップ: MITSUKOSHI BGC(ミツコシ ビージーシー)

ナレーション: 2022年11月、日本の老舗百貨店の三越(みつこし)がフィリピンに初出店。

映像説明: 地上から見上げたMITSUKOSHI BGC(ミツコシ ビージーシー)の上に建つ数十階建てのガラス張りの高層ビルの外観。

ナレーション: 三越の上には、富裕層向けの高級レジデンスが。

映像説明: 高層ビルの模型の前で、水色のシャツを着てメガネをかけた男性がインタビューに答える。

テロップ: フェデラルランド The Seasons Residences(ザ シーズンズ レジデンス) モデルルーム責任者 ジェフリー・デル・ロサリオ さん

デル・ロサリオさん・英語: 購入者の60%以上がフィリピン人です。

映像説明: 石畳の歩道。多くの人々が歩いている。樹木や草花が植えられたスペースに、ハート型のオブジェが置かれているのが見える。 ベンチのある通り。買い物袋を下げた女性や犬を連れた女性が行き交い、ベンチには子どもや男性が座っている。 画面左下の四角い枠にフィリピンの地図が表示される。フィリピン国土が緑色(みどりいろ)で示され、北部に位置する首都マニラが赤い星印で示されている。

テロップ: フィリピン 1人当たりGDP約3,900ドル (約60万円)

ナレーション: 経済成長著しいフィリピン。1人当たりのGDPは、およそ3,900ドル、日本円で60万円。

映像説明: たくさんの人々が行き交う歩道の映像を背景に「フィリピンの所得階層別人口の推移」と題された面グラフが表示される。縦軸の目盛りには0から100万人までの人口が20万人刻みで記されていて、横軸には2020年、2023年、2025年、2030年の年数が記されている。グラフは4色で所得別に示されていて、下から順に青、水色、黄緑色(きみどりいろ)、1番上がオレンジ色(いろ)となっている。2023年は4%だった1万5,000ドル超の高所得者が、2030年になると14%に増える見込みであることを表している。また、2030年の所得階層別人口の割合は、青が6%、水色が45%、黄緑色(きみどりいろ)が35%となっていて、低所得者の割合も減少する見込みであることが示されている。(出所:ユーロモニターを基に作成)(※推計値のため実際の人口と合致しない)

ナレーション: 一方、15,000ドルを超える高所得者の割合は、去年の4%から2030年までに人口の14%に増えると見込まれている。

映像説明: 木目調の棚がある白を基調とした店舗の外観。棚にはたくさんのメガネやサングラスが陳列されているのが見える。 店頭の壁には丸型の窓があり、その下に白い英字で「PARIS MIKI(パリミキ)」と書かれた企業ロゴがデザインされている。

テロップ: パリミキ コンラッド店

ナレーション: そんな成長市場を狙って、フィリピンに進出した日本の有名メガネ店は…。

映像説明: メガネが並ぶショーケースの前で、白いシャツを着た男性がインタビューに答える。

テロップ: パリミキ フィリピン 柏野 孝之(かしの たかゆき) 支配人

柏野支配人: 特に、そういった富裕層のお客様は、ま、ファッションにも、すごく敏感で、 オープンから今までで、ほとんど変わっておらず、 むしろ、もっと高級なもの、を、お求めになるお客様が、お越しになってるので。

映像説明: 茶色い棚がある店内。ハンガーラックにグレーや紺色のジャケットとシャツのセットが十数着、陳列されている。 冷蔵ショーケースが設置された食品売り場。数人の人々が商品を眺めている。 黒いフレームで仕切られている店内の一角。朱色のシャツを着た男性が試飲用のプラスチックカップに入った飲み物を飲んでいる。隣に立つ茶色いロングヘアーの女性と黒いジャケットを着てあごひげを生やした男性がその様子を見ている。 ベッドルーム。壁の一部に桜の木が描かれたクロスが貼られ、ベッドにはえんじ色(いろ)のカバーが掛かっている。 MITSUKOSHI BGCの建物の上に建つ、The Seasons Residences(ザ シーズンズ レジデンス)の外観。

テロップ: フィリピン 消費市場 お金持ちが商品を買うポイント

ナレーション: 日本の高級品の売れ行きが好調というフィリピン。高所得者の消費動向から、日本企業(にほんきぎょう)が高価格帯商品を売り込むためのヒントを探る。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。各国のさまざまな人々の笑顔や、農作物(のうさくぶつ)を収穫している様子、ガントリークレーンが並んでいる港、緑色(みどりいろ)の仏像、小型飛行機や新幹線、バイクなどの乗り物や生き物など、世界中のいろいろな写真が現れて白い画面を埋めていく。連なった写真に重なるように世界地図のCGが浮かび上がり、中央に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。

映像説明: 石畳の歩道。スマートフォンをかざし写真を撮る女性や、立ち話をしているカップルなど、たくさんの人でにぎわっている。 青を基調とした外壁に「IKOMAI(イコマイ)」と書かれた黒い突き出し看板が掲げられた店の外観。出入り口付近には「OPEN(オープン)」と書かれた黒板が立てかけられている。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 高所得者に人気のレストラン 厳選食材で差別化

テロップ: IKOMAI

ナレーション: マニラで高所得者に人気がある日本食(にほんしょく)レストラン「IKOMAI」。

映像説明: 「IKOMAI」の店内。木目調のテーブル席には女性2人が座っている。窓際に座る女性の背後には大きなガラス窓があり、窓の外に緑の葉が茂った植物が見える。 白いTシャツにエプロンを着けた男性スタッフが、テーブル席に座る男性3人を接客している。 テーブル席に3人の男性が座っている。黒いTシャツを着た男性が箸を使って料理を食べている。

ナレーション: 店名の「IKOMAI」とは、名古屋弁で「行こう」という意味。ここでの人気メニューは、名古屋名物の手羽先。

映像説明: 木目調のテーブルの上に、皿に盛りつけられた手羽先が置かれている。茶色い調味料を絡めた手羽先に白ゴマがまぶされている。

テロップ: 手羽先(5本) 380ペソ(約1,020円)

ナレーション: 価格は5本で、およそ1,000円。

映像説明: トレーに載った料理。ごはんに唐揚げや煮卵などをのせた丼と副菜の入った小鉢や、みそ汁が置かれている。

テロップ: 唐揚げ定食(ランチ) 700ペソ(約1,870円)

映像説明: トレーに載った別の料理。ごはんに茶色いタレを絡めたチキンをのせた丼と副菜の入った小鉢や、みそ汁が置かれている。

テロップ: 照り焼きチキン丼(てりやきチキンどん)(ランチ) 700ペソ(約1,870円)

ナレーション: ランチの唐揚げ定食などで、およそ1,900円。フィリピンの平均月収が、およそ5万円であることを考えると高めの価格設定だが、よく売れているという。

映像説明: カウンターの奥にある、ガラスで仕切られた調理場。頭に手ぬぐいを巻いた男性を含めた4人のスタッフが作業をしている。 ごはんに細く刻んだ生魚(なまざかな)や野菜などを載せた海鮮丼(かいせんどん)を作っている手元。 白いシャツにエプロンを着けた女性スタッフが海鮮丼(かいせんどん)をトレーに載せる。

テロップ: こだわりは日本産食材(にほんさんしょくざい)!

ナレーション: この店舗の特徴は、ほかの日本食(にほんしょく)レストランとの差別化。総料理長は、料理に使う食材を日本産(にほんさん)にこだわったと話す。

映像説明: 調理場の見えるカウンターで、ダークグレーのエプロンを着けた男性がインタビューに答える。

テロップ: IKOMAI ジェームス・S・アントリン 総料理長

アントリン総料理長・英語: 名古屋から取り寄せているものとしては、手羽先、味噌串カツ(みそくしかつ)、うなぎ、抹茶。 名古屋の抹茶はアイスに使っています。 ほぼ8割の材料を日本から仕入れています。

映像説明: 木目調のテーブル席。白いポロシャツを着た男性やロングヘアーの女性など、4人が食事を楽しんでいる。 テーブルの中央に、皿に盛りつけられた手羽先が置かれている。

ナレーション: この日もランチに、名古屋名物の手羽先を注文した常連客が。

映像説明: 大きなガラス窓の前で、白いポロシャツを着た男性がインタビューに答える。窓の外には緑の葉が茂った植物が見える。

テロップ: 常連客

常連客・英語: 本場の料理(名古屋めし)を作るために、プレミアムの食材を使っているのであれば、 それが価格にのってくるのは当然だし、 支払う価値があると思っています。

映像説明: 大きなガラス窓の前で、ロングヘアーの女性がインタビューに答える。

テロップ: 常連客

常連客・英語: 店舗の清潔さや素材の良さ、料理の美味しさなどが、良いレストランを選ぶ基準にしています。

映像説明: 大通りの角(かど)に建つ、モダンなデザインのMITSUKOSHI BGCの外観。壁には和柄が施され、「MITSUKOSHI」と書かれた赤く細長い看板が掲げられている。手前の大通りを車が行き交っている。 「MITSUKOSHI」と書かれた赤く細長い看板のアップ。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 日本の老舗百貨店がマニラへ 商業施設&住居で相乗効果

テロップ: MITSUKOSHI BGC

ナレーション: この成長著しい市場に、2022年11月に初進出を果たしたのが、日本の老舗百貨店の三越だ。

映像説明: 近代的な建物の前にある交差点。家族連れやかっぷくのよいの男性や小柄な女性など、信号待ちをしていた歩行者たちが、信号が青に変わるとの同時に横断歩道を渡っていく。 横断歩道。白髪の男性や女性などが青信号の横断歩道を渡ってくる。 画面左下の四角い枠にマニラ首都圏の地図が表示される。緑色(みどりいろ)で示されたフィリピン国土の中に、マニラ首都圏が黄色(きいろ)で示され、その中央にあるBGCが赤い星印で示されている。

ナレーション: 三越が出店したのは、マニラ首都圏のBGC地区。外国企業やその駐在員、現地の富裕層などが住んでいるエリア。

映像説明: 店内。上りと下りが隣り合わせに並ぶエスカレーター。いずれのエスカレーターにも多くの客が載っている。エスカレーター近くの通路を多くの客が行き交っている。 エスカレーターのそばにある、色とりどりの花束が並ぶフラワーショップ。出入り口の上部には「MITSUKOSHI FRESH(ミツコシ フレッシュ)」の電飾文字看板(でんしょくもじかんばん)が掲げられている。

ナレーション: 業績不振のため、アジアから日本の百貨店が撤退するなか、なぜフィリピンへ進出したのだろうか?

映像説明: MITSUKOSHI BGCの出入り口付近にあるライオンの像の前で、紺色のジャケットを着た日本人男性(にほんじんだんせい)がインタビューに答える。

テロップ: MITSUKOSHI BGC 諸星 光典(もろほし みつのり) 館長(当時)

諸星(もろほし)館長(当時): えー、GDP成長率が、今年は6%と高度成長で続いていること、 人口ボーナス期などを総合的に勘案し、今回はショッピングモール形式にて、出店を決定いたしました。

映像説明: 食品売り場。カートに手をかけ、商品を眺める男性と女性の2人組(ふたりぐみ)や買い物かごを手に並んで歩く男性と女性など、多くの客でにぎわっている。 店内の別の一角。商品の入った買い物かごを手にした男性が、お菓子が陳列された棚を眺めている。

テロップ: デパ地下

ナレーション: 三越の地下には、日本の店舗と同様に、食品売り場、いわゆる「デパ地下」が。

映像説明: 冷蔵ショーケースに、サーモン、ホタテ、エビなどの刺身を盛りつけたパックが、ぎっしりと並んでいる。

ナレーション: 刺身やすしなどが、ずらりと並べられている。

映像説明: 黒いトレーの上に、真空パックされた分厚いステーキ肉が置かれている。黒いマジックペンで「A5 WAGYU(エーご ワギュウ)」と書かれたシールが貼られている。 そばには、「JAPANESE A5 WAGYU RIBEYE STEAK CUT(ジャパニーズ エーご ワギュウ リブアイ ステーキ カット)」、「4,950.00」、「500 grams(ごぎゃくグラム)」などと書かれたプレートが添えられている。

テロップ: 和牛500g 4,950ペソ (約13,000円)

ナレーション: 特に人気なのは和牛なのだとか。価格は500gで、なんと、およそ13,000円。

映像説明: 店内にあるイートインスペース。ノースリーブのカットソーを着た女性や家族連れなどが、飲み物が置かれたテーブル席に座っている。 奥にはコーヒーマシンが置かれたカウンターがあり、黒いエプロンを着けた男性スタッフが作業をしている。

ナレーション: ここに何度も来ているというお客は、商品の価格について…。

映像説明: コーヒーマシンのあるカウンターの前にあるテーブル席で、ノースリーブのカットソーを着た女性がインタビューに答える。

テロップ: 常連客

常連客・英語: 日本で食べる物と、輸入された物の品質が同じで、 すごくハイレベルな物をマニラで食べられるので、そのために高いお金を支払っても、かまわないです。

映像説明: 壁には和柄が施された壁に掲げられている「MITSUKOSHI(ミツコシ)」と書かれた赤く細長い看板のアップ。 大通りの角(かど)に建つ、モダンなデザインのMITSUKOSHI BGCの外観。壁には「MITSUKOSHI」と書かれた赤く細長い看板が掲げられている。手前にある大通りを車が行き交っている。。 地上から見上げたMITSUKOSHI BGC(ミツコシ ビージーシー)の建物の上に建つ数十階建てのガラス張りの高層ビルの外観。

テロップ: The Seasons Residences(ザ シーズンズ レジデンス)

ナレーション: さらに今回の目玉は、商業施設の上に造られた高級レジデンス。三越と野村不動産(のむらふどうさん)と現地のディベロッパーが協力して建設したものだ。

映像説明: ジャケットを着た男性がドアを開け、モデルルームへと入っていくのを後ろから追っている映像。L字型のソファーとローテーブルが置かれたリビングには、形状の異なる3つの照明が天井からつるされていて、明かりをともっている。6人掛けのダイニングテーブルには、グラスやコーヒーカップ、皿などがセッティングされている。

テロップ: 春 夏 秋 冬 の4棟(よんとう)(約1,400戸)

テロップ: 1ベッドルーム(ワンベッドルーム) 約2,000万ペソ(5,360万円)~(から) 2ベッドルーム(ツーベッドルーム) 約4,000万ペソ(1億720万円)~(から) 3ベッドルーム(スリーベッドルーム) 約9,600万ペソ(2億5,700万円)~(から)

ナレーション: レジデンスは、春、夏、秋、冬の4棟(よんとう)で、トータルおよそ1,400戸。ワンベッドルームからスリーベッドルームがある。

映像説明: 白い壁のキッチン。黒い作業台には、包丁やフライ返しなどの調理器具が置かれている。 シンクには、アーチ型の水栓(すいせん)や水切りかごが取り付けられている。

ナレーション: キッチンは日本のシステムキッチン。シンクのサイズは、フィリピンでは、あまり見かけない大きめの日本式(にほんしき)。

映像説明: 薄茶色(うすちゃいろ)を基調としたバスルーム。手すりの付いた浴槽の前には、洗い場があり、シャワーと水栓(すいせん)が付いている。

ナレーション: バスルームには、バスタブに加え、日本のような洗い場も設置。

映像説明: 温水洗浄便座が付いた洋式トイレ。タンク部分には日本のメーカーの企業ロゴが見える。 タンク部分にある「Technology from JAPAN」などのシールのアップ。

ナレーション: トイレも日本の温水洗浄便座付き(おんすいせんじょうべんざつき)だ。

映像説明: 障子のある室内。小さめの畳を数枚組み合わせて作られた床に、2つのローベッドが置かれている。黒いサイドテーブルには和風の四角いテーブルランプがあり、明かりがともっている。

ナレーション: 洋室から和室に変更するオプションもあるという。

映像説明: ダブルベッドがある部屋。カラフルな色使いのベッドカバーが掛けられ、足元にはフットベンチが置かれている。 トイレとシャワールーム。トイレのそばに、ガラス張りのドアが付いたシャワールームが設置されている。

テロップ: ゲストルーム

ナレーション: 決して安くない買い物だが、2018年11月に販売が開始され、現在は、ほぼ完売。

映像説明: 別のベッドルーム。壁の一部に桜の木が描かれたクロスが貼られ、ベッドには、えんじ色(いろ)のカバーが掛かっている。

テロップ: メインベッドルーム

ナレーション: 高級価格帯のスリーベッドルームも、ほぼ完売したという。しかも…。

映像説明: 高層ビルの模型の前で、デル・ロサリオさんがインタビューに答える。

テロップ: フェデラルランド The Seasons Residences(ザ シーズンズ レジデンス) モデルルーム責任者 ジェフリー・デル・ロサリオ さん

デル・ロサリオさん・英語: 購入者の60%以上がフィリピン人です。

映像説明: 6人掛けのダイニングテーブルに、グラスやコーヒーカップ、皿などがセッティングされている。 L字型のソファーとローテーブルが置かれたリビングには、形状の異なる3つの照明が天井からつるされていて、明かりがともっている。

ナレーション: 1番安くても5,000万円以上するレジデンス。その購入者の半分以上が、フィリピンの富裕層だ。

映像説明: 地上から見上げた、ガラス張りの外壁のThe Seasons Residences(ザ シーズンズ レジデンス)の外観。

テロップ: セカンドハウスとして購入

ナレーション: しかも、そのほとんどがセカンドハウスとして所有するのだという。

映像説明: 三越の店内。高さのある天井に、細長い木材を組み合わせて造られた、切妻屋根のような形状のオブジェ。その両脇には中ほどが膨らんだ円柱が天井まで伸びている。オブジェの下は特設スペースになっていて、白いスーツやピンク色(いろ)のワンピースなど、さまざまな服が展示されている。手前の通路を多くの人々が行き交っている。

ナレーション: 商業施設と居住棟を複合させた(ふくごうさせた)狙いについて、三越の館長は…。

映像説明: MITSUKOSHI BGCの出入り口付近にあるライオンの像の前で、諸星(もろほし)館長がインタビューに答える。 店内の一角。すしや酒を販売している店舗の前の通路を多くの人々が行き交っている。 店内の別の一角。飲み物や調味料が陳列された棚がある食品売り場。数人の人が通路を歩いている。 MITSUKOSHI BGCの出入り口付近にあるライオンの像の前で、諸星(もろほし)館長が話を続ける。

テロップ: MITSUKOSHI BGC 諸星 光典(もろほし みつのり) 館長(当時)

諸星(もろほし)館長(当時): レジデンスのお客様が商業(三越)に買い物に来ることで、えー、生活の豊かさを享受していただくこと。 また、え、商業(三越)としても、レジデンスのお客様を集客できることは、相互的に大きなメリットだというふうに考えております。

映像説明: さまざまな腕時計が並んだ店舗。ガラスドアの上部に「G‐SHOCK(ジーショック)」の赤い電飾文字看板(でんしょくもじかんばん)が掲げられている。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 購入のポイントは 商品が秘めるストーリー

テロップ: G‐SHOCK(ジーショック)

ナレーション: 三越のテナントには、G‐SHOCK(ジーショック)の専門店も。

映像説明: グレーのショーケースに、ベージュや赤など、さまざまな色や形状の腕時計がディスプレーされている。 ガラスショーケースにメタリックな質感の腕時計、数十本や専用ケースに入った高級感のある腕時計などが並べられている。 ショーケースに置かれている、箱に入ったメタリックな質感の腕時計のアップ。

ナレーション: G‐SHOCK(ジーショック)は、フィリピンの富裕層に人気がある時計ブランドの1つだ。価格は16,000円ほどの手ごろなものから、30万円の高級モデルまで。

映像説明: 茶色いジャンパーを着た男性と白いスウェットシャツを着た女性が、ガラスショーケースの中の腕時計を眺めている。

ナレーション: こちらの客はG‐SHOCK(ジーショック)を、すでに2本持っているが、もう1本欲しいと買いに来たという。この時計の魅力とは?

映像説明: ガラスショーケースの前で、茶色いジャンパーを着た男性がインタビューに答える。

テロップ: 常連客

常連客・英語: 友達がG‐SHOCK(ジーショック)を放り投げても(ほうりなげても)壊れなかったので、そこから信頼しています。

映像説明: 店内の液晶ディスプレーのそばで、丸刈りでメガネをかけた男性がインタビューに答える。

テロップ: 常連客

常連客・英語: G‐SHOCK(ジーショック)は耐久性が高く、熟練した技術があり、 精巧に作られているので価格に見合っています。

映像説明: 「KARUIZAWA SHIRT(カルイザワシャツ)」、「軽井沢シャツ(かるいざわシャツ)」と書かれたロゴ看板がある店舗。店先にはシャツとネクタイを着せた2体のマネキンが並んでいる。

テロップ: 軽井沢シャツ

ナレーション: さらに、ここに出店したのは、日本ブランド(にほんブランド)の軽井沢シャツ。

映像説明: 茶色い棚のある店内。ワイシャツやカジュアルな半袖シャツなど、さまざまなシャツが棚に陳列されている。

ナレーション: フィリピンで6店目を出すほど人気があるという。

映像説明: 白い丸い台の上に、きれいに畳まれた白やグレーのシャツが十数枚、陳列されている。中央にビジネスパーソンをかたどった黒く小さな人形が2つ飾られている。 グレーの薄いストライプが入ったシャツのアップ。中央のボタン部分には、値札が付いている。

テロップ: 機能性シャツ 3,790ペソ(約1万円)

ナレーション: 特殊な生地を使った機能性シャツで、1枚およそ1万円。国内ブランドシャツのおよそ4倍の価格だが、よく売れているそう。

映像説明: 店内を見回した映像。シャツを並べた茶色い棚があり、白いシャツとギンガムチェック柄のジャケットを着せた上半身のマネキンが置かれ、ハンガーラックにはグレーや紺色のジャケットとシャツのセットが十数着、陳列されている。 茶色い棚の中。黄色(きいろ)やピンク色、チェック柄など、カラフルな色合いの半袖シャツがハンガーに掛けられている。

ナレーション: それは、消費者が商品を理解しているからだという。

映像説明: カラフルな半袖シャツが陳列された棚の前で、チェック柄のシャツを着た男性がインタビューに答える。

テロップ: フィリピンで軽井沢シャツを展開 LUCERNE(ルサーン) ヴォーン・ヤオ 広報部長

ヤオ広報部長・英語: ノーアイロンのシャツも売っていて、フィリピン人が仕事で動き回って、シワがつく事も多いけれども、 このシャツはシワがつかないので、そういった特徴や素材自体の良さを売りにしています。

映像説明: ハンガーラックにグレーや紺色のジャケットとシャツのセットが十数着、陳列されている。 水色のストライプ柄のシャツがハンガーに掛かっている。 水色のストライプ柄のシャツのボタンに付けられた値札(ねふだ)のアップ。サイズや価格がなど記載されている。

ナレーション: フィリピンは今、価格が高くても、その価格に見合った機能などの付加価値があれば、惜しみなくお金を払う人たちが増えつつあるのだ。

映像説明: ライトグレーの壁に丸形の窓があり、その下に「PARIS MIKI(パリミキ)」と書かれた企業ロゴがある。ズームアウトすると店舗外観の全景が見える。店内にある棚にはたくさんのメガネやサングラスが陳列されているのが見える。 棚板(たないた)が緩くカーブしたデザインの木目調の棚に、メガネやサングラスが、ずらりと並んでいる。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): フィリピン 高級品市場 日本企業(にほんきぎょう)が挑む

テロップ: パリミキ コンラッド店

ナレーション: この市場に、2016年、日本のメガネ店として初めてマニラに出店したのがパリミキだ。

映像説明: 白いテーブルの上に複数のメガネが並べられている。柏野支配人が透明なフレームのメガネを手に取り、チェックしている。

ナレーション: その狙いについて、支配人はこう話す。

映像説明: メガネが並ぶショーケースの前で、柏野支配人がインタビューに答える。

テロップ: パリミキ フィリピン 柏野 孝之 支配人

柏野支配人: こちらの、フィリピンの眼鏡市場(がんきょうしじょう)のうち、やっぱ、95%ぐらいが、あのー、非高級品と言われている、割とリーズナブルなメガネ。 じゃ、私ども(わたくしども)は、その残りの5%のところに、新しい市場を築くと…。

映像説明: 白いテーブルの上に、薄い水色や薄いオレンジ色(いろ)のレンズが入った丸メガネが置かれている。その左右には、黒縁のメガネやフレームが透明のメガネも並んでいる。

テロップ: 眼鏡の価格 8,000~(から)40万ペソ (2万1,000円~(から)107万円)

ナレーション: 販売するメガネは、8,000ペソから40万ペソ。

映像説明: 白いテーブルの別の一角。丸みがありつつも上の部分が逆三角形を描いていて下側のフレームがやや細めのメガネや台形を逆さにした形のメガネ、丸メガネなどが並んでいる。 上の部分だけ太いフレームが付いた、台形を逆さにした形のメガネのアップ。

テロップ: 客単価は約10万円

ナレーション: 日本円で、およそ2万円から100万円以上するものまで、豊富な品ぞろえで、客単価は、およそ10万円だ。

映像説明: 棚板(たないた)が緩くカーブしたデザインの木目調の棚の前で、紺色のジャケットを着た女性スタッフがボーダー柄のポロシャツを着た男性を応対している。

ナレーション: 高めの価格帯でも、よく売れているという。

映像説明: パリミキの別店舗。こげ茶色(こげちゃいろ)の壁に丸メガネのロゴマークと英字で「PARIS MIKI」の立体文字看板が掲げられている。店内にはレジカウンターがあり、白い壁に取り付けられた、こげ茶色(こげちゃいろ)の棚には、たくさんのメガネやサングラスが陳列されている。

テロップ: パリミキ ミツコシ BGC店

ナレーション: そのパリミキも、フィリピンで3店目を三越に出店。連日、多くの常連客が訪れているという。

映像説明: ガラスショーケース付きの来客用テーブルがあるスペース。柏野支配人が、黒いペイズリー柄のシャツを着てメガネをかけた男性とカラフルなスタンドカラーのシャツを着てメガネをかけた女性を応対している。 柏野支配人がカラフルなスタンドカラーのシャツを着た女性がかけているメガネのかけ具合などを確認し、調整している。

ナレーション: 36本もメガネを持っているという、こちらのマダム。メガネを購入するポイントとは?

映像説明: ガラスショーケース付きの来客用テーブルで、カラフルなスタンドカラーのシャツを着た女性が手ぶりを交えながらインタビューに答える。背後にたくさんのメガネが陳列されたガラス製のラックがあるのが見える。

テロップ: 常連客

常連客・英語: まず眼鏡のフレームの形。 顔の輪郭にマッチしているのかどうか。 デザインも重要で、流行を捉えつつも、個性的でなくては。

映像説明: ガラスショーケース付きの来客用テーブルで、柏野支配人が黒いペイズリー柄のシャツを着た男性の顔にメガネをかけて、かけ具合などを確認している。

ナレーション: さらに、こちらの常連客がパリミキに立ち寄るのは、商品を買うためだけではないという。

映像説明: ガラスショーケース付きの来客用テーブルで、黒いペイズリー柄のシャツを着た男性がインタビューに答える。背後にたくさんのメガネが陳列されたガラス製のラックがあるのが見える。

テロップ: 常連客

常連客・英語: 店舗に来て眼鏡の不具合も調整できるし、クリーニングもできる。 だから、それに見合う価格だと思いますね。

映像説明: 柏野支配人が、メガネ用ペンチでメガネの鼻あて部分を調節している。 柏野支配人が、調節が終わったメガネを拭きながら、黒いペイズリー柄のシャツを着てメガネをかけた常連客の男性、カラフルなスタンドカラーのシャツを着た常連客の女性と談笑している。

ナレーション: フィリピンの富裕層を取り込むため、高品質な商品の提供に加え、店舗での挨拶やメガネのメンテナンスなど、日本式(にほんしき)サービスを徹底することで、お客の心をわしづかみにしたのだ。

映像説明: ショートヘアーの女性が、ガラス製のラックに並んだメガネを眺めている。 数人の人がガラス製のラックに陳列されたメガネを見ている。手をつないだ若いカップルが、店内へと入ってくる。

ナレーション: さらにパリミキでは、さらなる顧客獲得のために、この店舗である取り組みを始めた。それは…。

映像説明: 店内にあるレジカウンター前に立つ柏野支配人がカメラに向かって話す。店舗の隣のスペースへと案内をする。

テロップ: パリミキ フィリピン 柏野 孝之 支配人

柏野支配人: じゃあ、今から、私どもの(わたくしどもの)隣にあります、眼科クリニックをご紹介いたします。どうぞ。

映像説明: 柏野支配人がガラスで仕切られたスペースへと入っていき、カウンターを手で示しながらカメラ目線で紹介する。カウンター内にいる3人のスタッフが笑顔で出迎える。スタッフの背後にこげ茶色(こげちゃいろ)の壁に英字で「JAPAN EYE CENTER(ジャパン アイ センター)」と書かれた立体文字看板が掲げられている。

テロップ: JAPAN EYE CENTER

柏野支配人: こちらが眼科クリニック、JAPAN EYE CENTERです。

映像説明: 受付カウンターの背後にある、こげ茶色(こげちゃいろ)の壁に英字で「JAPAN EYE CENTER」と書かれた立体看板のアップ。 卓上型の医療機器がある室内。白衣(はくい)を着た男性が、ピンク色のカットソーを着た女性の目を検査している。

ナレーション: メガネ店の隣に眼科を併設したのだ。その狙いについて、支配人は…。

映像説明: 「PARIS MIKI(パリミキ)」と書かれた立体文字看板の前で、柏野支配人がインタビューに答える。

テロップ: パリミキ フィリピン 柏野 孝之 支配人

柏野支配人: 私どもの(わたくしどもの)、こちらの店舗の横にあるクリニックで、さらに専門性の高い検査ができる。 これは、えー、フィリピンの中の、ほかの眼鏡店(がんきょうてん)に対しても、大きな、ま、差別化になっているんじゃないかなと、えー、思っております。

映像説明: 卓上型の医療機器がある室内。柏野支配人が、白衣(はくい)を着た男性に向かって話をしている。卓上型の医療機器を挟み、白衣(はくい)を着た男性の向かいにピンク色のカットソーを着た女性が座っている。

ナレーション: 質の高いメガネやサービスを提供するだけではなく、疾患を早期発見して、目をトータルケアする。

映像説明: 卓上型の医療機器で、ピンク色のカットソーを着た女性が検査を受けている。 白い壁に取り付けられた液晶モニターに、左右の眼底の画像が映し出されている。白衣(はくい)を着た男性が液晶モニターを見ながら説明をし、ピンク色のカットソーを着た女性が一緒に液晶モニターを見ながら話を聞いている。

ナレーション: 一時的ではなく、顧客との信頼関係と長いつきあいを築いていくことが狙いだ。このような取り組みが功を奏し、顧客は確実に増えているという。

映像説明: JAPAN EYE CENTERの受付カウンターの前で、柏野支配人がインタビューに答える。

柏野支配人: ほかの眼鏡屋さん、行っていた眼鏡屋さんじゃなく、パリミキを利用させていただきます、というお声は、直接いただいたり、 私どもの(わたくしどもの)お客様が、あの、少しずつ増えてるなって、そういった実感はございます。

映像説明: ギンガムチェック柄のシャツを着た男性が、鏡の前でメガネを試着(しちゃく)している。男性の向かいに立つ柏野支配人が笑顔で声をかける。 IKOMAIの店内。木目調のテーブルの上に、皿に盛りつけられた手羽先が置かれている。

ナレーション: 高い品質により、フィリピンの高所得の人たちに支持されている、日本の商品。

映像説明: IKOMAIの店内。木目調のテーブル席で白いポロシャツを着た男性やロングヘアーの女性など、4人が食事を楽しんでいる。 The Seasons Residences(ザ シーズンズ レジデンス)のモデルルーム。障子のある室内で小さめの畳を数枚組み合わせて作られた床に、2つのローベッドが置かれている。 地上から見上げたMITSUKOSHI BGCの外観と、その上に建つ、The Seasons Residences(ザ シーズンズ レジデンス)の外観。

ナレーション: そこに日本ならではの、行き届いた(ゆきとどいた)サービスや、付加価値を加えることで、今後もフィリピン市場に、さらなる日本ブーム(にほんブーム)を巻き起こしそうだ。

映像説明: 水色のグラデーション背景画。画面の右側で地球の陸地部分だけが点描され、中が空洞になった地球儀のグラフィックイメージが回転している。

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