アニメコンテンツとのタッグで海外での日本食体験を促進 ―『ラブライブ!サンシャイン‼』とのコラボメニューが米国で好評―

2024年03月19日

日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)は、「食」と「アニメコンテンツ」という日本が誇る二つの産業資産を組み合わせ、農林水産物・食品の輸出促進への寄与を目指す「食×アニメ」事業を展開しており、本年度の事業の取り組みと結果についての報告会を、3月26日(火曜)13時30分~ F studio SHIBUYAにて開催します。本年1月に米国で開催された『Animé Los Angeles』に国内外で人気のアニメ『ラブライブ!サンシャイン‼』とのコラボブースを出展したことへの反響などを報告する予定にしています。

JFOODOは政府が掲げる「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」に基づき、海外における輸出重点品目※の現地消費者向けプロモーションに加え、日本の食文化発信・インバウンド事業、海外における現地ニーズの市場調査・分析・公表の取り組みを強化しています。
そこで「食」と「アニメコンテンツ」という日本が誇る二つの産業資産を組み合わせ、農林水産物・食品の輸出促進への寄与を目指す「食×アニメ」事業について、前年度の調査に続き、本年度は国内外で人気のアニメ『ラブライブ!サンシャイン‼』とのコラボレーションによるプロモーションを実施しました。

本年度は以下のプロセスを経て実施しました。

  1. 世界の日本アニメファンが集うコミュニティサイトで「食×アニメ」事業や特別メニューをPR、さらにアニメコンテンツが日本食体験のきっかけとなっているか等のアンケート調査を実施
  2. 2024年1月4日から7日まで米国・カリフォルニアで開催された『Animé Los Angeles』に『ラブライブ!サンシャイン‼』とのコラボブースを出展、3種類の「スペシャルミールボックス」を1セット18ドルで販売(1,200セットを準備し、1,141セットを販売)
  3. 『Animé Los Angeles』終了後、ロスアンゼルス・リトル東京で営業する飲食店『大黒屋』と連携、「スペシャルミールボックス」を販売し、テストマーケティングを実施(3週間で132セットを販売し、対前月比の売り上げ10%増加に貢献)
  4. 海外の消費者へのPRとともに、国内の食やアニメコンテンツに係る事業者の関心喚起を目的に「食×アニメ」事業のあらましを紹介する特別ドキュメンタリー番組『日本産食材、海外への挑戦―アニメとのコラボで海外消費者へPR―』を放送(2024年2月11日BS日本にて)
  5. 本事業の継続的推進に向けて、有識者や実務者とのオンライン会合(2023年12月22日、27日)、セミナー・ネットワーキング(2024年2月29日)を実施し、食の事業者、アニメコンテンツ事業者、学識経験者等との意見交換や関係構築の機会を創出

本年度の「食×アニメ」事業を通じ、米国での日本アニメファンの日本食に対する興味や関心度を確認しました。これは日本アニメコンテンツが日本産食材・日本食への関心喚起や喫食体験に導く力を持っていることを示唆しています。さらに、アニメコミュニティメンバーとアニメイベントのブース来場者への調査から「食×アニメ」において、ポテンシャルの高い日本食や日本アニメコンテンツのタイトルも確認できたとともに、今後の事業を推進する上での課題も明らかとなりました。これらを踏まえ、JFOODOは海外での“日本の食文化”の普及に向けて、「食×アニメ」事業を来年度以降も継続的かつ積極的に取り組んでまいります。

※海外で評価される日本の強みがあり、輸出拡大の余地が大きく、関係者が一体となった輸出促進活動が効果的な品目として、農林水産省が選定した29品目のことを言う

報告会の概要

日時
2024年3月26日(火曜) 13時30分~14時30分(予定)13時00~受付開始
会場
F studio SHIBUYA(渋谷区渋谷3-3-5 NBF渋谷イースト1F)
渋谷駅より徒歩6分 ※駐車場のご用意はございませんので予めご了承ください
プログラム
  • 主催者挨拶
  • 「食×アニメ」事業、本年度施策の概要、結果のご報告
  • トークセッション
    「食×アニメ」事業における課題、両分野のシナジーを生み出すためには、国内関係事業者へのメッセージ
登壇者

主催者

  • 北川 浩伸(きたがわ ひろのぶ)
    日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)執行役(CAO)

トークセッションゲスト

  • 夏目 公一朗(なつめ こういちろう)氏
    一般社団法人アニメジャパン副理事長
    株式会社アニプレックス元代表取締役社長

2023年度「食×アニメ」事業展開について

キービジュアル
© 2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!

© 2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!

アニメコンテンツの舞台となった沼津の景色を背景に、9人の登場人物がおのおの好きな日本産食材やメニューを持ち、勢揃いした描き下ろしをキービジュアルとしました。
『ライブライブ!サンシャイン‼』スペシャルミール
アニメコンテンツの中で設定されている登場人物9名の好きな食べ物をスペシャルメニューとしてアニメコンテンツの世界観に沿ったメニュー開発をしました。
松浦 果南
ワカメおにぎり
黒澤 ダイヤ
抹茶プリン
小原 鞠莉
ホタテのバター醬油焼き
桜内 梨子
味付けたまご入りおにぎり
高海 千歌
日本産みかんジュースを使用したゼリー
渡辺 曜
日本和牛を使用したハンバーグ
津島 善子
ピリ辛カレー味のおにぎり
国木田 花丸
白玉あんこ
黒澤 ルビィ
日本産ジャガイモを使用したコロッケ

メニューイメージ

日本アニメコミュニティサイトでの告知とサーベイ
世界230以上の国・地域から月間1,800万のアクティブユーザーを抱える日本アニメ専門のコミュニティサイト『MyAnimeList』で世界の日本アニメファンに向けて「食×アニメ」事業のPRを行うとともに、コミュニティサイトメンバーに対し、日本の食と日本のアニメコンテンツについての実態調査を実施しました。

Animé Los Angelesでのブース出展

日時
2024年1月4日(木曜)~7日(日曜)
会場
Long Beach Convention Centre
300 East Ocean Boulevard Long Beach, CA 90802
ブース内容
  • ラブライブ!サンシャイン‼スペシャルミールボックスの販売
  • ラブライブ!サンシャイン‼のキャラクターによるメニューとメニューに使用されている日本産食材の紹介映像の放映
  • 来場者にSNS発信していただくための情報発信エリアの設置
ブースの様子

ブースの様子

リトル東京でのテストマーケティング

日時
2024年1月9日(火曜)~28日(日曜)
店舗
大黒屋リトル東京店
327 E.1st. St., Los Angeles, CA 90012
実施内容

『Animé Los Angeles』終了後、リトル東京の大黒屋で3週間、『ラブライブ!サンシャイン‼』の「スペシャルミールボックス」を1セット18ドルで販売しました。

店舗の様子

店舗の様子

有識者を交えたオンライン会合

実施日時
2023年12月22日(金曜)10時00分~11時30分、12月27日(水曜)10時30分~12時00分
実施内容
「食×アニメ」における現状課題の確認、「×IP」における可能性や可能性を具現化する上での仮題の明示化を目的とした有識者からの意見集約
会合メンバー
  • 松井 剛 一橋大学大学院 経営管理研究科 経営管理専攻 教授
  • 三原 龍太郎 慶應義塾大学 経済学部 准教授
  • 石川 和子 日本動画協会 理事長
  • 居駒 昭太 一般社団法人アニメツーリズム協会 事業局 事業開発部 部長
  • 阿部 哲理 文化庁 参事官(生活文化連携担当)付
  • 上田 大晃 経済産業省 商務・サービスグループ クルールジャパン政策課 課長補佐(海外需要開拓担当)CJ機構担当
  • 牧野 直史 ジェトロ デジタルマーケティング部 事業班 コンテンツ、デジタルマーケティング 主幹

セミナー・ネットワーキング

実施日時
2024年2月29日(木曜)9時00分~11時00分
実施場所
JETRO Innovation Garden 東京都港区赤坂1-12-32アーク森ビル7階
実施内容
  • 「食×アニメ事業」の経緯、結果・成果等の報告
  • パネルディスカッションと質疑応答
  • パネラー・会場参加者によるネットワーキング
進行
北川 浩伸 日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)執行役(CAO)
パネラー
  • 夏目 公一朗 一般社団法人アニメジャパン副理事長
    /株式会社アニプレックス元代表取締役社長
  • 米川 充洋 株式会社バンダイナムコフィルムワークスIP事業本部 第2事業部 企画営業1課アシスタントマネージャー
  • 松井 剛 一橋大学大学院 経営管理研究科 経営管理専攻 教授
  • 原 健太郎 農林水産省輸出・国際局 輸出企画課 輸出戦略調査官
  • 谷 丈太朗 LTR代表取締役
  • 甲山 貴明 LA毘沙門グループCEO(オンライン参加)
参加者

会場参加37名、オンライン視聴46名

実施の様子

実施の様子

番組放送

放送日時
2024年2月11日(日曜)15時00分~15時54分
放送局
BS日本(BS4チャンネル)
番組名

日本産食材、海外への挑戦 ―アニメとのコラボで海外消費者へPR―

日本食の魅力とは
「日本食×アニメ」今後の課題点、1知る、2好きになる、3買う

番組シーン

JFOODO 海外プロモーション企画課(担当:岩下・大曲・立石・河野)
Tel:03-3582-8344 E-mail:JFA@jetro.go.jp