チン首相と会談およびベトナム投資カンファレンスの開催

2021年11月

11月25日、ジェトロの佐々木伸彦理事長はファム・ミン・チン・ベトナム社会主義共和国首相と会談を行いました。佐々木理事長からチン首相に対し、「新常態」政策下での新型コロナ対策と経済再生の両立への尽力に謝辞を述べるとともに、新型コロナ禍で日本企業の工場が減産・停止に直面したことを踏まえ、サプライチェーンにおけるベトナムの重要性および日越間の協力の必要性に言及しました。

チン首相からは日本企業が直面した困難な状況を理解しているという発言とともに、「新常態」政策への日本側の支援・協力に対する感謝の意が示され、新型コロナ対策と生産活動の両立に向けた環境整備を進めていくと言及されました。ジェトロに対しては、今後投資を期待するハード・ソフト両面のインフラ開発、気候変動、グリーン、DX、先進的な農業技術等の新たな分野に関する支援に期待感を示しました。また、ハノイとホーチミンに事務所を構えるジェトロの投資促進、コロナ対策、情報提供、マッチング(架け橋)支援に感謝するとの発言がありました。

なお、同日にはベトナム投資カンファレンスが開催されました。ベトナム首相を招いた投資カンファレンスは2017年~2019年に3年連続で開催して参りましたが、2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、約2年ぶりの開催となりました。カンファレンス内では、萩生田経済産業大臣とチン首相の立会いの下、工業団地開発、インフラ案件開発、技術協力案件など、45件、総額120億ドルに上る協力覚書(MOU)交換式が行われました(添付資料参照)。ジェトロは、今後も各国政府要人の訪日などの機会等を捉えることで、日越両国間の投資拡大を含む経済関係強化に向け、今後一層努めてまいります。

ファム・ミン・チン・ベトナム首相と対話を行う佐々木・ジェトロ理事長