企業ブランドを守れますか? ‐模倣品対策は先手必勝‐

2023年01月12日

海外展開で懸念されることの1つに、自社製品の模倣品、いわゆるコピー商品が出回ることがある。このようなことに巻き込まれてしまったら、どうすればよいのだろうか。実際に被害に遭った大手メーカーがどのように対処したのか、また、経験の無い中小企業はどのような方法で対策を取ることができるのだろうか。模倣品対策に取り組む企業を取材した。

(9分54秒)

テキスト解説を読む

テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 フランス・パリのエッフェル塔や凱旋門、アニメキャラクターのコスプレをした20代くらいの海外の女の子や、渋谷のスクランブル交差点の写真など、世界中の12枚の写真が画面の奥から飛び出してくる。水色を基調としたコンピューターグラフィックスの背景に、中が空洞になった緑色(みどりいろ)の地球儀が回転しながら現れる。画面右側で地球儀が回転し、左側に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。

映像説明: スタジオ。横長の薄い黄緑色(きみどりいろ)の背景モニターに緑色(みどりいろ)を基調とした地球儀と「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」のロゴが映し出されている。前方にもスタンド付きモニターがある。モニターには、黒いジャケットを着た人物がベージュ色(いろ)のテーブルの上に置いた資料を指さしている映像が映し出されている。モニターの左側、スタジオ中央に女性キャスターが座っている。袖がシースルーの黒いワンピースを着ている。

女性キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。

映像説明: 画面左側に江連(えづれ)キャスターが写り、右側にスタンドのあるモニターがある。モニターには、ベージュ色(いろ)のテーブルに2本の白いだ円柱形(だえんちゅうけい)のボトルが置かれている映像、工場内で衛生服を着た男性が、機械の前で作業をしている女性のほうを指し示しながら話をしている映像、ノートパソコンの画面に英語で書かれた「ALBION(アルビオン)」の文字が表示されている映像、黒いジャケットを着た人物が手にこげ茶色(こげちゃいろ)のボルトのようなものを持っている映像が映し出されている。

テロップ: 江連 裕子(えづれ ゆうこ)

江連(えづれ)キャスター: 海外展開で心配なことの1つに、自社製品の模倣品、いわゆるコピー商品が出回ることがあります。実際にその被害に遭い、対策に取り組む企業を取材しました。

テロップ: 企業ブランドを守れますか? ‐模倣品対策は先手必勝‐

映像説明: 海中をイメージしたイラストを背景に銀色のフタがついた白いだ円柱形(だえんちゅうけい)の2本の化粧品のボトルが置かれた画像。ボトルには緑色(みどりいろ)の文字で「Skin Conditioner」、「薬用」、「ALBION(アルビオン)」などと書かれている。海底には1匹の青いヒトデや4匹の白やピンクの貝が並び、海藻が植えられている。3つの泡の中でそれぞれ1匹の黒と黄色(きいろ)の魚が泳いでいる。中央には中国語の文字と英語で「Skin‐Rebirth(スキン リバース)」の文字がある。下の方には「愛されて40年」などの日本語の文字もある。

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 模倣品が海外で出回った!! 大手メーカーを襲ったトラブル

ナレーション: こちらは、中国のECサイトにあった、とあるページ。日本の化粧品を扱っているようだが、なんだか様子がおかしい。

映像説明: ベージュ色(いろ)の木目調のテーブルの上に2つのECサイトの画像を出力した紙が置かれている。左側は、海中をイメージした背景に銀色のフタがついた白いだ円柱形(だえんちゅうけい)の2本の化粧品のボトルが置かれた画像で、ボトルには緑色(みどりいろ)で「Skin Conditioner」、「薬用」などと書かれている。画面中央には中国語の文字と「Skin‐Rebirth(スキン リバース)」の文字が書かれている。右側には川岸に草木が生える清流のなかの岩の上に銀色のフタがついた白いだ円柱形(だえんちゅうけい)の化粧品のボトルが置かれた画像。ボトルには緑色(みどりいろ)で「Skin Conditioner」、「薬用」などと書かれている。ボトルのそばには中国語で説明が書かれている。男性が左側の画面の画像の下のほうにある日本語を指さしながら話している。

男性: ちょっと怪しい日本語も日本らしさを出すために入れていると。

映像説明: 海中をイメージしたECサイトの画面。下のほうにある「薬用スキンコンデイショナーエッセンシヤル」の日本語の表示にズーム。話に合わせてカタカナの「イ」と「ヤ」の文字が赤い四角で囲まれる。

男性: よく見るとですね、「スキンコンディショナー」が、なんか「イ」が、こう、大文字になっていたりとか、「シャル」の「ヤ」がおっきい文字になったりしております。

映像説明: ベージュ色(いろ)の木目調のテーブルの上に2つのECサイトの画像を出力した紙が置かれている。右側にある川岸に草木が生える清流のなかの岩の上に銀色のフタがついた白いだ円柱形(だえんちゅうけい)の化粧品のボトルが置かれた画像を、男性が指で円を描くようにして指し示している。

ナレーション: 実はこれ、違法販売のページで、

映像説明: グレーのブラインドのある部屋。ベージュ色(いろ)の木目調のテーブルに銀色のフタがついた白いだ円柱形(だえんちゅうけい)の2本の化粧品のボトルが並べて置かれ、左側に「模倣品」、右側に「真正品」の文字が表示される。それぞれのボトルには緑色(みどりいろ)の似たような書体で「Skin Conditioner」、「薬用」、「ALBION(アルビオン)」などの文字が書かれている。左側のボトルには模様がなく、白い液体が入っているように見える。右側にボトルは白い液体が入っておらず、容器の中央に木の葉の模様が浮き彫りされているのが見える。

テロップ: 模倣品 真正品

ナレーション: 販売されていた化粧品も模倣品だ。並べてみても本物との違いが分かりづらい。

映像説明: 白とグレーのツートンカラーの壁。白い壁に黒い文字で「ALBION(アルビオン)」と社名ロゴが掲げられている。奥にはグレーの扉があり、手前のカウンターに小さな花瓶にオレンジ色(いろ)の花が飾られている。

テロップ: アルビオン

ナレーション: この模倣品トラブルに見舞われたのは、大手化粧品メーカーのアルビオン。

映像説明: 空中から撮影した映像。曇り空の下に耕作地が広がり、奥には山が見える。白い農業機械が草を刈りながら前に進んでいる。 緑(みどり)の葉が風に揺れている様子。 工場内。白衣(はくい)を着た人物が右手の甲にスポイトから液体を落とし、左手の指先でその液体を手の甲になじませている。 白い台の上に載った緑色(みどりいろ)の文字で「Skin Conditioner」、「薬用」などと書かれ、銀色のフタがついた白いだ円柱形(だえんちゅうけい)の4本の化粧品のボトルがレーンを流れている。 レーンの上を白い台に載った銀色のフタがついた白いだ円柱形(だえんちゅうけい)の数十本の化粧品のボトルが流れていて、右奥のレーンには緑色(みどりいろ)の縦長の箱が流れている。 緑色(みどりいろ)の文字で「Skin Conditioner」、「薬用」などと書かれ、銀色のフタがついた白いだ円柱形(だえんちゅうけい)の1本の化粧品のボトルに液体が注がれている。(映像提供 アルビオン) 白い壁の店内。白い立体文字で「ALBION(アルビオン)」の看板が掲げられている。木製の展示台にさまざまな化粧品が並んでいるのが見える。

ナレーション: 有機栽培で採れた植物など、原材料にこだわったスキンケアやメイクアップなどの化粧品を開発、製造している。製品の良さをよく知ってもらうため、売り方は原則、対面販売。

映像説明: 白い壁に木製の枠に透かし模様がある茶色いパーティションがある店。白と緑(みどり)のいすが置かれ、カウンターには数個の化粧品があるのが見える。 白い壁の部屋。壁際の白い棚にピンクや白、水色などの容器のさまざまな化粧品が並んでいる。手前には白い長いテーブルが置かれ、木製のいすが3つ並んでいる。

ナレーション: 3年前までは、海外でもネット販売を行っていなかった。

映像説明: 工場内。レーンに緑色(みどりいろ)の文字で「Skin Conditioner」、「薬用」などと書かれ、銀色のフタがついた白いだ円柱形(だえんちゅうけい)の化粧品のボトルが流れてくる。 工場内の別の一角。シルバーの機械で上から白いだ円柱形の5本の化粧品のボトルをつり上げ、緑色(みどりいろ)の箱に詰めている。 シルバーのアームが緑色(みどりいろ)の箱のフタを閉めていく。 工場の一角。緑色(みどりいろ)で「Skin Conditioner」、「薬用」などと書かれ、銀色のフタがついた白いだ円柱形(だえんちゅうけい)の1本の化粧品のボトルが置かれている。

テロップ: 5年前

ナレーション: ところが、インバウンドの影響もあってか、海外での知名度が上がってきた5年前。

映像説明: 映像がセピア色(いろ)になり、場面が変わる。男性がノートパソコンに向かい、両手を組み、それぞれの親指を動かしている。ノートパソコンにはいくつかのタブがあるフォームが表示されている。 窓に白いブラインドが掛かった部屋。白いシャツにネクタイをつけ黒いジャケットを着て眼鏡をかけマスクをつけた男性がいすに座ってノートパソコンの画面を見ている。画面全体がセピア色(いろ)のままになっている。

ナレーション: 対面でしか販売していない中国で、ネット販売されている商品が多くあるという情報が担当者の耳に入ってきた。

映像説明: 窓に白いブラインドが掛かった部屋。白いシャツに黒いジャケットを着て眼鏡をかけ、マスクを外した先ほどの男性がインタビューに答える。

テロップ: アルビオン 知的財産担当 西口 克 係長

西口係長: 弊社と取り引きのある中国の弁護士さんのほうから 「アルビオンさん。このままですと、アルビオンブランドのイメージが毀損されますよ」というご助言をいただいてですね。

映像説明: セピア色(いろ)の映像。窓に白いブラインドが掛かった部屋の壁面に4つのガラスの棚があり、それぞれ細い円柱やチューブ型など、さまざまな6つの化粧品が並んでいる。左側に白いランプが置かれ、ライトが光っている。 緑色(みどりいろ)の液体が入った2本の縦長のガラス容器、緑色(みどりいろ)の文字で「Skin Conditioner」、「薬用」などと書かれ、銀色のフタがついた白いだ円柱形(だえんちゅうけい)の化粧品のボトル、白い液体の入った2本の縦長の四角いボトルが置かれている。

テロップ: 「模倣品は人気の証拠」

テロップ: 「対策しても切りがない」

ナレーション: 当時、社内には「模倣品は人気の証拠」、「対策しても切りがない」といった声もあった。

映像説明: セピア色(いろ)の映像。ベージュ色(いろ)の木製のテーブルに緑色(みどりいろ)の文字で「Skin Conditioner」、「ESSENTIAL(エッセンシャル)」、「ALBION(アルビオン)」と書かれ、銀色のフタがついた白いだ円柱形(だえんちゅうけい)の1本の化粧品のボトルが置かれている。

ナレーション: しかし、模倣品による「健康被害」が、ブランドイメージを落とすことは絶対避けなくてはならない。

映像説明: セピア色(いろ)の映像。白い壁の部屋。ベージュ色(いろ)のテーブルに数個の緑色(みどりいろ)の縦長の箱が置かれ、マスクをつけた西口係長がパソコンを操作している。

ナレーション: そこで、西口さんは中国のECサイトでの模倣品の販売状況を調べてみることにした。

映像説明: 窓に白いブラインドが掛かった部屋。マスクを外した西口係長がインタビューに答える。

西口係長: 本格的に始めるかどうか分からない模倣品対策業務を、ま、社内でやるっていうよりは、 もう、まずは外部の人に調べてもらおうというところに。

映像説明: セピア色(いろ)の映像。黒い服を着た人物がベージュ色(いろ)の木目調のテーブルに置かれたノートパソコンを操作している様子。

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 模倣品サイトを発見! どう立ち向かう?

ナレーション: 2週間後、上がってきた報告内容は予想を超えるものだった。

映像説明: 中国語で書かれた通信販売のウェブサイトの画面。緑色(みどりいろ)の縦長の箱を持った写真などが掲載されている。 「ALBION(アルビオン)」などと書かれたウェブサイト。透明の円柱の形をしたボトルの写真などが掲載されている。(画像提供 アルビオン)

テロップ: 約3,000のサイトが 模倣品を販売

ナレーション: 主力商品のスキンコンディショナーだけでも、3,000もの販売サイトで模倣品が売られていたことが分かったのだ。

映像説明: 窓に白いブラインドが掛かった部屋。西口係長がインタビューに答える。

西口係長: 報告書を見たときは、ま、びっくりしたというところが、ま、正直な感想になります。 ひどいものになりますとですね、代理店に授与している、いわゆる授権証を偽造したような書類とか。ま、そういうサイトが、ま、ごろごろというか、たくさん出てきて。

映像説明: 「THIS IS ALBION(ディス イズ アルビオン)」と題されたウェブサイトの画面。画面の上部には滴がついた植物の写真を背景に銀色のフタがついた半透明の白いだ円柱形(だえんちゅうけい)の化粧品のボトルが置かれた写真に「愛されつづける名品には理由があります」と白い文字が書かれている。画面の下のほうには外国人女性が目をつぶり、両手を両頬にあてている写真が掲載され、「愛されるには理由がある」などと書かれた日本語の商品説明文があり、一部に中国語の説明が書かれている。 画面が切り替わる。銀色のフタがついた半透明の白いだ円柱形(だえんちゅうけい)のボトルに緑色(みどりいろ)の文字で「Skin Conditioner」などと書かれた化粧品のボトルの写真と外国人女性が目をつぶり、両手を両頬にあてている写真、日本人女性が目をつぶった写真が掲載されていて中国語で説明が書かれている。

テロップ: 模倣品のECサイトで使用された画像

ナレーション: これを野放しにしては、ブランドイメージに傷がつく。

映像説明: セピア色(いろ)の映像。窓に白いブラインドが掛かった部屋。ベージュ色(いろ)の木目調のテーブルには2個の縦長の白い箱や2個の緑色(みどりいろ)の箱、金色の四角い箱、化粧品の写真が印刷された紙が置かれている。テーブルの前に立つ、マスクをつけた西口係長がテーブルに置かれた資料を右手で指し示している。

ナレーション: 一刻も早く、模倣品を排除しなくてはいけないが、

映像説明: セピア色(いろ)の映像。窓に白いブラインドが掛かった部屋。西口係長と黒とオレンジ色(いろ)の柄模様(がらもよう)があるブラウスに黒いノースリーブの服を着て後ろで髪をまとめ、マスクをつけた女性が、ベージュ色(いろ)の木目調のテーブルに向かい合って座っている。それぞれテーブルに置いたノートパソコンに向かっている。ノートパソコンのそばには金色の四角い化粧品の箱、白い縦長の箱に入った化粧品が置かれている。 西口係長が左手でノートパソコンのモニターの角度を変えたあと、横に置かれた白い縦長の箱へ手を伸ばし、少し奥に位置をずらす。

ナレーション: 担当部署の社員はわずかに2人。予算も限られている。そこで。

映像説明: 窓に白いブラインドが掛かった部屋。西口係長がインタビューに答える。

西口係長: 売れ筋商品と言うんですかね、注力商品とか、そういうところに絞って、 こう、売り上げが多いサイトからとか、写真の転用の仕方が弊社のイメージに合わない会社とか。例えばですね。そういうところから優先して。

映像説明: セピア色(いろ)の映像。ベージュ色(いろ)の木目調のテーブルに座り、ノートパソコンに向かうマスクをつけた西口係長が手に持った金色の四角い箱を確認している。向かい合って座る柄模様(がらもよう)があるブラウスに黒いノースリーブの服を着て後ろで髪をまとめ、マスクをつけた女性がノートパソコンに向かいながら左手に持っていた緑色(みどりいろ)の縦長の箱をテーブルに置き、白いだ円柱形(だえんちゅうけい)の化粧品のボトルのフタを回転させて外している。 西口係長が操作するノートパソコンの画面。英語や数字、「株式会社アルビオン」の文字や韓国語などが書かれた表が表示されている。西口係長がマウスを操作し、人さし指を伸ばしたパソコンのカーソルを動かし、表の項目をグレーに変化させている。

ナレーション: ターゲットを絞り、弁護士事務所を通じて違法業者に販売サイトの閉鎖や、

映像説明: 川岸に草木が生える清流のなかの岩の上に銀色のフタがついた白いだ円柱形(だえんちゅうけい)の化粧品のボトルが置かれた画像。ボトルには緑色(みどりいろ)で「Skin Conditioner」、「薬用」などと書かれている。ボトルのそばには中国語で説明が書かれていて、画面左上には英語で「ALBION(アルビオン)」、「Skin Conditioner」の文字が表示されている。 画像が切り替わる。地平線近くで太陽がまばゆい光を放つ青空の下、緑色(みどりいろ)の植物が一面に植えられている画像を背景に銀色のフタがついた半透明のだ円柱形(だえんちゅうけい)の化粧品のボトルの画像。画像上部には英語で「ALBION(アルビオン)」、中国語で説明文が書かれている。 画像が切り替わる。水のなかに銀色のフタがついた半透明のだ円柱形(だえんちゅうけい)の化粧品のボトルが落とされ、気泡を生じさせながら半分以上が水に沈んでいる画像。ボトルのそばに配置された水をイメージした4つの円の中と、画像上部に中国語で説明が書かれている。(画像提供 アルビオン)

テロップ: 模倣品のECサイトで使用された画像

ナレーション: 盗用写真の取り下げを依頼。応じるところもある一方、店舗名を変えて出店し直すところもあるなど、簡単には進まなかった。

映像説明: 茶色のテーブルに敷かれた白い緩衝材の上にたくさんの模造された化粧品が並んでいる写真。銀色のフタがついただ円柱形(だえんちゅうけい)のボトルや赤い丸みのあるボトル、グレーの縦長や四角い箱などが置かれている。 写真が切り替わる。白い壁の倉庫。青い金属製の棚が5列並べられ、白い四角い箱やチューブ、ボトルなどが棚いっぱいに置かれている。棚の最上部にはダンボールが積まれている。棚が置かれた通路には黒いTシャツを着た短髪の男性が立っていて棚を見ている。その様子をそばに立ち、ピンク色のTシャツを着て黒いズボン姿の髪を刈り上げた男性が撮影している。 写真が切り替わる。積まれたダンボールなどの3枚の写真。画面左側には3段から5段ほどにダンボールが積まれている写真が上下に2枚表示されている。画面右側には積まれた段ボールを背景に「Skin Conditioner」などと書かれた緑色(みどりいろ)の縦長の箱を持つ手元の写真が表示されている。(写真提供 アルビオン)

テロップ: 模倣品の摘発時の様子

ナレーション: しかし、アルビオンが模倣品に対して対策を取ることが市場で知れ渡ったこともあり、

映像説明: 白い壁にモニターが掛けられている部屋。マスクをつけた西口係長と黒とオレンジ色(いろ)の柄模様(がらもよう)があるブラウスに黒いノースリーブの服を着て、後ろで髪をまとめ、マスクをつけた女性がノートパソコンを置いたベージュ色(いろ)の木目調のテーブルに向かい合って座っている。緑色(みどりいろ)の縦長の箱を、それぞれ手に取る。西口係長は箱の外側を見ていて、女性は箱の上部から開けている。

ナレーション: このときの模倣品トラブルは3年ほどで落ち着いたという。

映像説明: ベージュ色(いろ)の木目調のテーブルに中国語で書かれた2枚の書類が並べて置かれている。左側に置かれた書類には上部中央に赤を基調とした中国の国章(こくしょう)があり、右下部分には中国の商標局の承認印(しょうにんいん)があり、その左側に責任者のサインが書かれている。右側に置かれた書類の右下部分にも中国の商標局の承認印(しょうにんいん)がある。

テロップ: 商標権

ナレーション: 実は、この対策に不可欠だったのが、事前に取得していた「商標権」。

映像説明: ベージュ色(いろ)の木目調のテーブルの後ろに立つ西口係長がテーブルに置かれた中国語で書かれた5枚の書類を指し示しながら話をする。それぞれの書類の上部中央に赤と黄色(きいろ)を基調とした中国の国章(こくしょう)があり、下部には中国の商標局の承認印(しょうにんいん)があり、左側に責任者のサインが書かれている。

西口係長: これが、えっと、中国の商標の登録の証明書になります。

映像説明: 西口係長が右手に持った銀色のフタがついた白い液体が入っただ円柱形(だえんちゅうけい)のボトルに書かれた英語の「Skin Conditioner」の文字を左手の指でさし示したあと、テーブルに置かれた「Skin Conditioner」のロゴが書かれた登録証を持ち、ボトルの横に並べてこちらに見せる。

西口係長: ここのロゴですかね、スキンコンディショナー。はい。 容器の書体の登録になってます。

映像説明: 西口係長がテーブルに置かれた証明書に記載された日付部分をさし示しながら話をする。

西口係長: で、有効期限が中国の法律の場合は10年。

映像説明: 西口係長がテーブルに置かれた5枚の証明書を左手の指でさし示し、右手に持っていた白い箱をテーブルに並べられた緑色(みどりいろ)や白い縦長の箱などの横に置く。

ナレーション: 中国で、この権利を持っていたからこそ、自社の正当性を主張することができたのだ。

映像説明: ノートパソコンの画面。英語で国名(くにめい)の略称や日本語で「株式会社アルビオン」、英語や韓国語で企業名などが書かれた表が表示されている。

ナレーション: 逆にこれを持っていなかったら、対処は難航したのではないかと振り返る。

映像説明: ベージュ色(いろ)のテーブルに中国語で書かれた7枚の商標登録の証明書が並べて置かれている。証明書には上部中央に赤と黄色(きいろ)を基調とした中国の国章(こくしょう)があり、右下部分には中国の知的財産局や商標局の承認印(しょうにんいん)があり、左側に責任者のサインが書かれている。 窓に白いブラインドが掛かった部屋。西口係長がインタビューに答える。

西口係長: その国で商標を持っていなくて、他社が同じ商標を持っていたら、 自社が仮に長年つくっている製品であっても、(その国の)法律上(ほうりつじょうは、模倣品になってしまって、 裁判とかに巻き込まれたりとか、警察に捕まってしまうリスクがある。

映像説明: ノートパソコンの画面。さまざまな書体で書かれた「ALBION(アルビオン)」の文字や数字が表示されている。西口係長が画面を指し示す。 窓に白いブラインドが掛かった部屋。マスクをつけた西口係長がベージュ色(いろ)のテーブルに置かれたノートパソコンに向かって座っている。

ナレーション: 今回の経験から、商標権をいち早く取得する大切さを知ったという西口さん。

映像説明: 窓に白いブラインドが掛かった部屋。西口係長がインタビューに答える。

西口係長: やはり先に、えー、他者に横取りをされてしまいますと、やはり取り返すまでにですね、費用、あと勝算ですね。とか、そういう観点で考えますと 商標申請をされるというのが1番コスト的にも期間的にも、あの、おすすめできます。

映像説明: 水色を背景に「自社製品を守る 代表的な権利」と題され、中央に白いフタがついたピンク色の円柱の形をした化粧品のボトルのCGが表示される。ボトルには「JETRO(ジェトロ)」、「Skin lotion」と書かれている。ボトルに書かれた「JETRO(ジェトロ)」、「Skin lotion」の文字を囲む紫色の枠と「商標権」、「「ブランド名」」、「商品やサービスに使用する名称・マークを保護」といった文字が表示される。「名称・マーク」の文字の下部に紫色の線が引かれている。「商標権」の文字から紫色の枠に向かって紺色の矢印が伸びている。

ナレーション: 模倣品から自社の商品を守る代表的な権利は、「商標権」だけではない。「商標権」が商品やサービスに使用する名称、マークを保護するのに対して、

映像説明: 水色を背景に「自社製品を守る 代表的な権利」と題され、中央に白いフタがついたピンク色の円柱の形をした化粧品のボトルのCGと「商標権」についての説明があるCGが表示されている。「JETRO(ジェトロ)」、「Skin lotion」と書かれたピンク色のボトル全体を囲むようにオレンジ色(いろ)の枠が表示され、「意匠権」、「「特徴的なデザイン」、「物品等のデザインを保護」という文字が表示される「デザイン」の文字の下部にオレンジ色(いろ)の線が引かれている。「意匠権」の文字からオレンジ色(いろ)の枠へ紺色の矢印が伸びている。

ナレーション: 物品などのデザインを保護するのが「意匠権」、

映像説明: 水色を背景に「自社製品を守る 代表的な権利」と題され、中央に白いフタがついたピンク色の円柱の形をした化粧品のボトルのCGと「商標権」と「意匠権」についての説明があるCGが表示されている。 ボトル全体を囲むオレンジ色(いろ)の枠の外側に黄緑色(きみどりいろ)の枠が表示され、「特許権」、「「今までにない製法」、「物・方法・製造方法の発明を保護」の文字が表示される。「発明」の文字の下部に黄緑色(きみどりいろ)の線が引かれている。「特許権」の文字から黄緑色(きみどりいろ)の枠へ紺色の矢印が伸びている。

ナレーション: 新しい発明を保護するのが「特許権」だ。

映像説明: 雲が浮かぶ空の下。黒で「NEJI CHOCO LABORATORY(ネジチョコ ラボラトリー)」と書かれたポール看板が立っている。奥の左側に薄い水色の外壁の2階建ての建物があり、右側に白い外壁の2階建ての工場がある。左側の建物の屋上には黒で「T」のような形のロゴや「NEJI(ネジ)」などと書かれた看板があるのが見える。

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 中小企業でもできた! 初めての知財対策

テロップ: 北九州市

ナレーション: これら3つの権利取得に取り組んだ中小企業が、福岡県北九州市にある。

映像説明: 工場内。ピンク色の金網に英語で「NEJI CHOCO LABORATORY(ネジチョコ ラボラトリー)」と書かれた白い立体文字が掲げられている。金網の奥には機械など生産設備があり、水色の衛生服を着て衛生帽子をかぶり、マスクをつけた2人ほどの作業員が作業をしているのが見える。

テロップ: ネジチョコラボラトリー

ナレーション: ポップなロゴデザインのこちらの工場は、ネジチョコラボラトリー。

映像説明: 英語で「NEJI CHOCO LABORATORY(ネジチョコ ラボラトリー)」と書かれた白い立体文字が掲げられたピンク色の金網があり、その後ろにさまざまな機械が設置され、水色の衛生服を着て衛生帽子をかぶりマスクをつけた4人の作業員が作業をしている。 工場の一角。銀色の作業台の上に、ボルトの形をした型が9個ずつ横3列に並んだ白い半透明のシートにクリーム色(いろ)のチョコレートが入っていて重ねて置かれている。水色の衛生服を着て半透明の手袋をはめた作業員がシートを奥の銀色の機械のボードに置くと、シートを載せたボードが機械の奥に移動する。 銀色の金属製のボードに9個ずつ横3列に穴が開いていて(あいていて)、クリーム色(いろ)のチョコレートが入ったシートが下にはさまれている。全ての穴に向かって銀色の棒が上から下りてきてクリーム色(いろ)のチョコレートが入ったシートを押し下げ、元の位置に戻る。

ナレーション: 2015年に八幡製鉄所関連の施設が世界文化遺産に登録されたことを機に、

映像説明: 大量のクリーム色(いろ)のボルトの形をしたチョコレートがグレーの容器に入っていて、左上からクリーム色(いろ)のボルトの形をしたチョコレートが流れ落ちてくる。 銀色の作業台の中央の細い溝のコンベアに水色の衛生服を着て半透明の手袋をはめた作業員が、クリーム色(いろ)のボルトの形をしたチョコレートを1つずつ入れ、水色の衛生服を着て半透明の手袋をはめた、もう1人の作業員が茶色い六角ナットの形をしたチョコレートを入れている。 段ボール箱にクリーム色(いろ)のボルトの形をしたチョコレートと茶色い六角ナットの形をしたチョコレートが一緒に包装された大量の透明の袋が入っている。

ナレーション: 「鉄」をイメージできる商品として、3D(スリーディー)プリンターで型を作ったネジ型のチョコレート、

映像説明: 白いテーブルの上。茶色い六角ボルトの形をしたチョコレートや六角ナットの形をしたチョコレート、茶色い六角ナットの形をしたチョコレートがしめられた茶色い六角ボルトの形をしたチョコレートが置かれている。(写真提供 オーエーセンター)

テロップ: ネジチョコ

ナレーション: 「ネジチョコ」が誕生した。

映像説明: 木目調の棚。白で六角ナットのイラストなどが描かれた銀色や金色の四角い箱、赤で六角ナットのイラストなどが描かれた白い四角い箱が、それぞれ3列3段に積まれて並べられ、前にはそれぞれ「ネジチョコ 5個入り 540円」などと書かれたプレートが置かれている。 窓に縦型のブラインドが掛かった白い壁の部屋。黒と白のチェックのシャツに黒いセーターを着て耳が隠れるぐらいの長さの髪の男性が黒いいすに座り、パソコンモニターや山積みの名刺、書類などが置かれた机のノートパソコンに向かい、作業をしている。

ナレーション: 発売してすぐにお土産として人気商品になったことで、権利取得を考えたという。

映像説明: 白い壁の部屋。黒と白のチェックのシャツに黒いセーターを着て耳が隠れるぐらいの長さの髪の男性がいすに座り、インタビューに答える。前の机の上には、白で六角ナットのイラストなどが描かれた銀色の四角い箱や「チョコ シャボン玉 石けん オリジナル」と書かれた白い四角い箱、白で関門橋のイラストが描かれた、関門橋をかたどった青い箱などが積まれて置かれている。

テロップ: オーエーセンター 吉武 太志 (よしたけ ふとし)社長

吉武社長: 人気商品を模倣されるとですね、なかなか、やはり中小企業としては太刀打ちができないので、 まずは、そういったことができないように、リスク管理として知財(知的財産権)を押さえたいという、そういう思いに至りました。

映像説明: 工場の一角。作業台の上に透明の長方形の2つのケースが置かれている。手前のケースにネジチョコが包装された大量の透明の袋が入っていて、作業台の右側に立つ水色の衛生服を着た作業員が白と黒の市松模様の四角い箱のフタを閉じている。奥のケースにはグレーの21個の四角い箱が並べられていて、作業台の左側に立つ水色の衛生服を着た作業員が箱にシールを貼っている。 窓に縦型ブラインドが掛かった白い壁の部屋。吉武社長が黒いいすに座り、パソコンモニターや山積みの名刺、書類などが置かれた机のノートパソコンに向かい作業をしている。

ナレーション: 海外展開も考えていたため、地元の中小企業支援センターに相談したところ、商標権の取得を勧められた。

映像説明: 茶色い台の上にクリーム色(いろ)の六角ボルトの形をしたチョコレートが大量に置かれている。

テロップ: “ネジチョコ”

ナレーション: そこで商標権を取得。日本での名称は「ネジチョコ」。

映像説明: 茶色い六角ボルトの形をしたチョコレートが大量に山積みされている。

テロップ: “CHOCOLATE BOLT(チョコレート ボルト)”

ナレーション: 海外では、外国の人でも分かりやすいようにと「CHOCOLATE BOLT(チョコレート ボルト)」で登録した。現在シンガポール、中国など4ヵ国で取得している。

映像説明: 工場。ピンク色で「CREATING)」などと書かれた透明の仕切り壁の前に白い衛生服を着て白い衛生キャップをかぶり、マスクをつけた吉武社長が立ち、話をしている。透明の仕切り壁の奥には、さまざまな機械が設置されていて、水色の衛生服を着て衛生帽子をかぶり、マスクをつけた2人の作業員が作業をしているのが見える。 窓に縦型ブラインドが掛かった白い壁の部屋。吉武社長が黒いいすに座り、パソコンモニターや山積みの名刺、書類などが置かれた机のノートパソコンに向かい、作業をしている。

ナレーション: 初めての商標権取得。専門家によるアドバイスに助けられたと言う。

映像説明: 白い壁の部屋。吉武社長がいすに座り、インタビューに答える。前の机の上には、白で六角ナットのイラストなどが描かれた銀色の四角い箱や「チョコ シャボン玉 オリジナル」と書かれた白い四角い箱、白で関門橋のイラストが描かれた、関門橋をかたどった青い箱などが積まれて置かれている。

吉武社長: 私も(知財については)素人で、どういう形で知財っていうのが取得できるかわかりませんでした。 まずは専門家の方(かた)に、ま、われわれは、こういうことがしたいというところで依頼をかけて。

映像説明: 窓に縦型のブラインドが掛かった白い壁の部屋。吉武社長が黒いいすに座り、パソコンモニターや山積みの名刺、書類などが置かれた机のノートパソコンに向かい、作業をしている。

ナレーション: 専門家には、権利取得の方法についての相談、出願の手伝いのほかに、自治体などの補助金制度の情報を教えてもらった。

映像説明: 工場の一角。作業台の上に透明の長方形の2つのケースが置かれている。手前のケースにネジチョコが包装された大量の透明の袋が入っていて、作業台の右側に立つ水色の衛生服を着た作業員が白と黒の市松模様の四角い箱のフタを閉じている。奥のケースにはグレーのいくつもの四角い箱が並べられていて、作業台の左側に立つ水色の衛生服を着た作業員が白と黒の市松模様の四角い箱を透明の長方形のケースに詰めている。 作業台の上。白で六角ナットのイラストが描かれた白と黒の市松模様の20個ほどの四角い箱が2段に置かれている。水色の衛生服を着た作業員がそのうちの1つを手に取る。

吉武社長: 数ヵ国出すときに、だいたい約100万円だった(出願の)費用の半分、2分の1の補助をいただいた。

映像説明: 工場。天井から白でボルトやナットのイラストや「AREA(エリア) 02」などと書かれた黒い看板がつり下げられている。銀色の作業台の上に、9個ずつ横3列に並んだボルトの形をした型にクリーム色(いろ)のチョコレートが入った白い半透明のシートが重ねて置かれている。傍らで水色の衛生服を着て白い衛生キャップをかぶり、マスクをつけ半透明の手袋をはめた作業員が銀色の機械のボードにシートを置くとシートが機械の奥に移動する。白い衛生服を着て白い衛生キャップをかぶり、マスクをつけた吉武社長が機械を左手で機械や水色の衛生服を着た作業員のほうを示しながら話をしている。

ナレーション: 同じ頃、それまでの手作りを、機械を使って量産できる製造方法に変えたことが、新たな権利の取得につながった。

映像説明: 白い壁の部屋。茶色い六角ボルトの形をしたチョコレートを右手で持ち、左手に持つ茶色い六角ナットの形をしたチョコレートを茶色い六角ボルトの形をしたチョコレートに合わせて回しながらしめたあとで、逆方向に回して六角ナットの形をしたチョコレートを外し、右手に持つ六角ボルトの形をしたチョコレートを見せる手元。

吉武社長: ま、普通、ネジというのは外れると危険ですので、絶対にいけないんですけども、 ネジチョコの場合はですね、こういうふうに軽くしまって遊べればいいぐらいのしまり方でいいので、ネジ目の部分は、きっちり鋭角にはなっておりません。

映像説明: 白い壁の部屋。吉武社長がいすに座りインタビューに答える。前の机の上には、白で六角ナットのイラストなどが描かれた銀色の四角い箱や「チョコ シャボン玉 石けん オリジナル」と書かれた白い四角い箱、白で関門橋のイラストが描かれた、関門橋をかたどった青い箱などが積まれて置かれている。

吉武社長: なかなかこの作り方にですね、特異的なものがあるということで。

映像説明: 木目調のテーブルの上。ピンク色の六角ボルトの形をしたチョコレートを右手で持ち、左手で持つ茶色い六角ナットの形をしたチョコレートをピンク色の六角ボルトの形をしたチョコレートに合わせ、回しながらしめていく様子。 工場の一角。銀色の金属製のボードに9個ずつ横3列に穴が開いていて、全ての穴に入っていた銀色の棒が上がる。9個ずつ横3列の穴があるボードが上がると、9個ずつ横3列の穴がある白い半透明のシートが現れる。 機械の制御モニターの画面。上部に「ネジチョコ F0.6 S1.0」、下部に「商品選択」、「履歴」、「メニュー」の青い項目などが表示されている。

ナレーション: この、ネジがゆるくしまる、ちょうど良いあんばいを機械で作り出すために何度もテストを繰り返し、その製法を数値化した。

映像説明: 工場の一角。大量のクリーム色(いろ)のボルトの形をしたチョコレートが半透明のケースに入っている。左上のグレーの機械からクリーム色(いろ)のボルトの形をしたチョコレートが流れ落ちてくる。 水色の衛生服を着て半透明の手袋をはめた作業員が、銀色の機械のボードにボルトの形をした型にクリーム色(いろ)のチョコレートが入った穴が9個ずつ横3列に並んだシートを置くと左側に移動し、穴が9個ずつ横3列に並んだボードが下りてきて、次に全ての穴に銀色の棒が下りてくる。銀色の棒や穴が9個ずつ横3列に並んだボードが上がると、チョコレートがとり出された白い半透明のシートが残っているのが見える。

テロップ: 特許権

ナレーション: すると専門家から、これがまだ市場に出ていない新規性のある製法だとの指摘を受けたため、「特許権」を申請。

映像説明: 茶色い木目調のテーブルの上。上部に台湾の国旗があり、「中華民國專利證書(ちゅうかみんこくせんりしょうしょ)」などと書かれたQRコード入りの書類が置かれている。

ナレーション: 日本、中国、シンガポール、台湾で取得している。

映像説明: 白いテーブルの上。1つの面に1つずつ、白でボルトや六角ナットのイラストが描かれた薄いグレーの四角い箱が置かれている。 黒でボルトや六角ナットのイラストが描かれた六角形の白い箱の中の箱が少し引き出されていて、茶色いネジチョコが包装された透明の袋がたくさん入っている。透明の袋には赤い背景に白い文字で「北九州 世界遺産」と書かれている。箱の一面には赤い背景に白い文字で「北九州」、「世界遺産」、違う面にはボルトのイラストに「ボルトナットははめられます。」と書かれた吹き出しが書かれている。 木目調のテーブルの上。「United States of America」と英語で書かれ、六角形の中にボルトと六角ナットのイラストが描かれたデザインが表記された書類が置かれている。

テロップ: 意匠権

ナレーション: さらに、パッケージが模倣されるのを防ぐため、主要商品の外箱などについては、意匠権も取得した。

映像説明: 工場。ピンク色の金網に白で「HISTORY」と題され、説明が書かれている黒いパネルや「PROCESS」と題され、工程がイラストなどで説明されている黒いパネルが掲げられている。金網の奥には、さまざまな機械が設置されているのが見える。白い衛生服を着て白い衛生キャップをかぶり、マスクをつけた吉武社長が「PROCESS」と題されたパネルを左手で示しながら話をしている。

ナレーション: 現在、東アジアを中心に海外進出を計画している。

映像説明: 賞状などが掛けられた白い壁の部屋。奥に茶色い長いテーブル、壁際にはホワイトボードが置かれている。吉武社長が黒いいすに座り、パソコンモニターや山積みの名刺、書類などが置かれた机のノートパソコンに向かい、作業をしている。 吉武社長がノートパソコンのタッチパッドを操作する手元。 吉武社長がパソコンモニターに視線を向けている。

ナレーション: 去年から始めたバイヤーとの商談では、権利取得の有無を確認されることがあり、これらの権利が、模倣品対策だけでなく、ブランドの信頼にもつながっていることを痛感しているという。

映像説明: 白い壁の部屋。吉武社長がいすに座りインタビューに答える。前の机の上には、白で六角ナットのイラストなどが描かれた銀色の四角い箱や「チョコ シャボン玉 石けん オリジナル」と書かれた白い四角い箱、白で関門橋のイラストが描かれた、関門橋をかたどった青い箱などが積まれて置かれている。 工場。天井から白でボルトやナットのイラストや「AREA(エリア) 03」などと書かれた黒い看板がつり下げられている。銀色の大きな機械が置かれていて、奥では水色の衛生服を着て衛生帽子をかぶり、マスクをつけた2人の作業員が座って作業をしている。白い衛生服を着て白い衛生キャップをかぶり、マスクをつけた吉武社長が右手にネジチョコの個包装を持ち、左手で奥のほうを示しながら話をしている。 段ボール箱にクリーム色(いろ)の六角ボルトの形をしたチョコレートと茶色い六角ナットの形をしたチョコレートが一緒に包装された大量の透明の袋が入っている。

吉武社長: 知財っていうものは、やはり資産になるので、押さえていたほうが 思いっ切りビジネスもその先できると思いますので、あとで後悔しないと思います。

映像説明: スタジオ。画面左側には江連(えづれ)キャスターが写り、右側にはスタンドのあるモニターが設置されている。モニターには、緑色(みどりいろ)の文字で「Skin Conditioner」の文字が書かれ、銀色のフタがついた白い液体が入っただ円柱形(だえんちゅうけい)のボトルと「Skin Conditioner」のロゴが書かれた登録証を並べて持つ手元の映像、茶色い木目調のテーブルの上に台湾の国旗と「中華民國專利證書(ちゅうかみんこくせんりしょうしょ)」などと書かれたQRコード入りの書類が置かれている映像、窓に縦型のブラインドが掛かった白い壁の部屋で吉武社長が黒いいすに座り、机のノートパソコンに向かい、作業をしている映像、窓にブラインドが掛かった部屋でベージュ色(いろ)のテーブルに西口係長と黒とオレンジ色(いろ)の柄模様(がらもよう)があるブラウスに黒いノースリーブの服を着て後ろで髪をまとめ、マスクをつけた女性が向かい合って座り、それぞれノートパソコンに向かい作業をしている映像が映し出されている。江連(えづれ)キャスターが話をする。

テロップ(検索ボックスのイメージ): ジェトロ 知財

江連(えづれ)キャスター: 「商標登録」をしていないと、コピー商品を訴えることもできません。ジェトロでは海外の知的財産についての情報提供をしています。ぜひホームページをご覧ください。

映像説明: 薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。緑(みどり)を基調とした、中が空洞になった地球儀が回転している。

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