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こんなところにビジネスの種が! ‐町工場の海外展開‐

2020年11月05日

モノづくりの技術やその製造過程での、ちょっとしたきっかけがビジネスにつながることがある。精密な工業用金網の製造現場で、意外な契機によって生まれた特殊な「折り紙」、自動車や医療機器の精密板金加工技術を用いた折れにくい「かんざし」など、日本の伝統や文化を背景に生み出した新商品で海外展開を目指す町工場の取り組みを取材した。

(13分04秒)

テキスト解説を読む

テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今 ジェトログローバルアイ」

映像説明: スタジオ。地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。 胸元にリボンのあるワイン色(いろ)の幾何学模様のブラウスに赤いガウチョパンツをはいている。

テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)

八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 モノづくりの技術やその製造過程の中で、ちょっとしたきっかけからビジネスにつながることもあります。今回は日本の文化や伝統を売りに海外へ販路を広げようとしている町工場の取り組みを取材しました。

テロップ: こんなところにビジネスの種が! ‐町工場の海外展開‐

映像説明: 交通量の多い車道。街路樹が植えられた道の奥に彫刻が施された凱旋門が建っている。

テロップ: パリ

映像説明: 空高くそびえるグレーのエッフェル塔。たもとの緑の木々(きぎ)のそばをセーヌ川がゆったりと流れている。

ナレーション: パリ。ヨーロッパの中でも、日本の食だけでなく、その文化にも関心を持っている都市の一つだ。

映像説明: クリーム色(いろ)の壁の店の外観。出入り口の脇に色とりどりの絵葉書が並んだスタンドが立てられている。ショーウインドーには黒や黄色(きいろ)、ピンクのバッグが掛けられている。

テロップ: ラブリュ 画材・文具店

ナレーション: その様子は市内の伝統的な店舗でも見ることができる。創業1922年の老舗の画材文具店、ラブリュ。

映像説明: 店内。グレーのチェック柄のマフラーを巻いて、マスクを着けた女性が棚の商品を見ながら歩いている。 棚に木製の化粧箱に入った50本ほどのカラフルなパステルが並べられている。フランス語で書かれた値札(ねふだ)がそばに置かれている。 チューブ入りの絵の具が色別に壁のフックにずらりと掛けられている。

ナレーション: 店内をのぞくと絵の具やノートなどが所狭しと並んでいる。

映像説明: 柄(がら)が入った赤や紫の折り紙が棚に並べられている。パッケージには「ORIGAMI」などと書かれている。

ナレーション: その一角に折り紙が…。

映像説明: 出入り口がエメラルドグリーンの店の外観。ピンクの折り鶴のマークにフランス語で「アドリーヌ・クラム」と書かれたロゴが描かれた円い立体看板が窓の脇に掲げられている。

テロップ: アドリーヌ・クラム 折り紙専門店

ナレーション: ここパリには画材文具店だけでなく、折り紙の専門店もあるのだ。

映像説明: 店内。「カラーホイル」、「両面おりがみ」、「50色」などと書かれた袋入りの折り紙が棚に並べられている。 花柄や青い傘の柄(がら)の折り紙が壁に立てかけられている。 いろいろな折り紙が並べられた棚のそばに、折り紙で作られ、糸でつながれた箱やコースターがつり下げられている。

ナレーション: 店内には日本製(にほんせい)などの折り紙の数々(かずかず)。

映像説明: 出入り口が焦げ茶の店の外観。大きな出入り口の上にフランス語で「ラ・ムエット・リウーズ」と書かれた立体文字が掲げられている。

テロップ: ラ・ムエット・リウーズ 書店

映像説明: 店内。壁際のコーナー棚に折り紙が何種類も並べられている。 それぞれのパッケージには折り紙で作られた動物やロケット、車の写真やイラストがあり、フランス語で説明が書かれている。日本語で「伝統的な日本の折り紙」、「スーパー折り紙」と書かれた商品も並べられている。

ナレーション: さらに、書店で発見したのは、なんとフランス製の折り紙。ここパリでは日本の折り紙文化が浸透していた。

映像説明: 折り紙コーナー棚のそばでグレーのトレーナーを着た男性がインタビューに答える。

テロップ: ラ・ムエット・リウーズ ルイ・ヴォエルケル 社長

ヴォエルケル社長・フランス語吹き替え: 親が子ども用に折り紙を買っていくのと同じくらい、自分用に買って行くお客がいます。 とてもたくさんの人が折り紙を楽しんでいると思いますよ。

映像説明: 街なか。石造りの建物が立ち並ぶ歩道を大勢の人が歩いている。道の奥には屋根の上に彫像が据えられたオペラ座が建っている。 ガラス張りの店の外観。アルファベットのMとWを円で囲んだ白いロゴがドアに大きく描かれている。

テロップ: メゾン・ワ 日本製品のショールーム

ナレーション: 市内のオペラ地区にあるのはメゾン・ワ。日本製品(にほんせいひん)を販売するショールームだ。

映像説明: 店内。「桜の木」と書かれた紙が巻かれた箸や波のような曲線が描かれた箸が袋に詰められ、箱に並べられている。 桜やあじさいが描かれた黄色い半透明のグラスが棚に置かれている。 七福神や魚のタイ、招き猫が描かれた紺や白の前掛けが並べられている。 くもの巣のようなデザインの金属製の器や銀色のゆがんだ板のオブジェが棚に置かれている。

ナレーション: 店内には箸やグラスなどのキッチン用品、前掛けやすずの置物などの商品を幅広く取り扱っている。

映像説明: 紺のコートを着てマスクを着けた男性が商品を見ながら店内の通路を歩いている。

ナレーション: 来店客の8割が地元の人だ。フランスでの折り紙人気の背景について、店舗の責任者はこう話す。

映像説明: 「おりあみ」と書かれた商品が並べられたカウンターのそばで紺のジャケットを着た女性がうなずきながらインタビューに答える。

テロップ: メゾン・ワ 中山 舞 店長

中山店長: 折り紙自体は、小さな企業ではない、個人の団体で、ワークショップなんかをやっているところも多いですし、 かなり子どもから大人まで、たくさんいらっしゃると思います。

映像説明: 「おりあみ」と書かれた商品と、折り紙で作られた鶴や猫、バラの花がカウンターに並べられている。薄茶や薄紫、グレー、くすんだ緑や黄色(きいろ)の折り紙が袋に入れられ、そばに置かれている。傍らのタブレットにはカラフルな折り紙の映像が映っている。 4つの六角形を十文字に組み合わせたマークにアルファベットと平仮名で「おりあみ」と書かれたロゴが描かれたパッケージ。商品名の隣には「150mm×150mm」、「(ステンレス レッド)3枚入り」、「日本折紙協会監修(にほんおりがみきょうかいかんしゅう)」、「日本製(にほんせい)」、「商標登録済」などと書かれている。

ナレーション: 店内ではもちろん折り紙を売っているが、よーく見ると、商品名が「おりあみ」。一体、これは…。

映像説明: 店内の一角。焦げ茶のベストを着てマスクを着けた男性とうぐいす色のジャケットを着てマスクを着けた女性が並んで立っている。焦げ茶のベストを着てマスクを着けた男性が身ぶりを交えてインタビューに答える。

焦げ茶のベストを着てマスクを着けた男性・フランス語吹き替え: 組み合わせでいろいろな色合いが出せて面白いですね。

映像説明: うぐいす色のジャケットを着てマスクを着けた女性が、ベストを着てマスクを着けた男性が手にしている半透明の黄色い折り紙を見ながらインタビューに答える。

うぐいす色のジャケットを着てマスクを着けた女性・フランス語吹き替え: 金属の透明感が非常に珍しいですし、長持ちする、という点もいいです。

映像説明: 光沢のある半透明の4色の金属性の折り紙が扇のように両手で持たれ、ひねるように動かされている。 半透明の金属性の折り紙で作られたバラの花が手に載せられている。 金属性の折り紙で作られた猫や鶴が台に並べられている。

ナレーション: そう。おりあみとは布のようにしなやかで、紙のように張りがある金網で作られたもの。1度作ったら半永久的に鑑賞できるのが魅力だ。この一風変わった折り紙を製造しているのは…。

映像説明: 白い壁のビルの外観。出入り口の上に「石川金網株式会社」と書かれた立体文字が掲げられている。

テロップ: 東京都 荒川区

テロップ: 石川金網

ナレーション: 東京、荒川区に本社工場を構える石川金網。

映像説明: 緑の床の工場の中。6人ほどの人が作業台に向かっている。通路の脇には青や緑の平たいコンテナが積み重ねられている。

ナレーション: 大正11年創業。従業員およそ30人の町工場(まちこうば)だ。

映像説明: 壁際に置かれたローラーが何本も取り付けられた横長の織り機が動いている。ローラーには目の細かい大きな金網が巻かれている。 一定のスピードで前後に動く織り機のシャトルが左右に動き、光沢のある白い金網を少しずつ織っている。 円盤で仕切られたローラーのそばで黒いTシャツを着た男性が作業をしている。

ナレーション: さまざまな種類、細さの金属を使って織る技術を持ち、専用の織機で工業用の金網を作っている専門業者。

映像説明: 円盤で仕切られたローラーに細長い金網が巻き取られている。黒いTシャツを着た男性が機械の動きを見守っている。 目の細かさが異なる5枚の金網が四角くカットされ、台に並べられている。 目の粗い金網。数十本の細い金属が直角に交差し、波を打つように織られている。

ナレーション: 工業用の金網といっても、自動車や精密機械のフィルター、工事現場に使うものなど、種類は多岐にわたる。

映像説明: 作業台で白と黒のチェック柄のエプロンをした女性が円形にカットされた金網を裏返しながらチェックしている。作業台の向かいでは赤いエプロンをした女性が別の作業をしている。 金網で作られた受け皿やコップのような形に加工された金網が棚に並べられている。

ナレーション: 特殊な製品だが国内シェアは業界トップクラス。おりあみは、そんな金網の製作中、偶然生まれたという。

映像説明: 額に入った賞状がいくつも飾られたガラスのケースが置かれた部屋。ガラスのケースの前で、紺のジャンパーを着た男性がインタビューに答える。

テロップ: 石川金網 スクリーン事業部 奥津 学(おくつ まなぶ) 部長代理

奥津部長代理: うちのですね、職人の方がですね、余った網とか、ちょっと品質的に問題のある網なんかが出ますので、 ちょっと遊び心でですね、鶴なんか折ったりしてたんですね。 「これ、新商品にもしかしていけるんじゃないか」、 「お客様にも届けられるんじゃないか」ってことからスタートした。

映像説明: 横長の大きな切断機が動いている。半透明の赤茶の金網でできた折り紙が正方形にカットされ、1枚ずつ出てきている。

ナレーション: 金属の特性を熟知している金網の専門業者だが、製品化に苦労したという。

映像説明: 白いワイシャツを着た人物がテーブルで薄紫のおりあみを三角形に折っている。 白いワイシャツを着た人物が指先で薄紫のおりあみに折り目をつけている。 完成した折り鶴の羽を広げて持っている。

奥津部長代理: 硬すぎても疲れてしまいますので折りづらいと。 軟らかすぎちゃうと今度は形がですね、崩れやすかったもので、そこで一番苦労しました。

映像説明: 5色の金網でできた折り紙が「おりあみ」と書かれたパッケージに入れられ、台に並べられている。

ナレーション: こうして出来た新商品が折り紙ならぬ「おりあみ」だった。そのおりあみの売り先をパリに決めた理由について、社長は…。

映像説明: おりあみのロゴが入った紫のポスターが貼られた部屋。ポスターの前で紺のスーツを着た男性がインタビューに答える。

テロップ: 石川金網 石川 幸男 社長

石川社長: 「フランスで売れるんだったらニューヨークでも売れるんじゃないか」、 「イタリアでも売れるんじゃないか」っていうお話をですね、いろんな方(かた)から、よく聞きまして…。

映像説明: ブラインドが下ろされた部屋。奥津部長代理と石川社長が長机(ながづくえ)でノートパソコンの画面を見ている。グレーのワイシャツを着た男性が隣でメモを取っている。 ノートパソコンの画面に、エメラルドグリーンの襟のシャツを着た男性とチェック柄のシャツを着た男性が交互に映し出される。 奥津部長代理と石川社長が熱心にノートパソコンの画面を見つめている。 石川社長の隣に座る奥津部長代理がノートパソコンの画面を見ながらうなずいている。

ナレーション: 市場調査で確かなマーケットを感じた。そこで販売代理店を探すことを決意し、利用したのは、ジェトロの新輸出大国コンソーシアム支援だった。社長は生活雑貨の分野に詳しい専門家と一緒に海外市場を目指した。今回選んだのは販売代理店が実店舗を持つところだ。

映像説明: 緑に囲まれたセーヌ川。対岸にエッフェル塔がそびえている。 大きな窓のある店の中。棚が赤い葉で飾りつけられている。グレーのジャンパーを着た女性が棚の商品に手を伸ばしている。

テロップ: タクミ・フレーバーズ 日本食(にほんしょく)・地域物産の専門店

ナレーション: エッフェル塔の目と鼻の先にある、タクミ・フレーバーズ。

映像説明 瓶に詰められた、さまざまな銘柄の日本酒が棚に並べられている。パッケージにはそれぞれ「Sparkling 発泡清酒 ラシャンテ」、「純米大吟醸 太平山 天功」、「純米吟醸 澄月(ちょうげつ)」、「にごり酒 太平山 本醸造」、「秀よし(ひでよし) 生貯蔵酒」などと書かれている。 棚にベージュの袋に日本語とアルファベットで「狭山茶」と書かれた緑のラベルが貼られた商品が立てて並べられている。 棚に白い手拭いや白とピンク、グレーのストライプの手拭いが筒状に丸めて積み重ねて並べられている。 赤地に青磁で染め抜かれた赤い菊の模様や薄茶に白で染め抜かれたまり、青い波などの模様がある風呂敷が棚に広げられている。

ナレーション: 店舗では日本酒(にほんしゅ)や日本茶(にほんちゃ)などの食品、手拭いや風呂敷などの伝統産品を取り扱っている。

映像説明: 棚の一角に作られたコーナーに、金網でできたおりあみが並べられている。

ナレーション: 今年9月から石川金網のおりあみの販売を始めた。

映像説明: 棚に淡い色合いのおりあみで作られた動物や花、箱が飾られている。

テロップ: 折り鶴 バラ

映像説明: 日本語とフランス語でマスクの作り方が書かれた紙とおりあみで作られたマスクが置かれている。

テロップ: マスク

ナレーション: 購入客がおりあみをイメージしやすいように、折り鶴やバラなどの完成品を展示。

映像説明: 店内のカウンター。黒いコートを着てマスクを着けた女性が紙袋に手を入れている。

ナレーション: 購入したお客は…。

映像説明: 黒いコートを着てマスクを着けた女性が、おりあみを紙袋から出しながらインタビューに答える。 おりあみを紙袋に戻し、両手を広げる。

黒いコートを着てマスクを着けた女性・フランス語吹き替え: これを買ってみました。 試作品が展示してあった商品。うふふふ。 自作のマスクができたら、フェイスブックにあげようと思います。

映像説明: おりあみのコーナーのそばで、黒いトレーナーを着た女性が笑顔でインタビューに答える。

ナレーション: この店舗の責任者は、おりあみの購入客について、こう話す。

テロップ: タクミ・フレーバーズ リュナ=オルネラ・カペリーナ(リュナ オルネラ カペリーナ) 店長

カペリーナ店長・フランス語吹き替え: 30代から70代の、昔から折り紙を知っている愛好家が多く、 この店で金属製の「おりあみ」を見つけて珍しいと思って、買われる人が多いです。

映像説明: ブラインドが下ろされた部屋。ノートパソコンの画面にチェック柄のシャツを着て話をする男性が映っている。

テロップ: ジェトロ 生活雑貨分野の専門家 黒瀬 隆明

ナレーション: 今回、石川金網は販売代理店だけではなく、さまざまな機能を持つところを探していたとジェトロの黒瀬は話す。

映像説明: 観葉植物が飾られた部屋。グレーのスーツを着た黒瀬がインタビューに答える。 タクミ・フレーバーズの店内。窓際の棚に小さなケース入りの東京タワーや城、寺、富士山の置物などが並べられている。 観葉植物が飾られた部屋で黒瀬が話を続ける。

テロップ: ジェトロ 生活雑貨分野の専門家 黒瀬 隆明

黒瀬(ジェトロ 生活雑貨分野の専門家): 実際の売場を持って、 同時にECサイトを開きますということで、物を送るようなネットワークをお持ちなので、 そこ(ECサイト)に載せて売ることもできると、いうことがとても魅力的に感じた。

映像説明: タクミ・フレーバーズの店内。青い上着を着た女性が棚の商品を手に取って見ている。 黒いトレーナーを着たカペリーナ店長が、おりあみで作られた作品が並べられた棚を手で示し、猫を手に取って話をしている。グレーのダウンジャケットを着た男性がうなずきながら耳を傾けている。2人ともマスクを着けている。

ナレーション: つまり、実店舗とECサイトの販売チャンネルも持っているところが、タクミ・フレーバーズだった。

映像説明: ブラインドが下ろされた部屋。ノートパソコンの画面に、エメラルドグリーンの襟のシャツを着た男性と黒瀬が交互に映し出される。 奥津部長代理の隣で石川社長がノートパソコンの画面に向かって話をしている。

ナレーション: この日は、三者での販売戦略の打ち合わせ。店舗では、おりあみで作るマスクが売れており、販売代理店と新たな商品について話を進めているという。

映像説明: おりあみのロゴが入った紫のポスターが貼られた部屋。石川社長がインタビューに答える。

テロップ: 石川金網 石川 幸男 社長

石川社長: タクミ・フレーバーズさんで、「おりあみ」をですね、販売していただいておりますけども、 今、オリジナルのですね、「おりあみ」を使ったマスクを今、開発中です。

映像説明: 街なか。交通量の多い車道沿いに建つ5階建てのビル。1階の窓に赤いひさしが取り付けられている。

テロップ: 東京都 中央区

映像説明: 5階建てのビルの壁には、白い正方形を3つ組み合わせたマークに「誠品生活(せいひんせいかつ)」、「eslite spectrum(エスライト スペクトラム)」と書かれた立体ロゴが掲げられている。

テロップ: 誠品生活(せいひんせいかつ)

ナレーション: 町工場(まちこうば)から生まれた、本業とは違う日本(にほん)らしい製品はこちらにも。2019年9月、東京、日本橋にオープンしたセレクトショップの誠品生活(せいひんせいかつ)で見ることができる。

映像説明: 店内。ゆがんだだ円形のマークに「meta mate(メタマテ)」と書かれたロゴが描かれた黒いのれんが天井からつり下げられている。奥の棚の前で黒いTシャツを着た男性店員が身ぶりを交えて接客をしている。

テロップ: meta mate(メタマテ)

映像説明: いぶしたような銀色の円い深皿(ふかざら)と2種類のスプーンが棚に並べられている。スプーンには「ダブリン」、「スコップ」と書かれたラベルがそれぞれ貼られている。脇に置かれた札(ふだ)には「おうちごはんをもっと楽しく」、「産地:新潟県 材質:ステンレス」、「スコップ型スプーン・・・・・・¥7,700(ななせんななひゃくえん)(税込)」、「ダブリン(ノーマルスプーン)・・¥7,150(ななせんひゃくごじゅうえん)(税込)」などと書かれている。 棚にキャラクターの頭部の置物が2つ並べて置かれている。キャラクターは水色と銀色の色違いで、それぞれ目が赤く、頭には1本、角(つの)のようなものがある。

ナレーション: ここには、食器や置物など金属で作られた生活雑貨が売られている。

映像説明: 足が2本ある銀色の平打ち(ひらうち)のかんざしが4本スタンドに立てられている。飾り部分にそれぞれに異なる花がかたどられている。そばに置かれた値札(ねふだ)には「¥13,200.‐(いちまんさんぜんにひゃくえん).(税込)」と書かれている。

ナレーション: 中でも、このかんざしは、丈夫で折れないと評判だ。製作しているのは…。

映像説明: 薄茶色(うすちゃいろ)の壁の工場。2階の壁に「(株)山崎製作所(かぶしきがいしゃ やまざきせいさくしょ)」と書かれた立体文字が掲げられている。

テロップ: 静岡市

テロップ: 山崎製作所

ナレーション: 静岡市に本社工場を構える山崎製作所。

映像説明: 工場の中。黒いキャップをかぶった男性が作業台に固定されたグラインダーで製品を磨いている。

ナレーション: 従業員26人の町工場(まちこうば)だ。

映像説明: 作業台で黒いキャップをかぶりゴーグルをつけた男性が、四角い金属板の縁(ふち)にポータブルのグラインダーを当てている。 ゴーグルをつけた男性が金属板を回転させながらポータブルのグラインダーで縁(ふち)を研磨している。グラインダーと金属板の接触点からオレンジの火花が飛んでいる。

ナレーション: 自動車や医療機器、精密機械などを製造する機械の部品の精密板金加工を行っている。

映像説明: 工場の一角にグレーの大きな箱形の機械が設置されている。黒いキャップをかぶった男性が傍らのモニターを見つめている。 箱形の機械に取り付けられたアームが台の上で上下に動いている。 台に置かれた金属板にアームが接するたびにオレンジの火花が周りに散っている。

ナレーション: 通常、最新のデジタル加工機による切断、曲げ加工などを行い、精密な部品を製造しているが、機械ではできない加工もある。

映像説明: 屋外の一角。地面の上に置いた黒くて四角い金属管の上に長方形の金属板が置かれている。黒いキャップをかぶり、マスクを着けた男性が、ホースとガスバーナーを手に、長方形の金属板に水を掛けながらガスバーナーの炎を当てている。 長方形の金属板の上で、勢いよく噴き出すオレンジの炎の周りに水が飛び散っている。 黒いキャップをかぶり、マスクを着けた男性が作業している手元の金属板を注意深く見つめている。

ナレーション: 僅かなひずみをガスバーナーで修正する作業は、金属の粒子の特質までも熟知している職人のなせる技だ。

映像説明: 黒いテーブルに金、銀、銅の3色のかんざしが何本も並べられている。足が2本あるものや5本あるもの、足の部分が波形(なみがた)になっているものなど、さまざまなデザインが施されている。かんざしを展示する金属製のスタンドには「KANZASHI」と彫られている。

ナレーション: この板金加工の技術を応用して商品化したのが、かんざしだった。

映像説明: 黒いキャップをかぶった男性と黒いブラウスを着た女性が作業台に置かれた銀色のかんざしを見ながら話をしている。2人ともマスクを着けている。 黒いブラウスを着てマスクを着けた女性が手にしたかんざしを見つめている。

ナレーション: なぜ、かんざしを作ろうと思ったのだろうか。

映像説明: パーティションが立てられたエリア。立方体を円で囲んだマークに「三代目板金屋」、「New Generation Sheet Metal」と書かれたロゴが描かれたパネルが貼られている。黒いブラウスを着た女性がインタビューに答える。

テロップ: 山崎製作所 山崎 かおり 社長

山崎かおり社長: 江戸時代とか、その前からいましたけれども、かんざし職人というのが(静岡に)いまして、 その方(かた)たちのモノづくりを今の技術で作ったらどういった物ができるかということで始めた。 「三代目板金屋」という名前でブランドを立ち上げた。

映像説明: 工場の一角。作業台で黒いキャップをかぶり、マスクを着けた男性がくびれのある六角形の金属製のつぼのようなものの向きを変えている。 黒いキャップをかぶり、マスクを着けた男性が六角形の金属製のつぼのようなものの縁(ふち)に白い保護テープを貼りつけている。 黒いキャップをかぶり、マスクを着けた男性が作業台で銀色のかんざしにドリルを当てている。 かんざしの飾り部分に、羽を広げたちょうの模様が彫られていく。

ナレーション: 新規事業を立ち上げたのは、取引先から依頼された部品を作るだけではなく、自らが考え、創意工夫を凝らし、モノづくりすることで若手のやる気を引き出すことがねらいだった。

映像説明: パーティションが立てられたエリア。黒いブラウスを着た山崎かおり社長と黒いシャツを着た女性が長机(ながづくえ)で話をしている。黒いシャツを着た女性がスマートフォンを操作する。2人ともマスクを着けている。

ナレーション: 女性の視点でデザイン性に優れたかんざしづくりに挑戦することを決め、自社ブランドの三代目板金屋を立ち上げた。2年前から娘の瑠璃さんに引き継がれたという。

映像説明: 長机(ながづくえ)に、かんざしのデザイン画や完成したかんざしが置かれている。黒いシャツを着てマスクを着けた女性がインタビューに答える。

黒いシャツを着てマスクを着けた女性: だいたいデザインがまとまってきたら、イラストレーターとかで描いて(かいて)いきます。

映像説明: 黒いシャツを着た女性を含む3人の女性が長机(ながづくえ)で話をしている。3人ともマスクを着けている。 黒いキャップをかぶり、マスクを着けた男性が作業台に固定されたグラインダーでかんざしを磨いている。 磨かれる前の、飾り部分に羽を広げたちょうの模様が彫られたかんざしが白い布の上に置かれている。全体的に白っぽく、ところどころが茶色くなっている。 磨かれてカーブなどがつけられ、銀色に輝くかんざしが黒いテーブルに並べられている。

ナレーション: かんざしの企画からデザインを担当するのは女性社員たち。それを自社工場で板金職人が製造し、仕上げ加工しているのだ。

映像説明: パーティションが立てられたエリア。立方体を円で囲んだマークに「三代目板金屋」、「New Generation Sheet Metal」と書かれたロゴが描かれたパネルが貼られている。黒いシャツを着た女性がインタビューに答える。

テロップ: 山崎製作所 企画営業部 山崎 瑠璃 部長

山崎瑠璃部長: ステンレスっていう素材は、板金屋さんではなくても、金属を扱うところで作れるところもあるとは思うんですけど、 やっぱり、うちのかんざしっていうのは、一体型になってることによって、より丈夫に折れない、 飾りが取れたりしないっていうところがあるので、それはやっぱり板金屋さんならではの技術なんじゃないかなっていうふうには思います。

映像説明: 広い川の向こうに広がる高層ビル街。中央にエンパイア・ステート・ビルがそびえている。 街なか。「TIMES SQUARE」と書かれた看板をはじめ、さまざまな看板が掲げられたビルがひしめいている。

テロップ: ニューヨーク

テロップ: 資料映像

ナレーション: このかんざしの売り込み先に選んだのはアメリカ、ニューヨーク。

映像説明: パーティションが立てられたエリア。山崎かおり社長と白いワイシャツを着た2人の男性が長机(ながづくえ)でスマートフォンやノートパソコンを操作している。3人ともマスクを着けている。 2人の男性がうなずきながら話をしている。 山崎かおり社長が額(ひたい)に手を当てながら話をしている。

ナレーション: 進出するにあたり、山崎製作所はジェトロに相談。ニューヨークにどう打って出るか、議論をし合い、1つの方針を出した。

映像説明: パーティションが立てられたエリア。立方体を円で囲んだマークに「三代目板金屋」、「New Generation Sheet Metal」と書かれたロゴが描かれたパネルが貼られている。山崎かおり社長がインタビューに答える。

テロップ: 山崎製作所 山崎 かおり 社長

山崎かおり社長: いろんなアドバイスをいただききながら、はい、MoMAに挑戦してみたいなということで。 有名な美術館ですので、そこでどういった評価をしていただけるかっていう挑戦でもありましたし、 そこで認められれば、日本(にほん)でも、そのことを糧に、頑張っていけるっていうのもありましたし…。

映像説明: グレーのビルの外観。通りに面した壁一面に鏡面ガラスが張られている。側面の壁には「MoMA」と書かれ、ブロンドの女性の顔が描かれた巨大なポートレートが掲げられている。道の反対側に建てられたビルには星条旗が掲げられている。 グレーのビルの出入り口。出入り口の上に「The Museum of Modern Art」と書かれた立体文字が掲げられている。街路樹のそばに人々がたたずんでいる。

テロップ: 資料映像

ナレーション: 有名な美術館、MoMAのミュージアムストアに置くことで情報発信につながり、販路を広げようという戦略だ。

映像説明: パーティションが立てられたエリア。足が5本あり、弧を描いたデザインが施された金、銀、銅の3つのかんざしとデザイン画が長机(ながづくえ)に置かれている。 黒いシャツを着た山崎瑠璃部長を含む3人の女性が話をしている。3人ともマスクを着けている。

ナレーション: 今年2月、バイヤーにサンプル品を送って交渉を続けてきた。新型コロナウイルスの影響で一時ストップを余儀なくされたが、商談を再開させているところだ。

映像説明: パーティションが立てられたエリア。立方体を円で囲んだマークに「三代目板金屋」、「New Generation Sheet Metal」と書かれたロゴが描かれたパネルが貼られている。山崎瑠璃部長がインタビューに答える。

テロップ: 山崎製作所 企画営業部 山崎 瑠璃 部長

山崎瑠璃部長: 忙しい女性たち、仕事も頑張って、普段のプライベートも頑張るような 女性たちっていうのに、つけていただければうれしいなって思ってます。

映像説明: メゾン・ワの店内。おりあみで作られた動物や花、「おりあみ」と書かれたパッケージ、タブレットがカウンターに並べられている。 meta mate(メタマテ)の店内。飾り部分に花がかたどられている銀色のかんざしが4本スタンドに立てられている。 山崎製作所の工場の中。黒いキャップをかぶり、マスクを着けた男性が作業台に固定されたグラインダーでかんざしを磨いている。 石川金網の工場の中。奥津部長代理が円く型を抜かれた金網を縦型の切断機から引き出している。 山崎製作所の工場の中。弧を描いたデザインの3つの5本足のかんざしとデザイン画が長机(ながづくえ)に置かれている。 タクミ・フレーバーズの店内。おりあみで作られたマスクを手にしたカペリーナ店長とダウンジャケットを着た男性が話をしている。2人ともマスクを着けている。

ナレーション: 本業から派生した商品に詰め込まれていたのは、日本の高い技術や職人技。海外の市場がまだまだ広がりそうだ。

スタジオの八木(やぎ)キャスター: 日本には専業の技術にたけた中小企業が、まだまだたくさんあります。日頃の業務から、ふとしたきっかけで新商品開発のヒントが見つかるかもしれませんね。

映像説明: 八木(やぎ)キャスターがおじぎをする。


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