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デジタル技術で世界市場を目指す、ウィズコロナ時代の新たなプロジェクト 「日本の焼酎・泡盛を世界のSHOCHU・AWAMORIへ」をスタート

2020年10月27日

注目を集める日本の焼酎・泡盛を、クラフトスピリッツとして世界へアピール

ジェトロは、デジタル技術で日本の焼酎及び泡盛の輸出活性化を目指す新たなプロジェクト「日本の焼酎・泡盛を世界のSHOCHU・AWAMORIへ」を、10月28日からスタートします。世界の酒類市場を見ると、2005年から2019年にかけ3割以上拡大しています。酒類別シェアではスピリッツ系の伸びが高く、日本の焼酎・泡盛にも海外酒類関係者の注目が集まっています。こうした中、焼酎・泡盛の輸出拡大に向けた3つの課題「低い知名度、弱い海外マーケティング、焼酎・泡盛ビジネスへの参入不足」解消を目的に、新プロジェクトは「バーチャル焼酎館の創設」、「海外マーケットインスキルの提供」、「オンライン商談機会の常時提供」を通じ、日本のクラフトスピリッツとして世界にアピールします。

「日本の焼酎・泡盛を世界のSHOCHU・AWAMORIへプロジェクト」の概要

  1. 「バーチャル焼酎館(英文名称:Discover Shochu: Japanese Craft Spirits)」の創設

    ジェトロホームページ上に、焼酎・泡盛輸出ビジネス促進に向けたデジタルプラットフォーム(英語)を設置し、海外マーケットイン目線で焼酎・泡盛の魅力を伝えるコンテンツを順次掲載します。具体的には、焼酎・泡盛ビジネスに役立つ基礎知識や、蔵元の魅力を伝えるストーリー・動画を掲載し、世界中のバーテンダーやバイヤーの関心喚起を図ると共に、関心をもった海外酒類関係者が日本の焼酎・泡盛関係者にアクセスできる仕組みを構築します。

  2. 海外マーケットインスキルの提供

    日本の焼酎・泡盛関係者が海外マーケットイン目線で現地バー市場等の開拓を図れるよう、海外講師陣がオンラインで直接語りかけるセミナーを定期的に開催し、海外マーケットインスキルの向上を図ります。また、オリジナルカクテルの開発や、ボトルデザインの開発支援等も行います。

  3. オンライン商談機会の常時提供

    オンラインの特性を活かし、日本の焼酎・泡盛関係者と世界中のバーテンダーやバイヤー等を常時「いつでも、どこでも、誰でも」マッチングするオンライン商談機会を提供します。具体的には、上述バーチャル焼酎館を通じたマッチングや、ジェトロの国内外事務所を通じたマッチングを図ります。

焼酎・泡盛の輸出チャンスとデジタル技術による課題解決

【焼酎・泡盛の輸出にチャンスあり】

拡大する世界の酒類市場及び米国を中心とする蒸留酒人気を背景に、日本の焼酎及び泡盛の輸出可能性はかつてなく高まっています。2005年から2019年にかけ、世界の酒類市場は31.7%増と拡大する一方、日本市場は22.1%減と縮小、その差は年々広まっています。また、この間、世界の酒類別市場シェアはスピリッツが4%増と、ビール及びワインのシェアを奪う形となり、特に、米国では高品質なプレミアムスピリッツが飛躍的に売り上げを伸ばす等、蒸留酒人気を裏付ける結果となっています。
このように、海外では高品質な蒸留酒への強いニーズが存在する中、日本の焼酎・泡盛にも酒類関係者の熱い視線が注がれています。米国の有力酒類鑑評会である「San Francisco World Spirits Competition」は、2020年から新たに焼酎カテゴリーに原材料分類を設けるなど、焼酎の世界ブランド化に尽力しています。また、ジェトロ主催の商談会でも、サムシングニューを求める海外バーテンダーやバイヤーを中心に、焼酎・泡盛への興味関心が示され始めています。

【日本発の新たな動き】

このような世界での動きに呼応し、日本でも新たな動きが出始めています。自由な発想と創造性で新たなカクテルを生み出す「ミクソロジスト」の一人であり、オーナーバーテンダーの南雲主于三(なぐもしゅうぞう)氏は、焼酎がもつ豊かなフレーバーからいち早く焼酎カクテルの可能性を見いだし、代表的な7つのテクニックで日々新たなカクテルを生み出しています。
こうした国内の動きと共に海外においても、2014年に初の米国拠点をサンフランシスコに設立した大分の焼酎メーカー三和酒類㈱は、米国トップバーテンダーと共同開発した戦略商品「iichiko彩天」により、現地バー市場開拓を積極的に展開しています。大阪の地域商社(株)ジーブリッジは、焼酎の蒸留酒としての可能性に着目し、独自開発の焼酎3S(Super Shochu Spirits)でフランスを中心に焼酎のブランド化に努めています。

【焼酎・泡盛輸出の3つの課題とデジタル技術による課題解決】

焼酎・泡盛の輸出環境が好転しつつある中、2019年の焼酎(泡盛含む)輸出額は約16億円と、好調な日本酒(約234億円)やウイスキー(約195億円)とは対照的に低迷しています。輸出低迷の主な要因の1つに、焼酎・泡盛がこれまで、日本酒における日本食レストラン市場やジャパニーズウイスキーにおける現地バー市場のような確固たる市場を持てなかった点があげられます。しかしながら、ジャパニーズウイスキーが蒸留酒人気の高まりを背景に世界でのブランド確立を果たした通り、海外酒類関係者の熱い視線が注がれつつある焼酎・泡盛についても、輸出可能性を飛躍的に高めることが可能です。その際のキーポイントは、徹底した海外マーケットイン目線での現地市場開拓で、大きく3つの課題((1)低い知名度、(2)弱い海外マーケティング、(3)焼酎・泡盛ビジネスへの参入不足)が存在します。
ジェトロは、これら3つの課題を3本のデジタルの矢((1)バーチャル焼酎館の創設 、(2)海外マーケットインスキルの提供、(3)オンライン商談機会の常時提供)で解決に導き、日本の焼酎・泡盛がクラフトスピリッツとして世界に羽ばたくよう全力でサポートします。

ジェトロ加工食品・酒類支援課
(担当:伊藤(いとう)、ヴァンオルスドル)
Tel:03-3582-8350 E-mail:AFE_shochu@jetro.go.jp