10社だからできる! SAGAの挑戦 ‐業種を超えた地域ブランド‐

2020年03月12日

佐賀県に、その名を冠した新たなブランド「SAGA COLLECTIVE」が誕生した。立ち上げたのは、お茶・海苔を始めとした地元特産の食品や家具、有田焼などのメーカー10社。すでに輸出で実績を上げる企業もあるなか、チームで取り組む狙いはどこにあるのか。その一つが、複数の企業の商品を組み合わせたトータルな提案だ。例えば、単独ではアプローチすることが難しい、幅広い品物を求める外国の高級百貨店・レストランなどにもアピールしやすくなる。海外への飛躍を目指す、業種を超えた地域ブランドの挑戦を取材した。

(14分54秒)

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テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。

映像説明: 青空の下に建つ、大きな3階建てのホール。エントランスにはアーチのある巨大な赤いひさしが突き出ている。 広大な展示会場に、趣向を凝らしたさまざまなブースが並んでいる。落ち着いた色合いのブースが多く、食器や工芸品などが見栄えよく展示されている。

テロップ: 千葉市

テロップ: 国際ホテル・レストラン・ショー

ナレーション: 今年2月、幕張メッセで行われた展示会。

映像説明: 中央に大きな陳列台が置かれたブース。ガラスのボトルや瓶詰、紙パックなどが並べられ、たくさんの人が集まっている。 茶色いセーターを着た女性が、麺つゆのようなものが入った瓶にスマートフォンを向け、写真を撮っている。 黒い5段の棚に、銀色の急須と湯飲み、そうめんが盛られた丸い皿、薄いレモン色(いろ)の液体が入ったボトル、小さな酒だるなどが並んでいる。下から3分の1が藍色で染め抜かれた和紙のような長方形の紙がブースのはりからつり下げられている。 黒い棚に置かれた、朱色に黒の筆文字で「七田(しちだ)」と書かれたラベルがある菰樽(こもだる)と、おちょこ、こげちゃ色(いろ)のかめ。 ブース前には「SAGA COLLECTIVE(サガ コレクティブ)」と書かれた垂れ幕が掲げられている。

ナレーション: あるブースに外国人が集まっている。食品や食器、インテリアなどが並び、オシャレなセレクトショップのような佇まい。実はこれ、佐賀で新たに誕生した地域ブランド、サガ・コレクティブのブースだ。

映像説明: 「サガ・コレクティブ」のブースで撮られた集合写真。下から3分の1ほどが藍色に染め抜かれた白い和紙がブースのはりからたくさんつり下げられている。大きな白い陳列台の後ろで、おそろいの濃紺のトレンチコートを着て、胸に木でできた同じデザインの小さな名札を付けた12人の男性たちが、腕を組んで立っている。

ナレーション: メンバーは、ものづくりにこだわる佐賀のメーカー10社。

映像説明: 展示会場の通路。濃紺のトレンチコートと黒いシャツを着て、黒縁の眼鏡を掛けた男性がインタビューに答える。

黒縁の眼鏡を掛けた男性: 1社でするよりは、やっぱりこうやって10社ですると、盛り上がっていいですね。はい。

映像説明: のりやしょうゆなどが並べられた陳列台を見る人々。奥の壁には、波のような線を重ねて「SAGA(さが)」の文字をデザインしたロゴマークと、佐賀県の形のイラストが描かれている。

ナレーション: サガ・コレクティブの挑戦が始まった。

映像説明: ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今ジェトログローバルアイ」

映像説明: スタジオ。地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。 茶色とベージュの千鳥格子(ちどりごうし)のワンピース姿。

テロップ: 八木 ひとみ(やぎ ひとみ)

八木(やぎ)キャスター: 世界は今、ジェトロ グローバル アイ。 有田焼や日本酒(にほんしゅ)など、海外でも評価の高い佐賀の特産品。これまでの輸出のノウハウを共有し、販路拡大につなげようと、食品、食器や家具などのメーカーが1つのチームとなり、新たな地域ブランドを立ち上げました。業種の異なる企業が集まって、どんな可能性が生まれるのでしょうか。

テロップ: 10社だからできる! SAGA(さが)の挑戦 ‐業種を超えた地域ブランド‐

映像説明: コンクリート造りの2階建ての建物。外壁に掲げられた白い看板に、アルファベットのLの字をアレンジしたマークと「LEGNATEC(レグナテック)」の文字が青で描かれている。道路脇の茶色い縦長の看板には、五角形のマークと「CLASSE Harmony of Lliving(クラッセ ハーモニー オブ リビング)」、「木の家具 レグナテックショールーム」と書かれた立体文字がある。 画面右上の四角い枠内に九州北西部の地図。佐賀県は、東を福岡県、西を長崎県と隣接し、北は玄界灘、南は有明海に面している。佐賀市は、県の南東に位置する県庁所在地で赤い丸印で示されている。

テロップ: レグナテック 諸富家具(もろどみかぐ)のメーカー

ナレーション: 地域ブランド、サガ・コレクティブのリーダー企業がレグナテック。家具の町、佐賀県、諸富町(もろどみちょう)に拠点を構える。

映像説明: 広々とした工場の中。工具が並ぶ作業台の後ろに木の箱や棒がたくさん並べられ、奥のスペースには、大量の木の板がパレットに積み上げられている。 眼鏡の上に保護眼鏡を掛けた男性が、薄い藍色で、美しい木目が浮き出た木の板に紙やすりをかけている。

ナレーション: 1964年創業の木製家具メーカーで、上質な素材選びと、「メイド・イン・佐賀」によるものづくりにこだわる。

映像説明: 家具のショールーム。デザイン性の高いソファーやダイニングテーブル、食器棚などが配置されている。 黒い枠の内側に4つに仕切られた木目調の棚がはめ込まれ、前面の半分ほどが黒い格子で覆われた家具。

ナレーション: 海外進出には5年前から本格的に取り組み始め、現在、アジアやヨーロッパを中心に7ヵ国に展開している。

映像説明: 切妻屋根の広々とした工場の中。黒い作業服を着て、黒縁の眼鏡を掛けた男性が話をしている。

テロップ: レグナテック 樺島 雄大(かばしま たけひろ) 社長

映像説明: 工場の中。樺島社長が木材の置かれた棚の前を通り、大きな機械の横で黒いニット帽をかぶった男性に話しかける。

ナレーション: 樺島社長は、サガ・コレクティブの発起人。自分と同じように海外にチャレンジする佐賀の仲間に刺激を受けたのが、地域ブランドを立ち上げたキッカケだという。

映像説明: ショールームの一角。黒い開き戸のついた棚の前で、黒縁の眼鏡を掛けた樺島社長がインタビューに答える。

樺島社長: だったらオール佐賀として、海外も含めたかたちでですね、ブランドを作って、 一緒に、こう、展示会であったりとか、また、お客さんの開拓をできないかなと。

映像説明: 遠浅の海に、オレンジ色(いろ)の細いくいが何十本も突き出ている。 沖を走る、一そうのモーターボート。はるか遠くに対岸の山並みが霞んでいる。 室内。金属製の四角い筒が小さく振動している。緑の茶葉(ちゃば)が少しずつ出てきて、茶色の紙袋の中に落ちていく。 陶芸工房。電動ろくろの上で回転する白っぽい茶碗に、男性が手を添えている。 切妻屋根の建物の外観。看板に「佐賀県重要無形文化財」、「肥前 名尾和紙」と書かれている。

ナレーション: 佐賀の強みは、のりや緑茶など高品質な食材と、有田焼や和紙といった伝統産品が、ひとつの地域に集まっていること。

映像説明: サガ・コレクティブのメンバーを紹介する画像。企業名の下に商品などの写真が添えられている。諸富家具(もろどみかぐ)のレグナテック、醤油(しょうゆ)・味噌の丸秀醤油(まるひでしょうゆ)、佐賀海苔の三福海苔(さんぷくのり)、うれしの茶の小野原製茶問屋と徳永製茶、ゆず製品の川原食品(かわはらしょくひん)、日本酒(にほんしゅ)の天山酒造(てんざんしゅぞう)、和紙の名尾手すき和紙、有田焼の李荘窯業所、神埼そうめんの井上製麺の名前がある。

ナレーション: 業種は異なるが、同じ志を持つメンバーが集まり、サガ・コレクティブが誕生した。

映像説明: 展示会場のサガ・コレクティブのブース。下から3分の1ほどが藍色に染め抜かれた白い和紙がブースのはりからたくさんつり下げられ、白い陳列台には、さまざまな商品が並べられている。黒い木のテーブルの上に、フチの一部が曲げられた銀色の磁器の丸皿(まるざら)があり、サーモンといくらに野菜が添えられたサラダが盛りつけられている。隣の青っぽい皿の上には、同じ柄の小さめの深皿(ふかざら)が載せられ、ケーキとアイスクリームの上に茶色いソースがかけられている。

ナレーション: 各企業の商品を組み合わせることで、和紙を使った内装から、家具、食器、料理のメニューといったトータルでの提案が可能だ。

映像説明: 佐賀県の地図が描かれたパネル。1から10までの丸数字と、湯飲みや気球、ガラス瓶、輪切りのゆずなどのイラストが描かれている。

ナレーション: これにより、食品とインテリアの両方を扱う企業へのアプローチがしやすくなるという。

映像説明: 大きな本棚のある部屋。グレーのスーツの襟元に、ドーナツ型で17色のSDGs(エスディージーズ)のバッジをつけた男性がインタビューに答える。

テロップ: ジェトロ 佐賀事務所 所長 吉田 健

吉田(ジェトロ 佐賀事務所 所長): トータルで、こう、提案できるので、高級なレストラン、高級なホテルに直接売り込める。

映像説明: 黒い棚の上に載せられた白い乾麺が盛られた大きな青い丸皿(まるざら)。傍らには、もみのりとすりごまが盛られた小皿が置かれている。 陳列台の上に白や銀色、青など、さまざまな色や大きさの皿や、紺や黄色(きいろ)の和紙が入った箱が並べられている。中央の棚板(たないた)に並ぶ金色と紺色の縦長の袋には、「うれしの茶 かぶせさえみどり」と書かれている。

ナレーション: さらに、試食したバイヤーが、有田焼の器に興味を持つなどの相乗効果も期待できる。

映像説明: レグナテックの家具工場の一室。木の作業台に丸太が置かれ、黒縁の眼鏡を掛けた樺島社長が、電動サンダーを手にした男性と話をしている。 切妻屋根の工場の一角。マスクを着けた男性と黒い作業服姿の女性が、こげ茶色(こげちゃいろ)の木製の棚に手でやすりをかけている。

ナレーション: 樺島社長は、佐賀を体験してもらうことが、一番のアピールになると考えている。

映像説明: ショールームの一角で、樺島社長がインタビューに答える。 陶芸工房。電動ろくろの上で回転する白い茶碗に手が添えられる。 巨大なプラスチックのおけのなかに表面に粒が浮き出た茶色の液体が入っている。前掛け姿の男性がおけの中に先端がTの字になっている細長い棒を差し入れて、引き上げる。 ショールームの一角で、樺島社長が話を続ける。

樺島社長: いろんなバイヤーさんにですね、佐賀の地に来ていただいて、ものづくりの現場を見てもらいながら、 こんなにね、自然豊かで、いいところがあるなっていうのをですね、ぜひ、あの、体感していただきたい。

映像説明: グランドピアノが置かれたロビーに、8人ほどの人々が荷物を持って集まっている。 眼鏡を掛けた茶色い髪の男性や、ブロンドのセミロングヘアーで眼鏡を掛けた女性が、手にバインダーを持った黒髪の女性の話を聞いている。

テロップ: 2020年2月12~(から)14日 大手米国バイヤー招へい事業 主催:ジェトロ

ナレーション: 展示会出展の1週間ほど前。サガ・コレクティブとして、初めて海外からバイヤーを招いた。

映像説明: 眼鏡を掛けた茶色い髪の男性や、ブロンドのロングヘアーの女性が黒髪の女性の話を聞いている。

テロップ: ニーマン・マーカス・グループ 1907年創業 本社は米国・ダラス セレブ御用達の高級百貨店やレストランを展開

ナレーション: 訪れたのは、アメリカ・ダラスに本社を構え、セレブ御用達の、高級百貨店やレストランなどを運営する、ニーマン・マーカス・グループの関係者。

映像説明: コートやジャンパーを着てロビーを歩くバイヤーの一行が建物の外に出ていく。 建物の外で待つ小型バスに、次々と乗り込んでいく。 小型バスの出入り口に吉田(ジェトロ 佐賀事務所 所長)が立ち、バスに乗り込むバイヤーたちを案内している。

テロップ: 地域貢献プロジェクト

ナレーション: この招へい事業は、企業・自治体などと連携し、地域の活性化を支援する、ジェトロのプロジェクトの一環として行われた。3日間かけて、佐賀の企業を案内しながら、彼らの店舗やレストランで扱ってもらうよう、売り込みを図る。

映像説明: 川沿いに建つ3階建ての瓦屋根の建物。画面右上に佐賀県の地図。天山酒造(てんざんしゅぞう)は県の中心部に位置し、赤い丸印で示されている。 石造りの壁に、「名水と蛍(ほたる)の里に銘酒あり」、シルバーの文字で「TENZAN SAKE BREWERY(テンザン サケ ブリュワリー)」と書かれた立体看板が掲げられている。看板のすぐした下には、細長い横長のショーウインドウがあり、おちょこやグラス、皿などが飾られている。

テロップ: 天山酒造(てんざんしゅぞう) 日本酒造り(にほんしゅづくり)145年の老舗

ナレーション: 最初に訪れたのは、酒造りを始めて145年の歴史を誇る天山酒造(てんざんしゅぞう)。

映像説明: 建物の中。壁に賞状が入った額がずらりと並べられた室内にバイヤー一行が入ってくる。 壁一面に本棚が作られ、大きなテーブルが置かれた部屋。赤いビロードのソファーや椅子に、バイヤーの一行が腰を下ろす。

ナレーション: 海外進出にも積極的で、すでにアメリカとの取引も行なっている。

映像説明: 青いダウンジャケットを着た男性が、テーブルに置かれた英語のパンフレットをめくりながらバイヤー一行に向かって話をしている。

青いダウンジャケットを着た男性: 日本酒(にほんしゅ)はワインと同じように、(西洋料理にも)そういう親和性があると思います。

映像説明: 巨大なタンクが2台置かれた部屋。カーキ色(いろ)と紺のタンクの横を、頭に白い衛生キャップをかぶった一行が歩いていく。 紺のキャップに作業服を着た男性が、巨大な白いおけに長い棒を差し込み、上下に動かしている。白い衛生キャップをかぶった一行がおけの中をのぞき込む。 おけの中に、たくさんの透明な四角い固形物が浮かんでいる白い液体が入っている。上から白い粉が振りかけられていく。 巨大なタンクが並ぶ一角。床に大人の膝の高さほどのうすいいオレンジ色(いろ)のおけが3個並べられ、白いペースト状のものが入っている。頭に白い衛生キャップをかぶった数人のバイヤーと黒いキャップに作業服を着た従業員が2人1組(ふたりひとくみ)になり、金属製の長い棒を両手で握り、おけの中をテンポよくかきまぜている。

ナレーション: 今回の企業訪問では、バイヤーに商品の背景にある思いやこだわりを知ってもらおうと、ものづくりの現場を案内した。さらに、その一部を自ら体験できる機会も取り入れた。

映像説明: 頭に白い衛生キャップをかぶり、眼鏡を掛けた茶色い髪の男性が、笑顔で話をしながら作業をする。

頭に白い衛生キャップをかぶり、眼鏡を掛けた茶色い髪の男性・英語: これは好きだね。運動になるよ。

映像説明: 日本酒(にほんしゅ)の瓶とワイングラスが並ぶカウンター。胸元に白い文字で「天山」と書かれた紺のジャージ姿の男性がシャンパンボトルのような瓶のフタを開けている。 黒い筆文字で「純米 七田(しちだ)」とかかれた緑のラベルを見せ、口の広いワイングラスに透明な液体を注ぎ入れる。

ナレーション: 商品の試飲では、特徴の異なる5種類の酒を用意した。

映像説明: 口の広いワイングラスを手にした一行。眼鏡を掛けた茶色い髪の男性がワイングラスを口元に運び、味わうように口を動かしたあとでうなずく。

テロップ: ニーマン・マーカス・グループ レストラン部門 ケビン・パトリック・ガービン 部長

ナレーション: こちらのガービンさんは、全米に43店舗を展開するレストラン部門の責任者。

映像説明: 青いダウンジャケットを着た男性が、カウンターの中から一行に話しかける。 カウンターに置かれた緑のラベルに黒い筆文字で「純米 七田(しちだ)」と書かれた茶色い瓶が置かれている。

青いダウンジャケットを着た男性: ツナとかサーモン、あるいはチキンのグリル的なところにも合うと思います。

映像説明: 赤茶色の髪の女性が、赤のラベルに「七田(しちだ)」と書かれた瓶を持っている。眼鏡を掛けた茶色い髪のガービン部長が隣に立つ黒髪の女性に話しかける。

ガービン部長・英語: 米国のディストリビューターに卸しているのは、この酒ですか?

映像説明: バイヤーの一行が、大きな白い陶器のかめがずらりと並ぶ棚の前でポーズをとる。青いダウンジャケットを着た男性の隣で眼鏡を掛けた茶色い髪のガービン部長が笑顔を向けている。

ナレーション: 味に満足したガービンさん。具体的な商談へと話が進んだ。

映像説明: 大きな古めかしい振り子時計のある部屋で、青いダウンジャケットを着た男性がインタビューに答える。奥の部屋の棚には、大きな陶器のかめがずらりと並んでいる。

テロップ: 天山酒造(てんざんしゅぞう) 七田 謙介(しちだ けんすけ) 社長

七田(しちだ)社長: ハワイの店舗というのが一番大きいということで、 まずそこからテスト的に、なんか取り組めないかっていう前向きな話をいただきました。

映像説明: 大きな振り子時計が置かれた部屋で、青いダウンジャケットを着た七田(しちだ)社長が話を続ける。(音声はオフになっている)

ナレーション: 幸先は上々だ。

映像説明: 白い壁に間接照明が当てられた室内。低い木製のチェストの上に、さまざまな皿や急須などが並べられ、バイヤーたちが品物を見ている。ガービン部長が白いプレートを手に取って裏面(うらめん)を見る。画面左上に佐賀県の地図。李荘窯業所は県の西に位置し、赤い丸印で示されている。陶芸工房。 電動ろくろの上で、背の低い筒型の白い陶器が回転している。細い溝が彫られた表面の中心に毛先が藍色のはけを載せると、陶器の表面がみるみる薄い藍色に染まっていく。

テロップ: 李荘窯業所 モダンを取り入れた有田焼の窯元

映像説明: 床の間のようなスペースのある和室づくりの部屋。部屋の中央に置かれた大きなテーブルに一行が座り、話を聞いたり、パンフレットを見たりしている。のれんの奥から、2人の女性スタッフがお盆を運び、テーブルに湯飲みを置いていく。画面右上に佐賀県の地図。徳永製茶は県の南西部に位置し、赤い丸印で示されている。

テロップ: 徳永製茶 うれしの茶のメーカー

ナレーション: 一行は、有田焼の窯元や、うれしの茶の企業も訪問した。気に入った商品のサンプルを持ち帰り、納期や価格など、具体的な話を進めていくバイヤー。実は、こんな目的があった。

映像説明: 徳永製茶の一角で、茶色い髪のガービン部長がインタビューに答える。

テロップ: ニーマン・マーカス・グループ レストラン部門 ケビン・パトリック・ガービン 部長

ガービン部長・英語: 去年はイタリアン・フェアを開催した。 今年も、日本の商品を集めて、同じことをしたいと思っている。

映像説明: 一行が囲むテーブルの上に、黒い深皿に入れられた2種類の茶葉(ちゃば)が置かれている。テーブルの傍らには白い作業服を着た男性が立ち、バイヤーたちの話を聞いている。 お盆に並べられた湯飲みに、赤い急須からお茶を注ぐ。

テロップ: JAPANフェア

ナレーション: ニーマン・マーカスでは、秋に大規模なジャパンフェアを計画。

映像説明: ブロンドのロングヘアーの女性が、緑の茶筒を手に話をする。

ナレーション: レストランで使う日本の食材や、店舗で販売する日本の産品を見つけたいという。

映像説明: テーブルの傍らに立つ白い作業服を着た男性が、話を聞きながら手帳にペンを走らせる。

ナレーション: アメリカ市場に進出する大きなチャンスだ。

映像説明: うっそうとした山のふもとに4軒ほどの建物が建っている。道路脇の水車(すいしゃ)と水車小屋(すいしゃごや)にある看板とコンクリート製の2階建ての建物のそれぞれに、「神の白糸」、「井上製麺」と書かれている。建物の1階は店舗になっており、ガラスの壁に白の筆文字で「かんざきのめん」などと書かれている。画面左上に佐賀県の地図。井上製麺は県の東に位置し、赤い丸印で示されている。

テロップ: 井上製麺 神埼そうめんの老舗

ナレーション: 翌日。こちらの井上製麺は、地域の名産、神埼そうめんを製造する老舗。

映像説明: 井上製麺の店舗の中。カウンターに袋詰めの商品が並べられている。黒いジャケットを着た男性が、資料を手に奥から出てきてあいさつをしながら頭を下げる。

黒いジャケットを着た男性: おはようございます。

映像説明: 黒いジャケットを着た男性がカウンターに資料を置き、頭を下げて笑顔を見せる。

井上製麺 井上 義博 社長

ナレーション: 井上社長は、バイヤーの訪問を心待ちにしていた。

映像説明: 食事処(しょくじどころ)の一角を黒いジャケットを着た井上社長が案内する。川を見下ろす場所にテラス席が設けられ、作りつけの掘りごたつ式のテーブルの上に座布団が重ねて置かれている。

映像説明: 透明な袋に入った乾麺のパッケージ。すべてのパッケージにあるラベルに「カネににんべん」の屋号紋に「井上製麺」と書かれたロゴがある。「低糖麺」の文字がある黄色い麺や、「古代麺」の文字がある薄い緑(みどり)や薄い紫、茶色の麺が並んでいる。

ナレーション: 健康意識が高いアメリカの富裕層のニーズをねらい、ヘルシーな低糖麺や、栄養価の高い古代米を混ぜた麺を用意。

映像説明: 井上製麺の店舗の中。黒いジャケットを着た井上社長が、カウンターを手で示しながら話をする。

ナレーション: さらに、サガ・コレクティブのメンバーとのコラボも。

映像説明: 横長の茶色い皿の上に、形の異なる小皿が3枚並べられている。 つややかな白い小皿。菊の花の形をしたものや、八角形(はっかくけい)、フチが波型のものと、すべてデザインが異なる。カウンターの横で井上社長が話を続ける。

井上社長: (器は)有田焼でございます。 ゆずごしょうであるとか、佐賀海苔、しょうゆであるとか、仲間のものを使わせていただいて、 一緒にPRできればということで考えております。

映像説明: 山のふもとの狭い道路を大きな小型バスが走ってくる。建物の前と道路の向かいに駐車場が設けられ、向かいの山肌には、きれいに刈り込まれた庭木が植えられている。

ナレーション: バイヤー一行がやってきた。

映像説明: バスの中から、茶色い髪のガービン部長が手を振りながら降りてきて、店の前で待つ井上社長と握手を交わす。

井上社長: こんにちは。

映像説明: 機械が並ぶ工場の中。細長く伸ばされた白い生地が、いくつもの機械を通って長く伸びていく。白衣(はくい)を着てマスクをつけ、頭に白い衛生キャップをかぶったバイヤーたちが機械の方にスマートフォンを向けている。

ナレーション: 工場で、麺作りの現場を見学する。

映像説明: 同じような形の機械が10台ほど一列に並び、機械のあいだを白い生地が通り抜けていく。最後尾の機械から切り出された細い麺の束が出てきて、天井まで引き上げられていく。 工場の2階。狭い階段を上った正面に、たくさんのランプがついた制御盤がある。階段を上がってきたガービン部長が部屋の奥を見て驚いた顔をする。

ナレーション: 1階で麺の切り出しまでを行い、2階で乾燥させる。

ガービン部長・英語: Oh my god!

映像説明: 薄暗い部屋。天井にフックが設置され、大人の身長ほどまで伸ばされた長い麺が大量につるされている。風を受けたカーテンのように麺が揺れている。白い衛星帽をかぶり、白い作業服を着た従業員が麺の束を手で整える。 バイヤーの女性がフックにつるされた長い麺にタブレットPCを向けている。

ナレーション: しなやかな麺がつくる美しい光景に、バイヤーも目を奪われる。

映像説明: 食事処(しょくじどころ)の前の駐車場。井上社長が腕時計に目をやり、小走りで店の中に入っていく。

井上社長: 押してるよね。

映像説明: 食事処(しょくじどころ)。川を見下ろすテラス席にバイヤーの一行が座っている。

ナレーション: 工場見学を終えると、いよいよ試食だ。

映像説明: 四角い皿に盛りつけられた麺が運ばれてくる。乾麺のパッケージとパンフレットを手にした井上社長が、テーブルの脇で話をする。

井上社長: 低糖麺を3つの食べ方で出してみます。

映像説明: 黒いセーターを着た女性が談笑しながら四角い皿に盛られたサラダが載った麺に、そばとっくりからつゆをかける。 ガービン部長が、小皿に取り分けられた麺を口に入れる。何度もうなずいてナプキンで口をふき、親指を立てる。

ナレーション: サラダ麺やあんかけ麺、坦々麺など、さまざまな料理に合わせられることをアピールする。

ガービン部長・英語: Very good

映像説明: 竹製のそば皿(そばざら)に盛りつけられた、緑、紫、薄い茶色の3種類の麺。バイヤーの一行が、そばちょこを手に持ち、麺をすすっている。テーブルの横に座る井上社長が食事の様子を見つめている。

ナレーション: 古代麺など、彩りのきれいな麺も提案。高い評価を得ることができた。

映像説明: 店舗の中。ブロンドのロングヘアーの女性が、窓際に並べられた箱入りのパッケージをタブレットで撮影したあと、商品に手を伸ばす。 ブロンドのロングヘアーの女性が、ビニール袋に入った低糖麺のパッケージと紫の麺のパッケージを手にしている。

テロップ: ニーマン・マーカス・グループ 購買担当 ヘイリー・ハイタワー・ローデン さん

ナレーション: こちらのローデンさんは、ギフトやインテリアなどを担当するバイヤー。店頭での見栄えを重視するため、パッケージのデザインにもこだわる。

映像説明: 黒いジャンパーを着た吉田(ジェトロ 佐賀事務所 所長)が、ローデンさんが持つ紫の麺が入った袋を指さしながら、井上社長に話しかける。

吉田所長: こういうふうにできるかどうか…。

井上社長: これはできると思います。

映像説明: 井上社長がブロンドのロングヘアーのローデンさんに頭を下げ、ローデンさんが笑顔を向ける。

ナレーション: ジャパンフェアでの取り扱いを検討するため、新しいパッケージのデザインを依頼した。

映像説明: 食事処(しょくじどころ)の外の駐車場で、ローデンさんがインタビューに答える。

ローデンさん・英語: おいしかったわ。 良い結果になることを願っています。

映像説明: 食事処(しょくじどころ)の駐車場で井上社長と紫のブラウスに黒のカーディガンを着た女性が並んで手を振る。小型バスが駐車場を出ていく。 井上製麺の店舗の横で井上社長がインタビューに答える。

井上社長: デザインを変えて、早急に出せないかというお話はいただいてます。 われわれは、頑張ってやるしかないんで、それで頑張っていきたいと思います。

映像説明: 静かな海。沖合には、たくさんの背の高いくいが一列に並んでいる。

テロップ: 有明海

ナレーション: 日本最大(にほんさいだい)の干潟で知られる、有明海。

映像説明: 石の海岸近くの歩道から干潟を見るバイヤーの一行。ガービン部長が額(ひたい)に手をかざしながら遠くのほうを眺めている。 青空の下で、一行が遠くのほうを眺めている。

ナレーション: 一行は、のりの養殖場の見学に訪れた。

映像説明: 石の海岸近くの歩道で、青いストライプのシャツに黒いジャンパーを羽織った男性が身ぶりを交えてバイヤーたちに話をしている。

テロップ: 三福海苔(さんぷくのり) 川原 常宏(かわはら つねひろ) 社長

ナレーション: 案内するのは、三福海苔(さんぷくのり)の川原(かわはら)社長。

映像説明: 海を横断するように2列に並ぶ無数の杭。列のあいだを、一そうのモーターボートが進んでいく。

川原(かわはら)社長: 遠浅の海。奥まで支柱が立てられる深さしかない海なんですね。

映像説明: テトラポットが並ぶ石の海岸を3人のバイヤーが歩いていく。 ブロンドのロングヘアーのローデンさんが、石の海岸のフチにしゃがみこみ、砂の上にわずかに水を張ったような干潟に手を伸ばして水に触れ、笑顔で立ち上がる。 干潟を1匹のハゼが飛び跳ねている。

ナレーション: 潮の満ち引き(みちひき)の差が最大6メートルにもなる有明海は、質の高いのりが育つのに最適な環境だ。

映像説明: 店舗の中。陳列台の上に、白い化粧箱に入ったシルバーの缶やビニール袋に入ったのりがずらりと並ぶ。バイヤーの一行が、スマートフォンやタブレットPCを手に商品を見ている。画面左上に佐賀県の地図。三福海苔(さんぷくのり)は、県の東部にあり、赤い丸印で示されている。

テロップ: 三福海苔(さんぷくのり) 佐賀海苔の加工・販売

ナレーション: こちらは工場直売の店舗。

映像説明: 白い深皿(ふかざら)に盛りつけられた真っ黒なのり。隣の白い平皿に、同じ黒いのりが一口大に分けられたものが9つ載せられている。 テーブルを囲み、のりを口に運ぶバイヤーたち。ローデンさんが、試食用のプラスチック製の小さな角皿(かくざら)を手に、一口大に分けられたのりを口に運ぶ。

ナレーション: 試食で用意したのは、収穫が始まって最初の3日間しか採れない、貴重な生のりだ。

川原(かわはら)社長(声のみ): のりの食感(しょっかん)、コリコリするんです。

映像説明: プラスチック製の小さな試食用の角皿(かくざら)に入ったのりに、ガラスの小瓶に入った茶色いソースをかける。ガービン部長がのりを口に運び、感嘆の声を上げる。

ナレーション: そこに、ビネガーと、だしをブレンドしたソースをかけると…。

ガービン部長・英語: Wow!

川原(かわはら)社長(声のみ): 水分を吸うことで、トロッとした食感(しょっかん)に変わります。

映像説明: ガービン部長が、薄い草色の深皿(ふかざら)に入った深緑色(ふかみどりいろ)ののりを、フォークを使って試食用の小さな角皿(かくざら)移し、指でつまんで口に入れる。

ナレーション: 調理に使いやすい乾燥のりも用意した。

映像説明: 薄い草色の深皿(ふかざら)に入った深緑色(ふかみどりいろ)ののり。 ガービン部長が、髪を後ろに束ねた女性バイヤーに話しかけ、女性が身ぶりを交えて答える。

ガービン部長・英語: パスタに載せたりする?

映像説明: 三福海苔(さんぷくのり)の店舗。カウンターの上に、のり製品が詰め合わせされた化粧箱が置かれている。ガービン部長が、箱の中の小瓶を指差す。 髪を後ろで束ねた女性とガービン部長が真剣な表情で話をする。

ナレーション: ガービン部長は、のりを使ったメニューを考えてみたいと乗り気だ。

映像説明: ローデンさんが陳列台の上の化粧箱の中から瓶を1つ、手に取る。別の化粧箱から、別の瓶を取り出す。隣でガーデン部長がその様子を見ている。 レジカウンターの前。名刺を手にしたローデンさんが黒いTシャツ姿の男性店員と握手をする。

ナレーション: ローデンさんも、箱入りギフトでの展開を検討するという。

映像説明: 店の前の駐車場。バイヤーの一行が小型バスに乗り込む。川原(かわはら)社長が、黒いスーツ姿の女性とお辞儀をしあう。 笑顔の川原(かわはら)社長が、発車した小型バスに向かって大きく手を振る。

ナレーション: 川原(かわはら)社長は、大きな手応えをつかんだ。

映像説明: 幹線道路を走る車からの車窓風景。

ナレーション: バイヤーの視察もいよいよ最終日。

映像説明: 外壁に「LEGNATEC(レグナテック)」の看板を掲げた2階建てのコンクリート造りの建物の外観。建物の中にバイヤーの一行が入っていく。画面右下に佐賀県の地図。レグナテックは県の東部に位置し、赤い丸印で示されている。

ナレーション: 一行は、レグナテックを訪れた。

映像説明: 広々とした家具のショールーム。眼鏡を掛けた樺島社長が、ガービン部長とローデンさんを迎えて2人と握手をする。 工場の中。たくさんの木の板が積み重ねられている。通路に立ち、樺島社長が横に立つガービン部長に説明をしている。

ナレーション: 食品とインテリアを同時に見てくれる高級百貨店グループの招へい。これは、トータルで提案できるサガ・コレクティブだからこそ実現したのだ。

映像説明: 積み重ねた木の板をビニールで包んで束にしたものの上に置かれた1枚の木の板を手で示しながら、樺島社長がガービン部長に説明をする。ガービン部長も話を聞きながら木の板に触れる。

樺島社長: すし店とかのカウンターに使っているのが、これです。

映像説明: ショールームの外にあるウッドデッキのテラス。ガービン部長が、テラスに置かれたタイヤ付きの木製の屋台を見ている。そばで樺島社長が笑顔を浮かべながらその様子を見ている。

ナレーション: 工場見学を終えると、バイヤーは意外なものに目を留めた。

映像説明: ガービン部長がローデンさんに話しかける。ローデンさんが近くにやってきたあと、ガービン部長が屋台の屋根に掛けられた藍色の布に手を触れながら話を続ける。

ガービン部長・英語: 期間限定の店で10台必要だと思うんだが。 ここにロゴを入れると言ってたけど、どんなふうに?

映像説明: ローデンさんが身ぶりを交えながら答える。

ローデンさん・英語: 前に見た(職人の)前掛けのようにしたいの。

映像説明: テラスで樺島社長がインタビューに答える。 ローデンさんが屋台にスマートフォンを向ける。ガービン部長が屋台に付属しているベンチに座り、笑顔で親指を立てる。 ガービン部長が屋台のテーブルを折りたたみ、再度広げる。

樺島社長: 屋台ですよ。それを現代版にカスタマイズしたって感じですね。 食事もできる、物販用のですね、そういったことにも使えるっていう。

映像説明: ガービン部長が屋台の取っ手を持って持ち上げ、タイヤを使って軽々と動かして見せる。ローデンさんがその様子をタブレットPCで撮影している。

ナレーション: 屋台を使って、ジャパンフェアの商品展示を、インパクトのあるものにしたいという。

映像説明: レグナテックの工場の外で樺島社長がインタビューに答える。 ショールームの中。ガービン部長とローデンさんが、さまざまな家具を見てまわる。ガービン部長がダイニングテーブルセットに足を止め、こげ茶色(こげちゃいろ)の肘掛付きダイニングチェアに座ってみる。 駐車場。小型バスの前でガービン部長と樺島社長が名刺を交換する。 樺島社長がベージュのセーターを着た男性とともに笑顔でお辞儀をする。

樺島社長: まあ、ビックリしましたよ。すぐにこう、商談の話がここで、できると思ってなかったのでですね。 屋台のタイプと、今度、新しいレストラン用のチェアっていう、お話ですし、 これから、しっかりちょっと、フォローをやっていきたいと思います。 サガ・コレクティブの幸先良いスタートになったかなと思っていますので、本当に今日は良かったです。

映像説明: 木の壁の大きな部屋。茶色や緑色(みどりいろ)の粉が入った大きなおけが24個並んでいる。白い衛生キャップをかぶったバイヤーの一行がおけの中を見ている。 ガラスの小瓶に赤や緑のペーストが入っている。ラベルにはゆずのイラストと、「佐賀 創業 大正七年」、「柚子こしょう」と書かれている。

ナレーション: 3日間、佐賀の企業を視察し、数多くのサンプルを購入したバイヤー。

映像説明: 木造の屋内。木の枝が束になって置かれている。2人の男性が、ピンクのエプロンをつけた女性たちに木の枝の束を渡す。 和紙工房。ステンレスのシンクの中に、白い液体が入っている。ローデンさんが2本の取ってのついた四角い大きな木枠を、液体の中から引き上げ、前後に揺らして紙すきをしている。ほかのバイヤーたちが、その様子を遠巻きに見ている。 はがきくらいの大きさの和紙のカードが壁に陳列された部屋。天井からつり下げられた照明には和紙のカバーがついている。和紙で作られたオレンジや紫、淡い緑のレターセットを手にしたローデンさんがにっこりと微笑む。

ナレーション: 高品質な商品はもちろん、その背景にあるモノづくりの現場に触れたことが、とても有意義だったという。

映像説明: 太い木のはりがある天井の低い部屋で、ローデンさんがインタビューに答える。窓枠に和紙が画びょうで留められ、カーテンのようになっている。

テロップ: ニーマン・マーカス・グループ 購買担当 ヘイリー・ハイタワー・ローデン さん

ローデンさん・英語: 良い商品をたくさん見つけました。 職人たちが、製品に込めた敬意と愛情は、印象的でした。

映像説明: 巨大なプラスチックのおけの中に、茶色の粒が浮いた液体が入っている。白い衛生キャップとゴム手袋をつけたガービン部長が、長い棒でおけの中をかき混ぜている。 巨大なグレーのタンクと胸の高さほどある黄色いプラスチックのおけが並ぶ部屋。ガービン部長が、白い衛生帽と白い作業服を着た男性と肩を組み、笑顔でポーズをとる。 太い木のはりのある部屋で、ガービン部長がインタビューに答える。はがきサイズの紙が入ったビニールの小袋が、壁にたくさん陳列されている。

テロップ: ニーマン・マーカス・グループ レストラン部門 ケビン・パトリック・ガービン 部長

ガービン部長: 私にとって最も重要なのは、 佐賀の文化、食べ物や商品の特徴を理解することだ。 それを知ることができて、うれしく思う。

映像説明: トタンの壁の建物の前に、小型バスが駐車されている。窓ガラスが開き、ガービン部長が顔を出して、親指を立てる。 畑の横の細い道を小型バスが走っていく。道の向こうには、緑に覆われた山が連なっている。

ナレーション: 秋に行われるジャパンフェアで、どんな佐賀の商品が見られるのか、期待が高まる。

映像説明: 展示会場。サガ・コレクティブのブースが大勢の人でにぎわっている。 陳列台には、のりの袋や、さまざまな豆が入った木の器と、紙パックのしょうゆやつゆ、しょうゆが入った瓶、そうめんなどが並べられている。

ナレーション: 初めてのバイヤー招へいと展示会出展を終えた、サガ・コレクティブ。10社の強みを、今後、どのように1つのブランドで表現するのか。

映像説明: ブースの一角。たくさんの料理が並べられた黒いテーブルを10人の外国人の男女が囲む。料理にスマートフォンをかざし、撮影している人もいる。

ナレーション: 展示会で開催した試食会で、その一端を披露した。

映像説明: 「SAGA(さが)」と書かれた木製のランチョンマットの上に、焼きのりが入ったビニール袋が置かれ、 白い長皿(ながざら)や白い小皿にのりや野菜を使った、5種類の一口サイズの料理が盛りつけられている。シャンパングラスには、白っぽい飲み物が入っている。 16個に仕切られた白い四角い皿。それぞれの枠の中に、のりが載せられた白っぽい食材が盛られている。 細長く5列に仕切られた白い四角い皿。5つの枠のそれぞれに、きゅうりの千切りや薄い緑色(みどりいろ)のペースト、そば、鶏肉(とりにく)、カイワレとみょうがを混ぜたものが入っている。 女性の手が、白い長皿(ながざら)に置かれた一口大の料理の中から、大葉を敷いたものを取り、焼きのりの上に載せる。

ナレーション: のりやゆずなど佐賀の食材を使ったメニューに、有田焼の器、トレーやテーブルなども含めた、トータルでの提案だ。

映像説明: 白いボーダーの入った紺のトレーナーを着た女性が、小皿に入った食べ物をスプーンで口に運ぶ。

テロップ: フランス人のインフルエンサー

ナレーション: こちらは、フランス人のインフルエンサー。

映像説明: ボーダーのシャツを着たフランスのインフルエンサーが、テーブルの端に置かれたシルバーの丸い器を指さしながら、インタビューに答える。 シルバーの丸い球体が黒いテーブルの上に置かれている。3段重ねの重箱になっていて、1段目の皿が手前に置かれる。フタを開けると、枝豆などが使われた色鮮やかな料理が盛りつけられている。隣に、2段目の皿が置かれていて、マグロやいくらと野菜が盛りつけられている。 ボーダーのシャツを着たフランスのインフルエンサーが話を続ける。

フランス人のインフルエンサー・女性・英語: あそこの(有田焼の)弁当が大好き。 冷たい料理がとてもおいしかった。 色がきれいで完璧です。

映像説明: 試食を終えたテーブルの前で、試食会に参加したメンバーが2列に並び、カメラを向けられている。

ナレーション: ブランドのスタートから、一気に走り出したサガ・コレクティブ。次のステップへの意欲が高い。

映像説明: 樺島社長が、ブースの前でインタビューに答える。 シルバーの丸い球体の重箱に盛りつけられた枝豆などが使われた料理と、色鮮やかなサラダ、深さのある白い器に盛りつけられたナッツや茶色のソースが掛かったソフトクリームに、スマートフォンをかざし、写真を撮っている。 ブロンドボブヘアーの女性が、ブースの前に置かれた木製の肘掛付きの椅子に座り、足を組んでクッションに寄りかかる。 樺島社長が、ブースの前で話を続ける。

レグナテック 樺島 雄大(かばしま たけひろ) 社長

樺島社長: 国内だけでなくて、やっぱり目指すは海外ですので、 えー、海外に向けた、いろんな発信をですね、これからやっていきたいと思いますし、 まあ、まだ、今、お互いが持つ商品だけですので、 これからは、やっぱりコレクティブとしての、こう、オリジナルの商品開発とかですね、そういった形に、また広げていきたいと思っています。

スタジオの八木(やぎ)キャスター: 展示会でのブースは、業種の異なる企業の集まりとは思えないほど、調和された世界観が印象的でした。個々の企業だけではできなかった、チームならではの提案のしかた。日本各地(にほんかくち)にある特産品をどのようにブランディングしていくか、そのヒントになるかもしれません。

映像説明: 八木(やぎ)キャスターがお辞儀をする。

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