見本市レポート METALEX2014

ASEAN地域最大の金属加工・工作機械見本市

ジェトロ参加報告

タイ・バンコク
2014年11月19日(水曜)~22日(土曜)

METALEX2014

2014年11月19日~22日の4日間、タイ・バンコクにてアセアン地域最大級の金属加工・工作機械の見本市「METALEX2014」が開催された。今年で28回目を迎え、活気を呈する本見本市は世界17ヵ国から722社が出展し、4日間の総来場者は前回比約5,200人増の76,054人となった。

最新の技術を求めて賑わう来場者

ASEAN最大の工作機械見本市である本見本市は、今回で28回目の開催となる。展示面積は、前回比2,000平方メートル増の約46,000平方メートルでの開催であり、バンコク国際貿易展示場の全ホールだけでなく、仮設展示場であるスーパードームやホール前通路および地下にもブースが構えられた。
本見本市には例年世界各国から出品者、バイヤーが訪れる。年々増加する来場者は、政情不安等が報じられるタイが、同分野において引き続き重要な市場であると認識されている証でもある。 タイ国外からは日本の他、中国、ドイツ、韓国、インドなど9ヵ国・地域がナショナルパビリオンを構え、各国の最新技術が一堂に会した。会期を通して、最新技術を求めるバイヤーと、自社商品を積極的にPRする出展者の商談が活発に行われ、熱気あふれる見本市となった。

日本の技術、展示方法が注目を集める

ジェトロは「METALEX」に2009年より継続して出展し、今回で6回目の出展となる。今年は、「METALEX2013」と同様、HALL101およびHALL106の2つのホールの360平方メートルのスペースにて、36社・団体が出展した。 来場者の多くが自社のコストダウンに寄与する技術や、自社に応用展開できる技術を求めている。その中で、多くのバイヤーがジェトロ・パビリオンを訪問し理由は、日本の技術力の高さだけでなく、そのPR方法にもある。出展企業各社はカタログやパネルだけでなく、実機や模型を準備し展示会に臨んだ。中には、音の出る展示を取り入れたブースもあった。この結果、多くのバイヤーの目にとまりやすくなり、出品物に関心を持ったバイヤーが企業担当者の説明に聞き入ったり、即座に具体的な商談に入ったりする光景が多数見受けられた。

会場風景

また、ジェトロは、商談支援の一環として、ジェトロ・バンコク事務所の中小企業海外展開支援コーディネーターによる、ビジネスマッチングを行っている。具体的には、各出展企業にマッチする現地企業の来場誘致や商談同席等のサービスである。タイ現地企業や、既にタイに製造拠点を持つ日系企業とのマッチングを望む本見本市出展者にとって、本サービスは非常に有効であった。ジェトロ・パビリオン出品者からは、「マッチング・サービスで出会えた顧客に製品紹介ができたことは非常によかった。自社では会うことのできないバイヤーばかりだった」などの声が寄せられた。次回は2015年11月18日~21日に開催予定。

(海外見本市課 岩田理)

見本市データ
見本市名 METALEX2014
開催期間 2014年11月19日(水曜)~22日(土曜)
10:00~19:00
初回開催年/開催頻度 1987年/年1回
開催場所 バンコク国際貿易展示場
(Bangkok International Trade and Exhibition Center (BITEC))
出展商品内容 金属部品·製品製造、加工、電気/エレクトロニクス製造、航空宇宙·自動車·部品製造等
出展者数 722社(17カ国・地域、うち日本企業36社・団体)
来場者数 76,054名(タイ国内および海外から27カ国・地域)
入場料 無料
事務局連絡先

株式会社アクト・インターナショナル

TEL:03-5770-5581

FAX:03-5770-5583

E-mail:act@actinter.co.jp

主催者 Reed Tradex Company Limited