アジア経済研究所の経済地理シミュレーションモデル(IDE-GSM®)による研究成果がNHKで紹介 ―グローバルな「デカップリング」による世界経済への影響を試算

2023年02月13日

ジェトロ・アジア経済研究所の経済地理シミュレーションモデル(IDE-GSM)を活用したNHKとの共同研究の成果が、2月12日(日曜)のNHKスペシャルにて紹介されました。

番組名:
NHKスペシャル 混迷の世紀 第8回「“貿易立国”日本の苦闘~グルーバリゼーションはどこへ~」
放送日時:
NHK総合 2月12日(日曜)21時00分~21時50分

紹介されたシミュレーション結果は以下の通りです。

  • 「デカップリング」が世界経済に与える影響は、世界が米国陣営(西側)、中国ロシア陣営(東側)に分断されると想定して、相互に関税率換算で100%の非関税障壁を設けるとした「最悪シナリオ」の場合、2030年のGDPへの影響は米国が-12.0%、中国が-9.4%、日本は-11.6%となった。

2025年以降、西側陣営と東側陣営の間の貿易に100%の非関税障壁が追加的に課される「最悪ケース」(2030年、ベースラインとの比較)

東西両陣営に属する国々についてはマイナス、中立国については多くの地域でプラスの影響が示されている。

(出所)IDE-GSM®による試算
※地図上に示された境界線はgadm.orgの見解に基づき、アジア研究所およぼジェトロによる主権の帰属についての支持や判断を意味するものではありません

研究成果の詳細については、アジア経済研究所ウェブサイトに掲載中のレポートをご覧ください。

アジア経済研究所 研究企画部研究企画課 広報班
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