インフルエンサーが架け橋に! ‐イタリアとのオンライン商談会にひと工夫‐

2021年01月28日

大分で開催されるイタリア向け食品オンライン商談会で、新たな取り組みが行われていた。バイヤーへの訴求力を高めるため、日本で暮らすイタリア人のインフルエンサーが、イタリアの人々に現場で感じた大分の魅力を発信するというものだ。バイヤーに代わり、感じたことを伝えるには、コツが必要だ。オンラインの特性を生かしながら、海外に売り込むとはどういうことなのか? その取り組みを追った。

(11分22秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今 ジェトログローバルアイ」

映像説明: スタジオ。地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。 淡い黄色(きいろ)のワンピースにウエストリボンを巻いている。

テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)

八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 国をまたいだ人の行き来が難しいなか、海外バイヤーとの商談をオンラインで行う機会が増えていますが、商品の特徴を伝えづらいのが現状です。そこで、商談を効果的に行うため、インフルエンサーを活用した取り組みが行われました。

テロップ: インフルエンサーが架け橋に! ‐イタリアとのオンライン商談会にひと工夫‐

映像説明: 山すそに広がる畑。淡い黄緑の作物が育っている。遠くに住宅が立ち並び、車が道を走っている。画面左下の四角い枠に九州地方の地図。大分県は九州の北東部に位置している。宇佐市は県の北部にある海沿いの街で赤い星印で示されている。福岡県は大分県の北西に隣接している。 山の中の畑。無数の木々(きぎ)が植えられている。遠くで人が脚立を使って作業をしている。

ナレーション: 2020年9月末。大分県宇佐市の山あいに広がる果実畑(かじつばたけ)。

映像説明: 葉が茂った枝に表面に凹凸のある緑の丸い果物がなっている。 山の中の畑。ストライプのワイシャツを着た男性が、カラフルな四角形がいくつも描かれたTシャツを着た男性にスマートフォンを向けている。カラフルなTシャツを着た男性が木になった緑の果物をつかみ、話をしている。ハサミで果物を採り、枝につり下げられた黄色いバケツに入れる。身ぶりを交えて話を続ける。

カラフルなTシャツを着た男性・イタリア語: 収穫しているのは日本のかんきつ類のゆず。 このように茎を切ってバケツに入れていきます。 信じられないほど、すばらしい香りがします。

映像説明: 山の中のゆず畑(ゆずばたけ)。カラフルなTシャツを着た男性が緑のゆずをハサミで枝から外しながら、ストライプのワイシャツを着た男性が持つスマートフォンに向かって話をしている。

テロップ: インフルエンサー マルコ・トーニ さん

ナレーション: スマートフォンを前にリポートしているのが、イタリア人のマルコ・トーニさん。日本の情報を発信している。インフルエンサーだ

映像説明: マルコさんのYouTubeのページ。すしを箸で挟んで差し出すマルコさんの写真や大きな葉の上に並べられたすしの写真などが表示され、イタリア語で説明が書かれている。マルコさんの名前とアイコン、「チャンネル登録者数 32万人」の文字が赤枠で囲まれる。

ナレーション: YouTubeのチャンネル登録者数は32万人。

映像説明: マルコさんのFacebookのページ。マルコさんの顔写真が表示され、メッセージが書かれている。「360,496人がフォロー中です」の文字が赤枠で囲まれる。

ナレーション: Facebookのフォロワーが36万人。

映像説明: マルコさんのTikTok(ティックトック)とInstagramのページ。それぞれのページにある「159.3K フォロワー」、「14.9万 フォロワー」の文字が赤枠で囲まれる。

ナレーション: TikTok(ティックトック)とInstagramが、それぞれ15万人。

映像説明: ゆず畑(ゆずばたけ)。手にされたスマートフォンに、畑で話をするマルコさんの映像が早送りで表示されている。 葉が茂った木(き)の下でマルコさんがスマートフォンを構えている。

ナレーション: 東京で暮らしていて、グルメや観光に強い。日本に関心のあるイタリア人のあいだでは知られた存在だ。

映像説明: 観葉植物が置かれた部屋。眼鏡を掛けた男性が、淡い黄緑のジャンパーを着た男性にマルコさんを紹介している。ジャンパーを着た性とマルコさんが会釈をし、名刺交換をする。全員がマスクを着けている。 ストライプのワイシャツを着た男性と黄緑のジャンパーを着た男性、マルコさんを含む7人ほどの人物が長机(ながづくえ)で話をしている。全員マスクを着けている。 焦げ茶の外壁の建物の外観。マスクを着けたマルコさんが金属製の白い大きなコンテナにカメラを向けている。

ナレーション: その発信力を買われてやって来たのが大分県。イタリア向けに食品を輸出する商談会が計画されていて、企業の情報発信をサポートするためだ。

映像説明: 焦げ茶の外壁の建物のドアのそば。マスクを着けたマルコさんが身ぶりを交えてインタビューに答える。

マルコさん・英語: 大分県の食品のプロモーションに来ました。 個性的な食材を扱う企業がたくさんあります。 その雰囲気やおいしさをイタリアに届けたい。

映像説明: ゆず畑(ゆずばたけ)。水色の作業服を着た男性が黄色いバケツを枝に掛ける。そばに脚立が置かれている。

テロップ: 櫛野農園

映像説明: 水色の作業服を着た男性が葉の茂った木からハサミでゆずを採り、黄色いバケツに入れる。 緑の床の工場の中。3本のバーが取り付けられた大きなミキサーで、うぐいす色のペースト状のものがかき混ぜられている。隣に置かれたはかりにクリーム色(いろ)のバケツが置かれている。白い衛生帽子をかぶった人物がスコップでバケツの中身をすくう。 木目のテーブルに瓶詰めされた3種類のゆずこしょうが置かれている。「くしのの自家製」、「ゆずごしょう」と書かれたうぐいす色の瓶詰。「ゆずごしょう もろみ」、「ごはんの友に」と書かれたオレンジの瓶詰。ゆずの白い花と黄色い実が描かれた化粧箱入りのゆずこしょう。

ナレーション: マルコさんが訪れたのは、ゆずの生産農家。無農薬にこだわり、ゆずこしょうを作っている。本格的に輸出に挑戦し始めた企業だ。

映像説明: 観葉植物が置かれた部屋。淡い黄緑のジャンパーを着た男性が笑顔でインタビューに答える。

テロップ: 櫛野農園 櫛野 正治(くしの まさはる) 社長

櫛野社長: グローバル社会やけんね。その、世界に目を向けてもいいんじゃないかなあちゅう。 使ってくれて、喜んでくれれば、どこの国の人でもね、 日本人(にほんじん)だけやないもう、外国の人でも、喜んでもらえれば、もう、ありがたいなあちゅう。

映像説明: ところどころ白くなっている緑のゆずが黄色いコンテナに山積みになっている。 緑の床の工場の中。衛生帽子をかぶった男性が横長の青い装置の中にコンテナからゆずを入れる。 装置の反対側にある取り出し口(とりだしぐち)から洗浄されたゆずが次々に転がり落ち、黄色いコンテナに入っていく。 緑の床の工場の中。大きな窓があるスペースで、積まれたコンテナと機械のそばで衛生帽子をかぶった3人の人物が作業をしている。

ナレーション: こだわりの味を世界に届けようと海外販路の開拓に乗り出した。しかし、そのやさきに新型コロナの感染が拡大。直接海外に売り込みに行くことも、海外からバイヤーに来てもらうこともできない。

映像説明: 緑の床の工場の中。通路を、小型のビデオカメラを首に下げ、衛生帽子をかぶり、マスクを着けたマルコさんと白い帽子をかぶり、紺のポロシャツを着た男性が歩いてくる。2人ともマスクを着けている。

ナレーション: そこで、マルコさんの出番だ。

映像説明: 緑の床の工場の中。大きな窓があるスペース。「MITSUWA」のロゴがある箱形の装置のそばで衛生帽子をかぶった女性が座って作業をしている。衛生帽子をかぶり、マスクを着けたマルコさんが女性にカメラを向けている。 装置の前面に取り付けられた半透明のカバーに、カタカナで「ムッキー」、「ミツワ」、「KR‐ROBO」」と書かれたロゴが描かれている。カバーの下にゆっくりと回転する円盤が取り付けられている。円盤には小さな受け皿が6つセットされている。マスクを着け、衛生帽子をかぶった女性がコンテナからゆずを取り出し、受け皿に1つずつ載せる。別の女性がコンテナにゆずを補充している。 回転する円盤から受け皿が上に上がり、ゆずが透明のカバーの中に入る。内部に取り付けられたアームの先にゆずが突き刺さる。アームがピーラーのセットされた位置へ移動する。アームが回転し、ピーラーがゆずの皮をむく。アームが元の位置に戻り、爪のような部品に挟まり、ゆずがアームから外される。

ナレーション: バイヤーに代わり、企業を訪問。感じたことを映像に切り取っていく。ゆずこしょうの材料となるのは実ではなく皮。

映像説明: 衛生帽子をかぶり、マスクを着けたマルコさんがビデオカメラを高く掲げ、「MITSUWA」のロゴが付いた箱型の装置のほうに向けている。 マルコさんがしゃがみ、カメラを斜め上のほうに向けている。 皮がむかれたゆずが箱型の装置の取り出し口(とりだしぐち)から1つずつ転がり出て、コンテナに入っていく。ゆずの動きに合わせ、マルコさんがスマートフォンを動かしている。 スマートフォンを持つマルコさんの手元。箱型の機械での作業の様子が画面に映っている。

ナレーション: 1つずつ丁寧にむかれていく様子を、分かりやすいように、さまざまな角度で撮っていく。1つの商品が、どこで、誰の手で、どんな思いで作られているのか。マルコさんの感じたことがSNSを通じて多くの人へ伝わっていく。

映像説明: 観葉植物が置かれた部屋。長机(ながづくえ)にゆずこしょうの瓶詰やスティック状にカットされたキュウリが入ったグラス、紙製のおわんに盛りつけられたスープ、つまようじに刺した食べ物が盛られた皿などが並べられている。マルコさんがいすに座り、机の上に置いたポーチにスマートフォンを立てかける。眼鏡を掛けた男性とベージュのブラウスを着た女性が、そばでその様子を見守っている。

ナレーション: さらに、食リポも…。

映像説明: マルコさんがチューブ入りのゆずこしょうを手に、女性と話をしている。 マルコさんがゆずこしょうの瓶を手に、スマートフォンに向かって話をしている。チューブのゆずこしょうをおわんの縁(ふち)に絞り出す。箸を割り、ゆずこしょうをスープに溶かす。具を食べる。

マルコさん・イタリア語: これが「ゆずこしょう」。ちょっと辛い(からい)です。 スープに溶かして食べてみます。 これは「豊後しいたけ」…。

映像説明: 続けて具を食べ、目を見開く。マルコさんと、隣に座っている眼鏡を掛けた男性が笑顔になる。

マルコさん・日本語: オイシイ!

ナレーション: そして完成した動画が、こちら。

映像説明: ゆず畑(ゆずばたけ)。サングラスを掛けたマルコさんがハサミを手に、緑の葉が茂った木の前で身ぶりを交えて話をしている。画面の下部に英語の字幕が表示されている。 ゆずの木に実が鈴なりになっている。 マルコさんが話をしながら枝からゆずを採る。実の上部に残っている葉と短い枝をハサミで切り取る。ゆずをバケツに入れる。 観葉植物が置かれた部屋。マルコさんがゆずこしょうの瓶詰を手に、身ぶりを交えて話をしている。チューブ入りのゆずこしょうを、おわんの縁(ふち)に絞り出す。スープの具のしいたけを食べ、目を見開く。

テロップ: マルコさんが作った動画

マルコさん・イタリア語: ゆずの収穫の仕方を見せます。 小さな剪定用(せんていよう)のハサミを使います。 ここを切ります。 少しコツがあります。切ったゆずはバケツに入れていきます。 これがゆずこしょう。スープに加えます。 このチューブの中身は先ほどのものと一緒です。 ちょっとだけつけます。 辛い(からい)です。食べてみます。 ゆずこしょうは肉料理やスープによく合います。

映像説明: 明るい木漏れ日の下でしぶきを上げる沈堕の滝。切り立った崖に、もやがうっすらと立ちこめている。 滝口からは柱のような岩が何本も突き出ている。 キンモクセイの木に小さなオレンジの花が寄り集まるように咲いている。 マルコさんがオレンジの花に顔を近づけ、笑顔になる。 滝の近くに残る沈堕発電所跡。アーチ状の水路の痕跡を示す壁が黒ずみ、草で覆われている。 川沿いに柵が立てられた遊歩道が続いている。

ナレーション: 企業のリポートだけでなく、大分の原風景も伝える。今にも現地に行きたくなるような映像が紡がれている。

映像説明: 白い壁の工場の中。床に積まれたシルバーのコンテナに大きな長方形の白いこんにゃくのようなものが並べられている。衛生帽子をかぶり、白い作業服を着て、マスクを着けた2人の人がコンテナから1本ずつ白いこんにゃくのようなものを手で運んでいる。 スマートフォンを手にしたマルコさんの手元。白いこんにゃくのようなものを運ぶ作業の様子が画面に映っている。

ナレーション: ゆず農園のほかに、こんにゃくを原材料にパスタの代用品を作る企業。

映像説明: テーブルに底の深いシャーレが8枚並べられている。4枚のシャーレに、それぞれ、抹茶色(まっちゃいろ)とうぐいす色、オレンジ、黄色(きいろ)の粉末が分けて入れられている。 淡いオレンジの壁の部屋。マルコさんが話をしながらシャーレからうぐいす色の粉末をスプーンですくい、白いワイシャツを着た男性が構えるビデオカメラのほうに向かう。マルコさんがカメラの前で身ぶりを交えながら粉末を口に入れる。その様子を、黒いトップスを着た女性がそばで見守っている。

ナレーション: 野菜パウダーを輸出しようとする企業。

映像説明: ポリ袋を敷いた段ボール箱の中に白い粉を吹いた干ししいたけが詰められている。 グレーの床の倉庫の中。フロアに敷かれたパレットの上に数十箱の段ボール箱が積まれている。それぞれの箱の側面には、漢字やひらがななど、異なるデザインのしいたけのロゴが印刷されている。マスクを着け、紺のTシャツを着た男性がポリ袋を敷いた段ボール箱の中に手を入れる。マスクを着けたマルコさんがビデオカメラを箱の中に向ける。 段ボール箱が積まれた作業場。衛生帽をかぶり、青いポロシャツを着た3人の女性がしいたけの選別をしている。マルコさんが女性たちにカメラを向けている。全員がマスクを着けている。

ナレーション: さらに、しいたけの卸会社なども訪問。コロナ禍でも工夫して世界に情報を発信していく。

映像説明: ベージュの壁の部屋。眼鏡を掛けた男性とマルコさん、マスクを着け、紺のTシャツを着た男性を含む6人の人物が長机(ながづくえ)に集まっている。 マスクを着け、眼鏡を掛けた男性が目の粗い竹ざるを手にしている。マスクを着け、黒のトップスに黄色いスカートをはいた女性が袋入りの干ししいたけの封を開ける。その様子をマルコさんが見ている。 観葉植物が置かれた部屋。スマートフォンを手にしたマルコさんが長机(ながづくえ)に置かれたゆずこしょうの瓶詰の位置を変える。眼鏡を掛けた男性が隣でその様子を見守っている。2人ともマスクを着けている。

ナレーション: 今回、イタリアへの食品輸出の商談会を企画したジェトロの馬場は、インフルエンサーを起用した理由をこう話す。

映像説明: 緑に囲まれたあずまやの中。眼鏡を掛けた男性がうなずきながらインタビューに答える。

テロップ: ジェトロ大分 所長 馬場 啓爾(ばば けいじ)

馬場(ジェトロ大分 所長): オンライン商談会はですね、 なかなかダラダラと商品を紹介していてもですね、相手方の緊張感がもたないと。 もともとインフルエンサーの方(かた)がですね、自分の持ってる、個別のお客さん(フォロワー)に対して商品の魅力を伝えてくれることで 現地で購入する可能性があるお客さんが増えるとですね、バイヤーさんも輸入をしやすくなるという、そういうメリットがあります。

映像説明: 別府湾沿岸の街の俯瞰(ふかん)。弧を描く海岸沿いにビルや住宅が広がっている。海にせり出すように山がそびえている。

ナレーション: マルコさんの取材から2ヵ月後。

映像説明: 4階建てのビルの外観。街路樹の植えられた車道が敷地内を通っている。

テロップ: 大分市

映像説明: 薄いグレーの床の部屋。黄色いパーティションで仕切られている。紺のチェック柄のセーターを着た男性とグレーのジャケットを着た男性を含む5人の人物がいすに座っている。馬場がデスクのそばに立ち、5人に向かって話をしている。全員がマスクを着けている。

ナレーション: ジェトロの大分事務所に食品関連の企業が集まった。

映像説明: デスクにモニターが置かれている。画面が22分割され、紺の上着を着た男性と馬場を含む15人ほどの人物が話をする様子が映っている。

テロップ: 2020年11月25~(から)26日 イタリア向け大分県産食品オンライン商談会 主催:ジェトロ

ナレーション: この日、開催されたのが、イタリアのバイヤーとのオンライン商談会だ。

映像説明: いすに座った5人の男性が熱心に話を聞いている。全員がマスクを着けている。

ナレーション: 食品メーカーや酒蔵など、8社が参加。マルコさんが取材した企業も商談に挑む。

映像説明: デスクにノートパソコンが置かれている。グレーのスーツを着て、ヘッドセットを着けた男性が袋に入った薄茶色(うすちゃいろ)の乾麺を手に話をする様子が画面に映っている。(Zoomのビデオ通話) ノートパソコンの画面に、ベージュのジャケットを着た女性と紺の上着を着た男性が交互に映る。

ナレーション: なかには、会社や自宅からリモートで参加した企業も…。オンラインのメリットは手軽で場所を問わないこと。時間や渡航費などのコストを抑えることができる。

映像説明: 5分割されたモニターの画面に、グレーの上着を着た男性とヘッドセットを着け、グレーのスーツを着た男性を含む、5人の人物が話をする様子が映っている。カーキ色(いろ)のブラウスを着た女性がモニターの前に座り、画面を見ている。

ナレーション: しかし一方で、味や匂いが伝わらない。

映像説明: 5分割された画面の1つに、手にされた海鮮丼の写真が表示される。海鮮丼には白やオレンジ、赤など色とりどりのネタが載っている。

男性の声: 中に、エビとかイカのむき身みたいなものが入っているのが分かりますか。

映像説明: 5分割された画面にグレーの上着を着た男性が話を聞きながらうなずいている様子が映っている。

ナレーション: どうしてもバイヤーの感性に働きかける部分が弱く、リアルの商談会に比べると、成約に結びつきづらい点があるといわれている。

映像説明: チェック柄のセーターを着た男性とグレーのジャケットを着た男性を含む4人の男性がデスクに置かれたモニターを見ている。モニターにはクリーム色(いろ)のバケツに入った赤い素材やゆずこしょうをかくはんするミキサーが映し出されている。 9分割されたモニターの画面。マルコさんと紺の上着を着た男性、グレーの上着を着た男性を含む7人の人が話をする様子が映っている。 マスクを着けた4人の男性がいすに座ってモニター画面のほうを見ている。

ナレーション: その弱みを補うのが、マルコさんが作った動画だ。海外のバイヤーと一緒に全員で動画を見る。

映像説明: デスクに置かれたモニターに、淡い黄緑のジャンパーを着た人がハサミでゆずの皮をむく様子や、ゆずを手に話をするマルコさんの姿が映っている。デスクのそばにマスクを着けた馬場が立っている。 大きな白いこんにゃくのようなものが運ばれる様子がモニターに映る。

ナレーション: マルコさんのリポートを通じて、味や匂いについても感覚をつかむことができる。こうして商品や企業の情報を事前に共有することで、商談がスムーズに進む。

映像説明: グレーの上着を着て話をする男性がモニターに映っている。日本髪を結った女性を写した白黒写真が壁に飾られている。 グレーの上着を着た男性がインタビューに答える。

テロップ: バイヤー Nipponia ベルナルド・ジョルノ さん

ナレーション: 動画を見たイタリア人のバイヤーは…。

ジョルノさん・イタリア語: とてもおもしろいビデオでした。 大分県が美しいことも分かりました。

映像説明: ノートパソコンの画面に白い壁の部屋で話をする紺の上着を着た男性が映っている。

テロップ: バイヤー JI Farm(ジェイ アイ ファーム) 横澤 一史(よこさわ かずふみ) さん

ナレーション: ミラノから参加した、日系のバイヤーは…。

映像説明: 16分割された画面。インタビューに答える紺の上着を着た横澤(よこさわ)さんが赤枠で囲まれている。15人ほどの人物が話を聞いている様子が映っている。

横澤(よこさわ)さん: 日本(にほん)の商品がイタリア市場において、もたらす必然性を、いつも考えています。 なぜ、その商品を使わなければいけないのか、なぜその商品が選ばれるのか、 そういったところに期待して、今回お話を伺いたいなと思っています。

映像説明: グレーの床の部屋。黄色いパーティションで囲まれたブースが並んでいる。 ブースの中。チェック柄のセーターを着た男性がペンを手に、ノートパソコンに向かって話をしている。 マスクを着け、黒いブラウスを着た女性が隣で見守っている。

テロップ: マルトモ物産 吉本 拓磨 営業課長

ナレーション: その後、個別のブースに分かれて商談を行った。しいたけの卸を行っているマルトモ物産は、オンラインの商談会に慣れていく必要があると感じていた。

映像説明: 白い壁の通路。マスクを着け、チェックのセーターを着た吉本営業課長が身ぶりを交えてインタビューに答える。

吉本営業課長: (動画は)大分の魅力も伝えていただいてましたし、うちの会社のことも伝えていただいてましたし、 いい商談会になってるんじゃないかなと思いますね。

映像説明: ブースの中。マスクを着け、グレーのジャケットを着た男性がノートパソコンの前で話をしている。

テロップ: 櫛野農園 櫛野 光正 専務

ナレーション: マルコさんがゆずについてリポートしていた櫛野農園。オンラインでの商談は初めてだったが…。

映像説明: 本などが並べられたキャビネットの前。マスクを着け、ジャケットを着た櫛野専務が、笑顔でうなずきながらインタビューに答える。

櫛野専務: ちょっと最初ドギマギしながら、ハハハ。ちょっと、またちょっと、やっぱり慣れるのに時間がかかりそうですね、ハハハ。

映像説明: デスクにノートパソコンとモニターが置かれている。3人の人物が画面を見ている。 モニターに黒い瓶入りの商品の写真が表示され、英語で説明が書かれている。その横に3分割された枠があり、それぞれに人物が映っている。 縦型の円筒形(えんとうけい)の装置が回転する様子がモニターに映っている。画面の下部に英語の字幕が表示されている。装置には10本ほどの金属のパイプが下向きに取り付けられ、それぞれのパイプの先に焦げ茶の一升瓶がセットされている。衛生帽子をかぶり、マスクを着け、紺のTシャツを着た男性が瓶を手に、装置の傍らに立っている。一升瓶の中に液体が注がれている様子が映し出されている。

ナレーション: 新型コロナの影響で、予定していた現地での試食会が中止になるなど、想定外のトラブルも起こった。それでも新しい商談会のスタイルへの試行錯誤が続く。

映像説明: マルコさんのFacebookのページ。ゆず畑(ゆずばたけ)でゆずを差し出すマルコさんの写真が表示され、日本語に翻訳されたマルコさんのメッセージが書かれている。ページがスクロールされる。 イタリア語で書かれたコメントが表示される。

テロップ: 美しいドキュメンタリー 私も食べてみたい 健康に良さそう

テロップ: とても興味深い! なんて魅力的な国! そして おいしいものがたくさん!

ナレーション: マルコさんがFacebookにアップした動画にはイタリア語で多くの感想が寄せられた。「美しいドキュメンタリー。私も食べてみたい。健康に良さそう」、「とても興味深い! なんて魅力的な国! そして、おいしいものがたくさん!」

映像説明: 店内。袋入りの昆布や干ししいたけ、かつお節が棚に並べられている。黒のトップスに黄色いスカートをはいた女性とマルコさんがスマートフォンに向かって身ぶりを交えて笑顔で話をしている。 ゆず畑(ゆずばたけ)。マスクを着け、淡い黄緑のジャンパーを着た男性がハサミで枝から実を採り、マルコさんに見せている。

ナレーション: 大分のことが、大好きだというマルコさん。

映像説明: 白い壁の部屋。マルコさんが袋に入った薄茶色(うすちゃいろ)の乾麺を手に、ポーズを取っている。パッケージには皿に盛りつけられたオレンジ色(いろ)のパスタの写真があり、イタリア語と英語で「PROTEIN NOODLES」などと書かれている。 マルコさんが黒いソファーに座り、紙コップに入った麺を小さなフォークで食べている。 マルコさんが箸でしいたけを挟み、話をしている。しいたけを口にし、笑顔になる。

ナレーション: オンラインでのやり取りが増えるなか、日本で暮らすマルコさんがイタリアと日本を結ぶ架け橋だ。

映像説明: 山すそに広がる畑。マルコさんが身ぶりを交えてインタビューに答える。

テロップ: インフルエンサー マルコ・トーニ さん

マルコさん・イタリア語: 私の願いは、イタリアの人々に日本のすべてを伝えることです。 おそらく日本ほど、世界に知られていない貴重なものが多く残されている国はないからです。

スタジオの八木(やぎ)キャスター: マルコさんが作った映像は、とても美しくて、大分に行きたくなりました。自由に行き来をすることが難しい状況ですが、知恵を絞って、 新型コロナウイルスを乗り越えていきたいですね。

映像説明: 八木(やぎ)キャスターがおじぎをする。

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