激辛! 四川料理に日本酒を ‐中国・内陸市場を狙え‐

2022年07月07日

中国への日本酒の輸出が急増している。その流れは沿海部から内陸部へと広がっている。2,000万の人々が暮らす内陸部の都市“成都”は、辛くてしびれるマーラーの四川料理で有名だ。その四川料理と合わせて日本酒を提供するレストランも出てきている。消費者やバイヤーはどのように日本酒を評価しているのか? 中国の内陸部で巻き起こる日本酒市場の変化を取材した。

(10分16秒)

テキスト解説を読む

テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 フランス・パリのエッフェル塔や凱旋門、アニメキャラクターのコスプレをした20代くらいの海外の女の子や、渋谷のスクランブル交差点の写真など、世界中の12枚の写真が画面の奥から飛び出してくる。水色を基調としたコンピューターグラフィックスの背景に、中が空洞になった緑色(みどりいろ)の地球儀が回転しながら現れる。画面右側で地球儀が回転し、左側に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」と書かれたタイトルテロップが表示される。

映像説明: スタジオ。横長の薄い黄緑色(きみどりいろ)の背景モニターに緑色(みどりいろ)を基調とした地球儀と「世界は今 JETRO Global Eye(ジェトロ グローバル アイ)」のロゴが映し出されている。前方にも小さいモニターが置いてある。モニターには、奥に高層ビル群が見え、高架が横切る片側4車線の通りを十数台の車が走行している映像が映し出されている。モニターの左側、スタジオ中央に女性キャスターが座っている。グレーのブラウスを着てベージュのスカートをはいている。

女性キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。

映像説明: スタジオ。画面の左側に女性キャスターが、右側に小型モニターがある。モニターには、羽根のついた扇子を持ち、青い帽子をかぶり、長いひげを生やした金色の男性が座っている姿の像、4体のパンダの像がある大きな円形の樹木が茂る花壇の前を白いTシャツを着た2人の男性が歩いている映像、白いレンゲが添えられた黒い器に盛られた麻婆豆腐(マーボーどうふ)の映像、木製のテーブルに置かれたグラスに透明の液体を注いでいる映像、黒いTシャツを着た男性が青い大きな樽(たる)のなかの白い液体を櫂(かい)でかき混ぜている様子が映し出されている。女性キャスターが話を続ける。

テロップ: 江連 裕子(えづれ ゆうこ)

江連(えづれ)キャスター: 三国志の舞台ともなった中国四川省の成都。パンダの繁殖センターがあることや辛い(からい)料理が有名です。その四川料理に日本酒(にほんしゅ)は合うのでしょうか。現地に日本酒(にほんしゅ)を売り込もうとする試みを取材しました。

テロップ: 激辛! 四川料理に日本酒(にほんしゅ)を ‐中国・内陸市場を狙え‐

映像説明: 白とベージュの石目調のテーブルに緑(みどり)の香草(こうそう)を添えたとうがらし色(いろ)の辛そうな(からそうな)スープに浸る肉料理のようなものが白い丸皿(まるざら)に盛られている。緑(みどり)の野菜と肉を炒めた料理が白い皿に盛られている。 白い丸皿(まるざら)に盛られたに緑(みどり)の香草(こうそう)を添えたとうがらし色(いろ)の辛そうな(からそうな)スープに浸る肉料理のようなもののアップ。 白い皿に盛られた緑(みどり)の野菜と肉を炒めた料理のアップ。

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 老舗の中国料理店 日本酒(にほんしゅ)を売る

テロップ: 四川料理

ナレーション: 成都にある老舗の中国料理店。テーブルに並ぶのは、とうがらし色(いろ)に染まった四川料理。

映像説明: 大きなガラス窓があり、長方形の凹凸のあるクリーム色(いろ)の壁の店内。木製の手すりがあるらせん階段が設けられている。白いシャツに青いジャケットを着た男性がベージュの石目調のテーブルに座っている。テーブルには白や青緑色(あおみどりいろ)の器に盛られた料理と透明の液体が入ったワイングラスが並んでいる。白いシャツに青いジャケットを着た男性が話をしたあと、とうがらし色(いろ)の料理を箸で口に運ぶ。しばらく口を動かしたあと、少しせきこみながら手振りを交えて話をする。

テロップ: ジェトロ 成都事務所(せいとじむしょ) 寺田 俊作(てらた しゅんさく)

寺田(てらた)(ジェトロ 成都事務所(せいとじむしょ)): いただきまーす。あの、すごい唐辛子が効いていて、今すぐ水を飲みたいぐらい非常に辛い(からい)味付けで、でもとてもおいしいです。

映像説明: 寺田(てらた)が白い丸皿(まるざら)に盛られた香草(こうそう)が添えられたとうがらし色(いろ)の肉料理のようなものを箸でつまみ、口に運ぶ。 とうがらし色(いろ)の肉料理のようなものを箸でつまみ持ち上げる様子。 白いレンゲを添えた黒い器に盛られた麻婆豆腐(マーボーどうふ)。 額(ひたい)など顔一面に汗をかいた寺田(てらた)がカメラに視線を向ける。

ナレーション: 成都での生活が3年目となる寺田(てらた)。激辛の四川料理をよく食べる。こうした中国料理店でも日本酒(にほんしゅ)を飲む機会が生まれている。

映像説明: 木製の手すりがあるらせん階段が設けられた店内。寺田(てらた)が料理を並べたベージュの石目調のテーブルに座って話をする。ワイングラスに手を伸ばし、グラスに入った日本酒(にほんしゅ)を口に運ぶ。寺田(てらた)がテーブルに並ぶ料理や日本酒(にほんしゅ)が入ったグラスに視線を向けながら話を続ける。

寺田: 口の中がヒリヒリしてるんですけれども、日本酒(にほんしゅ)も飲んでみたいと思います。あー、思ってたより、おいしい。あの、四川料理の辛さ(からさ)に負けずに、ちゃんと日本酒(にほんしゅ)の甘さが口の中に広がってくれて。

映像説明: 白い天井と茶色の格子状の仕切り壁がある店内。十数席ほどのテーブル席が設けられ、十数人の男女が食事をしている。奥に中二階へ続く階段があり、その先のスペースで数人の客が白い布地をかけたテーブルに座り、食事をしている。 氷が敷き詰められたアクリルケースの中に7本の日本酒(にほんしゅ)の瓶が並んでいる。瓶には「獺祭(だっさい)」の文字や和風の柄が描かれたラベルが貼られている。

テロップ: 南堂館(ナンドウカン)

映像説明: ボトルのネックラベルに「SPARKLING」と書かれた酒瓶(さかびん)を持つ人物がテーブルに置かれたワイングラスへ細かい泡を立たせながら透明の液体を注いでいる。 ロールスクリーンが窓の半分ほどまで下ろされた窓際のテーブル席。長方形のテーブルには丸皿(まるざら)に盛りつけられた料理が並び、銅製の鍋が置かれている。テーブルに座るワイングラスを持った数人の男女が乾杯をする。

ナレーション: この店では、1年前から日本酒(にほんしゅ)を提供している。客の評判も上々だ。オーナーは、冷やした日本酒(にほんしゅ)の爽快な感じが四川料理に合うと考えた。

映像説明: ブラインドが掛かった窓がある部屋。窓際に茶色の棚が置かれていて、棚には「百十郎」の文字と歌舞伎の隈取(くまどり)をモチーフにした模様がラベルに描かれた十数本の日本酒(にほんしゅ)の瓶や化粧箱が3つ並べられている。白いポロシャツを着た男性がインタビューに答える。

テロップ: 南堂館(なんどうかん)グループ 孫 木(そん ぼく) 総経理

孫(そん)総経理・中国語: 四川料理には辛い(からい)白酒(バイジュウ)が定番ですが、白酒(バイジュウ)と異なり日本酒(にほんしゅ)は甘くて柔らかい味です。

映像説明: 奥に高層ビル群が見える片側4車線の道路。道路の両脇や中央分離帯に植物が茂り、街灯が等間隔に設けられている。左下の四角い枠内に中国の地図が表示される。中国の北東部に北京が位置し、中央に近い内陸に位置する成都が星印で示されている。 曇り空の下、グレーのタイルの通り。ベージュの外壁やグレーの外壁のショッピングモールのビルが建ち並んでいる。ビルの1階部分には屋根を支える柱があり、オレンジを基調とした商品の写真が貼られている。外壁には「YSL」のロゴや「ARMANI(アルマーニ)」などと書かれた看板や商品の写真が掲げられている。ビルの前の通りには街灯が等間隔に立ち、親子連れや2段に積んだ銀色の寸胴4個を台車で運ぶ男性など大勢の人が行き交っている。 街路樹が茂り、等間隔に街灯が立つ通り。通りの奥の大型ビジョンに微笑みながら商品を眺めている黒い服を着た女性などの映像が映し出されている。通りを白い服を着た男性とピンクの服を着て白い帽子をかぶった女性、飲み物を飲みながら歩く2人の女性を含む3人組の女性など大勢の人が行き交っている。

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 美食の街に 日本料理店(にほんりょうりてん)が増加

ナレーション: 成都は、中国内陸部にある四川省の省都。2,000万の人々が暮らす巨大な街だ。

映像説明: 曇り空の下、白やシルバーの車、青いバスなど数台の車両が行き交う通り。グレーの柵が設けられた通り沿いの広場に大きな歴史的な黒い塀が立っている。塀の上部には瓦の屋根があり、壁の中央にベージュのひし形の枠、四方の隅に三角形の枠があり、枠内に文様のようなものが施されている。広場の奥には樹木が茂っている。 幾何学模様の格子越しに赤い壁の前に色の服を身にまとい長いひげがある男性の像が祭られている。像を眺めている数人の男性のグループを含む十数人ほどの男女が像の前の広場に立っている。

テロップ: 武侯祠(ぶこうし)

映像説明: 赤い壁の前に祭られている金色の服を身にまとい長いひげがある男性の像。宝飾がついた複数のひも状の飾りがある冠をかぶり、金色の文様が入った赤い布地をかぶせた両手に青い剣(つるぎ)を持っている。

ナレーション: 古くは三国志の蜀の都(みやこ)があった場所で、歴史的な建造物が多く残る。

映像説明: カタカナの「コ」の字の形に建つガラス張りの商業施設前の広場。建物の正面の出入り口と2階のテラス部分に屋根や建物を支える数本の柱が設けられている。一部がガラス張りになった広場を数十人の人が歩いている。 白や黄緑色(きみどりいろ)の数台の車が走行している通り。歩道を大勢の人物が行き交っている。通り沿いに茶色やベージュ、グレーなどのボーダー柄、白い縦のラインが入ったグレー、白、オフホワイトなどの立方体を組み合わせたような形の商業施設のビルが建っている。ビルの一部には歩道と2階をつなぐエスカレーターが設けられている。外壁には「UNIQLO」、「PRADA(プラダ)」などの看板が掲げられ、1階のガラスには色とりどりの数枚のポスターが貼られている。 1階部分の屋根を支えるオレンジを基調とした商品の写真が貼られた四角い柱があるグレーの外壁の商業施設の前の通り。グレーの床の広場を白いTシャツを着た女性と黒いTシャツを着た女性など多くの人が行き交っている。黒いTシャツを着てリュックを背負った男性がスマートフォンで話をしながら歩いてくる。

ナレーション: その一方で、市内には流行の先端を行く店が軒を連ねる。中国国内の旅行先としても人気が高い。

映像説明: 店内。白いテーブルの上に白いレンゲが添えられた黒く丸い器に麻婆豆腐(マーボーどうふ)が盛られている。白い丸皿(まるざら)や角皿(かくざら)には取り分けられた麻婆豆腐(マーボーどうふ)や野菜と肉を炒めた料理、肉みそと小ネギ(こねぎ)が載った麺料理が盛りつけられている。 黒く丸い器に盛りつけられた辛そうな麻婆豆腐(マーボーどうふ)。白いレンゲが添えられている。

テロップ: 麻婆豆腐(マーボーどうふ)

映像説明: 黒いテーブルの上。9つに仕切られた黒い大きな鍋に唐辛子などが入った辛そうな(からそうな)鍋料理が煮えたぎっている。鍋の上で、箸で具材をつまみ、持ち上げている。鍋の周りには、さまざまな料理やソースなどが盛りつけられたベージュや茶色の丸い器や料理が盛られたせいろが置かれている。

テロップ: 火鍋

ナレーション: その魅力の1つが「食」。美食の都(みやこ)とも呼ばれ、辛くて(からくて)しびれるマーラーの四川料理が有名だ。

映像説明: 「氷」と書かれた旗やうちわのイラストに「祭り」と書かれた旗、数体のダルマのイラストが描かれた旗などが連なった色とりどりの旗が天井に掲げられた建物内。「濱寿司」と書かれた看板が掲げられたガラス張りの店の前で大勢の人が椅子に座ってスマートフォンを操作したり、通路を歩いている。 白い直線を組み合わせたデザインの天井と茶色を基調としたジグザグのしま柄の床の建物内。出入り口のそばの一角に料理のサンプルが並ぶガラス張りの店に「和幸(わこう)」と書かれた看板が掲げられている。ベージュの腰丈ほどの高さの壁際に数個の白く丸い座面の椅子が置かれ、4人の男女が座りスマートフォンを見たり、電話をしている。店の前に立3人の男女が白いシャツを着た男性店員に案内され店内に入っていく。2人の男女が出入り口のそばに立っている。

ナレーション: その成都で今、急増しているのが日本食(にほんしょく)レストランだ。すし、とんかつなどのチェーン店が次々と出店し、連日多くの客でにぎわっている。

映像説明: 「CoCo壱番屋(ココいちばんや)」と書かれた看板を掲げた店などの映像、メニューが壁面に掲げられた店内で食事を楽しんでいる客と接客する店員がいるカウンターの映像を背景に「日本食(にほんしょく) レストランの店舗数」と題された表が示される。横の項目に「2013年」、「2022年」の年数と「伸び率」が記され、縦の項目に「成都」「上海」「北京」の都市名が記されている。成都の項目欄が赤い線で囲まれている。成都の項目の2013年に219店、2022年に1,482店、伸び率に6.8倍と示され、上海の項目の2013年に1,682店、2022年に3,774店、伸び率に2.2倍、北京の項目の2013年に695店、2022年に2,399店、伸び率に3.5倍と示されている。伸び率の項目の「伸び率」の文字と3都市の数字が赤く変化し、成都の「6.8倍」の文字が強調表示される。(出所:大衆点評の資料を基に作成)

ナレーション: 2013年は200店余りだったが、2022年は1,500店に迫る。伸び率では、上海や北京といった沿海部の大都市を大きく上回っている。

映像説明: 白い壁の店内。白い壁には、うちわやとっくりとおちょこ、急須、鳥居、花、魚などのモチーフでデザインされた「YOSHINO」の茶色の立体文字が書かれた黒い看板が掲げられている。別の壁にオレンジの提灯のイラストに「吉野家」と書かれたポスターが貼られている。天井からはオレンジ色(いろ)のペンダントライトがつり下げられ、ベージュのテーブルにオレンジの背もたれがある椅子で十数人の客が飲食をしている。カーキ色(いろ)のTシャツを着た男性が小走りで通路を移動し、通路に立つ黒いTシャツを着てマスクをつけた男性が椅子に座る。白いシャツに青い帽子をかぶりマスクをつけた男性店員がテーブルに向かって歩いてくる。

ナレーション: 今、成都のような内陸部の都市でも所得が増え、食の多様化が進みつつある。

映像説明: ベージュの木目調の壁の店内。カウンターにたぬきの焼き物や白い仏像、さまざまな種類の包丁が飾られた7段の木製のラックが置かれている。カウンター内に立つ赤い襟がある紫色の作務衣(さむえ)を着て眼鏡をかけた男性が包丁を研いでいる。 カウンター内で赤い襟がある紫色の作務衣(さむえ)を着てマスクをつけた男性2人と白と紺色のチェック柄の水色の服を着た男性が作業をしている。紫の作務衣(さむえ)を着た1人の男性は重箱を磨いていて、チェック柄の水色の服を着た男性はカクテルグラスに料理を盛りつけている。

テロップ: 東瀛閣(とうえいかく)

ナレーション: こちらは、成都で最も古くからあるといわれる日本料理店(にほんりょうりてん)。

映像説明: ベージュ色(いろ)の収納棚が設けられた白い壁の部屋。壁には額に入った黒と白の柄模様(がらもよう)の絵が飾られている。白と紺色のチェック柄の水色の服を着て眼鏡をかけた男性がインタビューに答える。

テロップ: 東瀛閣(とうえいかく) 陳 壁峰(ちん へきほう) 董事(とうじ)・総経理

陳董事(とうじ)・総経理・中国語: 成都の人は外のものを受け入れやすいです 以前は魚の刺身を全く食べませんでした。今ではたくさん食べます。 日本食(にほんしょく)が広まったので、味覚は大いに(おおいに)変わりました。 昔は火鍋しか食べなかったのに。

映像説明: 白い棚板(たないた)の陳列棚に青や緑(みどり)、茶色など、十数本の酒瓶(さかびん)が陳列されている。酒瓶(さかびん)には「大吟醸」、「天吹(あまぶき)」、「開運」の文字や果実のイラスト、黒いクマのキャラクターが書かれたラベルが貼られている。棚の奥にはピンクの花のイラストが描かれた黒い化粧箱が2つ置かれている。 ベージュの陳列棚。「舎得(シャトク)」などと書かれたさまざまな化粧箱が十数箱並べられている。棚に「SALE」の文字がある値札(ねふだ)が貼られている。 茶色の陳列棚。赤や黄色(きいろ)などの化粧箱の前に「貴州茅台酒(キシュウマオタイシュ)」と書かれたラベルのある酒瓶(さかびん)がそれぞれ置かれている。

テロップ: 四川省 白酒(バイジュウ)の産地として知られる

ナレーション: 成都のある四川省は、中国で親しまれている蒸留酒、白酒(バイジュウ)の産地だ。

映像説明: 黄色い壁のイベント会場。数本の日本酒(にほんしゅ)の瓶が映し出されたモニターや、紺色の布地がかけられた長机(ながづくえ)が数列設けられている。黒い服を着た女性が透明の液体が入ったワイングラスを鼻元へ運んで香りを確かめたあと、グラスを揺らしている。そばに立つ黄色い服を着た男性が身振りを交えながら話をしている。 黒い布がかけられた台に日本酒(にほんしゅ)の瓶が5本並んでいる。瓶には「一生幸福 大吟醸」、「限定純米吟醸(げんていじゅんまいぎんじょう) 東洋美人」などと書かれたラベルが貼られている。

ナレーション: アルコール好き(アルコールずき)な人が多く、日本酒(にほんしゅ)を飲む人も増えているという。

映像説明: 壁の一部に白、水色、青の曲線の波模様が描かれたベージュの木目調の台と棚。さまざまな高さに設けられた棚板(たないた)や台に茶色い日本酒(にほんしゅ)の瓶が7本と化粧箱が3つ置かれている。日本酒(にほんしゅ)の瓶には「龍吟」、「美少年」、「而今(じこん)」などと書かれたラベルが貼られ、化粧箱には「東洋美人」、「梵 純米大吟醸(じゅんまいだいぎんじょう)」などと書かれている。 壁面に設けられた棚に数本の日本酒(にほんしゅ)の瓶と化粧箱が置かれている。化粧箱や日本酒(にほんしゅ)の瓶のラベルには「獺祭(だっさい)」などと書かれている。 ベージュ色(いろ)の収納棚が設けられた白い壁の部屋。壁には額に入った黒と白の柄模様(がらもよう)の絵が飾られている。陳董事(とうじ)・総経理がインタビューに答える。

テロップ: 東瀛閣(とうえいかく) 陳 壁峰(ちん へきほう) 董事(とうじ)・総経理

陳董事(とうじ)・総経理・中国語: 日本酒(にほんしゅ)の飲みっぷりには驚かされます。 きのう来たお客は3人で一升瓶3本を飲み干しました。 日本酒市場(にほんしゅしじょう)のポテンシャルはとても高いです。 成都の人はお酒が大好きですから。

映像説明: 薄曇りの明るい空の下、高いところから見下ろしている映像。こげ茶色(こげちゃいろ)や白い壁にこげ茶色(こげちゃいろ)の屋根の2階建ての数棟の建物が建っていて、建物のあいだの道を数十人の人物が歩いている。手前の道路を車が走っていて、道路沿いに樹木が植えられている。奥には白や鏡面ガラスの壁の高層ビルが建ち並んでいる。 横断歩道があるT字路の交 差点。道路の突き当たりには平屋や2階建ての建物が建っていて、その奥にはガラス張りの高層ビルが建ち並んでいる。横断歩道がある道路を徐行して走る白や黒の車のあいだを数人の人物が渡っている。縁(ふち)に黄色いラインがある、ねじれたようなデザインの縦長の黒い看板の上部に「太古里(たいくーりー)」と書かれている。

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 中国では高級品 人気の日本酒(にほんしゅ)

テロップ: ショッピングモール 太古里(たいくーりー)

映像説明: 多くの人が横断歩道を渡っている。奥には、歴史を感じさせる平屋や2階建てほどの3棟の建物が建っていて、それぞれの外壁に「OMEGA」、「BREGUET(ブレゲ)」、「TIFFANY&Co.(ティファニーアンドカンパニー)」の立体看板が掲げられている。

ナレーション: こちらは若者に人気のショッピングモール、太古里(たいくーりー)。歴史を感じさせる建物に世界各国のブランド店が入る。成都で1番活気がある場所だ。

映像説明: こげ茶色(こげいちゃいろ)の壁に両開きのガラス扉がある店舗の出入り口の前。出入り口の上部に、金色で四角い枠内に「至醇酒庫(しじゅんしゅこ)」と書かれ、下に「LIQUID GOLD(リキッド ゴールド)」と書かれた茶色い看板が掲げられている。寺田(てらた)が話をする。

寺田(てらた): 高級ブランドショップが多数集まるこの太古里(たいぐーりー)にも日本酒(にほんしゅ)を扱うお店があります。中に入って見てみましょう。

映像説明: 出入り口のガラス扉から光がさし込むクリーム色(いろ)の壁の店内。壁面に設置されたガラス扉がある4段の棚に、ウイスキーなどのさまざまなボトルが並べられている。一部の壁がコルク製のようになっていて、四角い枠内に「至醇酒庫(しじゅんしゅこ)」と書かれ下に「LIQUID GOLD(リキッド ゴールド)」と書かれた立体文字がある。 店内の一角。外の通りに面したガラス張りの壁際にある木目調の5段の棚に、さまざまな種類のボトルやワイングラスが4個並べられている。

テロップ: 至醇酒庫(しじゅんしゅこ)

ナレーション: 高級感のある店内では、ウイスキーやワインなど外国の酒が数多く売られている。

映像説明: 至醇酒庫(しじゅんしゅこ)の店内。クリーム色(いろ)の棚の上に「吾有事(わがうじ)」、「春霞(はるかすみ)」、「楯野川(たてのかわ)」、「光明」などと書かれたラベルのある日本酒(にほんしゅ)の瓶が8本並んでいる。

ナレーション: もっとも目立つ場所に並べられているのが日本酒(にほんしゅ)だ。

映像説明: 壁面に設置された、さまざまな種類の酒瓶(さかびん)が並ぶ冷蔵ショーケースの前。黒いジャケットを着たショートヘアの女性が「楯野川(たてのかわ)」と書かれたラベルのある日本酒(にほんしゅ)の瓶を寺田(てらた)に手渡し、話をしている。寺田(てらた)が受け取り、酒瓶(さかびん)を見ながらうなずいている。 黒いジャケットを着たショートヘアの女性が、「清流 楯野川(たてのかわ) 純米大吟醸(じゅんまいだいぎんじょう)」と書かれたラベルのある日本酒(にほんしゅ)の瓶を手に持っている。 冷蔵ショーケースの黒い棚に「雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)」、「東洋美人」、「一白水成(いっぱくすいせい)」などと書かれたラベルのある日本酒(にほんしゅ)の瓶が並んでいる。 ボトルが間隔を空けて並べられている木目調の壁棚の前。黒いジャケットを着たショートヘアの女性がかすかに茶色に色づいた液体が入ったワイングラスを手に持って回したあとで鼻元に近づけ、香りを確かめている。

ナレーション: その数は100種類を超える。スタッフが実際に日本の酒蔵を訪ねて選んだものだという。売れ筋は一升瓶で1万4,000円から2万6,000円ほど。輸送費や関税などが上乗せされるため、高級品だ。

映像説明: 壁面に設置されたさまざまな種類の酒瓶(さかびん)が並ぶ冷蔵ショーケースの前。黒いTシャツを着たショートヘアの女性がインタビューに答える。 冷蔵ショーケースの黒い棚に、「篠峯」、「櫛羅(くじら)」、「三諸杉(みむろすぎ)」と書かれたラベルのある日本酒(にほんしゅ)の瓶が並んでいる。

テロップ: 至醇酒庫(しじゅんしゅこ) 黎 麗嫦(れい れいこう) マネージャー

黎(れい)マネージャー・中国語: 一升瓶がおもしろいように売れていきます。 日本食(にほんしょく)を食べるときだけ飲むという固定観念は薄れつつあります。

映像説明: 4段ある冷蔵ショーケースの黒い棚に、「ゆきの美人」、「寒山水」、「春霞(はるかすみ)」、「櫛羅(くじら)」、「雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)」などと書かれたラベルのある日本酒(にほんしゅ)の瓶がたくさん並べられている。

ナレーション: 購入していく年齢層は主に20代から40代。彼らの特徴が、造られる過程や蔵の歴史などその背景にも関心を持つことだ。

映像説明: 壁面に設置された、さまざまな種類の酒瓶(さかびん)が並ぶ冷蔵ショーケースの前。黎(れい)マネージャーがインタビューに答える。

テロップ: 至醇酒庫(しじゅんしゅこ) 黎 麗嫦(れい れいこう) マネージャー

黎(れい)マネージャー・中国語: お客は銘柄や酒蔵の理念、醸造の過程にも興味を持つようになりました。

映像説明: 林本店のプロモーション映像。太陽が輝く青空の下、満開の桜の木を背景に、1本の日本酒(にほんしゅ)の瓶が映し出されていて、画面中央に赤い文字で「SAKE CULTURE TO GO(サケ カルチャー トゥー ゴー)」の文字が表示される。瓶の首ラベルに「百十郎」と書かれ、胴ラベルには桜の木を背景に銀色で隈取をモチーフにした模様が描かれている。右下に「HAYASHI」と表示されている。 風に揺れる黄金色(こがねいろ)の稲穂が映し出される。 トタンの壁の室内で蒸されたコメから立ち上る湯気が映し出されている。(映像提供 林本店)

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 成都を目指す 日本の蔵元

ナレーション: 酒蔵の理念や醸造過程をPRし、成都で販売を増やす日本酒(にほんしゅ)がある。

映像説明: レジカウンターがある店内。レジカウンターの手前に設けられた茶色いテーブルの上に日本酒(にほんしゅ)の瓶が6本並べられている。白いラベルに赤、緑(みどり)、黒、銀色で隈取をモチーフにした模様が描かれた瓶、紫のラベルに金色で隈取をモチーフにした模様が描かれた瓶、白いラベルに赤で3重の四角い模様とこげ茶色(こげちゃいろ)で隈取をモチーフにした模様が描かれた瓶が並べられている。それぞれ首ラベルに「百十郎」と書かれ、紫のラベルの瓶には「プラチナ賞受賞」と書かれた首掛けポップがある。それぞれの瓶の前には商品の写真と商品名、説明が書かれたプレートが置かれている。

テロップ: 百十郎

ナレーション: 百十郎。製造しているのは、岐阜県にある林本店。

映像説明: 木目調の棚に、さまざまな種類の百十郎の瓶や化粧箱などが並べられている室内。百十郎の瓶などが並べられている棚の横には「岐阜の地酒」、「百十郎」と書かれ、赤で隈取をモチーフにした模様が描かれた白いのれんがかかっている。

テロップ: 岐阜県 各務原市

テロップ: 歌舞伎役者 市川百十郎(いちかわひゃくじゅうろう)にちなむネーミング

ナレーション: ネーミングは地元出身の歌舞伎役者、市川百十郎にちなんでいる。

映像説明: 光がさし込むトタンの壁の作業場。上からつり下げられた白い袋の底が開き、袋に入っていた蒸されたコメが、台形を逆さにしたような大きな機械に入れられる。黒いキャップをかぶり黒いTシャツを着てマスクをつけた3人の男性が、袋に手を添えながら湯気が立ち上るコメを機械へ入れている。 機械の中に入れられた蒸されたコメのアップ。

テロップ: 林本店 日本酒(にほんしゅ)の製造・販売

ナレーション: コメと水も地元産にこだわり、特許を取得した独自の製法で仕込まれている。

映像説明: オフホワイトの壁の工場。衛生キャップをかぶり黒とベージュの服を着た女性が話をしている。奥の壁際には緑(みどり)の大きなタンクや青い四角い機械、中ほどには黒いタンクのようなものが置かれている。

テロップ: 林本店 林 里榮子(はやし りえこ) 社長

映像説明: 黒とベージュの服を着た林社長が底に青い2重の円が描かれた透明な液体が入ったぐい飲みを持っている手元の様子。 ブラインドが少し開けられた窓がある白い壁のオフィス。黒とベージュの服を着た林社長が黄緑色(きみどりいろ)の椅子に座り、長机(ながづくえ)でノートパソコンに向かっている。 長机(ながづくえ)の上には商品の日本酒(にほんしゅ)の資料が置かれていて、ノートパソコンには、商品の日本酒(にほんしゅ)の画像などが映し出されている。

ナレーション: 五代目の林里榮子(はやしりえこ)社長が、蔵を継いだ15年前から本格的に輸出に取り組み始めた。成都への輸出のきっかけは、2年前に現地のバイヤーから取り引きをしたいと打診を受けたことだ。

映像説明: 木目調の棚に、さまざまな種類の百十郎の瓶や化粧箱などが並べられている室内。林社長が、さまざまな種類の7本の百十郎の瓶が並べられている木目調のテーブルに座っている。林社長が「百十郎 南の風」と書かれ、ハイビスカスの花や葉、茶色で隈取をモチーフにした模様が描かれたクリーム色(いろ)のラベルがある瓶を選んで手に取り、インタビューに答える。

林社長: 1番最初に気に入っていただいたのは、この「南の風」なんですよ。 で、非常にカラフルで。

映像説明: 木目調のテーブルの上。「時代」と書かれ金色で隈取をモチーフにした模様が描かれた紫のラベルの百十郎、「黒面(くろづら)」と書かれ黒で隈取をモチーフにした模様が描かれた白いラベルの百十郎、「南の風」と書かれハイビスカスの花や葉、茶色で隈取をモチーフにした模様が描かれたクリーム色(いろ)のラベルの百十郎が並べて置かれている。

ナレーション: バイヤーの関心を引いたのがラベルのデザイン。歌舞伎の隈取をモチーフとしている。

映像説明: こげ茶色(こげちゃいろ)の凹凸のある壁の前で、赤と緑(みどり)の衣装をまとい、赤や緑(みどり)の房(ふさ)がついた金色の帽子をかぶり、白で縁取り(ふちどり)された黒と水色で模様が描かれた赤い面をつけた川劇(せんげき)の写真。

テロップ: 川劇(せんげき)

ナレーション: 実は四川省には川劇(せんげき)という伝統芸能があり、そのお面にデザインが似ていた。

映像説明: 白い壁面にモニターがある両側がガラス張りの部屋の写真。さまざまな種類の百十郎など日本酒(にほんしゅ)の瓶が18本並べられたテーブルを囲み、10人の男女が笑顔で親指を立てながら立っている。

テロップ: 初めて届いた商品を囲むバイヤー

ナレーション: こうした類似点から成都の消費者に受け入れられるのではとバイヤーが関心を持ったのだ。

映像説明: 木目調の棚がある部屋。棚には、さまざまな種類の百十郎の瓶や「獺祭(だっさい)」と書かれた菰樽(こもだる)、升、グラスなどが並べられている。白いレースの服を着た女性が椅子に座り、インタビューに答える。

テロップ: 成都尚清禾(せいとしょうせいか) 謝 歓 (しゃ かん)副総経理

謝副総経理・中国語: 酒蔵や製造する日本酒(にほんしゅ)の背景や、歌舞伎をモチーフにしたデザインが気に入りました。

映像説明: 林本店のプロモーション映像。薄い水色を背景に白いコメが山型に積まれた画面に黒い文字で「PREMIUM」などの文字がある。画面が切り替わる。緑豊かな渓流の写真に白い文字で「100% PURE ULTRA‐SOFT NATURAL WATER(ひゃくパーセント ピュア ウルトラソフト ナチュラル ウォーター)」の文字が表示される。画面右下に「HAYASHI」と表示されている。(映像提供 林本店)

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): コロナ禍で挑む 成都での販路開拓

ナレーション: コロナ禍で始まった販路開拓。かねてから準備してきた商品や蔵のコンセプトを伝える資料が生きたという。

映像説明: 「How Sake Made from(ハウ サケ メイド フロム)」と題された画面の左側に緑豊かな渓流の中央に「水」と表示された写真、右側にこうべを垂れる稲穂の中央に「米」と表示された写真がある。右上には「HAYASHI」と表示されている。画面右上の小さな枠内に、黒い服を着た2人の女性が映し出されている。(映像提供 林本店) ガラス張りの壁の前に、ぐい飲みやとっくりなどの写真が映し出されているモニターがある部屋の写真。モニターの右側に黒い服を着て眼鏡をかけた女性がマイクを手に持ちながら話をしていて、左側には白い服を着た女性が立っている。 中ほどに設けられたたくさんのワイングラスが置かれている黒いテーブルに、十数人の女性が向かい合って並んで座り、モニターの方を向いたり、グラスを手にしたりしている。

テロップ: 中国 成都 2021年7月

映像説明: たくさんのワイングラスが置かれている黒いテーブルに数人の男女が向かい合って並んで座っている写真。左の壁際には黒い文字で「百十郎」と書かれた淡いピンク色のタペストリーがかけられていて、その前に白いシャツに紺色の上着を着た男性が立っている。 数個のワイングラスが並べられたテーブルに座る黒い模様がある白い服を着た女性の前のワイングラスに、白い服を着て黒いエプロンをつけた女性が透明の酒瓶(さかびん)から酒を注ごうとしている写真。

テロップ: オンラインイベントや試飲会を通じて 商品に込めた思いを伝える

ナレーション: オンラインでの商談、試飲会などで原材料や製法、歌舞伎役者をモチーフとした理由など、百十郎に込めた思いを成都の人たちに伝えてきた。

映像説明: 氷水が入った日本酒クーラー(にほんしゅクーラー)で3本の百十郎の瓶が冷やされている写真。 さまざまな種類の百十郎の瓶が並べられている金色の模様が入った紫の布地がかけられた台の前で、金色で隈取をモチーフにした模様が描かれた白と黒のラベルの百十郎の瓶を手に持っている写真。 木目調の棚に、さまざまな種類の百十郎の瓶や化粧箱などが並べられている室内。百十郎の瓶などが並べられている棚の横には赤で隈取をモチーフにした模様などが描かれた白いのれんがかかっている。林社長が、さまざまな種類の7本の百十郎の瓶やパンフレットが並べられた木目調のテーブルに座り、インタビューに答える。

テロップ: 林本店 林 里榮子(はやし りえこ) 社長

林社長: 一発屋になっちゃいけないと思ってるんですね。 ですから、ちゃんとリピートをいただく。 2、3ヵ月(にさんかげつ)に1回はコンスタントに注文をいただけるような状況にならなくちゃいけないかなっていう。

映像説明: 木目調のテーブルの上。グレーの文字で「清酒醸造所・岐阜 林本店」、「HAYASHI HONTEN SAKE BREWERY(サケ ブリュワリー)・GIFU」と書かれた白い封筒の上にパンフレットなどが置かれている。「SAKE CULTURE TO GO(サケ カルチャー トゥー ゴー)」の文字と太陽の光と青空の下の桜の木の写真が掲載されたパンフレット。コメをならしている写真と「清酒醸造所・岐阜 林本店」、「HAYASHI HONTEN SAKE BREWERY(サケ ブリュワリー)・GIFU」の文字があるパンフレット。黒や白、金色などで隈取をモチーフにした模様が描かれた白やピンク、紫、黒などのアルミパウチの小袋が挟み込まれた「HAYASHI HONTEN」と書かれたグレーの台紙。 白で「百十郎 純米大吟醸(じゅんまいだいぎんじょう) 桜」と書かれ隈取をモチーフにした模様が描かれたピンクのアルミパウチの小袋や銀色で「百十郎 純米大吟醸(じゅんまいだいぎんじょう) 新月」と書かれ隈取をモチーフにした模様が描かれた黒いアルミパウチの小袋など5種類の小袋がグレーの台紙に挟み込まれている。

ナレーション: 販売を増やすために新しく作ったのがこのパンフレット。ユニークな仕掛けが施されている。

映像説明: 木目調の棚に、さまざまな種類の百十郎の瓶や化粧箱などが並べられている室内。百十郎の瓶などが並べられている棚の横には赤で隈取をモチーフにした模様などが描かれた白いのれんがかかっている。林社長が、さまざまな種類の7本の百十郎の瓶が並べられた木目調のテーブルに座り、パンフレットの裏面(うらめん)を見せながら話をしている。パンフレットの裏面(うらめん)には、日本語、英語、中国語で、林本店からのメッセージが書かれている。

ナレーション: スタッフみんなで考えたコンセプトや酒作りのこだわりが書き添えられている。

映像説明: 「百十郎 純米大吟醸(じゅんまいだいぎんじょう) 桜」と書かれたピンクのアルミパウチの小袋を持つ手元。

ナレーション: さらに、小分けの試飲キットが。

映像説明: 木目調の棚に、さまざまな種類の百十郎の瓶や化粧箱などが並べられている室内。百十郎の瓶などが並べられている棚の横には赤で隈取をモチーフにした模様などが描かれた白いのれんがかかっている。林社長が、さまざまな種類の7本の百十郎の瓶やパンフレットが並べられたテーブルに座っている。林社長が重ねて置かれたパンフレットをずらして、アルミパウチを挟んだ台紙を開き、挟み込んでいる5種類のアルミパウチの小袋を指し示し、百十郎の瓶に1本ずつ触れながら5種類のアルミパウチの小袋を、それぞれの種類の瓶の前に並べながらインタビューに答える。

テロップ: 林本店 林 里榮子(はやし りえこ) 社長

林社長: ポストに届く「飲める会社案内」。 で、ちなみに、こういう720ミリのボトルで5本、 こうやって、1、2、3、4、5本(いち、に、さん、し、ごほん)送ろうと思うと結構コストもかかるし、大変なんですけど。 これと、これと、これかな。こうやって飲んでいただける。

映像説明: 木目調の棚がある室内。棚には、さまざまな種類の百十郎の瓶や「獺祭(だっさい)」と書かれた菰樽、升、グラスなどが並べられている。謝副総経理が、棚に並んだ日本酒(にほんしゅ)の瓶を指し示しながら寺田(てらた)に話をしている。

ナレーション: 成都のバイヤーからは酒の説明だけでなく、簡単に味を確かめてもらえると高評価だ。

映像説明: 木目調の棚がある室内。棚には、さまざまな種類の百十郎の瓶や「獺祭(だっさい)」と書かれた菰樽、升、グラスなどが並べられている。謝副総経理が椅子に座り、4つのアルミパウチの小袋が挟み込まれたグレーのパンフレットを左手に持ち、右手に持っていたアルミパウチの小袋の1つをパンフレットに戻しながらインタビューに答える。

テロップ: 成都尚清禾(せいとしょうせいか) 謝 歓 (しゃ かん)副総経理

謝副総経理・中国語: 持ち運びに便利です。いろいろな人に配れます。 これを試したお客が、百十郎が販売されている店に足を運んでくれます。

映像説明: ベージュ色(いろ)の壁の倉庫。大きな扉のそばに、黒で隈取をモチーフにした模様が書かれたダンボール箱が積み上げられ、黄色いPPバンドとビニールでまとめられている。林社長が、積み上げられたダンボール箱に触れながら話をしている。 木目調のテーブルの上。さまざまな種類の百十郎などの瓶が並べられている。

ナレーション: 創意工夫で中国内陸部への販路開拓に挑む林社長。長く続くブランドに育てたいという。

映像説明: 木目調の棚に、さまざまな種類の百十郎の瓶や化粧箱などが並べられている部屋。百十郎の瓶などが並べられている棚の横には赤で隈取などをモチーフにした模様が描かれた白いのれんがかかっている。林社長が、さまざまな種類の7本の百十郎の瓶やパンフレットが並べられたテーブルに座り、インタビューに答える。

テロップ: 林本店 林 里榮子(はやし りえこ) 社長

林社長: ま、私が父から代わって立ち上げたこのブランドの百十郎なんですけど、 やっぱ地元に市川百十郎さんが作った桜並木があるので、あの、その桜並木とともに残ってくといいなっていう。

映像説明: クリーム色(いろ)の壁の飲食店。ちゅう房を囲むように設置された木目調のカウンター席に数人の男女が座っている。それぞれの客の前には、皿に盛りつけられた料理やジョッキグラス、瓶などが並べられている。ガラスで仕切られたちゅう房の中には2人の男性がいるのが見える。カウンターに座る黒いTシャツを着た男性が、腕を上げ指で2つを表し、店員に注文をしている。 カウンターの上の壁一面に、「ねぎま」、「もも」、「にんにく」、「ピーマン」などの焼きものメニューが日本語と中国語で板に書かれ、ずらりと貼り付けられて。カウンターには等間隔にペンダントライトがつり下げられている。白いTシャツを着て茶色いエプロンをしてマスクをつけた女性店員がカウンター席の客の前にある空いた皿を片付けようとしている。

サイドテロップ(画面右上にほぼ常時表示): 内陸部に日本酒(にほんしゅ)を 求められるのは…

テロップ: 中国 成都

ナレーション: 成都では、百十郎は少しずつ知られる酒になっている。

映像説明: 茶色い格子で仕切られ木目調のテーブルと赤茶色の長椅子が設けられた窓際の客席。天井からペンダントライトがつり下げられている。グレーのTシャツを着た女性と黒いTシャツを着て眼鏡をかけた女性が食事を楽しんでいる。白い服を着て茶色いエプロンをしてマスクをつけた女性店員が、百十郎の瓶を2人の女性の席に持っていき、フタを開けている。 クリーム色(いろ)の壁の室内。白い服を着て髪を後ろで1つに束ねた女性がインタビューに答える。

テロップ: 私串(わたくし) 楊 桃子(よう ももこ) さん

楊さん・中国語: 若いお客が多いですが、みんな百十郎を好んで注文します。 甘口なので成都の人に好まれます。 夏はおつまみによく合っていいのでは。

映像説明: 茶色い格子で仕切られ木目調のテーブルと赤茶色の長椅子が設けられた窓際の客席。グレーのTシャツを着た女性と黒いTシャツを着て眼鏡をかけた女性が座っている。テーブルの上には、皿に盛りつけられた料理や、「百十郎 南の風」の瓶が置かれている。グレーのTシャツを着た女性と黒いTシャツを着て眼鏡をかけた女性がインタビューに答える。

テロップ: お客

グレーのTシャツを着た女性客・中国語: 飲みやすいね。いい感じ。

黒いTシャツを着て眼鏡をかけた女性客・中国語: さっぱりした味。果実の香りを感じる。 ほかの日本酒(にほんしゅ)より飲みやすい。

映像説明: 奥に窓がある飲食店。湯気が立ち上る銅製の鍋や丸皿(まるざら)に盛りつけられた料理が並ぶ長方形のテーブルに数人の男女が座り、食事を楽しんでいる。水色の半そでシャツを着た男性や黒いポロシャツを着た男性が、ワイングラスの透明な飲み物を飲み干しテーブルに置き、向かい側に座る黒いジャケットを着た女性が満面の笑みでワイングラスをテーブルに置いている。 木目調のテーブルの上。さまざまな種類の百十郎などの瓶が並べられている。 木目調の壁と深緑色(ふかみどりいろ)の扉がある飲食店。円いテーブルに5人の男女が座っている。テーブルの上には、フタがある縦長の銅製の鍋や白い丸皿(まるざら)、たくさんのワイングラスが置かれている。深緑色(ふかみどりいろ)の服を着てマスクをつけた女性店員が、黒い服を着た男性の前のワイングラスに酒瓶(さかびん)から酒を注いでいる。

ナレーション: 中国の沿海部から内陸部へと広がる日本酒(にほんしゅ)の販売。各地域のニーズを見極め、消費者の心理をくすぐる工夫が求められている。

映像説明: 樹木が植えられた広場に設置されたパンダの像の前。広場を数人の人物が歩いていて、奥には白い高層ビルが見える。寺田(てらた)が話をする。

寺田(てらた): 成都人(せいとじん)は日本酒(にほんしゅ)を選ぶ際、四川料理との相性の良さ、また酒蔵や銘柄の理念、ストーリーといった点を重視してお酒を選んでいることが分かりました。これらのポイントを意識して、皆さんも成都への日本酒(にほんしゅ)の輸出にチャレンジしてみてください。

映像説明: 薄い黄緑色(きみどりいろ)を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。緑(みどり)を基調とした、中が空洞になった地球儀が回転している。

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