日本食を現地風にアレンジ? バングラデシュのグルメ事情

2023年05月11日

バングラデシュのグルメ事情。日本食をアレンジして人気に…。南西アジアに位置するバングラデシュは1億7千万の人々が暮らしている。近年、高い経済成長が続き、外食産業にも変化が生まれている。新しいフードビジネスに挑むスタートアップや人気の日本食レストランなど、外食ビジネスの最前線を取材した。

(11分34秒)

テキスト解説を読む

テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: 露店がずらりと並んでいる通り。どの露店にも色とりどりのシャツがつり下げられ、陳列台には大量の衣料品が積み重ねられている。店先では男性客が商品を眺めたり、手に取ったりしている。露店の前の道を、スマートフォンを手にした男性や白いパンジャビを着た男性などが行き交い、交通手段であるエンジン式のオート・リキシャや自転車を使ったサイクル・リキシャが走っている。画面左下の四角い枠にバングラデシュの地図が表示される。インドの東側、中国の南側の位置し、黄緑色(きみどりいろ)で示されている。

ナレーション: 南西アジア、インドの東側に位置するバングラデシュ。

映像説明: 食料品を売る露店と歩行者でにぎわう通り。果物や野菜が積まれた低いテーブルの後ろには露天商の男性が1列に並んで座っている。黒い柄シャツ(がらシャツ)に黒いベストを着た男性が緑色(みどりいろ)の果物を売っている露天商の男性と会話をしている。その後ろを大量の空(から)のトートバッグを持った男性が通り過ぎる。果物を売っている露店の向かい側には、衣料品を売る露店がある。柄(がら)のあるシャツを着た男性が黒いTシャツを手に取り、広げて見ている。 大量のバイクが道端に止められている通り。黒いシャツを着た男性がバイクに腰掛けて電話をしている。バイクの奥には、商品が入った袋をつり下げている露店や果物をピラミッドのように積み上げた露店が並んでいる。

テロップ: 人口1億7,130万人

ナレーション: 人口は1億7千万人。

映像説明: 雑居ビルが建ち並ぶ細い通り。雑居ビルの1階にはさまざまなテナントが入っていて、壁面には現地語の看板が掛かっている。細い通りを、大量のコンテナとダンボールが積まれたリヤカーや自転車に乗った人、自転車を使ったサイクル・リキシャが行き交う。

テロップ: バングラデシュの外食産業に 大きな変化が!

ナレーション: この国の外食産業に、今、大きな変化が!

映像説明: レストランの出入り口。ドアの左横には、電飾(でんしょく)で青白く光るローマ字の「GINZA」の文字と、オレンジ色(いろ)に光る漢字の「銀座」の文字に、箸のイラストが組み合わされたデザインの看板が掛かっている。その左横には「ALCOHOL FREE ZONE(アルコール フリー ゾーン)」と書かれた紙が貼られている。

ナレーション: こちらの日本食(にほんしょく)レストランが提供する、

映像説明: 内側が大小6つに仕切られた、一段重箱。外側は黒、内側の仕切りは赤で、それぞれの仕切りには、炊き込みごはんやエビの天ぷら、ギョーザ、肉団子などがきれいに収められている。重箱の左端には、黒い箸が1膳のっている。

テロップ: 日本食(にほんしょく)レストランの 変わった重箱?

ナレーション: 変わった重箱とは。

映像説明: 木目を基調とした落ち着きのある雰囲気の飲食店内。しずく形のランプと立方体のランプがそれぞれ数個ずつ天井からぶら下がっている。店内中央には天井に向かって伸びる大きな木のオブジェがある。木のオブジェを囲むように2人掛け(ふたりがけ)のテーブルが設置されている。木で作られた格子状の壁沿いにも2人掛け(ふたりがけ)と4人掛け(よにんがけ)のテーブルが設置されている。頭にヒジャブを巻いた女性客や黒や白いシャツを着た男性客が食事をしている。

ナレーション: おしゃれな店で食べられるのは、

映像説明: 白い器に盛りつけられたラーメン。スープは黄金色(こがねいろ)で、のり、小口切り(こぐちぎり)の青ネギ、チャーシューがトッピングされている。

テロップ: 本格ラーメン!?

ナレーション: 本格的なラーメン!?

映像説明: 水色のグラデーション背景に「Snackmate (Mohammadpur) by Onnow(スナックメイト (モハマドプール) バイ オンノウ)」の店舗情報が掲載されたウェブページ画面が映っている。画面の上半分には、黄色(きいろ)と緑色(みどりいろ)の立方体の箱にソースがかかった角切りのチキンが山盛りになった商品写真が掲載されている。画面の中央右には黄色(きいろ)の背景に緑色(みどりいろ)で「SNACKMATE」と書かれた正方形のアイコンが表示されている。画面の下半分には大きく、「Snackmate (Mohammadpur) by Onnow(スナックメイト (モハマドプール) バイ オンノウ)」の文字と住所やお客からの評価を表す星印などが表示されている。

ナレーション: さらに、オンラインと実店舗を組み合わせ、

映像説明: 男性がデスクトップパソコンを操作している。画面にはハンバーガーや透明な容器に入ったドリンクなどの商品の写真や商品名、金額がレイアウトされたパンフレットのデザインが映っている。 ちゅう房。左手の壁沿いにフライヤーとガスコンロ、鉄板が並んでいる。鉄板の前では、水色の衛生キャップをかぶり、黒とオレンジ色(いろ)のポロシャツを着た男性スタッフがフライ返しを持って調理している。奥のコンロでは、水色の衛生キャップをかぶり、メガネをかけた男性スタッフが大きな中華鍋を振っている。反対側の作業台では、水色の衛生キャップをかぶり、黒いポロシャツを着て両手にビニール手袋を着けた男性スタッフがまな板を布巾で拭いている。

テロップ: オンライン×実店舗 新たなフードビジネスも!

ナレーション: これまでになかったフードビジネスも!

映像説明: 高層ビルに囲まれた大通りの交差点。側面がガラス張りの高層ビルや英語と現地語で書かれた看板をいくつも掲げたビルが建ち並んでいる。白いシャツやTシャツ、白いパンジャビを着た男性や、頭にヒジャブを巻いた女性などの歩行者がいる。車道には多くの車とバイクが行き交っている。

ナレーション: 経済成長が著しい、バングラデシュの外食産業。

映像説明: 食堂のような飲食店が並んで建っている通り。それぞれ出入り口には現地語の看板が掛かっていて、店の前にテーブルを出して調理をしている店もある。店の前のコンクリートの道に白い犬が1匹座っている。 別の飲食店内。ガラス張りの窓から明るい光がさし込んでいる。白いシャツを着た男性とヒジャブを頭に巻いた4人の女性がテーブルを囲んで食事をしている。黒いシャツを着た男性店員がメニューを手に歩いている。

テロップ: 外食産業に世界が注目!

ナレーション: そこにチャンスありと、日本をはじめ、世界が注目!

映像説明: 工事途中で内装がむき出しになっている飲食店内のカラー写真。写真がモノクロに変化する。

テロップ: 思わぬ落とし穴も…

ナレーション: しかし、思わぬ落とし穴も…。

映像説明: 室内。赤とグレーの色違いのランチョンマットに箸が置かれたテーブル席で、左胸に「匠」とプリントされた黒いポロシャツを着て黒いキャップを後ろ前にかぶった男性がインタビューに答えている。背後には木製の間仕切り格子が設置されている。壁沿いに松の盆栽が1つ飾られている。

左胸に匠とプリントされた黒いポロシャツを着て黒いキャップを後ろ前にかぶった男性: (内装業者が)やっぱできないな、って言って、いなくなっちゃう。

映像説明: 茶色いテーブルの上にギョーザと小皿のタレが盛り付けられた長方形の皿が、2枚並んでいる。 飲食店内。赤いサリーを身に着け、大きなロングネックレスを着けた女性と、ロングヘアーでメガネをかけた女性がテーブルを挟んで座り、食事をとり分けている。

テロップ: 日本食(にほんしょく)を現地風にアレンジ? バングラデシュのグルメ事情

ナレーション: バングラデシュのフードビジネス、最前線を追った。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。各国のさまざまな人々の笑顔や、農作物(のうさくぶつ)を収穫している様子、ガントリークレーンが並んでいる港、緑色(みどりいろ)の仏像、小型飛行機や新幹線、バイクなどの乗り物や生き物など、世界中のいろいろな写真が現れて白い画面を埋めていく。連なった写真に重なるように世界地図の CGが浮かび上がり、中央に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。

映像説明: 大通り。多くの車やバイク、緑色(みどりいろ)のエンジン式のオート・リキシャが行き交っている。交差点には信号が変わるのを待つ多くの歩行者と、ベストを着てキャップをかぶった警備員が2人立っている。 両側を建物で埋め尽くされている細い通り。多くの歩行者が行き交っている。建物の1階にはさまざまな種類の店が入っていて、店先の地面に直接商品を並べている店もあれば、日本の凧のような飾りを売っている店もある。

テロップ: ダッカ

ナレーション: バングラデシュの首都、ダッカ。

映像説明: 店の出入り口。洋風の茶色い開き戸の両脇には丸いランプがついている。開き戸横の壁にはオレンジ色(いろ)に光る電飾(でんしょく)で作られたベンガル語の看板が掛かっている。

テロップ: Bhooter Bari Adabor(ブター バリ アダボア) “???が出るレストラン”

ナレーション: ここで、今、人気を集めているレストランが、こちら。

映像説明: レストランの店内。薄暗く、あちこちにつるされたランプの明かりが揺れている。柱には蔦が巻きつき、背の高い植物が置いてある。奥から黒いとんがり帽子に黒いマント、大きな光る目に大きな鼻の魔女が現れる。

ナレーション: 暗闇からお化けが登場!

映像説明: 黒いとんがり帽子に黒いマント、大きな光る目に大きな鼻の魔女が満席の店内を進む。両手を前に出して揺らしながらお客のテーブルを順に回っていく。子ども連れのテーブルでは、笑顔がこぼれている。白いヒジャブを巻いた女性客は、スマートフォンで写真を撮っている。顔を伏せているお客もいる。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): お化けが出るレストラン オンラインで化ける

ナレーション: ここは、お化けをコンセプトにしたレストラン。怪しげな雰囲気の演出。子どもの誕生日など、イベントでは大人気だ。バングラデシュでもお化けが出るのは、夜。

映像説明: レストランの店内。明かりがついていて、がらんとしている。

ナレーション: 平日の昼間はお客が少ないことも。

映像説明: 水色のグラデーション背景に、「Snackmate (Mohammadpur) by Onnow(スナックメイト (モハマドプール) バイ オンノウ)」の店舗情報が掲載されたウェブページ画面が映っている。画面の上半分には、黄色(きいろ)と緑色(みどりいろ)の立方体の箱に、ソースがかかった角切りのチキンが山盛りになった商品写真が掲載されている。画面の中央右には黄色(きいろ)の背景に緑色(みどりいろ)で「SNACKMATE」と書かれた正方形のアイコンが表示されている。画面の下半分には、「Snackmate (Mohammadpur) by Onnow(スナックメイト (モハマドプール) バイ オンノウ)」の文字と、住所やお客からの評価を表す星印などが表示されている。

テロップ: Snackmate Mohammadpur(スナックメイト モハマドプール) オンラインレストラン

ナレーション: そこで! 空いている時間を使って始めたのがインターネットを活用したデリバリーサービスだ。

映像説明: 水色のグラデーション背景に表示されたウェブページが下方向にスクロールされる。「Most Popular」の見出しの下に、チキンの商品画像が複数枚載っている。

ナレーション: オンライン上(オンラインじょう)では「Snackmate」という店名でチキンを売っている。

映像説明: 水色のグラデーション背景画に、レストランのお化けの写真と、「Snackmate (Mohammadpur) by Onnow(スナックメイト (モハマドプール) バイ オンノウ)」のオンライン店舗の情報が掲載されたウェブページの画像が横に並んで映っている。

テロップ: 夜:リアル店舗 Bhooter Bari Adabor(ブター バリ アダボア)

テロップ: 昼:オンライン店舗 Snackmate Mohammadpur(スナックメイト モハマドプール)

ナレーション: リアルの店舗とオンラインの店舗、全く異なる2つの顔を持つ。

映像説明: 白を基調とした室内で、オールバックでひげを生やした男性が黒い革張りのソファーに座ってインタビューに答える。

テロップ: レストランのオーナー

レストランのオーナー・ベンガル語: レストランとは別に新しいアイテムを売ることで、売り上げを伸ばすことができました。

映像説明: 水色のグラデーション背景画に、レストランのお化けの写真と、Snackmate (Mohammadpur) by Onnow(スナックメイト (モハマドプール) バイ オンノウ)のオンライン店舗の情報が掲載されたウェブページの画像が横に並んで映っている。オンライン店舗のウェブページの画像が画面中央にズームアップされる。

テロップ: 夜:リアル店舗 Bhooter Bari Adabor(ブター バリ アダボア)

テロップ: 昼:オンライン店舗 Snackmate Mohammadpur(スナックメイト モハマドプール)

ナレーション: そのオンラインの店、「Snackmate」はバングラデシュ発のスタートアップ、

映像説明: オフィス。ガラスの長机(ながづくえ)に4人の男性が横に並んで椅子に座っている。3人の男性はノートパソコンを操作し、1人の男性はノートにメモを取りながら隣の男性のノートパソコンを一緒に見ている。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): バングラデシュで生まれた 食のビジネスモデルとは?

テロップ: Onnow(オンノウ)

ナレーション: Onnow(オンノウ)が手がけるデリバリー専門の外食ブランドの1つだ。

映像説明: アニメーション。画面左に四角囲み(しかくかこみ)で「Onnow(オンノウ)」と書かれ、ビルのイラスト、画面右に四角囲み(しかくかこみ)で「既存のレストラン」と書かれ、レストランのイラストが、それぞれ表示されている。2つのイラストのあいだには、四角囲み(しかくかこみ)で「パートナー契約」と書かれ、赤い左右矢印が表示されている。Onnow(オンノウ)のビルの前にSNACKMATEのロゴと食材、明かりのついた電球が浮かび上がり、レストラン側へ移動して、消える。続いて、レストランの前にたくさんのお金が浮かび上がり、Onnow(オンノウ)のビルへ移動する。 レストランのイラストの上に重ねて浮かび上がった、たくさんのコインのイラストが、画面左側へ移動しビルのイラストの上に重なる。

ナレーション: 仕組みは、Onnow(オンノウ)が自社開発した飲食のブランドを、食材やノウハウとともに既存のレストランに提供する。その代わりに、売り上げの一部を手数料として得る。

映像説明: 水色のグラデーション背景画に、Snackmate (Mohammadpur) by Onnow(スナックメイト (モハマドプール) バイ オンノウ)のオンライン店舗の情報が掲載されたウェブページの画像が表示されている。

テロップ: 既存のレストランのメリット コストをかけずにオンライン上(オンラインじょう)に新しい店が持てる

ナレーション: 既存のレストランは、コストをかけずにオンライン上に新しい店を持つことができる。

映像説明: ちゅう房。いくつもの四角い入れ物が埋め込まれた作業台の前に茶色の帽子をかぶった男性が立っている。 作業台の上で、円くて黒いトレーに入った、赤いソースが塗ってある円形のピザ生地に、茶色い帽子をかぶった男性がビニール手袋をした手で色のついたひき肉をトッピングしている様子。

ナレーション: 空いている時間を有効に活用でき、衛生管理などのノウハウも習得可能だ。

映像説明: Onnow(オンノウ)のオフィス。ガラスの長机(ながづくえ)に4人の男性が横に並んで椅子に座っている。3人の男性はデスクトップパソコンを操作し、1人の男性はノートにメモを取りながら隣の男性のノートパソコンを一緒に見ている。 男性の前に置かれたパソコン画面に、ハンバーガーや透明な容器に入ったドリンクなどの商品の写真や商品名、金額がレイアウトされたパンフレットのデザインが映っている。

テロップ: Onnow(オンノウ)のメリット リアルの店舗を持たずに自社ブランドを広められる

ナレーション: 一方、Onnow(オンノウ)側は、リアルの店舗を持たずに自社ブランドを広めることができる。

映像説明: 壁付けモニターと「Onnow.io(オンノウ ドット アイオー)」と書かれた2つのロールバナースタンドの前に、黒いジャケットを羽織り、メガネをかけた男性が立って話をしている。

テロップ: Onnow(オンノウ) アシュラフル・ホック COO(シーオーオー)

ホックCOO(シーオーオー)・英語: すでに50軒以上のパートナーがいます。 目標は60万の店舗と提携することです。

映像説明: 黒いリュックを背負い、両手に荷物を持ったホックCOO(シーオーオー)が雑居ビルの中を歩く。通路の両脇にはカラフルな布を折りたたんで棚に積み重ねている店がいくつもある。柱や階段、壁のあちこちに現地語のチラシが貼られている。 ホックCOO(シーオーオー)が雑居ビル内の階段を上がっていく。上がった先にはバッグをずらりと並べた店があり、その前をサリーを着た女性たちが行き来している。

ナレーション: 創業者の1人、ホックさん。案内してくれたのは問屋街にある雑居ビル。ビルの中には布やバッグなどを売る小さな店がたくさん入っている。

映像説明: 水色の衛生キャップをかぶったホックCOO(シーオーオー)が通路を抜けてちゅう房へ入っていく。白い壁の明るい室内には大きなオーブンやコンロ、作業台などがある。水色の衛生キャップをかぶり、黒いポロシャツを着た数人の男性スタッフが、それぞれ洗い物をしたり、パソコンを操作している。

ナレーション: その奥にあったのが、きれいなちゅう房!

映像説明: ちゅう房。壁沿いの調理台にフライヤーとガスコンロ、鉄板が並んでいる。鉄板の前では、水色の衛生キャップをかぶり、黒とオレンジ色(いろ)のポロシャツを着た男性スタッフがフライ返しを持って調理をしている。奥のコンロでは、水色の衛生キャップをかぶり、メガネをかけた男性スタッフが中華鍋を振っている。反対側の作業台では、水色の衛生キャップをかぶり、黒いポロシャツを着て両手にビニール手袋を着けた男性スタッフがまな板を布巾で拭いている。

テロップ: Onnow(オンノウ) セントラルキッチン

ナレーション: ここはOnnow(オンノウ)が2年ほど前に作ったセントラルキッチン。

映像説明: 水色の衛生キャップをかぶり、メガネをかけた男性スタッフが、コメと具材を中華鍋で炒めている。

ナレーション: レストランに提供する食材の加工や商品開発を行っている。

映像説明: クリーム色(いろ)の壁の部屋。水色のシャツを着て、ひげを生やした男性と、ヒジャブをかぶった女性が並んで座っている。男性はTシャツを着た乳幼児を抱いている。男性の後ろの机にはボウルなどの調理器具が置いてある。

テロップ: アリフル・アロンさん

ナレーション: この日、セントラルキッチンを訪ねてきたのがアロンさん一家。

映像説明: デスクに座るホックCOO(シーオーオー)とアロンさん一家がにこやかに会話をしている。

ナレーション: ダッカ市内で、小さな飲食店を営んでいる。収入を増やしたいとパートナー契約を結んだ。

映像説明: セントラルキッチン。水色の衛生キャップをかぶったアロンさんがインタビューに答える。水色の衛生キャップをかぶった乳幼児を抱いている。

テロップ: アリフル・アロンさん

アロンさん・ベンガル語: パートナー契約を結んだのは、家計を助けられるから。 収入が増えるし、材料など必要なものは、すべて用意してくれます。

映像説明: Onnow.io(オンノウ ドット アイオー)とオレンジ色(いろ)で書かれた黒いTシャツを着て、同じデザインの黒いエプロンを着けた男性スタッフが両手にビニール手袋をはめてチキンを包丁で細かく切っている。

ナレーション: バングラデシュの飲食店は、家族経営で規模の小さい店が多い。

映像説明: ちゅう房。水色の衛生キャップをかぶったアロンさんが乳幼児を抱きながら(だきながら)、ほほえんでいる。Onnow.io(オンノウ ドット アイオー)とオレンジ色(いろ)で書かれた黒いエプロンを着けたアロンさんの奥さんと、Onnow.io(オンノウ ドット アイオー)とオレンジ色(いろ)で書かれた黒いエプロンを着け赤いヒジャブを頭に巻いた女性が、作業台の前に立っている。 アロンさんの奥さんと、赤いヒジャブを頭に巻いた女性が、黄色(きいろ)と緑色(みどりいろ)のボックスに入った料理にケチャップをかけ、薄切りにしたマッシュルームをトッピングしている。 Onnow.io(オンノウ ドット アイオー)とオレンジ色(いろ)で書かれた黒いTシャツを着た男性スタッフが、透明の四角いケースに入った赤い調味料をスプーンですくい、ボウルに入ったマッシュポテトに振りかけている Onnow.io(オンノウ ドット アイオー)とオレンジ色(いろ)で書かれた黒いTシャツを着て、ブルージーンズをはいた男性スタッフが、まな板に並べたバンズにソースをかけている。

ナレーション: Onnow(オンノウ)のパートナーになるには、調理の仕方や衛生管理の知識を身につける必要がある。そのため、このビジネスモデルが浸透すれば、バングラデシュの飲食店の近代化が進み、収益の増加につながると期待される。

映像説明: 茶色を基調としたシックなオープンテラス席。画面左手には草木が植えられた花壇があり、右手には大きな植物の鉢が置かれている。ほとんどの席がお客で埋まり、白いシャツと黒いズボン姿の店員が接客している。オープンテラス席と屋内とのあいだはガラス張りになっていて、オープンテラス席からも屋内の様子が見える。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 変化する外食ビジネス バングラデシュの未来

ナレーション: 変革期にあるバングラデシュの外食産業。

映像説明: Pizza Hut(ピザ ハット)の店舗外観の写真と、KFC(ケーエフシー)の店舗外観の写真が左右に並んで表示される。

ナレーション: 海外の大手チェーン店も進出はしているが、まだ、数や種類は少ない。

映像説明: 道沿いにあるカフェの外観。階段を数段上がった先のドアには、OPENのプレートが掛かっている。階段の両脇には数台の自転車が止まっている。白い外壁に設置されたコーヒーカップのイラストロゴをモチーフにした突き出し看板のアップ。

ナレーション: そうしたなか、増えているのがカフェだ。

映像説明: 別のカフェの店内。食べ物が入ったショーケースとカウンターが並んでいる。ショーケースの下段には飲料水のペットボトルや缶飲料が並んでいる。カウンターにはレジのほか、白い電動コーヒーミルと赤いコーヒーマシンが置かれている。レジの脇には、ホットドリンク用の赤い紙カップと、アイスドリンク用の透明のプラスチックカップが積み重ねられている。黒いシャツを着た男性客が、オレンジ色(いろ)のポロシャツを着た女性店員に注文をしている。オレンジ色(いろ)のポロシャツを着て薄くひげを生やした男性店員が、赤いコーヒーマシンを使っている。

テロップ: Crimson Cup Coffee(クリムゾン カップ コーヒー)

ナレーション: こちらは、アメリカ発のコーヒーチェーン「Crimson Cup Coffee」。

映像説明: オレンジ色(いろ)のポロシャツを着て茶色のエプロンを着け、メガネをかけた男性店員がコーヒーマシンを操作している。 カップに入ったコーヒーにミルクを注ぎ込んでいる様子。

ナレーション: 現在、ダッカ市内に10店舗(じゅってんぽ)を構える。

映像説明: ガラス張りの大きな窓の前で、メガネをかけ、ひげを生やした男性客がソファーに座ってインタビューに答える。目の前の丸テーブルにはドリンクカップが置いてある。

ナレーション: お客さんは…。

メガネをかけ、ひげを生やした男性客・ベンガル語: 自分の時間を作りたいので来ました。 仕事を終えたあとにリラックスできます。

映像説明: 白い壁に黒い天井で黒い照明カバーのライトがつるされた店内で、白いシャツにジャケット姿の男性がインタビューに答える。

テロップ: ニュービジョン・ソリューションズ タレク・ラフィ・ブイヤン・ジュン 社長

ナレーション: このカフェを経営しているのはジュンさん。本業はコンサルタントで、母親は日本人(にほんじん)だ。

映像説明: 壁にCRIMSONCUPの文字とコーヒー豆が大きくプリントされたポスターが掛かっている店内。茶色いソファーと茶色いテーブルのセットを照明が照らしている。 カウンターに、オレンジ色(いろ)のポロシャツを着て茶色のエプロンを着け、メガネをかけた男性店員が立ち、機械を操作している。

ナレーション: 友人たちと資金を出し合い、2015年に最初の店を開いた。

映像説明: 白い壁に黒い天井で黒い照明カバーのライトがつるされた店内で、ジュン社長がインタビューに答える。 カウンターに置かれた白い電動コーヒーミルから、コーヒー豆がひかれて粉が出てくる。 オレンジ色(いろ)のポロシャツを着て茶色のエプロンを着け、メガネをかけた男性店員が、赤いコーヒーマシンの前でカップにミルクを注いでいる。 白い壁に黒い天井で黒い照明カバーのライトがつるされた店内で、ジュン社長が話を続ける。

テロップ: ニュービジョン・ソリューションズ タレク・ラフィ・ブイヤン・ジュン 社長

ジュン社長: 10年か15年ぐらい前からね、そのカフェ、の一部のカフェを出し、出し始めて、 2015年に、その、クリムゾン・カップを持ってきたときは 300タカ以上で、ちょっと高すぎるかなと心配してましたけど、ね、 すごく流行りましたね。

映像説明: レンガの壁を背に黒いTシャツを着て、ひげを生やした丸刈りの男性が、茶葉(ちゃば)が入った茶こしと大きなやかんを使って紅茶を入れている。頭上には袋に入ったパンがぶら下がっている。 木目の台の上に紅茶が入ったガラスのマグカップが置かれている。奥には空(から)のガラスのカップがたくさん並べられたグレーのトレーがある。

テロップ: 当時のチャー(紅茶)の値段は約5円

ナレーション: 当時、街の片隅で売られていた紅茶の値段が5円ほど。それと比べると、とても高額なのだが、なぜ、成功したのか?

映像説明: オレンジ色(いろ)のポロシャツを着て茶色のエプロンを着け、メガネをかけた男性店員が、白いシャツを着た男性客にカウンター越しにカップを手渡している。 白い壁に黒い天井、黒い照明カバーのライトがつるされた店内で、ジュン社長がインタビューに答える。

テロップ: ニュービジョン・ソリューションズ タレク・ラフィ・ブイヤン・ジュン 社長

ジュン社長: バングラデシュにはね、エンターテインメントがそんなにたくさんないですね。 一緒に、その、カフェで行って、友達たちと、楽しんで、飲む。 で、バングラはイスラムの国なので、普通は、その、ビールとか酒とかは飲めない。だから、カフェはもっと、ね、流行ったというふうに思います。

映像説明: レストランの出入り口。ドアの左横には、電飾(でんしょく)で青白く光るローマ字の「GINZA」の文字と、オレンジ色(いろ)の漢字の「銀座」の文字と箸の絵が組み合わされたデザインの看板が掛かっている。その左横には「ALCOHOL FREE ZONE(アルコール フリー ゾーン)」と書かれた紙が貼られている。 GINZAの店内。白い壁に黒い天井、黒い照明カバーのライトがつるされ、茶色を基調としたテーブルセットが設置されている。白いシャツの男性とヒジャブを頭に巻いた4人の女性のグループや、サリーを着た女性のグループがテーブルを囲んで食事をしている。大きなガラス張りの窓の前に建つ黒い柱には、漢字で「銀座」と書いてある。黒いシャツを着た男性店員が歩いている。

テロップ: GINZA

ナレーション: ジュンさんは、カフェのほかにも「GINZA」という、日本食(にほんしょく)レストランを経営している。

映像説明: ちゅう房。水色の衛生キャップをかぶり、紺色のポロシャツを着た男性が、黒い両手鍋で茶色っぽい食材を煮込んでいる。

ナレーション: 最初は本格的な日本食(にほんしょく)を出していたが、現地の嗜好に合わせたことで人気が出た。

映像説明: 内側が大小6つに仕切られた、一段重箱。外側は黒、内側の仕切りは赤で、それぞれの仕切りには、炊き込みごはんやエビの天ぷら、ギョーザ、肉団子などがきれいに収められている。重箱の左端には、黒い箸が1膳のっている。

ナレーション: その料理の1つが、こちら。日本風(にほんふう)の重箱の中に、スパイシーなギョーザや肉団子。日本食(にほんしょく)をベースにアレンジした料理が詰められている。

映像説明: 白い壁に黒い天井で黒い照明カバーのライトがつるされたCrimson Cup Coffeeの店内で、ジュン社長がインタビューに答える。 GINZAの店内。白い壁に黒い天井、黒い照明カバーのライトがつるされ、茶色を基調としたテーブルセットが設置されている。白いシャツを着た男性とヒジャブを頭に巻いた4人の女性のグループや、サリーを着た女性のグループがテーブルを囲んで食事をしている。大きなガラス張りの窓の前に立つ黒い柱には、漢字で「銀座」と書いてある。黒いシャツを着た男性店員が歩いている。 テーブルの上にコメと具材を炒めた料理や肉を煮込んだ料理、エビを揚げた料理が並んでいる。お客の食べている手元も映っている。 白い壁に黒い天井、黒い照明カバーのライトがつるされたCrimson Cup Coffeeの店内で、ジュン社長がインタビューに答えている。

ジュン社長: どういうふうにしてローカライズするか、そこがすごく大事。で、あの、価格もすごく大事。 2つともできれば、そしたら、あの、ね、面白いマーケットだと思います。ちょっとチャレンジはあります。 ね、だから、今まですごく成功してる、あの、チェーン店はあんまりないですね。 合うビジネスモデルをつくることできれば、すごく大きくなる、可能性はあります。

映像説明: 中央分離帯に街路樹が植えられた大通り。通りの両側には大きな建物が建ち並んでいる。たくさんの車とバイク、自転車を使ったサイクル・リキシャやエンジン式のオート・リキシャが走っている。大通りの中央には、水に浮かぶハスの花をモチーフにした大きなモニュメントがあり、周りをフェンスで囲まれている。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): 日本の食材を探して 市場拡大の可能性

ナレーション: 2,000万の人々が暮らす巨大都市ダッカだが、

映像説明: 通り沿いに食堂のような飲食店が1列に並んで建っている。それぞれ出入り口には現地語の看板が掛かっていて、店の外にテーブルを出して調理をしている店もある。店の前のコンクリートの道に白い犬が1匹座っている。白いポロシャツを着た男性が、自転車に乗って後ろにつないだ荷台を引いている。 別の通り。道端に荷車を出し、果物を並べて売っている。その前を黒いTシャツを着た男性が、小袋に入った商品を大量に乗せた天秤棒を肩に担いで歩いている。自転車を使ったサイクル・リキシャが何台も通り過ぎる。

ナレーション: 日本の食材を扱っている店は、ほとんどない。

映像説明: 通り沿いに建っている店の外観。オレンジ色(いろ)の看板の中心には「Seoul Mart(ソウル・マート)」と書かれている。その周りに、現地語や韓国語、中国語でも店名が書かれている。店内の商品棚に商品が所狭しと並べられている様子が、窓を通して外からも見えている。出入り口の扉の横には水の入ったボトルが積み重なっている。その横に青いシャツを着た男性が立っている。 ソウル・マートの店内。どの壁も商品棚で埋め尽くされていて、それぞれにパンや缶の飲み物などが陳列されている。店の中央には茶色いテーブルがあり、その上には飴やレジが設置されている。ポロシャツを着た男性店員がレジに立っている。

テロップ: ソウル・マート

ナレーション: こちらは、韓国の商品を専門に扱う店。

映像説明: 調味料がずらりと並んだ6段の商品棚。右端に日本の商品が並んでいる。

ナレーション: コーナーの一角に、すこしだけ日本のアイテムが売られていた。

映像説明: 商品棚。韓国の商品に交じって、梅干し茶漬けや鮭茶漬け、中濃(ちゅうのう)ソース、緑茶ティーバッグ、ほうじ茶ティーバッグ、粉末だしといった日本の商品が並んでいる。

テロップ: 並行輸入品

ナレーション: その多くが、第三国から持ち込まれた並行輸入品だ。

映像説明: 商品棚。日本のビーフシチューのルーや鶏がら(とりがら)スープ、チューブ入りのねりからし、瓶入りの唐辛子などが並んでいる。

ナレーション: しかし、そこにも変化が。

映像説明: 防犯カメラの映像が映るモニターが置かれた机や、書類などが積まれた棚のある部屋。青地に白のストライプのシャツを着た男性が、机の前に座ってインタビューに答える。

テロップ: ソウル・マート サカワット・ホセン オーナー

ホセンオーナー・ベンガル語: 日本食(にほんしょく)レストランからのオーダーが増えて、対応しきれないんです。 需要を満たすには、日本からコンテナ単位で仕入れる必要があります。

映像説明: 商品棚。韓国のケチャップの隣に、日本のマヨネーズや天ぷら粉が並んでいる。韓国の鰹節の隣には、日本の削り節やのり、粉末のだしの素、ほうじ茶ティーバッグ、緑茶ティーバッグが並んでいる。

ナレーション: 日本食(にほんしょく)レストランからの注文が増え、並行輸入では賄いきれなくなっているのだという。

映像説明: 道路の曲がり角にあるレストランの外観。敷地内には、白い建物と緑が茂った大きな木や生け垣が見える。看板には「SUSHI TEI(スシ テイ)」と書いてあり、その横に「魚」の象形文字と現地語も並んでいる。敷地内の駐車場には白い車が止まっていて、そばに制服姿の警備員が立っている。 「SUSHI TEI(スシ テイ)」、「魚」の象形文字と現地語が書かれた看板へのズームイン。

サイドテロップ(画面右上に常時表示): ダッカの日本食(にほんしょく)事情 開業への奮闘

ナレーション: ダッカ市内で、日本食(にほんしょく)の看板を掲げるレストランの数は20軒ほど。

映像説明: GINZAの店内。赤いサリーを着て、大きなロングネックレスを着けた女性と、ロングヘアーでメガネをかけた女性が、テーブルの上に置かれた食事を取り分けている。 別のテーブル。白いシャツを着た男性とヒジャブを頭に巻いた4人の女性が食事をしている。

ナレーション: 親日的で文化に関心を持つ人も多く、日本食(にほんしょく)がこれから広がっていく可能性を秘めている。

映像説明: 町なかの路地。路肩には車が縦列駐車している。舗装されていない道路の上を、歩行者が行き交っている。路地の角(かど)にあるビルの1階に匠のロゴを掲げた飲食店がある。 レストランの出入り口。木材を使った出入り口のドアの横には、漢字の「匠」をモチーフにしたロゴが掛けられていて、ライトアップされている。 ナレーション: こうしたなか、コロナ禍にオープンし、現地で人気になっているのが、日本食(にほんしょく)レストラン「匠」。

映像説明: 木目を基調とした落ち着きのある雰囲気の店内。中央には天井に向かって伸びる大きな木のオブジェがある。木のオブジェを囲むように2人掛けのテーブルが設置されている。木で作られた格子状の壁の前や店内奥にもテーブルが設置されていて、頭にヒジャブを巻いた女性客や白や黒のシャツを着た男性客が食事をしている。

ナレーション: 木目を基調とした、落ち着きのある店内。

映像説明: 大きな木のオブジェの上部からは、枝のように木の板が伸び、天井を張り巡らしている。

ナレーション: 天井に向かって伸びる大きな木のオブジェが目を引く。

映像説明: 匠の店内。小上がり席(こあがりせき)が並んでいる。それぞれの上がり口と、隣の小上がり(こあがり)とのあいだには、木製の間仕切り格子が設置されている。正面の間仕切り格子に大きな匠のロゴが掛かっている。上がり口と土間のあいだのスペースにはサンダルが置かれている。

ナレーション: この店で提供しているのが…。

映像説明: 白い器に盛りつけられたラーメン。黄金色(こがねいろ)のスープに麺、トッピングに、のり、小口切り(こぐちぎり)のネギ、チャーシューがのっている。

テロップ: 日本のソウルフード ラーメン

ナレーション: 日本のソウルフード、ラーメン!

映像説明: ちゅう房。キャップや衛生キャップをかぶり、左胸に匠のロゴがプリントされた黒いポロシャツを着た数人の男性スタッフが食材を切ったり、調味料を計量したりしている。

ナレーション: ラーメンと言えば、チャーシューや豚骨スープなど、豚肉が使われることも多い。

映像説明: 衛生キャップをかぶり、左胸に匠のロゴがプリントされた黒いポロシャツを着た男性が両手鍋に入れた食材をトングでかき混ぜながら炒めている。

ナレーション: しかし、イスラム教徒が多いバングラデシュではもちろんNG。

映像説明: 調理台にラーメン鉢が3つ並べて置かれている。男性が手鍋からお玉を使ってスープを注いている(ついでいる)。 手前のラーメン鉢に、小口切り(こぐちぎり)の青ネギとチャーシューがトッピングされる。真ん中のラーメン鉢には小口切り(こぐちぎり)の青ネギがトッピングされている。1番奥のラーメン鉢は、ほかの2つよりも白っぽいスープで、小口切り(こぐちぎり)の青ネギとチャーシューがトッピングされている。

ナレーション: スープは鶏(とり)の骨をベースにし、牛の肉を使うなど工夫を凝らした。ラーメンのほかにも、定食や弁当も楽しめる。

映像説明: さまざまな料理が写真付きで載っている見開きのメニュー表が次々とめくられていく。 Appetizerの見出しがあるページには枝豆やナスの煮びたし、たこわさびなどが載っている。 Single Itemの見出しがあるページには、たこ焼きや牛焼肉、から揚げが載っている。 Set Itemの見出しがあるページにはエビチリやユーリンチー、サラダが載っている。 Set menuの見出しあるページには焼き肉セットやしょうが焼きセットが載っている。

ナレーション: ラーメンのほかにも、定食や弁当も楽しめる。

映像説明: 匠の店内。茶色のヒジャブを頭に巻いた女性客がテーブル席に座ってインタビューに答える。テーブルには定食とペットボトルに入った水が置いてある。

茶色のヒジャブを頭に巻いた女性客・英語: 日本食(にほんしょく)も日本の文化も好き。しっかりした日本食(にほんしょく)が食べたいので来ました。

映像説明: 別のテーブル席。赤で柄(がら)の入ったヒジャブを頭にかぶった女性客がテーブル席に座ってインタビューに答える。

赤で柄(がら)の入ったヒジャブを頭にかぶった女性客・ベンガル語 初めてだけど、ここのお肉は柔らかくてジューシーでおいしいです。

映像説明: 匠の店内。左胸に匠とプリントされた黒いポロシャツを着て黒いキャップを後ろ前にかぶった男性がカウンターの前に立って何か説明をしている。

テロップ: 匠 佐々木 洋平(ささき ようへい) 社長

ナレーション: オーナーの佐々木さん。

映像説明: 大型のタワークレーンがガラス張りの外壁に沿って設置された高層ビルを下から見上げた写真。

ナレーション: 川崎市で建築会社を経営している。

映像説明: バングラデシュの高層ビルに囲まれた大通りの交差点。白いシャツを着た男性や頭にヒジャブを巻いた女性など、多くの人が歩いている。車道には多くの車やバイク、エンジン式のオート・リキシャが行き交う。 交差点の周りに側面がガラス張りの高層ビルや英語と現地語で書かれたいくつもの看板を掲げたビルが建ち並んでいる。

ナレーション: 知人の勧めでバングラデシュに来たところ、商売の可能性を感じて、飲食店を始めることにした。

映像説明: 匠のちゅう房。衛生キャップをかぶり、左胸に匠のロゴがプリントされた黒いポロシャツを着た数人の男性スタッフがそれぞれ作業をしている。

ナレーション: しかし、オープンにこぎつけるまでには思わぬ苦労が。

映像説明: 衛生キャップをかぶり、左胸に匠のロゴがプリントされた黒いポロシャツを着た男性が、さじを使って調味料を計量している。

ナレーション: というのも、テナントを借りてからオープンまで1年近くかかったというのだ。

映像説明: 紫玉ねぎがリズムよく薄切りにされている。

ナレーション: 一体どういうことなのか?

映像説明: 匠の店内。赤いランチョンマットに箸が置かれたテーブル席で、佐々木社長がインタビューに答える。

テロップ: 匠 佐々木 洋平 社長

佐々木社長: ダッカの流行ってるレストランの、トレンドが、やっぱり内装がきれいなところ。 やっぱりこう、味よりも、外食に来てるステータスっていうところ、が、強いなっていうふうに受け止めてたんで、 ちょっとインテリアは、ちょっとバシッとやんないとな、ってふうには思ってました。

映像説明: 匠の店内の小上がり席(こあがりせき)。掘りごたつに8人掛けの長テーブルが設置されている。長テーブルの上には赤とグレーの色違いのランチョンマットと箸、透明なグラスがセッティングされている。茶色を基調とした空間に、掘りごたつの足元にあるオレンジ色(いろ)に辺りを照らす照明が相まって、高級感のある雰囲気を醸し出している。

テロップ: 工事は難航した…

ナレーション: 高級感のある内装にこだわったのだが、その工事が難航した。

映像説明: 匠の店内。赤いランチョンマットに箸が置かれたテーブル席で佐々木社長がインタビューに答える。

テロップ: 匠 佐々木 洋平 社長

佐々木社長: 契約書をまいて(結んで)、1週間ぐらいで、「やっぱできないな」って言って、いなくなっちゃう、とか、 何も言わずにいなくなっちゃうとか。

映像説明: 木目を基調とした店内。木製のテーブルの上には、赤とグレーの色違いのランチョンマットと箸、三角形に折られた白い紙ナプキンが置いてある。薄いグレーの壁には、幾何学模様が連なったデザインの木製のオブジェが掛けられている。

ナレーション: 内装の施工業者(せこうぎょうしゃ)は7回も変わったという。

映像説明: 工事途中の店内の写真。窓の前には横長の木材が積まれている。途中まで組み立てられたテーブルの上には小さな木材が散らかっている。 工事途中の店内の別の写真。天井から水色の薄いビニールシートがぶら下がっている。むき出しの大きな柱の周りには、大量の木材の切れ端などが散乱している。 匠の店内。赤いランチョンマットに箸が置かれたテーブルの前で佐々木社長が引き続きインタビューに答えている。

テロップ: 匠 佐々木 洋平 社長

佐々木社長: もう家賃も発生してるのに、工事が進まず、 なんで、「とにかくもうキッチンだけ作ってくれ」って言って、とりあえずデリバリーだけスタートっていうような。 1円でもちょっと、売り上げがたたないと、ちょっと撤退も考えない…早いタイミングで考えないといけないなと思ってたんで。

撮影スタッフ: 今も売却撤退っていうのは、頭に…(あるんですか)?

佐々木社長: 今はないですね、はい。やっぱりこう、やっとギリギリ軌道には乗ったかなっていう、はい。

映像説明: ちゅう房。衛生キャップをかぶり、左胸に匠のロゴがプリントされた黒いポロシャツを着た男性スタッフが、さじを使って調味料を計量している。調理台には大量の煮卵が入った保存容器や赤茶色のタレが入った保存容器がある。隣にいる左胸に匠のロゴがプリントされた黒いポロシャツを着てキャップをかぶった男性スタッフが、円柱形(えんちゅうけい)の透明な入れ物から、四角い保存容器に液体を移している。

ナレーション: 困難を乗り越え、お客の数は増えている。

映像説明: 木目調のテーブルと椅子。テーブルの上には、赤とグレーの色違いのランチョンマットと箸、三角形に折られた白い紙ナプキンが置いてある。 大きな木のオブジェの周りを囲むように丸テーブルと椅子が置かれている。テーブルの上には赤とグレーの色違いのランチョンマットと箸、三角形に折られた白い紙ナプキンが置いてある。

ナレーション: 現在は2店舗目の物件を下見中だ。

映像説明: GINZAの店内。赤いサリーを身に着け、大きなロングネックレスを着けた女性とロングヘアーでメガネをかけた女性が食事を楽しんでいる。別のテーブルでは、白いシャツを着た男性とヒジャブを頭に巻いた4人の女性が食事をしている。黒いシャツの店員が店内を歩いている。

ナレーション: バングラデシュの食ビジネス。

映像説明: オレンジ色(いろ)のポロシャツを着て茶色のエプロンを着け、メガネをかけた男性店員が、カウンター越しに笑顔でコーヒーを手渡している。白いシャツを着た男性客がコーヒーを受け取っている。

ナレーション: 経済発展に伴い、変化の兆しが生まれていた。

映像説明: GINZAの店内。赤いサリーを身に着け、大きなロングネックレスを着けた女性とロングヘアーでメガネをかけた女性が食事を楽しんでいる。

ナレーション: そこには、日本食(にほんしょく)にも大きな可能性が眠っている。

映像説明: 水色のグラデーション背景画。画面の右側で地球の陸地部分だけが点描され、中が空洞になった地球儀のグラフィックイメージが回転している。

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