インターンシップもリモートの時代!? ‐高度外国人材と日本企業のニーズとは‐

2021年03月11日

学生が企業で就業体験をするインターンシップ。近年、高度外国人材による利用も増えており、外国人材と日本企業の双方が理解し合うきっかけになっている。コロナ禍で人の行き来が制限されているため、リモート環境で行われていることもあるという。こうしたインターンシップを活用した企業の事例を通じて、高度外国人材と日本企業のニーズを紹介する。

(12分23秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今 ジェトログローバルアイ」

映像説明: スタジオ。地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。 タイの付いたエメラルドグリーンのブラウスにレース加工された紺のスカートをはいている。

テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)

八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 学生に就業体験をしてもらうインターンシップ。企業も学生もお互いのことをよく理解することができます。コロナ禍でも、外国のインターン生を国内や海外でうまく活用している企業をご紹介します。

テロップ: インターンシップもリモートの時代!? ‐高度外国人材と日本企業のニーズとは‐

映像説明: 舗装されていない川岸。岸沿いに張られたオレンジのシートが奥へ続いている。地面に長方形の鉄板が2列に敷かれ、細長い道が作られている。グレーのパーカーを着た男性と淡いグレーの作業服を着た男性が並んで歩いている。2人とも白いヘルメットをかぶっている。 車道沿いの一角。オレンジのカラーコーンが並べられ、ショベルカーが止められている。チェック柄のシャツの上にグレーの上着を着た男性とアーム付きの機器が付いた帽子をかぶった女性が話をしている。(映像提供 可児建設)

テロップ: 可児建設 技術部 アブドララハマン・モハメッド さん

ナレーション: ある工事現場に向かっている1人の外国人、モハメッドさん。

映像説明: グレーの棚がある部屋。3D(スリーディー)化された川岸の画像が4枚、壁にスライドで表示されている。スライドは「Results」と題され、それぞれの画像に「12月5日」、「12月12日」、「12月19日」、「12月26日」の日付がある。マスクを着け、チェック柄のシャツの上にグレーの上着を着たモハメッドさんがスライドの前に立ち、話をしている。

ナレーション: 彼は3年前、マレーシア工科大学を卒業後にインターンシップに参加し3ヵ月の就業体験の後、社員として雇用された高度外国人材だ。

映像説明: 縦型のブラインドが閉められたオフィス。マスクを着け、チェック柄のシャツの上に作業着を着たアブドララハマン・モハメッドさんがデスクでパソコンに向かっている。

ナレーション: 「インターン生として事前に仕事を体験できたのは非常に役立った」と話す。

映像説明: 縦型のブラインドが閉められたオフィス。マスクを着け、チェック柄のシャツの上に作業着を着たアブドララハマン・モハメッドさんがデスクでインタビューに答える。 川岸。アブドララハマン・モハメッドさんが黒いさおのようなものを上へ向けて持ち、歩いている。(映像提供 可児建設) オフィス。アブドララハマン・モハメッドさんがノートパソコンに向かっている。画面には川岸の3D(スリーディー)画像が映っている。 アブドララハマン・モハメッドさんがうなずきながら、話を続ける。

テロップ: 可児建設 技術部 アブドララハマン・モハメッド さん

アブドララハマン・モハメッドさん・英語: 日本の文化や働き方、価値観に触れることができ、とても良かった。 可児建設が最新技術を使って、建設管理や品質向上、コスト削減に取り組んでいるところにひかれた。

映像説明: 川岸。アブドララハマン・モハメッドさんがさおのようなものを上へ向け、歩いている。さおの先には小型の装置が取り付けられている。道の先に黄色いショベルカーが止められている。

ナレーション: この日、モハメッドさんは愛知県内を流れる庄内川の河川工事の進捗状況をさおに付けたカメラで記録しに来ていた。

映像説明: 縦型のブラインドが閉められたオフィス。マスクを着けたアブドララハマン・モハメッドさんがデスクでパソコンに向かっている。 モニターに川岸の3D(スリーディー)画像が映し出されている。

ナレーション: 撮影した映像は会社に持ち帰り、それを基に工事現場の3次元モデルを制作している。

映像説明: 3階ほどの高さの白い建物の外観。出入り口の上に「可児建設株式会社」と書かれた立体文字が掲げられている。そばの駐車場に小型トラックと乗用車が止められている。画面右上の四角い枠に中部地方の地図。愛知県は太平洋に面し、東の県境(けんざかい)で愛知県に隣接している。小牧市(こまきし)は愛知県の北西部に位置する街で赤い星印で示されている。

テロップ: 可児建設

ナレーション: モハメッドさんが勤務しているのは愛知県小牧市(こまきし)に本社を構える可児建設。

映像説明: 白い壁のオフィス。「土木部」と書かれた紙が壁に貼られている。薄茶色(うすちゃいろ)の布で頭を覆った女性とアブドララハマン・モハメッドさんがデスクでパソコンに向かっている。 マスクを着け、淡いグレーの作業服を着た女性がモニターを見ながら作業をしている。 アブドララハマン・モハメッドさんを含む6人の人物が席で仕事をしている。全員がマスクを着けている。神棚が天井の近くに祭られ、「社訓(しゃくん) 『互助の精神 自ら進んで』」と書かれた紙が壁に貼られている。

ナレーション: 従業員17人(じゅうななにん)の道路や河川工事などを行う土木工事の専門業者だ。可児建設にはこの3年間で、インターンシップをきっかけに雇用された外国人材がモハメッドさんを含めて3人もいる。

映像説明: 可児建設のオフィス。マスクを着け、薄茶色(うすちゃいろ)の布で頭を覆った女性がデスクでコードの付いた平たい機器を手に持ち、ひっくり返したり揺らしたりしている。モニターに平たい機器の動きに連動した3D(スリーディー)画像が映し出されている。 マスクを着け、薄茶色(うすちゃいろ)の布で頭を覆った女性がモニターを見ながら作業を続ける。 マスクを着け、作業着を着たアブドララハマン・モハメッドさんがモニターを見ながら作業をしている。

ナレーション: 今、彼らが担当しているのは情報通信技術を用いたシステム開発だ。大学で専攻して得た高度な技術や知識を既存の業務に取り入れることで、工事現場の効率化や見える化に役立つ先進的な施工管理技術を開発している。

映像説明: 可児建設のオフィス。アブドララハマン・モハメッドさんがデスクでインタビューに答える。

テロップ: 可児建設 技術部 アブドララハマン・モハメッド さん

アブドララハマン・モハメッドさん・英語: 会社と一緒にグローバルに成長して、国内外のプロジェクトを増やすことが目標。

映像説明: 可児建設のオフィス。マスクを着け、淡いグレーの作業服を着た女性がインタビューに答える。

テロップ: 可児建設 技術部 ジェヴィカ さん

ジェヴィカさん・英語: 将来的にはグローバルな観点で、さらに会社に貢献したい。

映像説明: 可児建設のオフィス。マスクを着け、薄茶色(うすちゃいろ)の布で頭を覆った女性がインタビューに答える。

テロップ: 可児建設 土木部 ヌルナジュワ・カミス さん

ヌルナジュワ・カミスさん・英語: 日本で開発される新技術について、もっと学びたい。

映像説明: 可児建設のオフィス。淡いグレーの作業服を着たジェヴィカさんがデスクでパソコンに向かっている。電卓を操作する。

ナレーション: 可児建設は、いろいろな可能性を考え、今後も外国人を採用していく予定だ。

映像説明: 白い壁の室内。マスクを着け、緑のセーターを着た女性がインタビューに答える。

テロップ: 可児建設 管理企画部 可児 純子 部長

可児部長: (外国人インターン生は)今、日本人(にほんじん)の子にないようなバイタリティーとかハングリー精神がすごく備わっていて、 当初、思っていた以上に一緒に仕事したいなっていうか、やっていけるなっていう感情が生まれてきたので、 インターンの子たち、優秀ですし、受け入れはこれから続けていきたいなと思っています。

映像説明: 2階建てのグレーの建物の外観。そばの駐車場に車やバイクが止められている。周りには山林が広がっている。画面右上の四角い枠に群馬県周辺の地図。群馬県は関東地方の北西部に位置している。富岡市は県の南西部にある街で赤い星印で示されている。群馬県の西には長野県が、東には栃木県が隣接している。 緑の床の工場の中。設置された横長の機械のそばで、眼鏡を掛けた男性が作業をしている。周りにはドラム缶やポリタンクが並べられている。

テロップ: アイ・フィールド

ナレーション: 日本国内(にほんこくない)だけでなく海外展開を図るため、良い人材を見つける手段としてインターンシップを活用しようとしている企業がある。群馬県富岡市のアイ・フィールド。

映像説明: アイボリーの床の部屋。作業台に置かれた黒いトレーに、配管に使われる「ジョイント」と呼ばれる部品が並べられている。マスクを着け、ポニーテールの女性がジョイントを1個ずつ布で拭き、隣の青いコンテナに置いていく。

ナレーション: 従業員6人の中小企業だ。

映像説明: アイボリーの床の部屋。金色のジョイントを布で拭いている手元の様子。ジョイントは一方が太くなっており、他方には山型の刻みが付けられている。 数十種類のジョイントがテーブルに並べられている。長さや太さが異なるものやチューブがつなげられたものが取りそろえられている。 小さな透明な板の上にジョイントが4個置かれている。赤や水色、緑のリングがそれぞれのジョイントに付けられている。ジョイントの穴の内側には雌ねじが切られている。

ナレーション: この企業が開発製造しているのは360度変幻自在に動く特殊ジョイント。この製品はさまざまな製造ロボットなどに使われている部品で、国内だけでなく、社長は海外にも市場があると考えていた。

映像説明: 棚が並べられた部屋。カラフルなコンテナや段ボール箱がいくつもしまわれている。マスクを着け、ブルーグレーの作業服を着た男性がインタビューに答える。 木目調のテーブルの上に黒い持ち手(もちて)の先に金属のパイプが取り付けられた道具が置かれている。持ち手(もちて)の根元には銀色のジョイントが付けられ、クリーム色(いろ)のチューブがつなげられている。 棚が並べられた部屋でブルーグレーの作業服を着た男性が話を続ける。

テロップ: アイ・フィールド 伊原 康雄 社長

伊原社長: 2015年頃からですかね。ASEAN諸国に弊社の製品を販売したいということをきっかけに、現地調査を重ねました。 そのとき一番苦労したのがコミュニケーションです。 現地の方(かた)を採用することによって、よりスムーズにコミュニケーションをとりたいという理由で、 今回、外国人の人材確保ということを考えています。

映像説明: アイ・フィールドの緑の床の工場の中。マスクを着け、眼鏡を掛けた男性が横長の機械のパネルを操作している。 横長の機械の内部には四角い装置が取り付けられ、装置の穴に金属の棒が差し込まれている。眼鏡を掛けた男性が傍らの操作パネルを押す。四角い装置が前後に動き、棒が回転し始める。

ナレーション: とはいえ、コロナ禍のこの時期、来日できない外国人を、一体どうやってインターン生として活用できるのだろうか。

映像説明: グレーの壁の部屋。モニターに「成果発表資料 アイ・フィールド有限会社(ゆうげんがいしゃ)」と表示されている。 ポニーテールの女性がウェブカメラの付いたモニターに向かって話をしている。グレーの作業服を着た伊原社長が隣でその様子を見ている。2人ともマスクを着けている。モニターには2分割された画面に2人の男性の姿が見える。 外国人男性が話をする様子がモニターに映っている。 マスクを着け、ポニーテールの女性が黒い持ち手(もちて)の先に金属のパイプが取り付けられた道具をウェブカメラに向け、話をしている。持ち手(もちて)の根元には銀色のジョイントが付けられていて、ポニーテールの女性はジョイント部分を指で示しながら話している。

テロップ: 2020年12月1日(ついたち)~2021年2月3日 経済産業省 国際化促進インターンシップ事業 事務局:パソナ ジェトロ

ナレーション: 伊原社長が活用したのはオンラインのインターンシップ。これは、新型コロナウイルスの影響で外国人インターン生が来日し、企業に行くことができないため、リモート環境での就業体験や外国人のマネジメントのノウハウを習得するというもの。

映像説明: 2分割されたモニターの画面に、それぞれグレーの上着を着た眼鏡を掛けた男性と外国人男性が話をする様子が映っている。グレーの上着を着た男性がほほえみ、親指を立てる。外国人男性がうなずき、笑顔を見せる。

ナレーション: この事業に参加する外国人は、日本や日本企業(にほんきぎょう)に関心がある専門スキルを持った高度外国人材だ。

映像説明: ブラインドが下ろされた部屋。ひげを生やし、紺のジャケットを着た男性がうなずいている。

テロップ: ジェトロ 国際ビジネス人材課 課長 河野 敬(かわの けい)

ナレーション: この事業を担当するジェトロの河野(かわの)は、今回のインターンシップについてこう話す。

映像説明: ブラインドが下ろされた部屋。紺のジャケットを着た河野(かわの)がインタビューに答える。

河野(かわの)(ジェトロ 国際ビジネス人材課 課長): 現地によるインターンを通じて、現地情報を獲得できるというのは、今回の最大のメリットだったと思います。 外国人材との協働(きょうどう)を通じてですね、多様性を身につけて、それを強みにしてもらうといったねらいはですね、リアルの事業と全く同じだと思っております。 コロナ禍で改めて注目を集めております、新しい働き方といったものへのですね、取り組みにもつながっていくんじゃないかなと思っています。

映像説明: グレーの壁の部屋。ポニーテールの女性がモニターに向かって話をしている。伊原社長が隣に座り、その様子を見ている。2人ともマスクを着けている。 ポニーテールの女性がモニターに向かって話をし、伊原社長が隣でメモを取りながらモニターのほうを見ている。2人ともマスクを着けている。

ナレーション: この日はマーケティングの就業体験をしてもらうため、インドネシア人のインターン生と業務の打ち合わせ。

映像説明: グレーの壁の部屋。モニターにグレーの上着を着た男性と外国人男性が映っている。 ポニーテールの女性が身ぶりを交えて話を続ける。

テロップ: アイ・フィールド 海外事業担当 後藤 春海(ごとう はるみ) さん

後藤さん: ニップル(製品)、インドネシアで売っているものと、 日本でアイ・フィールドが売っているものの違いが分かるとうれしいので、 カタログや製品の写真が撮れたらそうしたものを用意してもらえるようにお願いします。

映像説明: 3分割されたモニターの画面にポニーテールの後藤さんと伊原社長、グレーの上着の眼鏡をかけた男性、外国人男性が話をする様子が映っている。

外国人男性: はい、分かりました。

映像説明: 薄い黄緑と白の壁の部屋。マスクを着けた外国人男性がデスクでノートパソコンに向かっている。

テロップ: インターン生 インドネシア国旗 ミカイル・サラフィ さん

ナレーション: アイ・フィールドで就業体験をするのは日本企業(にほんきぎょう)に就職を希望しているサラフィさん。インドネシアの大学で日本語の通訳や翻訳を学び、卒業。日本の大学へ留学経験を持つ日本語が堪能な高度外国人材だ。

映像説明: 白い壁の部屋。ミカイル・サラフィさんがインタビューに答える。

ミカイル・サラフィさん・日本語: 将来、日本とインドネシアの懸け橋として活躍したいという夢がありまして、 このインターンシップは、その第一の一歩になるかと思いまして、参加することにしました。

映像説明: 走行中の車内。マスクを着けたミカイル・サラフィさんが座席に座っている。

ナレーション: そう話したサラフィさん。向かった先はインドネシアの大手ホームセンター。

映像説明: 店内。壁のフックに、黄色いラベルが付いた袋入りの商品が何種類(なんしゅるい)も掛けられている。ミカイル・サラフィさんが2つの商品を手に取り、見比べる。 ミカイル・サラフィさんがフックに掛けられたジョイントに触れ、形状を確かめている。 ミカイル・サラフィさんがスマートフォンを持ちながら、フックに掛けられたジョイントに手を伸ばす。 ミカイル・サラフィさんがジョイントを手に取り、いろいろな方向から見ている。

ナレーション: オンライン会議でのアイ・フィールドの指示どおり、いろいろと製品を見て回った。ついに探していた製品が見つかったようだ。これからオフィスに戻り、報告書を作成するという。

映像説明: 薄い黄緑と白の壁の部屋。マスクを着けたミカイル・サラフィさんがノートパソコンに向かっている。

ナレーション: サラフィさん、アイ・フィールドでの就業体験について…。

映像説明: 白い壁の部屋。ミカイル・サラフィさんがインタビューに答える。

テロップ: インターン生 インドネシア国旗 ミカイル・サラフィ さん

ミカイル・サラフィさん: (インターンシップに参加する前は)私は全然、製造業とか、前には全然分かりませんでした。 このインターンシップに参加して、いろいろな専門用語とか、そして、日本(にほん)のビジネスマナーとかも勉強しました。

映像説明: アイ・フィールドの工場の中。マスクを着けた伊原社長がジョイントを手に話をしている。

ナレーション: 「実際にインドネシアに行くことはできなかったが、お互いに満足のいく結果になった」と伊原社長は話す。

映像説明: 棚が並べられた部屋。マスクを着け、ブルーグレーの作業服を着た伊原社長がインタビューに答える。

テロップ: アイ・フィールド 伊原 康雄 社長

伊原社長: 現地の情報を詳しくタイムリーに伝えていただき、非常に活躍していただいています。 インターン生には、これを機にですね、弊社の社員になってくれるよう期待しています。

映像説明: 交通量の多い車道。道路沿いに立つ4階建ての白いビルには、「フタバ食品株式会社」と書かれた看板が掛けられている。画面右上の四角い白枠に栃木県周辺の地図。栃木県は関東地方の北部に位置している。宇都宮市は県の中部にある街で赤い星印で示されている。栃木県の西には群馬県が、東には茨城県が隣接している。 工場の中。淡い黄色(きいろ)のアイスモナカが100個ほどベルトコンベアでゆっくりと運ばれている。上から下りてきた長いアームでベルトコンベアからまとめて降ろされ、別のコンベアで運ばれる。 袋入りのアイスモナカが勢いよくコンベアで運ばれている。(映像提供 フタバ食品)

テロップ: フタバ食品

ナレーション: 一方、自社商品の販売やプロモーション戦略を策定するために、今回のインターンシップ事業を活用しているのは、アイスクリームや冷凍食品を製造、販売しているフタバ食品。

映像説明: 袋入りのアイスモナカがテーブルに置かれている。袋にはカットされたアイスモナカの断面の写真が載り、「バニラがおいしい!」、「バニラモナカ」、「種類別 ラクトアイス」などと書かれている。

ナレーション: この企業の代表的な商品はバニラモナカ。

映像説明: 「バニラモナカ」の両脇に「ラムネ氷」と書かれた水色の袋入りの商品と「アイスクッキー」と書かれた黄色い袋入りの商品が並べられている。

ナレーション: この商品を含め、3アイテムを、2014年からタイへ輸出しているという。

映像説明: 窓際に観葉植物が飾られた部屋。紺のブラウスを着た女性がインタビューに答える。

テロップ: フタバ食品 企画部 高橋 美里 次長

高橋次長: タイでは38バーツ(約133円)で売ってまして、タイの商品の中では、もうちょっと値段の低い価格帯のアイスも結構ありますので、 ターゲットとしては少し(すこし)、こう、年齢層が上とか、そういったプレミアムタイプのアイスになります。

映像説明: アイボリーの壁のオフィス。紺のブラウスを着た高橋次長がデスクでパソコンに向かっている。

ナレーション: 今回インターン生を活用しようと思った理由について、高橋さんは…。

映像説明: 窓際に観葉植物が飾られた部屋。高橋次長がインタビューに答える。

高橋次長: 日本企業(にほんきぎょう)のタイへの進出や競合他社が多いということもあって、ここ近年ちょっと、販売が難しくっていうか、数量が難しくなってきていました。 タイのアイスクリーム市場の調査と、あと、消費者の心理とか、そういった行動を調査してもらって…。

映像説明: 繁華街。交通量の多い車道沿いに街路樹が植えられ、ビルが立ち並んでいる。画面左下の四角い枠にインドシナ半島の地図。タイは半島の中央部に位置し、東でカンボジアと国境を接している。バンコクはタイの南部にある海に近い街で赤い星印で示されている。 薄茶色(うすちゃいろ)の柱のそば。マスクを着け、白いブラウスを着た女性がスマートフォンを操作している。 観葉植物が置かれた広いフロア。4人の人物がテーブル席でノートパソコンに向かっている。(資料映像)

ナレーション: またこのほかに、取引企業への聞き取りや他社の商品の販売状況など、タイの市場を把握して販路を広げたい考えだ。

映像説明: 「The content plan on company social media」と題された資料がモニターに表示されている。「User Journey」という大見出しがあり、その下に「Brand Information」、「Product Information」、「Channel Information」、「Sale Information」と中見出しが付けられている。資料の上に2つの枠があり、左側にマスクを着けた外国人男性、右側に高橋次長が映っている。 モニターの左側に資料が、右側に2つの枠が表示され、上段にマスクを着けた外国人男性、下段に高橋次長が映っている。

ナレーション: フタバ食品は主催者がマッチングしたタイ人のチラリットさんと組んだ。

映像説明: モニター画面。画面右側の2つの枠の上段にマスクを着け、グレーの上着を着て眼鏡を掛けた外国人男性、下段に高橋次長が話をする様子が映っている。

テロップ: インターン生 タイ国旗 チラスックパセト・チラリット さん

ナレーション: チラリットさんはタイの大学でマーケティングを学び、卒業。日本の大学へ短期留学をした経験があり、食品に関心を持つ高度外国人材だ。

映像説明: 朱色の壁の前。マスクを着け、黒いシャツを着て眼鏡を掛けたチラスックパセト・チラリットさんがインタビューに答える。(Zoomのビデオ通話)

チラスックパセト・チラリットさん・英語: 新しい経験をしたかったし、私の知識を違う仕事文化の観点から共有したいと考えた。

映像説明: クリーム色(いろ)の床の店内の写真。3人の人物がテーブル席で薄いオレンジ色(いろ)の袋入りの食べ物を食べている。テーブルにはマグカップやスマートフォン、紙とペンが置かれている。 赤い冷凍ショーケースの写真。ケースの正面にアイスクッキーやラムネ氷、バニラモナカのパッケージの写真があり、2枚の葉っぱと「FUTABA」の文字が組み合わされたロゴと、「JAPANESE ICE CREAM」の文字がある。 冷凍ショーケースの中の写真。長方形の籠が5つセットされ、さまざまなアイスが種類ごとに保存されている。(写真提供 フタバ食品)

ナレーション: 彼はインターン生にフタバ食品のアイスクリームを食べてもらい、タイ人好み(ごのみ)の味を調査したり、店舗での冷蔵ショーケースのレイアウトやアイスクリームの売れ行き状況を調査した。

映像説明: アイボリーの壁の部屋。高橋次長が長机(ながづくえ)でノートパソコンに向かっている。

ナレーション: この日はチラリットさんとウェブ上(うぇぶじょう)で打ち合わせ。進捗状況が報告された。

映像説明: 画面にマスクを着けた高橋次長が話をする様子が映っている。画面下部の小さな枠に朱色の壁の前にいるチラスックパセト・チラリットさんが映っている。 マスクを着けた高橋次長がノートパソコンのほうを見てうなずく。 画面に、朱色の壁の前でチラスックパセト・チラリットさんが話をする様子が映っている。画面下部の小さな枠にマスクを着けた高橋次長が映っている。 画面の左側に「Futaba Facebook Posts」と見出しが付けられた資料が表示される。右側の2つの枠には、それぞれ、朱色の壁で話しているチラスックパセト・チラリットさんと、マスクを着けた高橋次長が映っている。

ナレーション: このような報告会は毎週末に行い、高橋さんはフタバ食品の商品知識や業務のノウハウなどを教え、チラリットさんはタイ人目線の提案をするなど、お互いに協力しあって業務を進めていたという。

映像説明: アイボリーの壁のオフィス。傍らにアイスのカタログが置かれたデスクで高橋次長がパソコンに向かっている。

ナレーション: 高橋さんは、「今回のインターンシップで得た情報を基に、タイのアイスクリーム市場での戦略を考えていきたい」と話す。

映像説明: 窓際に観葉植物が飾られた部屋。高橋次長がインタビューに答える。

テロップ: フタバ食品 企画部 高橋 美里 次長

高橋次長: 日本(にほん)らしさとか、そういったところで商品の形状だったり、味付けだったり、そういうのもアイデアいただいたので、 新しいアイデアとして、商品化できるようなものがあれば、それも、ま、3年後とか、そういうのも投入していきたいなっていうふうに考えてます。

映像説明: モニターに枠が2つ表示され、それぞれの枠にチラスックパセト・チラリットさんと高橋次長が話をする様子が映っている。

ナレーション: チラリットさんも「今回のインターンシップで良い経験ができた」と話す。

映像説明: 朱色の壁の前。チラスックパセト・チラリットさんがインタビューに答える。(Zoomのビデオ通話)

テロップ: インターン生 タイ国旗 チラスックパセト・チラリット さん

チラスックパセト・チラリットさん・英語: 日本の企業文化の「報・連・相(ほうれんそう)」やチームワークも得た経験のひとつ。 海外など異なる文化での卸売りやマーケティング、製品開発なども学ぶことができた。

映像説明: 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 中が空洞になった地球儀が回転している。

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