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ロシア・スコルコヴォとヘルステック分野での協業連携をテーマにオンラインイベントを初共催

2021年3月

STSフォーラム日露ワークショップに先立つ対談を契機にオンラインミッションを実施

ジェトロは3月16日(火曜)、ロシア最大級のイノベーション支援機関スコルコヴォ基金との初の共催事業として、ヘルステック分野でのオープンイノベーションをテーマとしたオンラインイベントを実施しました。スコルコヴォ発のヘルステック分野のスタートアップ9社が日本企業に向けてピッチを行い、コロナ禍における活用が期待される医療・医薬関連のソリューションを紹介した他、スコルコヴォ基金のアルカジー・ドヴォルコヴィチ総裁とジェトロ信谷副理事長とのオンライン対談を実施しました。

本イベントは、昨年11月に開催されたSTSフォーラム日露ワークショップに先立ち、10月28日に実施されたドヴォルコヴィチ総裁と信谷副理事長とのオンライン対談を受けて、スコルコヴォ発のスタートアップによる日本への「オンラインミッション」派遣として実現したものです。

「オンラインミッション」の受入れ準備として、2月26日にはロシアのスタートアップ向けに日本のエコシステムを紹介するウェビナーが実施されました。また、3月16日のオンラインイベント後には、登壇したスコルコヴォ発スタートアップ9社とイベントを視聴した日本企業との商談も行われました。

対談でスコルコヴォの魅力、日露の協業・連携可能性を紹介

オンラインミッションでは、まずドヴォルコヴィチ総裁と信谷副理事長から、ロシアのイノベーション・スタートアップの現状、エコシステムとしてのスコルコヴォの魅力などを視聴者に向け対談形式で紹介しました。その中で両者は、ヘルステック分野をはじめとした日露の協業・連携への強い期待を示しました。

ドヴォルコヴィチ総裁は、ロシアやスコルコヴォの魅力や強みとして、世界をリードする科学分野での人材輩出力、ロシア政府による支援体制を挙げました。

ドヴォルコヴィチ総裁によると、スコルコヴォ科学技術大学(スコルテック)は200人の教授陣のうち4割が欧米をはじめとした国外から、残り6割のうち半分が海外から帰国したロシア人です。コロナ禍ではスコルコヴォ発のスタートアップが開発した医薬品やデジタル診断技術等のテクノロジーが広く役立てられた他、量子技術でも日本やアメリカと並びロシアが世界をリードしています。

ドヴォルコヴィチ総裁は、今回のミッション派遣先に日本を選んだ理由として、日本がイノベーションの先進国で世界最大の市場の1つであることを挙げ、安倍前総理との会談や昨年のSTSフォーラムでも日露の協業について議論を重ねてきたと述べました。

スコルコヴォは、既にファナック、パナソニック、電通等、日本の大企業と連携しています。

露スタートアップ9社がピッチ。医療分野での日本との協業に意欲

対談の後、スコルコヴォ発のヘルステック系スタートアップ9社がピッチを行い、自社の技術や製品について、日本企業にアピールしました。

今回の登壇企業の中には、画像解析ソリューションを持つ企業が多く、例えば、AIを活用したCOVID-19の検出を含む医療画像解析や医療診断ソリューション、病床患者のモニタリングシステム、ソーシャルディスタンス確保や混雑状況の把握ができる動画解析システム等が紹介されました。その他、医薬品の有効性や安全性を確認する為の、遺伝子検査の結果を分析するソフトウェアを開発する企業や、バイタルサインをオンラインでモニタリングする為のウェアラブルデバイス等IoT 製品の設計を行う企業が登壇しました。

登壇企業は、視聴者からの質問にも積極的に答え、日本企業との協業に意欲を示しました。

ジェトロは、引き続きイノベーション・スタートアップ分野での日露の協業・連携に尽力していきます。

スコルコヴォ・イノベーションセンター内テクノパーク(提供:スコルコヴォ基金)

対談の様子(ジェトロ撮影)