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「新しい日常」に技術を活かす ‐進み続けるスタートアップ‐

2020年08月27日

新型コロナウイルスによる影響で、物流や小売りなどの身近なサービスでも「新しい日常」に対応した技術開発が進められている。海外進出を目指す日本のスタートアップが、変わる生活様式のなかで、海外の大学との共同研究を進めている。AIを使った小売店向けの画像分析システムや、ドローンの飛行を安定させる重心制御技術を開発する企業の取り組みを取材した。

(10分57秒)

テキスト解説を読む

テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今 ジェトログローバルアイ」

映像説明: スタジオ。地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。 プリーツのある白いノースリーブのブラウスに紺のスカートをはいている。

テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)

八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトログローバルアイ。 新型コロナウイルスの影響で、物流や小売りなどの身近なサービスにも、新たな技術が求められています。そうしたなか、AI(エーアイ)やドローンの分野で、海外と連携して世界の市場を目指している日本のスタートアップがあります。彼らの取り組みを取材しました。

テロップ: 「新しい日常」に技術を活かす ‐進み続けるスタートアップ‐

映像説明: 雲の浮かぶ青空。緑豊かな公園の向こうにビルが立ち並んでいる。画面左下の四角い枠に北海道の地図。札幌市は北海道の西部に位置していて、赤い星印で示されている。

テロップ: 札幌市

ナレーション: 北の大地、北海道。

映像説明: 3階建ての茶色いビルの外観。黄色(きいろ)と青の2つの十字、「サツドラ」、「SAPPORO DRUG STORE」と書かれた立体看板が出入り口の上に掲げられている。

テロップ: サツドラ 北8条店

映像説明: 自動ドアの前。「ポイント5倍デー!!」と表示された大型のディスプレーが傍らに設置されている。 ポンプ付きの容器に入れられた消毒用アルコールが台に置かれている。台に取り付けられたスタンドに立てられたタブレットには、オレンジの背景に、白抜きで「新型コロナ対策中」、「消毒にご協力ください」、「消毒の後(あと)、入店(にゅうてん)ください」の文字と、手を消毒する様子を描いたイラストが表示されている。大型のディスプレーと消毒用アルコールが置かれた台のあいだに、スタンドに取り付けられた中型のディスプレーが置かれ、青い背景画面に白で「店内は混雑していません」、「安心して買い物をお楽しみください」の文字と1人の人物のシルエットのイラストが表示されている。

ナレーション: 札幌市内にある大手ドラッグストアの入り口には、店内の混雑状況やアルコール消毒を呼びかけるディスプレーが設置されていた。

映像説明: 中型のディスプレーのフレームの上部に小型カメラが取り付けられている。 中型のディスプレーには、青い背景画面に、白抜きで「店内は混雑していません」、「安心して買い物をお楽しみください。」と書かれ、1人の人物のシルエットのイラストが表示されている。

ナレーション: ディスプレーについているカメラで前を通った人の数をカウントすることで、混雑状況を表示している。

映像説明: 店内。人々がレジで会計をしたり、通路でカートを押しながら歩いたりしている。さまざまな商品が置かれた棚がずらりと並んでいる。

ナレーション: 新型コロナウイルス対策として、人混みを避け、安心して買い物をしてもらえるように、全国に先駆けて導入されたシステムだ。

映像説明: 店内の一角で、グレーのストライプのワイシャツを着た男性がインタビューに答える。

テロップ: サツドラホールディングス インキュベーションチーム 杉山 英実 リーダー

杉山リーダー: このコロナ禍において、小売店舗において、コロナ対策のソリューションが必要だというところで、 安全、安心の店づくりをしたい…。

映像説明: 自動ドアの前。中型のディスプレーには、黄色い背景画面に、黒字で「店内は少し混雑しています」、「お客様同士の距離を空けてください。」と書かれ、赤で3人の人物のシルエットのイラストが表示されている。 タブレットに、オレンジの背景に、白抜きで「新型コロナ対策中」、「消毒にご協力ください」の文字と、手を消毒する様子を描いたイラストが表示されている。

ナレーション: しかしこのシステム。もともとは、感染症対策のために作られたものではなかったという。

映像説明: 3階建ての茶色いタイルの外壁のビルの外観。1人乗りの電動ミニカーが出入り口に止められている。 白い壁にふくろうのマークにで「AWL」(アウル)と書かれた立体ロゴが壁に掲げられている。

テロップ: AWL(アウル)

ナレーション: 開発したのは地元、北海道大学発のスタートアップ、アウル。

映像説明: 7人の男性がデスクでパソコンに向かっている。

ナレーション: AI(エーアイ)を使った画像分析システムを開発している。

映像説明: ディスプレーのフレームの上部に小型カメラが取り付けられている。

ナレーション: カメラから得られる映像を、AI(エーアイ)が瞬時に解析。

映像説明: フレームに小型カメラが取り付けられた大型のディスプレー。画面には「オススメはコチラ!」、「バイヤーイチオシのアイテム」、「抗菌綿棒 200本入(にひゃっぽんいり) 2個パック」、「127円」などと書かれ、透明な円筒形(えんとうけい)のパッケージに入った商品の写真が表示されている。画面が切り替わり、「超炭酸水 500ml」、「58円」などと書かれたペットボトル入りの商品の写真などが映し出される。

ナレーション: ディスプレーと組み合わせることで、AI(エーアイ)による解析結果に応じた広告を表示することが可能だ。

映像説明: 下に向けられたアームの先に、白い小型のカメラが取り付けられている。 店内。天井から、丸みのあるカメラ付きのアームが9本ほどつり下げて設置されている。

ナレーション: また、既存(きぞん)の防犯カメラとつなげることで店内での人の動きを分析する機器も開発。

映像説明: 店内。レジで会計をする人や、並んで待っている人などがいる。通路には、カートを押して歩く人や手提げ袋を持って歩く人がいる。

ナレーション: マーケティングや店舗運営、防犯など、幅広い用途に活用できる。

映像説明: 会議室。スクリーンにアウルのロゴが貼られている。黒いTシャツを着てマスクを着けた男性と青いチェック柄のシャツを着てマスクを着けた男性が、ノートパソコンを置いた長机(ながづくえ)で話をしている。

ナレーション: だが、これらを可能にする高度なカメラやAI(エーアイ)の導入には高いコストがかかる。

映像説明: ブラインドが掛けられた窓の前。グレーのストライプのワイシャツを着て眼鏡を掛けた男性が話をしている。

ナレーション: 技術顧問を務める北海道大学の川村教授は、その課題解決について…。

テロップ: 北海道大学 川村 秀憲 教授

映像説明: ブラインドが掛けられた窓の前。グレーのストライプのワイシャツを着て眼鏡を掛けた川村教授がインタビューに答える。 店内。天井から、丸みのあるカメラ付きのアームが9本ほどつり下げて設置されている。 黒い四角形の機器が台に置かれている。表面にアウルのロゴが入ったラベルが貼られている。 ブラインドの掛けられた窓の前で、グレーのストライプのワイシャツを着て眼鏡を掛けた川村教授が話を続ける。

川村教授: それであれば、現場に導入可能なコスト感で、高度な処理ができるようなものを作ろうということで ハードを独自開発しまして、これに特化(とっか)した、AI(エーアイ)を実現することによってコストを抑えるというようなことをやっています。

映像説明: 店内。さまざまな商品が置かれた棚がずらりと並んでいる。女性が棚の商品を見ながら通路を歩いている。 室内。黒い四角形の機器が8台ほどラックに収められている。機器の正面にある黄緑のLED(エルイーディー)が点滅している。

ナレーション: こうして、多くの店舗を持つ小売店では今まで難しかった映像解析システムの導入を可能にした。

映像説明: オフィス。首からストラップを下げ、マスクを着けた男性と青いストライプのTシャツを着てマスクを着けた男性がデスクに向かっている。 青いストライプのTシャツを着た男性の背後で、紺のポロシャツを着てマスクを着けた男性が、デスクでディスプレーを見ている。

ナレーション: しかし、今年2月に販売を開始した直後、新型コロナウイルスの感染が拡大。

映像説明: 会議室。ノートパソコンが置かれた長机(ながづくえ)で、黒いTシャツを着てマスクを着けた男性を含む4人の人物が話をしている。

ナレーション: 活動が制限されるなか、今、何ができるのか、社内でアイデアを募った。

映像説明: オフィス。デスクに置かれたディスプレーのそばで黒いTシャツを着た男性がインタビューに答える。背後の壁にはアウルのロゴが掲げられている。 店内。フレームに小型カメラが取り付けられた大型のディスプレーに綿棒の広告が表示されている。 ディスプレーのフレームの上部に小型カメラが取り付けられている。 自動ドアの前に大型ディスプレーや、小型カメラが取り付けられた中型ディスプレー、消毒用アルコールが設置されている。 タブレットに表示されたオレンジ色(いろ)の画面に、白抜きで新型コロナ対策中」、「消毒にご協力ください」、「消毒の後(あと)、入店(にゅうてん)ください」の文字と、手を消毒する様子を描いたイラストが表示されている。手前に置いてある容器のポンプが押され、アルコールが手に取られる。画面が水色に変わり、白抜きで「ご協力ありがとうございます」などと表示される。ポンプから手が離れると、ディスプレー画面が、白ぬきで「消毒の後(あと)、入店(にゅうてん)ください」と書かれたオレンジ色(いろ)の画面に戻る。 デスクに置かれたディスプレーのそばで黒いTシャツを着た 男性が話を続ける。

テロップ: AWL(アウル) 土田 安紘(つちだ やすひろ) CTO

土田(つちだ)CTO: 私たちは、そもそも、その、小売店向けのマーケティングに使っていこうと。 「どんどん混雑させてしまえ」と、そういうような思いで作った商品だったわけなんですけども。 混雑の検知はできるわけです。ただ逆に考えると、混雑をなくすためにも使えるよねと。 もともとは、全く、この3密対策のような、感染症対策に使うなんてことは、本当に全く考えていなかった技術だったんですけども…。

映像説明: 店内。フレームに小型カメラが取り付けられた大型のディスプレーに表示されている綿棒の広告が炭酸水の広告に変わる。

テロップ: 混雑をつくるシステム

テロップ: 混雑を検知して回避する システム

ナレーション: まさに逆転の発想だ。混雑をつくろうとしていた技術を、発想の転換で、混雑を検知し、回避するシステムへと発展させた。

映像説明: 室内。ディスプレーには青い背景に、白で「店内は混雑していません」、「安心して買い物をお楽しみ下さい。」と書かれ1人の人物のシルエットのイラストが表示されている。画像が切り替わり、黄色い背景に黒字で「店内は少し混雑しています」、「お客様同士の距離を空けてください。」と書かれ、赤で3人の人物のシルエットのイラストが表示される。さらに画面が切り替わり、赤い背景に、白抜きで「店内かなり混雑しています」、「お客様同士の距離を空けてください。」と書かれ、ベージュで5人の人物のシルエットのイラストが表示される。

ナレーション: マーケティングに利用するための画像分析のAI(エーアイ)を使って、

映像説明: ディスプレーに通路を歩く人々が次々と映し出されている。左上の四角い枠には青い背景に白抜きで「店内は混み合っていません」と書かれた画面が表示されている。マスクを着けていない人の顔は赤い枠で囲まれ、着けている人は緑の枠で囲まれている。左上の四角い枠内が「店内は少し混んでいます」と書かれた黄色い画面に変わる。(映像提供 AWL(アウル))

テロップ: AI(エーアイ)が混雑状況や マスクを着用しているかを検知

ナレーション: 店の混雑状況やマスクを着けているのかなどを検知する、新型コロナウイルス対策へと応用したのだ。

映像説明: 会議室。マスクを着けた4人の男性が長机(ながづくえ)で話をしながらパソコンを操作している。 オフィス。マスクを着けた4人の男性がデスクでパソコンに向かっている。

ナレーション: そんなアウルは18ヵ国から外国人材を雇用しており、ベトナムにも子会社を設立するなど海外展開も積極的に行っている(おこなっている)。

映像説明: 自然豊かな街の俯瞰。木々(きぎ)のあいだに低層や高層のビルが立ち並んでいる。

テロップ: インド

テロップ: India

ナレーション: そして、今、最も注目している地域が、IT(アイティー)大国インドだ。

映像説明: 「INTERNATIONAL TECH PARK」、「BANGALORE」(ベンガルール)と書かれた立体看板が建てられている。 鏡面ガラスが張られたビルの屋上近くに「ORACLE」と書かれた立体文字が掲げられている。 白いビルの壁には、アルファベットのAをモチーフにしたようなマークに「Adobe(アドビ)」と書かれたロゴが掲げられている。

ナレーション: AI(エーアイ)の開発が盛んで、国内外の多くの企業が研究を進めている。

映像説明: 空撮映像(くうさつえいぞう)。緑に囲まれたビルが何棟も建てられている。 空撮映像(くうさつえいぞう)。ビルが並ぶ通路の奥に、白い円すい形の建物が建てられている。(映像提供 インド工科大学ボンベイ校)

テロップ: インド工科大学 ボンベイ校

ナレーション: アウルでは、去年からジェトロの事業を活用して、インド工科大学ボンベイ校と共同研究を開始。

映像説明: 黒いTシャツを着た土田(つちだ)CTOと、薄い紫のシャツを着てひげを生やし、眼鏡を掛けた男性を含む6人の人物の集合写真。額に入れられた肖像が掛けられた壁の前で人々が笑顔を見せている。 ホールの中の写真。階段状に設置された席に座った大勢の人の前で、土田(つちだ)CTOが教卓に立って話をしている。(写真提供 AWL(アウル))

ナレーション: 世界でもトップクラスの技術力を誇る大学との連携で、製品開発を加速しようとしていた。

映像説明: 街路樹のある町並みの俯瞰。パステルカラーの外壁のビルがひしめき合って建っている。

ナレーション: しかし、そのインドでも新型コロナウイルスの影響は大きく、国内全土で厳しい行動規制が行われた。

映像説明: ビルのエントランス。フェイスシールドを着けた男性がテーブルのそばに立っている。傍らにはビデオカメラとノートパソコンが置かれている。水色のワンピースを着た女性がビデオカメラの前で立ち止まる。フェイスシールドを着けた男性が、ノートパソコンの画面の方を見ながら親指を立てる。

ナレーション: ビルに入るときは体温検査を行い、

映像説明: エレベーターの中。床の中央と四隅に、水色の靴跡の形のシールが貼られている。

ナレーション: エレベーターには人数制限が設けられるなど、

映像説明: 飲食店の中。広いフロアに椅子やテーブルが並べられている。

ナレーション: 人口が多く、密が生まれやすいこの国でも、新しい生活様式が求められたのだ。

映像説明: 街なか。木々(きぎ)のそばに、ほろ付きのトラックが止められている。ヘルメットをかぶった男性たちがスクーターやバイクで前を通り抜けて行く。 赤い外壁の建物の外観。出入り口に続く階段を人々が上り下り(のぼりおり)している。

ナレーション: こうした新たなニーズに応えるべく、システムの導入に向け、共同研究を進めるアウル。

映像説明 4分割された画面。ひげを生やして眼鏡を掛けた男性と土田(つちだ)CTOを含む4人の人物が話をしている。

ナレーション: 変化する日常に対応するAI(エーアイ)の開発に、大学からも大きな期待が寄せられる。

映像説明: ひげを生やして眼鏡を掛けた男性がインタビューに答える。(Google Meetのビデオ通話)

テロップ: インド工科大学ボンベイ校 ビップラブ・バナジー 助教授

バナジー助教授・英語: コロナ対策はデータサイエンスでは新しい課題ですが、 将来的に似た事態が起きたとき、この共同研究が役立つでしょう。 今後もアウルとともに、日常生活に対してAI(エーアイ)を使った新しい提案をしていきたい。

映像説明: オフィス。7人の男性がデスクでパソコンに向かっている。 首からストラップを下げ、マスクを着けた男性がディスプレーを見つめている。

ナレーション: インドだけでなく、世界的に求められる環境の整備。訪れる新しい日常を見据え、土田(つちだ)CTOは今後の展開について…。

映像説明: デスクに置かれたディスプレーのそばで、土田(つちだ)CTOがインタビューに答える。 街路樹が植えられた車道。路肩に車やバイクが何台も止められている。 サツドラの自動ドアの前。スタンドに設置された中型ディスプレーには、青い背景画面に白で「店内は混雑していません」、「安心して買い物をお楽しみください」の文字と1人の人物のシルエットのイラストが表示されている。隣にあるタブレットには、オレンジの背景に、白抜きで「新型コロナ対策中」、「消毒にご協力ください」、「消毒の後(あと)、入店(にゅうてん)ください」の文字と、手を消毒する様子を描いたイラストが表示されている。手前に置いてある容器のポンプが押され、アルコールが手に取られる。画面が水色に変わり、白抜きで「ご協力ありがとうございます」などと表示される。ポンプから手が離れると、ディスプレー画面が、白ぬきで「消毒の後(あと)、入店(にゅうてん)ください」と書かれたオレンジ色(いろ)の画面に戻る。 会議室。ノートパソコンを置いた長机(ながづくえ)で土田(つちだ)CTOを含む3人の人物が話をしている。 デスクに置かれたディスプレーのそばで土田(つちだ)CTOが話を続ける。

テロップ: AWL(アウル) 土田 安紘(つちだ やすひろ) CTO

土田(つちだ)CTO: 単にですね、この産学連携、共同研究、そういったところだけではなく、なんとかこの、インドで事業化し、この感染症対策。 そして、感染症が収まったあとはですね、とにかく人口が多い、そういう場所でございます。ですので、このピーク(混雑)をカットしていくための技術として、 将来的にも、どんどん導入していきたいなというふうに思ってます。 将来の、この、AI化(エーアイか)されたリテール(小売店)を いろんな国で、そういったことを下支えしていくような、技術サービスにしていければいいなというふうに思っております。

映像説明: 白いタイル張りのビルの外観。2階から上の窓の部分には鏡面ガラスが張られている。

テロップ: 東京・恵比寿

ナレーション: 東京からも新しい日常に挑戦する企業が。

映像説明: オフィス。木目調の壁に、青地に白でアルファベットのAをモチーフにしたようなマークに、「AERONEXT」(エアロネクスト)と書かれた看板が掛けられている。 室内。クッションが置かれたソファやテーブルが並べられている。室内の奥の長机(ながづくえ)でマスクを着けた3人の人物がパソコンに向かっている。

テロップ: エアロネクスト

ナレーション: エアロネクストは、ドローンの重心を安定させるシステムを開発しているスタートアップだ。

映像説明: 木目調の室内。壁にはエアロネクストのロゴが描かれた看板と、女性と女の子が乗った円筒形(えんとうけい)のドローンのイラストが飾られている。イラストの前に立つ、赤いフレームの眼鏡を掛けた男性が、スタンドに置かれたドローンに手を添えながら話をしている。ドローンの中央部分の四角いフレームにはアームが垂直に立てられ、フレームの四隅からアームが4本突き出ている。

ナレーション: 従来のドローンはカメラや荷物を下側に搭載するため、傾きによって不安定になってしまうという課題があった。

映像説明: スタンドに置かれたドローンには、コイルが放射状にはめ込まれた2つのリングが直角に取り付けられている。 緑に囲まれた屋外。白いブラウスを着た女性がプロペラの付いたドローンを中央の四角いフレームを中心にして、上下に傾けている。中央の四角いフレームに立てられたアームは垂直の向きを保っている。 コイルが放射状にはめ込まれた2つのリングのうち、一方のみがドローンの傾きに連動して回転している。 ドローンが中央の四角いフレームを中心に左右前後に大きく傾けられる。中央の四角いフレームに立てられたアームは垂直の向きを保ち続けている。 水辺。ドローンが水面から1メートルほどの高さで、左右に揺れながら空中を浮遊している。(映像提供 エアロネクスト)

ナレーション: しかし、エアロネクストの技術では、プロペラなどの飛行部分(ひこうぶぶん)とカメラなどの搭載部分を分けることで、重心を最適な位置に保つことができる。

映像説明: 橋のそば。長いアームの先に丸い機器が取り付けられたドローンが空中で静止している。 細長いアームを着けたドローンが上昇し、橋桁へと近づいていく。

テロップ: 橋梁(きょうりょう)点検用ドローン

ナレーション: それにより、今まで難しかったアームを取り付けての撮影や、

映像説明: 格子のように組まれたドローンが空を飛んでいる。アームの下に取り付けられた段ボール箱は水平に保たれている。 アームの下に段ボール箱が取り付けられたドローンが街の上空を飛んでいく。(映像提供 エアロネクスト)

テロップ: 宅配用ドローン

ナレーション: 安定した配送などが実現できるようになった。

映像説明: エアロネクストの看板の前。赤い眼鏡を掛けた男性が身ぶりを交えてインタビューに答える。 赤い眼鏡を掛けた男性がスタンドに置かれたドローンに手を添えている。 屋外。ドローンが重心を保ちながら空中を飛び回っている。

テロップ: エアロネクスト 川ノ上 和文(かわのうえ かずふみ) 執行役員

川ノ上執行役員: 既存(きぞん)のドローンの機体というのは、一般的に、その、下側にカメラだったりを付けて飛ぶことが多いんですけれども、 そうすると、このように下側に重心があります。 (エアロネクストの技術で)重心を機体の真ん中の方に近づけることで、機体の飛行時の安定性を保つと…。

映像説明: エアロネクストの看板の前。赤い眼鏡を掛けた川ノ上執行役員が身ぶりを交えて話をしている。 「CEATEC AWARD 2018」(シーテックアワード 2018)」、「経済産業大臣賞」などと書かれた賞状が壁に飾られている。 たくさんの盾や賞状が棚に並べられている。 棚に置かれた「Best of Japan Drone Award(ベスト オブ ジャパン ドローン アワード)」などと書かれた透明な盾。 長机(ながづくえ)で、川ノ上執行役員を含む、マスクを着けた3人の人物がパソコンに向かっている。 中央が円筒形(えんとうけい)のドローンの模型の前で、川ノ上執行役員が身ぶりを交えて話をしている。円筒形(えんとうけい)の中の機体のスペースには、おかっぱの女性の人形が置かれている。

ナレーション: この重心制御システムで、国内外で数多くの賞を受賞したエアロネクスト。去年、ついに海外進出を果たした。進出先として選んだのは…。

映像説明: 木々(きぎ)が植えられた広場。木々(きぎ)のあいだの道の両側に、2棟の大きなビルが建てられている。屋上部分に、緩やかに湾曲した巨大な屋根がビルをつなぐ橋のように作られている。画面左下に中国の地図。深センは国の南東に位置し、赤い星印で示されている。深センの南には香港があり、国の東部には上海、北東には北京がある。

テロップ: 深セン Shenzhen(シンセン)

ナレーション: 中国、深セン。

映像説明: 高層ビル街。さまざまなデザインのビルが何棟もそびえ立っている。

ナレーション: 中国のシリコンバレーとも呼ばれ、

映像説明: グレーのビルの外観。外壁に青で、アルファベットと中国語で「Tencent」と書かれた立体文字が掲げられている。建物の前の道沿いにも、御影石の土台の上に銀色の金属製の素材でアルファベットと中国語で「Tencent」の看板が立てられている。

ナレーション: IT(アイティー)大手のテンセントや

映像説明: 多角形のビルの外観。出入り口のそばを人々が歩いている。自動ドアの上には「dji」と書かれた立体文字が掲げられている。

ナレーション: ドローンの世界シェアトップのDJIなど、名だたる企業が拠点を構える。

映像説明: 花壇のある広場。アルファベットと中国語で「SHENZHEN(シンセン)」などと書かれた立方体のオブジェが、花壇の中ほどに飾られている。 木目調の室内。エアロネクストの看板の前で、川ノ上執行役員が話をしている。

ナレーション: 現地法人の代表も務める川ノ上さんは、深センの魅力について…。

映像説明: 木目調の室内。エアロネクストの看板の前で、川ノ上執行役員がうなずきながらインタビューに答える。 デパートのようなビルの外観。壁に「acer」、「ASUS(エイスース)」、「HUAWEI(ファーウェイ)」などと書かれたロゴがいくつも掲げられている。 吹き抜けの通路。中国語で書かれたカラフルな案内板が、それぞれの階で何枚も掲げてられている。 エアロネクストの看板の前で川ノ上執行役員が話を続ける。

テロップ: エアロネクスト 川ノ上 和文(かわのうえ かずふみ) 執行役員

川ノ上執行役員: 深センのハードウェアのサプライチェーンが非常に充実をしている。 そういった環境というのを、われわれ、スタートアップとしては、有効に活用することで 事業のスピードアップを目指したいという思いがありました。

映像説明: マスクを着けた川ノ上執行役員が長机(ながづくえ)でノートパソコンに向かっている。

ナレーション: 現在、新型コロナウイルスの影響は大きいものの、環境の変化を捉え、今後の展開に向けた研究を進めているという。

映像説明: さまざまなドローンの写真が表示される。流線型のケースが下に取り付けられたドローン。 上下に2枚の翼が取り付けられたドローン。(写真提供 エアロネクスト) 草地。2枚の翼があるドローンが空へ飛び立つ。(映像提供 エアロネクスト) 路上。アームの下に取り付けられた段ボール箱を運んでいるドローンが着地する。 木目調の室内。エアロネクストの看板の前。川ノ上執行役員がドローンに触れながら話をしている。

ナレーション: 特に力を入れているのが物流ドローンへの技術の活用だ。すでに深センでは、物流にドローンが利用されているが、従来のドローンでは安定した物資の輸送に課題があるという。そこにエアロネクストの技術を導入できれば、大きなビジネスチャンスにつながる。

映像説明: 網目のような外壁のビルの外観。芝生に植えられた木の手前のスペースに自転車が何台も止められている。 芝生が植えられたエリアに、茶色い石に「南方科技大学(なんぽうかぎだいがく)」と彫られた大きな看板が置かれている。

テロップ: 南方科技大学(なんぽうかぎだいがく)

ナレーション: さらなる研究のため去年から、技術力の高さで世界から注目を集める、深センの南方科技大学(なんぽうかぎだいがく)とも提携。

映像説明: 8人の人物の集合写真。エアロネクストのロゴが映し出されたスクリーンの前で、スーツを着た人々が笑顔を見せている。(写真提供 エアロネクスト)

ナレーション: 日本企業(にほんきぎょう)として、初の共同ラボを立ち上げた。

映像説明: 研究室。広いフロアにパソコンが置かれたデスクやラックが並べられている。Tシャツを着た7人ほどの男性がデスクで作業をしている。 テーブルやフロアに、大きさやデザインの異なる3台のドローンが置かれている。

ナレーション: 最先端の技術、豊富なネットワークを持つ大学とドローンを開発することで、新たなニーズにも素早く対応することが可能になった。

映像説明: ドローンが置かれた一角。白いシャツを着た男性が話をしている。

テロップ: 南方科技大学(なんぽうかぎだいがく) ロボティクス研究院 劉 偉(リュウ ウェイ) 副教授

ナレーション: 今後の連携の期待について、共同研究の責任者である劉副教授は…。

映像説明: ドローンが置かれた一角。白いシャツを着た劉副教授がインタビューに答える。

劉副教授・中国語吹き替え: 新型コロナウイルスの感染拡大によって、人との接触を避けるために、 空中の運送ルートの整備やドローンを使った物流が求められています。 共同研究を通じて、優れた技術やノウハウを深センに持ち寄って、 エアロネクストと南方科技大学(なんぽうかぎだいがく)で、力を合わせてドローンの未来を切り開いていきたいです。

映像説明: 木目調のエアロネクストのオフィス。川ノ上執行役員を含む、マスクを着けた3人の人物が長机(ながづくえ)でパソコンに向かっている。

ナレーション: 状況の変化にも負けず、現地と連携して進み続けるエアロネクスト。

映像説明: マスクを着けた川ノ上執行役員がディスプレーを見つめている。 円筒形(えんとうけい)のドローンの模型の前で、川ノ上執行役員が身ぶりを交えて話をしている。

テロップ: エアロネクスト 川ノ上 和文(かわのうえ かずふみ) 執行役員

ナレーション: 中国だけでなくグローバルな展開にも将来性を感じているという。

映像説明: 木目調の室内。エアロネクストの看板の前で、川ノ上執行役員が身ぶりを交えてインタビューに答える。 屋外。機体の下に長いアームが水平に取り付けられたドローンが時計回りに回りながら空中に浮かんでいる。 アームが垂直に伸びたドローンが空中で揺れながら浮遊している。 小型の機器がセットされたドローンが橋の下で浮遊している。 格子のように組まれたドローンがアームの下に取り付けられた段ボール箱を運んでいる。 アームの下に段ボール箱を取り付けたドローンが街の上空を飛んでいく。 エアロネクストの看板の前で、川ノ上執行役員が話を続ける。

川ノ上執行役員: ドローンの配送に関しては、中国ではさまざまなソリューションが出始めていますし、 その、法律の整備も進んでいます。 ドローンの産業自体が、今、世界各地で同時多発的に興っていますので、 その中で4D GRAVITY(フォーディー グラビティー)(R)(自社の技術)を使うことで、配送クオリティーが高まる。 そういったところをPRしていきながら、事業の展開をしていきたいと思っております。

スタジオの八木(やぎ)キャスター: テクノロジーの力で、新しい日常に対応していくことは、世界共通の課題なんですね。今後、日本企業(にほんきぎょう)の技術が、世界で新型コロナウイルス対策に役立つことを期待したいです。

映像説明: 八木(やぎ)キャスターがおじぎをする。


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