見本市レポート Lagos International Trade Fair 2017

西アフリカ最大の総合見本市

ジェトロ参加報告

ナイジェリア・ラゴス
2017年11月3日(金曜)~12日(日曜)

来場者で賑わうジャパン・パビリオン内部

西アフリカ最大の総合見本市「Lagos International Trade Fair 2017」が、2017年11月3日~12日の10日間にわたり、ナイジェリア・ラゴスで開催され、約22万4,000人が来場した。ジェトロはジャパン・パビリオンを出展(2014年から4年連続)し、自動車、二輪、家電、食品などあらゆる分野から23社が出品、ナイジェリア市場にジャパンブランドをPRした。

出展社数は前年から回復

ラゴス国際見本市は2017年で31回目を数える総合見本市で、即売が認められていることもあり、ビジネスパーソンのみならず一般消費者も多く訪れる。そのため、食品、衣類や消費財、機械類や重機まであらゆる商品を扱う企業ブースがオープンエアーの会場に並び、お祭りのような活況を呈す。
原油価格の下落などに起因するナイジェリア経済の落ち込みの影響を受け、2016年は出展企業を前年から200社近く減らした本見本市であったが、2017年の出展者数は1,836社(2016年は1,706社)で、大きく数字を戻した。中でも海外からの出展は233社(同123社)にのぼり、大幅に増加した。ガーナ、ベナンなどのアフリカ近隣諸国をはじめ、日本、中国、台湾、EUなど14の国・地域からの参加があった。
大きな存在感を示していたのは中国で、昨年から展示規模を約2倍に増やし、150社が出展した。機械部品や素材を製造する中小企業の出展が目立ち、大手企業はトラック製造のシノトラック、自動車製造の力帆集団などにとどまった。そのほかには台湾、ガーナ、イランなどがナショナルパビリオンを設けて自国商品をアピールしていたが、各国の出展は10社以下にとどまる規模であった。EUも域内企業10社程度を集めてパビリオンを形成していた。

日本製品への高い関心

ジェトロが運営するジャパン・パビリオンには日系企業及び日本製品を扱う現地代理店の計23社が出品した。自動車、バイク、オフィス機器、家電、文房具や食品などの日本を代表するブランドに加えて、女性用頭髪製品や防蚊(虫)製品、太陽光自家発電装置などナイジェリアならではのニーズに訴える商品が多くの来場者を惹きつけた。会期中、昨年を約3割上回る約4万2,000人が来場し、見本市の中で最も活気のあるパビリオンの1つとなった。
ナイジェリアにおいても、日本製品は高品質というイメージが浸透しており、ある現地代理店の担当者は「自社製品が日本ブランドだと知ってもらえるので、ジャパン・パビリオンとして出展していることが大きなプラスになる」と話す。また2015年より継続して出展している中小企業の社長は、「過去2年、大きな成果は出なかったものの、昨年の出展を覚えていてブースに来てくれたナイジェリア企業数社と商談がまとまりそう。継続して出展した成果が出始めている」とコメントしていた。

要人巡覧(エネラマー産業貿易投資相ら)

ビジネスパーソンのみならず、日本製品の即売を求めてくる一般消費者も多く訪れ、家電製品、食品のBtoC販売が大きく伸びるとともに、バイク、自動車なども成約見込みが多く出た。さらに、エネラマー産業貿易相やラゴス州副知事をはじめとする要人も訪れるなど、幅広い層に日本製品をアピールする場となっていた。

ラゴス事務所 山村 千晴

見本市データ
見本市名 ラゴス国際見本市2017
Lagos International Trade Fair 2017
開催期間 2017年11月3日(金曜)~12日(日曜)
8時00分~18時00分
初回開催年/開催頻度 1981年/年1回
開催場所 タファワ・バレワ・スクエア
出展商品内容 総合見本市(全業種):
食品、雑貨、家電、自動車、銀行、保険、建設、機械、ICT、アパレル、サービスなど
出展者数 1,836社・団体(14カ国233社・団体)
来場者数 約22万4,000人
入場料 200ナイラ
主催者 ラゴス商工会議所(LCCI)
事務局連絡先 Lagos Chamber of Commerce and Industry (LCCI)
Tel:+234-803-911-5606 / +234-802-319-6473
E-mail:litf@lagoschamber.com