見本市レポート 第16回国際工作機械・技術展(IMTEX)2014

工作機械産業のメガイベント/インド・巨大工作機械市場を狙え

ジェトロ参加報告

インド・バンガロール
2014年1月23日~28日

会場風景

国際工作機械・技術展(IMTEX)フォーミング展が2014年1月23日~28日の6日間、バンガロール国際展示場で開催された。急成長するインドの工機市場に世界の注目が集まった。

海外からの出展が増加する注目の国際展示会

インドで行われるIMTEX(国際工作機械・技術展)は、偶数年(2014年)にフォーミング(加工・成型)製造技術を主体としたIMTEX Forming展が、奇数年(2015年)に金属切削工作機械や工具を主体としたIMTEX展が交互に開催される。IMTEX Formingは、今回で16回目の開催となり、世界25カ国・地域から工作機械・同部品関連440社・団体が集結し、500種類に及ぶ新製品が出展され、約405億ルピーの商談成果を生み出した。
展示会はすべて屋内で催され、展示規模はメインの3ホールを合わせて約3万平方メートルとなった。全出展者のうち、海外からの出展は198社・団体。日本のほか米国、英国、オーストラリア、ドイツ、フランス、韓国、スイス、トルコ、スウェーデン、タイなどから出展があり、また、中国、ドイツ、台湾、チェコの4カ国・地域がナショナルパビリオンを設けた。各国・地域とも自国の工作機械関連の技術力を強調し、急成長を続けるインド機械市場での積極的なPR、売り込みを図った。
日本からは株式会社村田製作所、川崎重工株式会社、日立工機株式会社、油研工業株式会社など販売代理店を含む17社が参加した。日本の高性能な工機ロボット技術には多くの地場企業が関心を寄せており、日本企業の出展ブース前は多くの来場者で賑わった。

生産ラインの自動化をにらみ、最新鋭の技術・製品出展も増加

今回のIMTEXの特徴として、費用対効果の高い最新鋭技術および製品が目立った。主催者であるインド工作機械工業会によると、急速な需要増加に伴い、慢性的な技術不足の問題を抱えているため、効率的な生産ラインや自動化が注目されているという。IMTEXでみられたこうしたトレンドがインド製造業の持続的な発展の足がかりとなるのではとの期待が大きい。
業界の盛り上がりを後押しするのは、インド国内における学術・研究開発機関の存在だ。インド工作機械工業会(IMTMA)では、24の業界団体の協力を得る形で、金属加工分野での研究・開発力の発展を目的としたアカデミア館を設置している。「インド製造業の目標は、2025年までにGDPシェアで15%から25%へ、GDP成長率を2~4%に引きあげること」(IMTMA会長L.クリシュナン氏)(※)であり、インドにとって製造業の基盤ともいえる同分野の展示会は重要性を増している。
2015年1月には金属切削工作機械や工具を中心としたIMTEX(国際工作機械・技術展)が開催され、ジェトロのジャパン・パビリオン設置も予定されている。ジャパン・パビリオンで実機展示によるデモンストレーションを行うことで、高品質な日本製品をインド市場でPRする絶好の機会となろう。

(バンガロール事務所 Deepak Anand)

見本市データ
見本市名 第16回国際工作機械・技術展(IMTEX)2014外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
16th IMTEX Forming 2014 & Tooltech 2014
開催期間 2014年1月23日(木曜)~28日(火曜)
10時00分~18時00分
初回開催年/開催頻度 1969年/2年に1回
開催場所 バンガロール国際展示場
Bangalore International Exhibition Centre (BIEC)
出展商品内容 工作機械、同部品
出展者数 440社・団体(25カ国・地域)
来場者数 4万5000人
入場料 無料
主催者・事務局連絡先 インド工作機械工業会
(Indian Machine Tool Manufacturers' Association (IMTMA))
住所:Bangalore International Exhibition Centre (BIEC)
10th Mile, Tumkur Road, Madavara post Bangalore - 562 123
TEL:+91 80 6624 6600
FAX:+91 80 6624 6661
E-mail:imtma@imtma.in

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