野菜栽培を身近に! 世界で育つビジネスチャンス
2020年10月01日
「世界は今」のアクセシビリティ対応について
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安全で、持続可能な食への関心が高まっている。そこにビジネスチャンスを見出し、挑戦するスタートアップがある。ドイツ企業は、スーパーマーケットの売り場で野菜を栽培し、販売するシステムを開発した。また、日本にも新しいシェア型農園を手がけ、世界を目指す企業がある。新しい発想の畑で世界の食を変革しようとする取り組みを取材した。
(10分37秒)
テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。
映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今 ジェトログローバルアイ」
映像説明: スタジオ。地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。 襟元がリボンタイになっているサーモンピンクの半袖ブラウスに花柄の焦げ茶のスカートをはいている。
テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)
八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 私たちは、ふだん、農家が作った野菜をスーパーマーケットなどで買っていますが、この日常が、将来、変わっていくかもしれません。新しい発想の畑を生み出し、世界の食の在り方を変えようとする、ドイツと日本のスタートアップを取材しました。
テロップ: 野菜栽培を身近に! 世界で育つビジネスチャンス
映像説明: ガラス張りの食料品店の外観。出入り口の上に黒の立体文字で「MARKS & SPENCER FOOD」と書かれた白い看板が掲げられている。紺のシャツを着てカメラを構えた男性の前で20人ほどの人がポーズを取っている。歩道沿いには行列が出来ている。 店内。出入り口から入ってくる客を大勢の店員が拍手で出迎えている。 笑顔の店員が並んだ通路を、たくさんの客が進んでいく。
テロップ: ロンドン
テロップ: Marks & Spencer
映像説明: 野菜売り場。深緑(ふかみどり)のフレームのガラスのショーケースに葉物野菜(はものやさい)が並べられている。黒いシャツを着た女性がショーケースの前の棚から野菜を取る。(映像提供 Infarm) 棚に置かれた黒いコンテナに、紙製のコーンで束ねられた葉物野菜(はものやさい)が詰められている。コーンには「GREEK BASIL(グリーク バジル)」と書かれたラベルが貼られている。コンテナには「infarm」、「raw」、「FRESH」、「LEAVES WITHOUT A TRACE(リーブス ウィザウト ア トレース)」と書かれている。
ナレーション: ロンドンの大手スーパーマーケットで、去年、販売が始まったのは、この店の中で栽培された野菜だ。
映像説明: 緑(みどり)や赤紫の葉物野菜(はものやさい)が並べられたガラスのショーケースの棚に、「ITALIAN BASIL(イタリアン バジル)」、「BORDEAUX BASIL(ボルドーバジル)」と書かれた札(ふだ)が付けられている。 傍らに置かれたイーゼルには、野菜の束をつかむ手の写真が入ったパネルが立てられている。 ガラスのショーケースの脇に置かれたスタンドに、野菜の束が並べられている。スタンドのそばで、黒いTシャツを着た男性店員と黒いコートを着た女性、白いコートを着た女性が話をしている。 黒いコートを着た女性が笑顔で野菜をつまんで口に運び、食べながらうなずく。
ナレーション: 店内に設置したショーケースの中では、ハーブやレタスが育っている。食べ頃のものを、スタッフが収穫し、すぐに売り場に並べる。
映像説明: 大きな四角い箱に青い布が掛けられている。紺のセーターを着た男性とグレーのスーツを着た男性が青い布を取ると、深緑(ふかみどり)のフレームのガラスのショーケースが現れる。2人が笑顔で両手を広げる。 棚に並べられた葉物野菜(はものやさい)の映像を背景に、横一列に並んだ3人の人の写真が表示さ れる。左から、赤い革のジャンパーを着た女性、花柄の黒いTシャツを着た男性、薄い緑のシャツを着て緑の植物を手にした男性。((C) Robert Rieger, FvF Productions UG (High Res)(コピーライト ロバート・リーガー エフブイエフ プロダクションズ ユージー(ハイ レズ))
テロップ: Infarmの創業者
ナレーション: この栽培システムを開発したのはドイツのスタートアップ、インファームだ。
映像説明: ずらりと並んだ6段のガラスのショーケースの中で葉物野菜(はものやさい)が育てられている。ショーケースの前を黒いTシャツを着た男性が台車を押しながら歩いている。 ガラスのショーケースの中で野菜がピンクの照明に照らされている。
ナレーション: 大規模な野菜生産工場などで実績があるLED(エルイーディー)を使った無農薬水耕栽培。
映像説明: スーパーマーケットの出入り口。アルファベットのQに王冠を載せたマークが描かれ、「PACIFIC NORTHWEST」などと書かれた看板が天井からつり下げられている。グレーのTシャツを着た女性が自動ドアを入っていく。
テロップ: 米国 シアトル
映像説明: 店内。ショーケースの棚に葉物野菜(はものやさい)が並べられている。黒いTシャツを着た店員がケースに手を入れている。 店内の柱の前に4段のガラスのショーケースが設置されている。隣には「LOVE local infarm」と書かれたロールスクリーンが立てられている。
ナレーション: これを、店内の限られたスペースで行えるよう、コンパクトなショーケース型の栽培装置を開発した。
映像説明: 黒いTシャツを着た女性が黒いコンテナに詰めた葉物野菜(はものやさい)の束を載せたワゴンを押して通路を歩いている。 ポリ袋で包まれた葉物野菜(はものやさい)が黒いコンテナに詰められ、棚に並べられている。ポリ袋には「CRYSTAL LETTUCE」と書かれたラベルが貼られている。 グレーのトレーナーを着た男性がガラスのショーケースの前に並べられた野菜を眺めている。 レジで、赤いユニフォームを着た男性店員が買い物かごから野菜を出している。
ナレーション: 生産者と消費者を直結する、持続可能な新しい農業モデルを提案し、すでに、欧米9ヵ国で導入されている。
映像説明: 街なか。大勢の人が歩道を歩いている。交通量の多い車道の向こうにガラス張りの高層ビルがそびえている。
テロップ: 東京都 渋谷区
映像説明: 広い室内。木目調の長机(ながづくえ)といすが並べられている。間隔を空けて5人ほどが座り、ノートパソコンに向かっている。 グレーの柄物のシャツを着た男性がパソコンを操作している。
テロップ: Infarm‐Indoor Urban Farming Japan(インファーム インドア アーバン ファーミング ジャパン) 平石 郁生 社長
ナレーション: 今年、アジアで初めてとなる日本に進出。東京のコワーキングスペースにオフィスを構えた。
映像説明: 店内。葉物野菜(はものやさい)の束が棚に並べられている。 紺の上着を着た男の子が手に取った葉物野菜(はものやさい)を鼻に近づける。隣にしゃがんだ白いシャツを着た女性が手提げ袋に野菜を入れる男の子を見守っている。 黒いキャップをかぶった女性店員が、笑顔でガラスのショーケースから葉物野菜(はものやさい)を黄緑のコンテナに移している。 ガラスの壁の前。グレーの柄物のシャツを着た平石社長が身ぶりを交えてインタビューに答える。 店内。ショーケースに並べられた葉物野菜(はものやさい)がピンクの明かりに照らされている。
テロップ: Infarm‐Indoor Urban Farming Japan(インファーム インドア アーバン ファーミング ジャパン) 平石 郁生 社長
平石社長: われわれのビジョンっていうのが、究極の地産地消(ちさんちしょう)ということなので、 人々が住んでいるところで、野菜を育てて消費すれば、輸送距離も、えーと、ぎゅっと短くできますし、エネルギーの消費も抑えられますし、 その、輸送期間中に、その、傷んでしまったりという、廃棄ロスも、えーと、ま、削減できるわけですよね。 そこが、ほかのLED(エルイーディー)水耕栽培(すいこうさいばい)の事業者、皆さんと、大きく異なるところだと思います。
映像説明: 店内。柱の前に葉物野菜(はものやさい)のガラスのショーケースが設置されている。ショーケースの前に置かれた棚には野菜の束が並べられている。隣には「LOVE local infarm」と書かれたロールスクリーンが立てられている。
ナレーション: 来年、日本で初めて導入される予定のこのシステム。
映像説明: 「KINOKUNIYA」と書かれた緑の立体文字が建物のひさしからつり下げられている。 ビルの出入り口。ガラス張りのエントランスに、立て看板が出されている。
テロップ: 東京都 港区
テロップ: 紀ノ国屋インターナショナル
ナレーション: そのお披露目の舞台となるのが、紀ノ国屋(きのくにや)だ。
映像説明: 食料品売り場。瓶詰や袋入りの商品が棚にずらりと並べられている。 レジカウンターのそば。番号が振られたカウンターが通路沿いに設置されている。 レジカウンター。紺のベストを着た女性店員が買い物かごの商品を取り出して、バーコードを読み取らせている。
ナレーション: これまで時代を先取りする取り組みを積極的に行っており(おこなっており)、お客が商品を選びレジで精算するシステムを日本で初めて導入したほか、
映像説明: パンの棚。チョコレートや黒ごまがかけられ、こんがりと焼かれたクロワッサンが並べられている。棚には「クロワッサン・オ・ショコラ」、「おいものクロワッサン」と書かれた札(ふだ)が出ている。手袋をした店員が商品を追加している。 ベーカリーの外観。ガラスのショーケースにバラエティーに富んだ小麦色のパンが陳列されている。
ナレーション: 店内にベーカリーを設けたり、
映像説明: チーズの棚。円形や三角形、四角形などさまざまな形のチーズが並べられている。 白い三角形のチーズのそばに、「ル ルスティック ブリー」、「クセがなくクリーミーです。フルーティーな赤ワインやコクのある白ワインに。」などと書かれた札(ふだ)が立てられている。
ナレーション: ナチュラルチーズの空輸など、サービス向上のために新しい挑戦を続けてきた。
映像説明: 野菜の棚の前。紫のブラウスを着た女性がうなずきながら話をしている。
テロップ: 紀ノ國屋(きのくにや) 堤口 貴子(つつみぐち たかこ) 社長
ナレーション: 今回のシステム導入にも多くのメリットを感じているという。
映像説明: 店内の一角。黒いTシャツを着て脚立に立った女性店員がガラスのショーケースから葉物野菜(はものやさい)を取り出し、黄緑のコンテナに移している。 黒いTシャツを着た男性店員がショーケースの野菜を指さしながら、えんじのコートを着た女性客と話をしている。 穴が開けられた棚で葉物野菜(はものやさい)が育てられている。黒い手袋をした店員が穴から野菜を抜き取る。 野菜の棚の前で、紫のブラウスを着た堤口(つつみぐち)社長が話を続ける。
堤口(つつみぐち)社長: 商品を、そのまま棚の中に栽培するという中で、お客様に、目で見て楽しんでいただける、 新鮮な商品を、おだしできるということは、すごくありがたいですし、 (廃棄)ロスが削減できるというのは、非常に大きなメリットと感じております。
映像説明: ビルの屋上。大きさが異なる、いくつもの銀色の鉢に植物が植えられている。 支柱が放射状に立てられた鉢に葉を茂らせた黄色い花が咲いている。
テロップ: 東京都 中央区
テロップ: grow FIELD TOKYO MIDORI LABO.(グロー フィールド トウキョウ ミドリ ラボ)
ナレーション: 持続可能な食を求めるニーズが高まるなか、これまでにない取り組みで、世界を目指すスタートアップが日本にもある。
映像説明: だ円形(だえんけい)の鉢になったひょうたん型の実がはさみで切り取られる。 円形の鉢から、小ぶりのニンジンがスコップで掘り出される。
テロップ: 共給共足(きょうきゅうきょうそく) みんなで作ってみんなで食べる
映像説明: 紺のシャツを着た男性が木になった果物に触れながら話をしている。
テロップ: プランティオ 芹澤 孝悦(せりざわ たかよし) CEO
ナレーション: みんなで作ってみんなで食べるという「共給共足(きょうきゅうきょうそく)」を掲げ、新しい都市型農園を開発する、プランティオだ。
映像説明: 放射状に支柱が立てられた鉢の前で、紺のシャツを着た芹澤CEOが身ぶりを交えてインタビューに答える。
芹澤CEO: レンタル菜園とは違って、区画貸しではない。 ここの場所自体が共有財産。 みんなで使える、シェア型のコミュニティー・ファームです。
映像説明: 植物が植えられた、だ円形(だえんけい)の鉢に入れられた土(つち)に、白くて細長い機器が差し込まれている。紺のシャツを着た芹澤CEOが機器や土(つち)を指さしている。
ナレーション: 誰でも簡単にできる野菜作りを可能にしたのが、センサーやAI(エーアイ)を駆使したシステムだ。 映像説明: スマートフォンの画面。土(つち)の上に出た小さな緑の芽の写真が映っている。写真には「ルッコラ〈秋まき〉」というタイトルや「発芽」、「次のステージまで2日」などと表示されている。左下には4つの円いアイコンとコメントが表示されている。画面の下部に表示された「grow」と書かれたボタンがタップされる。 画面が切り替わり、成長が進んだルッコラの写真が表示される。「種まきから2週間くらいまでの若葉はベビーリーフとして食べても…」と書かれている。ページが下にスクロールされ、写真がタップされると、「ルッコラ〈秋まき〉(種から/プランター)の水やりの方法」、「水やりのPoint!」と書かれ、水やりの様子が描かれたイラストが表示される。ページを下にスクロールしていくと、「表面から10cm以上水が染み込むまで与えましょう。」などと書かれた画面が表示される。
ナレーション: 水やりや間引き、収穫のタイミングなどをアプリに通知。栽培環境を、最適に保ってくれる。
映像説明: スマートフォンの画面に、枝になったナスの写真が表示され、「民田茄子(みんでんなす)が収穫できそうです!」と書かれている。画面が左にスクロールされると、「お助けホットライン」、「事務局コラム Vol.2(ボリュームツー)」、「ルッコラが大きくなりません。」などと書かれたページが表示される。ナレーション: 始め方も簡単。アプリをダウンロードすれば、すぐにコミュニティーのメンバーになれる。
映像説明: 白いレースのブラウスを着た女性が、ホースで銀色の円筒形(えんとうけい)の鉢に水をやっている。 スマートフォンの画面。土(つち)の上に出た小さな芽の写真が映っている。写真には「ルッコラ〈秋まき〉」というタイトルや「発芽」、「次のステージまで2日」などと表示されている。左下には4つの円いアイコンとコメントが表示されている。
ナレーション: 水やりなどの世話はみんなで行い、その作業内容はアプリで共有する。
映像説明: レースのブラウスを着た女性が、ハサミで枝から緑の丸い果物を切り取っている。 レースのブラウスを着た女性が台に並べられたニンジン、緑の果物、ひょうたん型の実を白い布製の手提げ袋に入れる。
ナレーション: 育てた作物は自由に収穫でき、近隣のレストランのシェフも利用しているという。
映像説明: スマートフォンの画面。民田茄子(みんでんなす)の写真が映っている。ページが左にスクロールされ、「ボルケーゼトマト」と書かれた、茎に実った緑のトマトの写真が表示される。
テロップ: 家庭用IoT(アイオーティー)プランター
映像説明: 白い六角形の鉢が床に置かれている。胴の部分はカバーで覆われ、細長い機器がセットされている。 スマートフォンの画面の写真。ボルケーゼトマトの写真が映っている。写真が左にスライドされ、「ルッコラ初収穫!」などと書かれた緑の葉の写真が表示される。
ナレーション: このシステムは、屋上農園のほか、家庭用のプランターにも対応。いろいろな場所でアプリを通じてコミュニティーの仲間と栽培や収穫の喜びを分かち合えるのだ。
映像説明: 柵沿いに植えられた植物の写真。緑の葉が生い茂り、赤い花が咲いている。奥には、レンガ造りの3階建ての建物が建っている。 庭の写真。レンガで囲まれた畑で植物が育ち、周りには植木鉢が並べられている。 (撮影 芹澤孝悦(せりざわ たかよし) CEO)
テロップ: ロンドンのコミュニティー・ファーム
ナレーション: このコミュニティー・ファーム。実は、ロンドンなどでは広く普及しているが、デジタル化は進んでいない。
映像説明: 薄雲が広がる空の下、「Las Vegas」と書かれたグレーのどっしりとした背の低い建物。建物の前の道路わきにはヤシの木が生えている。建物の奥には、白いホテルのような高層の建物がそびえる。手前に は、壁に「CES」、「REGISTRATION」と書かれた大きな建物の周りに、さまざまなパビリオンが建てられている。
テロップ: 米国 ラスベガス
テロップ: 1月8~(ようかから)11日 CES 2019
映像説明: 赤と白で塗り分けられた大きな看板があるブースの前。通路の近くには黒いバイクが展示され、ハンドルより前の部分やタイヤに白や赤い色が使われている。フロアにはモニターが置かれたカウンターが並べられ、大勢の人が集まっている。
テロップ: J‐Startup(ジェイ スタートアップ)パビリオン
ナレーション: そこにビジネスチャンスがあると感じた芹澤さんは、海外の見本市のスタートアップが集まるエリアに出展。
映像説明: えんじのベストを着た男性がカウンターに置かれたパンフレットを指さしながら、芹澤CEOと話をしている。 芹澤CEOが身ぶりを交えて紫のシャツを着た男性と話をしている。カウンターには葉を長く伸ばした植物が植えられた鉢が置かれている。
ナレーション: デジタル技術を取り入れ、「身近な場所で野菜を育てる社会の実現」というコンセプトに、来場者から、さまざまなフィードバックを得てきた。
映像説明: グレーの壁の部屋。壁の前に六角形のフレームの縦型の装置が置かれている。装置の下半分は白いカバーで袋状に覆われている。上に伸びた6本のフレームに取り付けられた細長いライトが内側に向かって明かりをともしている。
テロップ: 屋内型コミュニティー・ファーム
ナレーション: その中で、ニーズが高いと感じ、開発を進めてきたのが屋内型のコミュニティー・ファームだ。
映像説明: 六角形のフレームの袋状に覆われた白いカバーの中に、放射状に取り付けられた6つの布製の鉢には土(つち)が詰められ、白くて細長いセンサーが差し込まれている。
ナレーション: 屋内での野菜栽培は水耕栽培(すいこうさいばい)が一般的だが、このシステムでは独自に開発した土(つち)を使う。
映像説明: 屋外。土(つち)から出た細い枝の先に小さな葉が何枚も付いている。 土(つち)の上に葉物野菜(はものやさい)が大きく育っている。 支柱に結ばれた枝の葉が風に揺れている。枝の先には小さなナスが実っている。 枝先に実っているナスのアップ。
ナレーション: 葉物(はもの)はもちろん、根菜や、栽培に支柱が必要なナスやキュウリなど160種類の野菜が育てられるという。
映像説明: 布製の鉢に粒の大きな土(つち)が詰められている。 グレーの壁の部屋。六角形の縦型の屋内型コミュニティー・ファームのそばで、芹澤CEOが身ぶりを交えてインタビューに答える。
テロップ: プランティオ 芹澤 孝悦(せりざわ たかよし) CEO
芹澤CEO: 土自体(つちじたい)も地球を傷つけない材質で、何回も、ここで繰り返し使えます。 種自体も種ができる種で、ここで何回も栽培が可能です。 このシステムすべてが、持続可能な、何回でも繰り返し使えるオフグリッドなモデルになっています。
映像説明: 六角形の縦型の装置の柱に取り付けられたライトがともされ、白く輝く。まぶしいほどの光(ひかり)が、色を変えながら徐々に弱まる。
テロップ: 設置地域の日の出に点灯 日の入りに消灯
ナレーション: 自然に近い環境にするため、照明は設置場所の時刻に合わせて日の出に点灯、日の入りに消灯する。
映像説明: グレーの壁の部屋。六角形の縦型の屋内型コミュニティー・ファームのそばで、芹澤CEOが装置のそばで身ぶりを交えてインタビューに答える。
テロップ: プランティオ 芹澤 孝悦(せりざわ たかよし) CEO
芹澤CEO: 海外では、インドア・ファーミングという領域が、もう一大ビジネスになっています。 そのときに、私たちは、このどこでもできる、その、コミュニティー・ファームという考え方で、 その、単純に植物工場のように野菜を育てるのではなくて、 みんなが楽しくできるハブとして、これを提供していきたいので…。
映像説明: 高速道路を走る車の車窓風景。道路の上に渡された橋に日本語とアルファベットで「談合坂」などと書かれた看板が掲げられている。
ナレーション: 今年9月。
映像説明: 高速道路を走行する車の車内。マスクを着けた芹澤CEOがハンドルを握っている。 緑に囲まれた家の外観。芹澤CEOが屋根のあるテラスの方へ歩いている。画面右下の四角い枠に山梨県周辺の地図。鳴沢村は山梨県南部の県境(けんざかい)に位置していて赤い星印で示されている。県の中部には甲府市があり、赤い丸印で示されている。山梨県の南には静岡県がある。
ナレーション: 海外での販売に向けた打ち合わせのため、パートナーの元を訪ねた。
映像説明: ビニールハウスの中。頭にサングラスを載せ、白いシャツを着た男性が身ぶりを交えて芹澤CEOと話をしている。
テロップ: 地球大使館 ジェイコブ・ライナー さん
ナレーション: アメリカ人の建築デザイナー、ジェイコブ・ライナーさん。
映像説明: クリーム色(いろ)の壁の部屋。白い長方形の鉢を階段状に組み合わせた装置が片隅に置かれている。頭にサングラスを載せ、白いシャツを着たライナーさんが装置のライトをつける。 白い長方形の鉢を階段状に組み合わせた装置の前で、頭にサングラスを載せ、白いシャツを着たライナーさんが身ぶりを交えて芹澤CEOと話をしている。
ナレーション: 屋内用プランターの開発のほか、アメリカで、家庭菜園のビジネスを手がけている。
映像説明: 頭にサングラスを載せ、白いシャツを着たライナーさんと芹澤CEOがテーブルで話をしている。芹澤CEOが、白い緩衝材からコンパクトに折り畳まれた六角形の鉢と細長いセンサーを取り出し、テーブルの上に置く。 組み立てられた家庭用IoT(アイオーティー)プランターをライナーさんが持ち上げ、底を見る。その家庭用IoT(アイオーティー)プランターをテーブルの上に置き、中に手を入れる。
ナレーション: 芹澤さんは現地の事情や農園造りの技術についても詳しいライナーさんと協業し、アメリカでの販売を考えている。
映像説明: 細長いセンサーが家庭用IoT(アイオーティー)プランターに取り付けられている。センサーには6つのだ円形(だえんけい)が円く並んだマークの下に「grow」と書かれたロゴが描かれている。 テーブルで、ライナーさんが身ぶりを交えて話をしている。
ナレーション: ライナーさんは、まずニューヨークでのテストマーケティングを提案した。
映像説明: 家庭用IoT(アイオーティー)プランターが置かれたテーブルで、ライナーさんが話をし、向かいに座っている芹澤CEOが、うなずきながら聞いている。 ビニールハウスの中。茎に赤や黄緑のミニトマトが実っている。
ナレーション: アメリカから広まった「ファーム・トゥー・テーブル」。
映像説明: 葉が茂った枝の先に緑のだ円形(だえんけい)のレモンが実っている。
テロップ: farm‐to‐table(ファーム・トゥー・テーブル) 農場から食卓へ安全で新鮮な食材をナレーション: つまり、「農場から食卓へ安全で新鮮な食材を」という意識が高く、自家栽培や地元で取れた野菜を好む人が多いという。
映像説明: クリーム色(いろ)の壁の部屋。家庭用IoT(アイオーティー)プランターやノートパソコンが置かれたテーブルで、ライナーさんと芹澤CEOが話を続けている。
ライナーさん: 早いほうがいいね。今もうブームで。 あの、この 新型コロナが始まった2月、3月で、種がもう売り切れて…。
映像説明: 家庭用IoT(アイオーティー)プランターやノートパソコンが置かれたテーブルでライナーさんが身ぶりを交えて芹澤CEOと話を続ける。
ナレーション: 自分で食べる野菜を育てたい人はもちろん、収穫した野菜を販売し、副収入を得たいという人も増えているようだ。
映像説明: テーブルで、ライナーさんが「grow」を手に持ちながらインタビューに答える。 芹澤CEOが、テーブルの上に置かれたセンサーが取り付けられた家庭用IoT(アイオーティー)プランターを手で示しながら話をしている。
テロップ: 地球大使館 ジェイコブ・ライナー さん
ライナーさん: アメリカと日本(にほん)のマーケットは違うけど、これは両方にいけると思うんで、 いろんなもの、今、こういう新しい世界が始まってる。こういう自分で植物作ったりとか、 ハイテクもローテクも、B to B、B to Cも両方あるけど、 これ(プランティオのシステム)が、そういういろんなところとつながる、真ん中になる部分だと思うから…。
映像説明: 木目調の壁の部屋。芹澤CEOがテーブルでノートパソコンに向かっている。
ナレーション: 東京に戻った芹澤さん。
映像説明: パソコンの画面。ニンジンが植えられた六角形のプランターの写真が表示されている。写真の下に「センサーデバイスに加え、プランター、土(つち)、野菜のタネを合わせたIoT(アイオーティー)プランターセット 「grow HOME」」と書かれている。画面右側に、4つの枠があり、話をしている芹澤CEOを含む4人の男性がそれぞれ映っている。(Zoomのビデオ通話) growのロゴの周りに「HOME」、「FIELD」、「INDOOR」と題された3枚の写真が表示されている。写真の上には「みんなで野菜を楽しく育てる、循環型社会を実現するために」と書かれている。(Zoomのビデオ通話)
ナレーション: この日は、アメリカでのテストマーケティングに向け、ライナーさんがコネクションを持つニューヨークの企業などにビデオ通話で製品を説明し、意見交換をした。
映像説明: 本棚の前で、緑のシャツを着た男性がインタビューに答える。(Zoomのビデオ通話)
テロップ: Home Organic Gardening Service ディラン・リコッポリ 社長
リコッポリ社長・英語: 農園を通じてコミュニティーを形成し、 一緒に育てることを通じて人々がつながるという発想がいい。
映像説明: 庭に面した窓のそばで、薄紫のポロシャツを着た男性がインタビューに答える。(Zoomのビデオ通話)
テロップ: スティーブ・ハイルブランさん
ハイルブランさん・英語: 私のようにfarm‐to‐table(ファーム・トゥー・テーブル)を実践し、趣味などで家庭菜園をする人たちに役立つ。 とても興味深く、画期的だ。映像説明: クリーム色(いろ)の壁の部屋。「grow」がテーブルの上に置かれている。 芹澤CEOが、テーブルの上に置いた家庭用IoT(アイオーティー)プランターに「grow」を取り付けながら、ライナーさんと話をしている。ライナーさんが家庭用IoT(アイオーティー)プランターの上部のフレームに触れながら話を聞いている。 家庭用IoT(アイオーティー)プランターが置かれたテーブルで、芹澤CEOがうなずきながら話を聞いている。
ナレーション: 野菜を育てて食べるまでのプラットフォームを提供するプランティオ。アメリカでも、自社のサービスが受け入れられることを実感した芹澤さん。今後の展開に、さらに意欲を燃やしていた。
映像説明: ビルの屋上。支柱が放射状に立てられた鉢の前で、芹澤CEOが「grow」を右手に持ちながら、身ぶりを交えてインタビューに答える。 レースのブラウスを着た女性が銀色の円筒形(えんとうけい)の鉢に植えられた植物にホースで水をやっている。 枝になった緑の実をハサミで切り取っている手元の様子。 レースのブラウスを着た女性が枝になった緑の実をハサミで切り取っている 「grow」を右手に持った芹澤CEOが身ぶりを交えて話を続ける。
テロップ: プランティオ 芹澤 孝悦(せりざわ たかよし) CEO
芹澤CEO: 今まで、デジタル化されてなかった世界を、どんどんデジタル化していくことで 皆さんが(野菜栽培が)よりよく、やりやすく、ハードルが下がっていくので、 そうすると、またもっともっと野菜を育てる人が増えてくるので、 そして、自給自足を超えた、共給共足(きょうきゅうきょうそく)の世界にしていきたいと思っています。
映像説明: 店内。黒い手袋をした店員がショーケースの棚の穴から葉物野菜(はものやさい)を抜き取っている。 紺の上着を着た男の子が葉物野菜(はものやさい)の束を鼻に近づけている。隣にしゃがんだ白いシャツを着た女性が手提げ袋に野菜を入れる男の子を見守っている。 黒いTシャツを着て脚立に立った女性店員が、ガラスのショーケースからコンテナに野菜を移している。 ガラスの壁の前。平石社長がノートパソコンを置いた長机(ながづくえ)で身ぶりを交えて話をしている。 グレーの壁の部屋。壁の前に置かれた六角形のフレームの「屋内型コミュニティー・ファーム」。上に伸びた6本のフレームに取り付けられた細長いライトが内側に明かりをともしている。 ビルの屋上。芹澤CEOが枝になっている緑の実に触れながら、笑顔で話をしている。
ナレーション: 今、安全で持続可能な食品を取り入れたいというニーズが、ますます高まっている。そこにビジネスチャンスを見いだし、新しい発想の畑で世界の食を変革しようとする企業の挑戦が始まっている。
映像説明: 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 中が空洞になった地球儀が回転している。
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